
鳴門の渦潮や大鳴門橋を見渡せるビュースポットに、大鳴門橋架橋記念館エディがあります。
このエディへ立ち寄って、渦潮や大鳴門橋について楽しく学んでみませんか。ただ学ぶだけでなく、アトラクションもあるため、子供から大人まで楽しめる。
それにハイテクで描かれ流れる渦潮や潮流は、一見の価値があり。ぜひ自分の目で確かめてみて下さいね。
本記事では、 大鳴門橋架橋記念館エディの魅力ついて紹介します。
大鳴門橋架橋記念館エディとはどんなところか

大鳴門橋架橋記念館エディは、徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦に設置された大鳴門橋の架橋の意義を後世に伝えるための施設です。
さらに徳島県の自然・歴史・民俗・産業などを紹介することを目的に開設されました。ちなみに「エディ」は愛称ですよ。
特に渦潮や大鳴門橋を楽しく解説しており、鳴門の渦潮だけでなく世界の渦潮について学べます。また、ハイテクを使った最新のアトラクションが整備されており、ただの学習施設に留まりません。
子供から大人まで楽しめる工夫がされているので、周辺にある渦潮関連施設と合わせて訪れると充実した時間を過せます。
【周辺の見どころ】
下記記事で紹介している渦潮が見れるスポットは、エディ周辺に点在していますので紹介します。
必見!ハイテク渦潮の美麗な光景

まず初めに紹介するのは、ハイテクを駆使した渦潮を楽しめる「Play the Eddy!」です。
こちらは体験型デジタルアトラクションとなっており、 触れたり・音を出したり・歩いたりすることで、様々な現象が発生します。
その程度であれば「へぇ~、大したことないな」と思えるかも知れませんが、侮ることなかれ。ハイテクの渦潮の世界は、私たちの度胆を抜いてくるのでお楽しみに。

入り口からして、潮流の画像が床に映し出されているぞ。
いきなりこのような演出があると、自然にワクワクしてしまいます。

ということで早速中へ入ると、そこは青一色に統一されており、まるで水の中に入っているような錯覚に陥ってしまう。
それに美麗な渦潮や潮流の景色が床や壁いっぱいに映し出されているのがGood。静かに流れる水の音をBGMにしており、より異空間めいていますね。

床に映し出されている潮流の中には、赤色や青色などのビンが浮かんでいるではないですか。それらのビンが、ゆっくりと流れているのが妙にリアルだな。
この映像の面白いところは、なんと映像に「触れる」ことができるのです。

実際にビンの映像を手や足で触れてみると、徳島県の観光案内が表示されました。く~、なんとも面白い演出ですね。その他にも徳島県の名物なども現れるのでご覧あれ。

よく見てみると、ビンだけでなく小さな渦潮もあるぞ。気になったので、こちらも触ってみるとビンと同じように観光案内などが映し出されました。
ビンや渦潮の画像を追いかけて、次々と表示される観光施設や名物にご満悦!(笑)
うん、このような仕掛けは個人的に大好き。「よくこのような仕掛けを思いついたな」と感心してしまいます。
まだまだ面白い演出は、これだけではありません。

こちらの写真に写っているマイクの前で手を叩くと・・・・・

いきなり目の前にある渦潮をイメージしたオブジェが光り出しました。うぉ~、これは綺麗ですね。
どれくらいこの場所で時間を過したでしょうか。電脳の異空間で過ごしていたためか、時間の感覚が分からなくなってきた。
すると、いきなり水の音のBGMが激しくなり、辺りの景色が一遍します。

無数の光の放流がフロア全体を駆け巡る様は圧巻なり。全く予備知識がなく初見だった私にとって、これは度肝を抜かれましたね。
なまじゲームやコンピュータの知識があると、これは演出なのかバグなのか判断に迷う人が多いだろうな。
しばらくそのような光景が続きますが、次第に光の放流の形に変化が訪れる。

それは、まるで渦潮の中に入っているような光景だ。なるほど、このような演出なのかと納得。それにしても実にいいものが見れました。
しばらく周りの映像を楽しんでいると、再び穏やかな景色に復活。どうやら一定時間が経過すると、穏やかな潮流から激しい潮流へ切り替わるようです。
エディを訪れたならば、ぜひ体験して下さいね。これらの演出は、分かっていても面白いと思うし、何も知らなければ凄く驚くだろうな。なので、子供から大人まで楽しめること請け合いです。
屋上は鳴門海峡の絶景スポット

エディの屋上は展望台になっており、大鳴門橋や鳴門海峡の絶景を眺めることができるスポットです。
屋上から見える鳴門山の頂上には、エスカヒル鳴門の展望台が見える。こちらの展望台からも絶景を楽しめますので、エディと合わせて訪れてみよう。(くわしくは後述します。)



四国と淡路島をつなぐ白い大鳴門橋が空と鳴門海峡の青に良く映えており、見応えがありますね。
鳴門海峡は、太平洋と瀬戸内海の両方を楽しめる特別なスポットとなっている。なので、時間の許す限り眺めていきたいものだ。

おっ、ナウマンゾウの足跡を発見。なぜかエディの屋上に設置されていました。(笑)
鳴門海峡や瀬戸内海からナウマンゾウの化石がたくさん発見されており、約2万年前には瀬戸内海周辺に暮らしていたそうです。
エディの屋上へ上ったら、鳴門海峡の絶景はもちろんのこと、ナウマンゾウの足跡もお見逃しなく。
360度全てが阿波踊りの映像にビックリ

エディでは、阿波踊りの映像をじっくり堪能できるエリアがあります。
阿波踊りは、言わずと知れた全国に知れ渡っている徳島県を発祥とする盆踊り。
阿波踊りの踊り手の人数は、開催場所や規模によって違ってきますが、徳島市の阿波踊りでは、約10万人の踊り手が参加するそうな。2023年の人出は、約102万人と大盛況だったそうです。
こちらのシアター鑑賞では、360度にどこを見渡しても臨場感あふれる阿波踊りの映像が映し出されるので、見ているだけで気分が高揚するぞ。
映像を見ながら、一緒に阿波踊りを踊ってみませんか。
「ムヤくん」のゲームにチャレンジ

エディには、鳴門市公認キャラクターの「ムヤくん」と、一緒にテレビゲームを楽しむエリアがあります。
ムヤくんは、テレビ鳴門で生まれた猫のキャラクター。好きな食べ物が芋煮なんだとか。可愛らしい見た目がGoodです。

ゲームを遊ぶには、まずはモニター向かって両手を上げてみよう。それが開始の合図となる。
遊び方は、ムヤくんを操作して網で鳴門鯛をすくってポイントを獲得し、制限時間内にいくらポイントを獲得したか競い合います。

実際に両手を動かすと連動して網が動くので、鳴門鯛へ網をかぶせる(ぶつける)こと。すると、ポイントが加算されるぞ。
ということで、早速ゲームにチャレンジしてみると、なんとランキングにランクインされるほどの高得点!!
自分でも驚きました。これは思わずゲームに熱中してしまうかも。ぜひムヤくんと一緒に遊んでみて下さいね。
世界の渦潮について学ぶ

エディはアトラクションだけでなく、学びの施設です。
鳴門の渦潮だけでなく、世界の渦潮も紹介されていました。
たとえばフランスのランス川はイギリス海峡とつながっており、干満の差が13.5mにもおよぶそうです。この大きな差を利用して潮汐発電が行われているとか。エコですね。
最もここで見られる最大の渦潮は直径2mほどであり、船が出入りする水門近くで見られます。

こちらの写真はノルウェーの渦潮です。
ノルウェーのサルトストラウメンの街では、長さ3km、幅150mの海峡があり、最大時速36kmと世界でも最大の潮流が見られるとか。そのため、この海峡では直径10mにおよぶ渦潮が発生するそうです。
また、渦潮のできる理由や鳴門海峡の生き物たちについて学べます。
【大自然の神秘】
渦潮のように大自然には人間の考えも及ばない神秘的な光景が広がっていますね。私が旅先で触れた大自然の神秘について下記記事で紹介します。
大鳴門橋や日本全国の橋について学ぶ

エディでは渦潮だけでなく、大鳴門橋や日本全国の橋についても紹介しています。
全国には様々な橋がありますが、特に興味を引くのは、普段見かけない外観や機能を持った珍しい橋や、何かいわれのある橋ではないだろうか。なので、ぜひチェックしてみよう。

たとえば、徳島県の吉野川に架かる川島潜水橋。いわゆる沈下橋のことだ。
沈下橋といえば、高知県を流れる四万十川や仁淀川が有名ですね。実は徳島県にも数多くの沈下橋が見られます。

阿波の国一宮の大麻比古神社には、ドイツ橋という国の名前が付いた橋があるぞ。そういう橋というのは、何かいわれがありそうで気になりませんか。

また、大鳴門橋の仕組みを始め、日本と世界の主な橋についても説明があり、橋好きには溜まらないだろうな。

こちらの写真を見て下さい。私は初見ではどういう物なのか分かりませんでした。
実はこれは、大鳴門橋を吊り上げているケーブルの断面です。
大鳴門橋のケーブルは、長さ1,722m、直径84cm、全重量12,000トンと言うのだから凄すぎる。ケーブルの断面なんて見る機会はないと思うので勉強になります。
【美麗な橋、面白い橋の紹介】
旅先で目撃した美麗な橋や面白い橋を、下記記事で紹介します。
バーチャルの世界で渦潮を堪能

エディには、水中からみた渦潮の映像や空中から見た鳴門海峡の映像に合わせて動くアトラクションがあります。
「うず丸」と呼ばれるアドベンチャーシミュレーターに乗って体験できるという。私が訪れた日は、残念なことに「うず丸」は運休でした。コロナの影響なので仕方がないですね。
別途有料(大人200円、小中高校生100円、幼児は無料)になっており、体験時間は約5分ぐらいということ。またの機会の楽しみにとっておきます。
また、徳島県の観光スポットをVRの世界で体験できる「VR観光体験とくしまTrip」ですが、こちらもコロナの影響で休止になっており、つくづく残念でした。
船舶のラジコンなど様々な展示品あり

エディの館内には、様々な展示品が設置されており、見ていて楽しい気持ちにさせられます。
例えば、ラジコンの船がありました。ラジコン模型を見ていると、川や湖に浮かべて遊んでみたくなりますね。(笑)

鳴門海峡へやってくる渡り鳥の模型もある。鳴門海峡は四国と本州をむすぶ渡り鳥の一大ルートになっています。

こちらは、珍しい折り鶴ストラップのガチャです。
気になる人はぜひ購入してみよう。

ちなみに私は、ガチャの箱の上に飾られていた折り鶴が気になりました。(笑)

こちらは「うずの詩」の掛け軸だ。見事な達筆ですね。
上手な字を書く人には憧れるな~。

こちらの写真に写っている手袋は、鳴門市の隣にある香川県東かがわ市で作られた物なんだとか。東かがわ市は手袋の町と呼ばれています。
なんでも東かがわ市を含む東讃地方は、手袋の生産が日本国内で約90%に達するという。くわしくは、こちらの記事で紹介します。

手袋の隣りには、正義のヒーローが目を光らせているぞ。(笑)
館内の展示品をゆっくりと見てまわってくつろぎましょう。
エスカヒル鳴門の展望台からの絶景

鳴門第1駐車場前にあるCafeとお土産屋の間にエスカヒル鳴門のエスカレーター乗り場があります。
入口前の扉の上には「東洋一のエスカレーター」と書かれているではないですか。
実は、高低差34m、全長68mを誇る観光用エスカレーターが整備されており、鳴門公園を一望できる展望台へ向かえるというのだから行かないのはもったいない。

早速中へ入り、奥へ進むとエスカレーターを発見。見た目はどこにでもある普通のエスカレーターだな。(当たり前か。)

しかし、エスカレーターの登り先が全然見えないのが、普通ではない。さすが東洋一。

エスカレーターに乗ってしばらく経つ(感覚的に約3分ぐらい)と、鳴門山の山頂に見えていた展望台へ到着。

ここからは、階段かエレベーターを使って上ります。
展望台へ登った先には、白い大鳴門橋が目の前に飛び込んできました。

鳴門海峡を挟み淡路島が間近で目撃できます。

反対側には、先ほど訪れた大鳴門橋架橋記念館エディの建屋が見えました。

大鳴門橋を挟み、瀬戸内海と大平洋の絶景を同時に楽しめますが、同じ海なので、見た目で違いがわかる人はいないでしょう。(笑)

遠くには、淡路島にそびえ立つ風車が見て取れます。

やはり何と言っても大鳴門橋の雄姿が一番カッコイイですね。

いつの日か、自転車で渡れる日が来ることを楽しみ待っているぞ。
後日、エスカヒル鳴門のエスカレーターについて調べてみると、今は香川県丸亀市内にあるテーマパーク「ニューレオマワールド」にあるエスカレーターが日本一の長さを誇り96mあるそうです。
つまり、エスカヒル鳴門のエスカレーターは「元東洋一のエスカレーター」と言うことか。
何にしても、このような長大なエスカレーターを経験する機会なんてそうそうないでしょう。なので、鳴門市へ訪れた際には、ぜひ体験してみてはいかがですか。
【海の絶景を紹介】
エスカヒル鳴門の展望台のように、高いところから見下ろした海の絶景を下記記事で紹介します。
大鳴門橋架橋記念館エディの基本情報とアクセス
住所 | 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65(鳴門公園内) |
電話番号 | 088-687-1330 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入館は16:30まで) GWとお盆期間は8:00~18:00(最終入館は17:30まで) |
定休日 | 無休 |
入館料 | 大人620円、中高生410円、小学生260円 ※20名以上で団体割引あり |
- 団体割引は一人当たり、大人490円、中高生330円、小学生200円です。
- 遠足・修学旅行割引は一人当たり、中高生200円、小学生130円、引率者は無料です。「遠足・修学旅行証明書」に記入して押印後に当日受付窓口へ提出して下さい。
- 障害者の割引は一人当たり、大人310円、中高生200円、小学生130円です。身体障害者施設や介護施設等をご利用している場合は「施設証明書」に記入して押印後に当日受付窓口へ提出して下さい。
【アクセス】
- JR鳴門駅からタクシーで約15分
- 鳴門北ICから車で約5分
大鳴門橋架橋記念館エディの駐車場
鳴門公園の駐車場を利用します。
普通車200台(500円/1日)、大型バス20台(2,000円/1日)
まとめ
大鳴門橋架橋記念館エディは、渦潮や大鳴門橋について学べる施設です。
また、ハイテクを使った最新のアトラクションが整備されており、子供から大人まで楽しめます。
個人的には、ハイテクの渦潮「Play the Eddy!」がイチオシ。エディへ足を運んだ際は、ぜひ楽しんで下さいね。
周辺には、渦の道や鳴門クルーズ船など観光スポットもあるので、合わせて訪れるのをおすすめします。