旅へ出かける際、あなたの主な移動手段は何ですか。
一般的には、車やバス、鉄道、飛行機、船を活用する人がほとんどです。その他にもバイクや自転車などがありますが、どちらかといえば少数派でしょう。
そういう私は、自転車旅が趣味なので「自転車+その他の乗り物」の組み合わせで旅をするパターンが多いですよ。つまり、移動手段を1つにこだわる必要はありませんね。
移動手段によっては、旅の楽しみ方やコースも変わってくるのも事実なので、色々検討して決めてみましょう。
本記事では、車・バス・鉄道・飛行機・船で旅をする際、各乗り物の違いを知るために、それぞれのメリットとデメリットを説明します。
旅の移動手段は「早」「安」「楽」で決めよう
旅の目的地を決めると、そこまでの移動手段を考えますね。ほとんどの人は、「時間」か「費用」のどちらかを優先して検討します。
遠くへ早く移動したいならば、飛行機は他の乗り物と比べて圧倒している。特に海外への移動には、ほぼ必須となるでしょう。国内移動で遠くへ移動する際、費用を安くおさえたいならば、高速バスや夜行バスが最強です。
「時間」や「費用」で移動手段を選ぶのは、決して間違ったことではありませんが、できれば「快適さ」を加えると、より旅は充実します。
移動というのは、想像以上に体力を消耗するものです。ただ座席に座っているだけでも、長時間の移動では身体にかかる負担が大きく、移動後のパフォーマンスに与える影響が大きいですね。
特に同じ姿勢で長時間座っていると、エコノミークラス症候群を発症するリスクがあるため、ストレッチなどして、意識して足を動かすのが効果的。
また、水分補給にも気を付けたい。短時間ならばともかく、30分以上も乗り物へ乗り続けるならば、快適さについて今一度しっかり目を向けてみましょう。
冒頭でも触れましたが、私は旅に出かける際には、「自転車+その他の乗り物」の組み合わせが比較的多いです。
鉄道で長時間移動した日は、自転車でそれほど長距離を走らないようにしていますね。それは、これまでの自転車旅の経験上、体力の消耗をおさえ、翌日以降に疲れを残さず、快適に旅を継続できるようにするためです。
乗り物で移動後に、観光スポットで歩き回ることが多いでしょう。その際、乗り物疲れが酷かったら台無しですよ。そのため、移動手段を考える際は、できるだけ「早」「安」「楽」の3つのバランスを考慮して、決めることをおすすめします。
【旅に役立つ話】
旅へ出かける際、色々役立つ話を、下記記事で紹介します。
各乗り物のメリットとデメリット
様々な乗り物のメリットとデメリットを把握していれば、旅の目的に一致させたりできます。そこで、主に利用する乗り物について、評価を以下にまとめました。
- 車 :自由なドライブを楽しめる反面、距離が長くなるほど運転疲れが大きい
- バス :運賃が比較的安価なのは魅力的、けれど移動に時間がかかる
- 鉄道 :乗り継ぎにより移動範囲は広いが、距離に応じて時間や運賃が増大
- 飛行機:移動時間に関して圧倒的に早いけれど、普通運賃は割高
- 船 :車なども一緒に乗船できるが、航路が長いと移動に時間がかかりすぎる
それぞれについて、くわしく説明します。
【旅に役立つアイテムの紹介】
旅の道中では、カメラや双眼鏡が役立つ場面が多いため、下記記事で紹介します。
車による移動(自家用車、レンタカー)
車を移動手段に選ぶと、荷物が多くても自由に持ち込みができて、出発や帰りの時刻に制限がないため、自分のぺースで移動できるのが特徴です。
そのため、途中で計画を変更して、海へ行くのも良し、山へ行くのも良し。このフットワークの軽さが魅力的ですね。さらに、車中泊もできるため、旅の費用をおさえることができる。
1人で運転するならば、時間が経過するたびに疲れが蓄積されていくため、定期的に休憩しながら運転しないと、運転疲れが酷くなるので気を付けよう。
また、通勤(又は退勤)ラッシュの時間帯・GW・お盆休み・行楽シーズン・年末年始などでは、渋滞に巻き込まれることも珍しくなく、スムーズな移動ができなくなります。これは、ストレスがたまる原因になりかねません。
そこで、車で移動することのメリットとデメリットを以下にまとめました。
- 自分のペースで移動できる
- 荷物が多くても持ち運びがしやすい
- 車中泊ができる
- 移動中の寄り道やルート選択が自由にできる
- 移動時間に応じてドライバーに疲労が蓄積される
- 車の駐車場所が必要
- 渋滞中はスムーズに移動できる、ストレスがたまる原因になる
- 距離が長くなるほどガソリン代が高くつく
長距離を移動する際には、鉄道や飛行機で移動し、現地でレンタカーを借りて絶景・観光スポット巡りを楽しむ方が、時間の節約や疲労の軽減につながりますね。
レンタカーを探す際には、日本全国の大手レンタカー会社のレンタカー料金を、誰でも簡単に一括検索して比較・予約できるサービス「旅楽」が便利です。
バスによる移動(高速バス・夜行バスなど)
バスを選ぶ最大のメリットは、他の乗り物と比べて運賃の安さがあげられます。
バスは出発時刻が決まっており、田舎になるほど運行本数が少なくなる。地域にもよりますが、全くバスが運行していなかったり、1日2~3便なんてことも普通にあり得ます。そのため、バスの移動では、細かなスケジュール管理が大事ですね。
特に長距離移動で高速バスや夜行バスを利用する人は、その運賃の安さが大変魅力的にうつります。距離にもよりますが、鉄道の半分の運賃で移動できたりするのは、実にありがたい。
夜行バスでは、夜中に出発して明け方に目的地へ辿り着くため、朝から自由に時間を使えるのも人気の1つです。しかし、決まったサービスエリアへ立ち寄った時にしか、トイレに行くことができないのは困りもの。また、神経質な人ほど寝れないため、疲れが中々取れません。
路線バスも含め、バス全般にいえますが、移動中は車内が揺れたりするので、乗車時間が長くなるにつれ疲れやすくなります。それでも自分で運転することに比べれば、全然ましですね。
バスで移動することのメリットとデメリットを以下にまとめました。
- 運賃が安い
- 田舎になるほど運行本数が少ない
- 乗車時間が長くなるにつれ疲れやすくなる
- トイレに中々いけない
- 夜行バスでは神経質な人ほど眠りにくい
コースはあらかじめ決まっていますが、距離が短ければ自分で運転しないため、疲労をあまり気にする必要がないですね。乗車時間が30分以内であれば、十分に「早」「安」「楽」を満たしています。
それに鉄道や飛行機と比べて小回りが利くため、「鉄道+バス」「飛行機+バス」など他の移動手段と組み合わせて使うのがベストでしょう。
鉄道による移動(電車・新幹線)
鉄道を使えば、乗り継ぎを重ねることで、国内(鉄道のない沖縄県は除く)であればどこでも行けてしまうのが最大の特徴です。
また、車やバスと違って渋滞もなく、移動速度が速いため、乗り換え本数や移動距離にもよりますが、移動時間が比較的短いですね。
移動中に読書をしたり、睡眠をとったり、ご当地名物の駅弁を食べたりなど、他の人に迷惑をかけなければ自由に時間を使えるのはありがたい。それに加え、車窓の景色を楽しめます。ほぼ時間通りに運行されるため、スケジュール通りに移動できる。そのため、綿密な旅の計画が立てやすいので重宝します。
しかし、地方では運行本数が少ない地域も多く、1時間に1便運行すればましな方な地域も多いので、乗り遅れないよう注意しましょう。
また、通退勤時に乗車が満員になったり、GW・お盆休み・年末年始などの繁忙期では、かなり混雑することもあり、乗車率が100%を越えると座れません。すると、必然的にずっと立っていなければならなくなり、そんな状態が長く続けば大変しんどいですね。
鉄道で移動することのメリットとデメリットを以下にまとめました。
- 乗り継ぎを重ねることで国内(沖縄県を除く)のどこへでも移動可能
- スピードが速いため、目的地に比較的早く到着する
- 移動中は周囲の人に迷惑をかけなければ自由に時間を使える
- ほぼ時間通りに運行するため、スケジュールしやすい
- 地方では運行本数が少ない地域が多い
- 通退勤時や繁忙期では、座れない場合がある
- 他の乗客に気を使う必要あり
鉄道は駅から駅へ移動するため、駅ごとにバス・タクシー乗り場が隣接していることが多い。そのため、他の乗り物へスムーズに乗り換えが可能です。
また、輪行袋に自転車を入れれば、鉄道に乗せられるのも魅力的。駅へ到着後にサイクリングを楽しめます。ちなみに、サイクルトレインを利用すれば、輪行袋なしでも、そのまま自転車の乗り入れが可能です。
鉄道の乗車時間が1時間以内であれば、十分に「早」「安」「楽」を満たせるでしょう。これらのことを踏まえ、事前に細かく観光スポットなど訪れる場所を調べて、計画的に行動する人に向いています。
飛行機による移動
飛行機による移動は、一言でいえば「早い」これにつきます。国内移動であれば、あまりにも早く移動できるので、疲労を感じることは少ないでしょう。
海外や離島など遠くへ移動したいのであれば、ほぼ飛行機一択になります。ただし、飛行機は他の乗り物より運賃が高く、特別なことがなければ利用するのをためらいがちになる。
確かに普通運賃は高いですが、数ヶ月前から予約すれば、早期購入割引きにより、新幹線と同じぐらいの運賃で利用できることがあります。ちなみに、ANAやJAL、エアドゥは早期購入割引きが75日前から可能ですよ。
また、LCCを利用すれば運賃をおさえることが可能です。機内サービスがなく、預け荷物が有料で運行の遅延が比較的多かったりしますが、格安で飛行機を利用したいならば検討してみる価値はあります。
つまり、飛行機を利用するならば、計画的に利用するのが大事。それに、空港からの移動手段も合わせて考えておかなければなりません。
また、ホテル宿泊がセットになったパックツアーも豊富なので、選択肢の1つとして考えてみるのもよいですね。
飛行機の運行は、天候に左右されやすいので、悪天候では遅延が生じたり運休になることも。振替が発生することを考慮して、旅のスケジュールは余裕をもって考えましょう。
飛行機で移動することのメリットとデメリットを以下にまとめました。
- 国内移動であれば短時間で移動可能なため疲れにくい
- 早期購入割引きやLCCの利用で運賃が安くなる
- 普通運賃が割高
- 運行は天候に左右されやすい
- 空港へ到着後の移動手段を考えておく必要がある(レンタカー、バス、タクシーなど)
航空券を予約できるサービスの1つに「ソラハピ(SORAHAPI)」があります。このサービスを利用すれば、ANAやJAL、スカイマークなど主要航空会社の料金・時間を比較しながら航空券を予約ができて便利ですね。航空券を予約する際、利用してみてはいかがですか。
船による移動(主にフェリー)
フェリーは、あらかじめ決められている航路をゆっくり移動するため、時間がかかります。
移動中では、広い船内を自由に歩き回れたり、座席に座って食事をとったり、読書をしたり自由に過ごせるのは魅力的。さらに個室を利用すれば、まるでホテル感覚で利用できますよ。
利用時間によっては、宿泊もできて一石二鳥ですね。1泊分の宿泊費も含んだ運賃と考えれば、経済的ともいえるでしょう。
夜にデッキへ出れば、夜空にきらめく星空観測を楽しめる。また、自家用車やバイク、自転車などが乗せられるため、港へ到着後に自由に移動ができます。
スピードが遅く、移動に時間がかる点を除けば、快適に移動できる手段がフェリーですね。
- 移動中は自由に時間を使え、船内は広いため快適に過ごせる
- 運賃がリーズナブル
- 自家用車やバイクを乗せられる
- 個室を利用すれば、ホテル感覚で宿泊が可能
- 移動に時間がかかる
- 航路が限定されている
船旅は非日常な時間を過ごせる定番です。時間的に余裕があるならば、船旅がおすすめ。飛鳥Ⅱなどでは、世界一周クルーズを実施しており、世界中の自然や文化に直接触れながら、心に豊かさをもたらす時間を過ごせます。
まとめ
本記事では、車・バス・鉄道・飛行機・船で旅へ出かける際、それぞれのメリットとデメリットを説明しました。
ほとんどの人は、移動手段を考える時に「時間」か「費用」のどちらかを優先して選ぶでしょう。別にそれ自体が間違っているわけではないですが、できるだけ「早」「安」「楽」の3つのバランスを考慮して、決めたいものですね。
楽に移動できなければ、ストレスが溜まったり、疲れる原因になりかねません。必ずあなたに合った旅のスタイルがあるはずです。本記事の内容が参考になれば幸いです。