「自転車の寿命はいったい何年だろうか」そのような疑問がありませんか。
この世の全ての物には必ず寿命があります。それは生き物だけではなく、自転車などの製品にも言えますね。
自転車は様々な部品の集合体でできていて、それぞれの部品には耐用年数が設けられています。
特にフレーム素材が、自転車の寿命を決定付けますよ。また、タイヤやチェーンなどの消耗品は、数年使用すれば交換が必要になります。
実は、自転車は扱い方次第では、あなたが思ってた以上に延命できますのでご安心下さい。
本記事では、自転車の寿命や寿命の延ばし方を説明します。
自転車の寿命とは
全ての自転車に当てはまる訳ではありませんが、自転車の寿命は一般的に10年といわれています。
けれど、常に適切なメンテナンスをしていれば、10年以上も長く乗り続けられるものですよ。反対に雑に扱っていると、寿命を縮めかねません。
たとえば、自転車を雨ざらしにしておくと、サビの原因になり寿命を縮めることも。そうならないためにも、自転車は雑に扱わず、更に寿命の延命方法を実践すれば鬼に金棒です。
自転車は、数多くの部品(パーツ)で構成されており、その中でもフレームの素材が自転車の寿命を決定付けます。
フレーム以外にもタイヤやチェーンなど消耗品も多く、自転車の寿命に影響を与えますね。
そこで本記事では、以下の部品(パーツ)の寿命についてくわしく説明します。
- フレーム素材の寿命
- タイヤの寿命
- チェーンの寿命
- ブレーキシューの寿命
フレーム素材の寿命
自転車の屋台骨はフレームです。
フレーム以外の部品は交換可能であるため、先ほども触れましたが、フレームの素材が自転車の寿命を決定付けます。
そこで、一般的に使用されている主な素材を以下にまとめました。
- アルミ
- クロモリ
- カーボン
- チタン
それぞれについて説明します。
アルミ素材
アルミは安価で軽く錆びにくい素材ですが、衝撃には余り強くなく折れやすい特徴があります。
また、金属疲労による劣化が起きやすいです。そのため、耐久年数は2~5年ほどになります。そのため、5年以上使用しているならば注意して下さいね。
アルミフレームは、剛性が高く安価なので、多くの人に愛用されてるね。
クロモリ素材
クロモリは非常に頑丈であるため、アルミのような金属疲労による劣化はあまり気にしなくても良いですね。そのため、長い年月を乗り続けられます。
しかし、サビには弱く水に濡れたまま放置しておくとサビが広がり、寿命を縮めてしまうので注意が必要です。
クロモリフレームは、振動吸収性が高く頑丈なため、旅用の自転車に多くの人が使っているよ。
カーボン素材
カーボンはロードバイクでは主流で使用されている素材です。
カーボンは金属ではないため、錆びなくて金属疲労も起こりません。カーボン繊維を編み込むことで耐久性を高くする事ができます。
しかし、一点に集中した強い衝撃にはとても弱いため取り扱いには注意が必要です。
耐久性自体は高いため、10年以上の耐久年数を期待できるでしょう。
カーボンフレームは、振動吸収性が高く素材自体が軽量のため、ロードレースでは大抵カーボンフレームを使っているね。
チタン素材
チタンはクロモリより軽く、クロモリと同じようにしなりやバネ感があり、振動吸収性が高いです。
チタンの含有量により、寿命が変わってきますが、素材の特性によりサビに強く長く扱う事ができます。10年以上の耐久年数を期待できるでしょう。
私はチタンフレームのロードバイクを乗り続けて既に10年以上経過していますが、乗り味は購入当初とあまり変わっていないと思います。
タイヤの寿命
タイヤの寿命は一般的に1~2年程度と言われています。
タイヤの寿命は、走行距離や使用方法により変わってきますので、走行距離を目安にすると良いでしょう。
ママチャリでは通勤・通学や買い物に使用しているため、荷物を積載する事が多くタイヤの劣化が大きくなります。
そのため、タイヤの寿命は3,000~5,000kmになることが多いと言われています。この数値は、ロードバイクやクロスバイクなどのタイヤの寿命も同じですね。
タイヤの種類やメーカーにより走行距離は異なるよ。タイヤを交換するときに確認するといいね。
チェーンの寿命
チェーンの寿命は、タイヤと同じく走行距離が3,000~5,000kmになることが多いと言われています。
ほとんど注油せずに使い続けていると寿命は短くなるばかりです。
走行距離が1,000kmを越えたあたりから、少しずつチェーンが伸びたりしますね。
チェーンが伸びると変速性能が悪くなったり、チェーンが外れやすくなったりして危ないため定期的に伸び具合を確認すると安心します。
チェーンの伸びは、チェーンチェッカーという工具を使って計測できるよ。工具を持っていない場合は、お近くの自転車ショップで確認してもらおう。
チェーンの伸びが酷くなると、リアギア(スプロケット)の歯が削れてしまい、リアギアまで交換しなければならなくなりますね。チェーンは寿命を迎える前の交換をおすすめします。
ブレーキシューの寿命
ブレーキシューは、ブレーキの利き具合に影響を与える重要な部品です。
ブレーキシューにはたいてい溝が掘られていますが、その溝の深さが残り1mmになったときが交換の目安です。
走行中にシューが減り過ぎてブレーキが効かなくなると大変危険ですよ。
また、ホイールのリムを傷つけたりする可能性が高いため、やや早めに交換しましょう。
自転車の寿命(耐用年数)の延ばし方
自転車の寿命は、主に以下の方法で延ばせます。
- 定期的にフレームのメンテナンスを行う
- 耐久性の高いタイヤを履く
- 自転車の保管方法に気を遣う
- 無理な運転はやめる
- 異常を感じたら乗らない
これら全てを実践して自転車の寿命の延命を図ってみて下さい。
それぞれについて説明します。
定期的にフレームのメンテナンスを行う
自転車の屋台骨であるフレームは最重要であるため、定期的にメンテナンスを行いましょう。
具体的にはフレーム磨きを行ったり、傷やヒビなどおかしな部分がないのか確認を行います。
ヒビが入っている状態の自転車に乗り続けるのは大変危険です。
自分一人でメンテナンスが不安な場合は、自転車ショップへ依頼しよう。
耐久性の高いタイヤを履く
メーカーや使用目的によりタイヤの耐久性は様々です。
なるべく耐久性の高いタイヤを選ぶことで寿命を延ばせます。また、タイヤの素材はゴムなので、劣化させないのが大事ですね。
クリンチャータイヤをお使いの場合は、自転車へ乗る前にタイヤチューブへ適切な空気を入れるのを心掛けて下さい。
適切な空気が入っていない状態で乗り続けていると、パンクの原因になり寿命を縮めます。
自転車の保管方法に気を遣う
自転車の保管方法により寿命は変化します。
日光の紫外線によりタイヤの寿命を縮めたり、雨ざらしにしておくとサビの原因になりますね。
紫外線と雨を防ぐだけでも寿命はかなり延びるため、自宅の倉庫や室内で保管するようにしましょう。
自宅の倉庫や室内で保管できない場合は、紫外線や雨から自転車を守るために、自転車専用のカバーを使用して下さい。
無理な運転はやめる
自転車で走行する道路は舗装路だけとは限りません。
砂利道や段差などがある道を走行する場合もあるでしょう。
砂利道や段差などを走行する場合は、タイヤへの負担が大きくパンクの原因になりかねません。
マウテンバイクのような太いタイヤの場合は、多少の無理は大丈夫ですが、ロードバイクやクロスバイクのような細いタイヤでは、なるべく砂利道や段差などは避けて通る方が安全です。
異常を感じたら乗らない
自転車の走行中にいつもと違う違和感や異音を感じた場合は、乗り続けるのはやめた方が無難です。
無理に乗り続けていると事故の原因にもなり大変危ないですよ。
違和感や異音を感じた場合は、お近くの自転車ショップへ持ち込みましょう。
自転車を大切に乗り続けましょう
自転車の寿命はフレーム素材や日々のメンテナンスにより変わります。
更に自転車の乗り方や保管方法により多大な影響を受けるのです。
自転車の寿命を延ばす方法を把握して大切に乗り続けましょう。