出雲大社と言えば、日本屈指の縁結びのパワースポットです。
知名度抜群な神社として、毎年多くの観光客が訪れます。
お作法を守り、神様へ感謝の気持ちを伝えると、すごく清々しい気持ちになれるでしょう。
また、出雲大社の観光に欠かせない物といえば、沢山の可愛いウサギの像を挙げる方もいるのではないでしょうか。
すると、出雲大社とウサギの関係が気になりますね。
それに忘れてはならないのは、出雲大社最大級のパワースポットの参拝です。
本記事では、出雲大社のウサギにまつわる話と参拝すべき場所(社)について紹介します。
縁結びのパワースポット「出雲大社」とは
出雲大社は、島根県出雲市大社町に鎮座し、日本を代表する「縁結びの神様」が祀られていることで知られています。
一般的に「いずもたいしゃ」と呼ばれておりますが、正式名称は「いづもおおやしろ」です。
創建は非常に古く、日本最古の歴史書である古事記にその起原が記されているとか。
その話が「国譲り」の話であり、聞いたことがある人も多いでしょう。
「国譲り」について簡単に説明すると、神代の時代に出雲の地を治めていた大国主命(おおくにぬしのみこと)が、天照大御神(あまてらすおおみかみ)へ国を譲った話です。
その際、大国主命が神事や幽世、神々、魂の世界を治めるため、壮大な御神殿に鎮座しました。
現在の境内は、1667年の造営遷宮で計画でされたもの。今も当時の建築物が多く残っています。
2013年に「平成の大遷宮」で御本殿が60年ぶりに修復されたことについて覚えている方も多いでしょう。
出雲大社の参拝の基本は「ニ礼四拍手一礼」。拝殿や本殿だけでなく、その他の社にも共通の参拝方法です。
一般的な神社では「ニ礼ニ拍手一礼」ですので間違えないように。
この四拍手の意味は、「四季を表し、実りと繁栄を祈願している」や「東西南北(四方)を守護する神に敬意を示している」という説がありますね。
出雲大社の本殿などは、「日が沈む聖地出雲」の構成文化財として、日本遺産に認定されています。
また、1952年に本殿は国宝に指定されました。
出雲大社の神在月に行われる神々の縁結びは、それぞれの氏子同氏の縁結びをすると言います。そのため、出雲大社へ参拝の前には、まずは自分が住んでいるエリアの氏神様に参拝しておくと良いそうですよ。
【周辺の見どころ】
出雲大社周辺の見どころを、下記記事で紹介します。
出雲大社のウサギにまつわる話
出雲大社には、なぜ沢山ウサギがいるのか?
出雲大社の境内を歩いていると、あらゆる所でウサギの像を見かけます。
なぜ、沢山のウサギの像があるのでしょうか。
実は、ウサギは出雲大社にとって、神様と現世を橋渡しする神様の使いだからです。
つまり、神様のメッセージを伝えたり、神様の意を代行する所謂「神使(しんし)」と呼ばれている存在ですね。
神使は、神社に縁ある動物が選ばれることが多く、例えば天満宮は「牛」、稲荷ならば「狐」が有名なので知っている人は多いかも。
出雲大社のウサギは、神話「因幡(いなば)の白うさぎ」がルーツ。
御祭神の大国主命がウサギを助けた話で、大国主命と八上姫(やがみひめ)のキューピットとして描かれています。
そのため、境内の至るどころにウサギの像が設置されているのも納得。
ウサギの像の数を調べてみると、出雲大社の公式ホームページでは、2022年8月時点で61羽いると書かれていました。
昔、出雲大社へ訪れた時より増えているので、恐らく今後も増え続けると思います。
ウサギを待ち受け画面にすると恋愛に効果がある
出雲大社のウサギの像を写真の待ち受け画面にすると、縁結びのご利益を受けると言うことを知っていますか。
良い人に巡り会えたり、片思いが成就したり、恋愛に関するありとあらゆる効果が得られるようです。
沢山いるウサギの中には、ハートを持った特別なウサギの像がありました。
この特別なウサギの像を待ち受けにすると、更に効果が上がるそうですよ。
尚、ハートを持ったウサギは、広い境内の中で3羽しかいません。(今後増えるかも)
参道の西側にある西神苑、本殿の裏側、勢溜の大鳥居の近くにいますので、是非探してみて下さい。
こちらが西神苑で出会ったハートを持ったウサギ。
表情と仕草が可愛く、ハートを胸の手前に掲げる姿が愛おしく感じます。
こちらが、本殿の裏側で出会ったハートを持ったウサギ。
本殿の裏側へ回らないといけないため、少し見つけにくいかも知れません。
こちらは、勢溜の大鳥居の近くにある広場で出会ったウサギです。
家族一緒で楽しそう。子ウサギがハートを持ってますよ。
また、出雲大社ではウサギのお守りも入手できるので、お見逃しなく。
境内を歩いて、お気に入りのウサギを探してみよう
境内を隈なく歩いていると、自然に目に付くウサギたち。
色んな表情をしたウサギの像が設置されているため、つい探し回ってしまいます。(笑)
例えば、仲良し3人組のウサギがいたり、松ぼっくりが供えられたウサギたちがいました。
中には、本殿に直接お願いしているウサギもいますよ。
熱心に何をお願いしているのでしょうか。気になります。
こちらの耳を伏せたウサギは、とても可愛いですね。
酒を作っている杜氏(とうじ)姿のウサギもいて、バラエティーに富んでいます。
お気に入りのウサギを見つけ、是非、写真の待ち受け画面に設定してみましょう。
また、ウサギの像は、出雲大社に隣接する「古代出雲歴史博物館」にもありますので、合わせて訪れてみては如何でしょうか。
出雲大社の拝殿へ参拝するまでの主な流れを解説
いきなり拝殿へ赴き参拝しても悪くはないですが、できればお作法を守りながら神様へ挨拶を行ない感謝の気持ちを伝えたいものです。
そこで、参道を歩き拝殿へ参拝する主な流れを解説します。
伊溜の大鳥居を通り抜けたらまずはお祓いをする
出雲大社には、4つの鳥居があり、それぞれの鳥居をくぐり抜けて身を清めながら、神域へ入りましょう。
特に一の鳥居は、出雲大社から少し離れた所に建っているため、スルーされることも。
私が訪れた日は、一の鳥居は工事中だったため、くぐれませんでした。(泣)
ちなみに、こちらの写真は、昔に出雲大社へ訪れた時に撮った一の鳥居です。
二の鳥居は、出雲大社の入口前にある「勢溜(せいだまり)の大鳥居」。
出雲大社の正門に当たります。
一礼して左足から入り、神様の通り道である真ん中は避けて通るのがマナーですね。
この鳥居から拝殿・本殿へ続く参道は、下り坂になっている全国的にも珍しい造り。
かつて山だった名残が残っているとか。
まずは、下り参道の中ほどにある「祓社(はらえのやしろ)」へ参拝のため立ち寄りましょう。
祓社では、祓井神(はらいどのかみ)が祀られており、身についている汚れをはらって清めてくれるという。
拝殿へ向かう前に、参拝してしっかりお祓いをしましょう。
【神社仏閣の紹介(その1)】
神社仏閣へ日頃の感謝を込めて参拝すると良いですよ。下記記事では、旅先で訪れた神社仏閣と神社仏閣巡りの楽しみ方について紹介します。
圧巻の松並木道を歩く
祓社で参拝した後は、再び参道を歩き、祓橋を渡ると美しい松並木が見えてきました。
こちらが参道の地図。
祓橋を渡った先に見える鳥居が三の鳥居です。
周辺の景色と相まって「松の参道の鳥居」と呼ばれたりしていますね。
三の鳥居へ向かう途中に、浄の池がありますので、水辺を眺めながらゆっくり休憩するのも良いかも。
参道を歩いていると、波の上に光り輝く黄金の玉が現われ、それを頂く大国主命の様子を表している石像がありました。
波の上にのる黄金の玉は「幸御魂(さきみたま)」と「奇御魂(くしみたま)」ですね。
この情景を表した像は、「ムスビの御神像」と呼ばれています。
大国主命の姿がとても凛々しく頼もしい。
きっと、自然豊かな場所で、両手を広げて、縁結びのパワーを授かっているのでしょう。
あなたも是非、同じポーズをして、縁結びのパワーを授かってみては如何でしょうか。
道中に手水舎がありますので、手と口を清めた後で、四の鳥居をくぐります。
四の鳥居をくぐり、少し歩けば拝殿が見えてきますよ。
四の鳥居は、「銅鳥居」とも呼ばれており、触ると金運がアップするとか。
是非、触ってみて金運のご加護を祈るのも良いかも知れません。(笑)
拝殿と本殿へ参拝
拝殿に辿り着いたら参拝して、出雲国から日本全土を見守って下さっている大国主命へ日頃の感謝を伝えましょう。
拝殿の奥には、本殿がありますが、聖域のため中へ入ることはできません。
そのため、本殿前にある「八足門(やつあしもん)」から参拝しましょう。
また、本殿の西側にも小さな拝礼所があるのでお見逃しなく。
実は、本殿は南向きなのですが、中の御神座は西向きになっているのです。
つまり、御神座と対面するには、西側から参拝するのがベスト。
古くから参拝の最後には、この拝礼所から再度参拝をするのが正式な参拝方法とされています。
境内には、数多くの摂社末社がありますね。
御本殿の東西には「十九社(じゅうくしゃ)」と呼ばれる社が並んでおり、旧暦の10月に出雲に集まる神様たちが滞在するホテルなんだとか。
そのため、神在祭期間中には、各扉が開けられますよ。
是非、神在祭期間中に訪れて参拝してみましょう。
【神社仏閣の紹介(その2)】
旅先では、様々な神社仏閣へ訪れ参拝しますので、下記記事で紹介します。
出雲大社最大級のパワースポットの参拝を忘れずに
出雲大社の一番奥には「素鵞社(そがのやしろ)」がありました。
この素鵞社があるエリアは、出雲大社でも最大級のパワースポットなんだそうです。
御祭神は、八岐大蛇(やまたのおろち)退治で有名な「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」。
素鵞社へ参拝したら、社の横側へ移動してみましょう。
すると、木箱の中には大量の砂がありました。
この砂は「御砂」と呼ばれ、邪気を祓う力や幸福の力があると言われています。
但し、かってに御砂を持って帰ってはいけません。
この御砂は、出雲大社から少し離れた所にある「稲佐の浜」の砂と交換です。
そのため、事前に稲佐の浜へ立ち寄り、ビニール袋などに砂を入れて持ち込んで下さいね。
木箱に稲佐の浜の砂を入れた後で、御砂を頂きましょう。
御砂は持ち歩いたり、玄関先にまいたり、家の敷地内にまくことで清める効果があるとか。
そのため、厄除けや魔除けに効力を発揮するそう。
また、田畑にまけば、作物の成長を見守って頂けますよ。
特に戸建てならば、敷地の四隅に御砂をまきましょう。
アパートやマンションならば、部屋の四隅に御砂を入れた小袋や小箱を置くと良いそうです。
素鵞社自体もパワースポットですが、真打は別にいます。
出雲大社の裏側には、八雲山があり、そこは立入禁止になっているという。
八雲山は、神様たちがお住みになる力が宿る神聖なエリアであり、聖域なのです。
そんな八雲山の山肌の一部を触れられる場所が、素鵞社の裏側にあるので、絶対に見逃してはなりません。
この岩場には凄いパワーが溢れていますので、そっと触れてパワーを授かりましょう。
尚、その際、お賽銭は遠慮しているので注意して下さい。
【パワースポットの紹介】
日本全国には様々なパワースポットが点在していますね。旅先で訪れたパワースポットを下記記事で紹介します。
神楽殿の大注連縄と鏡の池
出雲大社には、とても大きな注連縄(しめなわ)があると聞いた人も多いでしょう。
拝殿に大きな注連縄があるため、勘違いしている方がいても不思議ではありませんが、拝殿の注連縄より更に大きな注連縄が神楽殿(かぐらでん)にあります。
神楽殿の正面に長さ13m、重さ約4.5トンもある日本最大級の大注連縄。
実際に目にすると分かりますが、インパクトが凄いですね。
この大注連縄は、5~6年に一度交換されていますよ。
また、「大注連縄の下からお金を投げて、挟まると縁起が良い」と言った話を聞いた方もいるでしょう。
本来これは神様に対して失礼に当たる行為なため、やってはいけません。
なので、お賽銭は、きちんとお賽銭箱へ収めましょう。
本来、神楽殿は、千家国造家の大広間として使用されていたのですが、今では御祈祷や結婚式を始め様々な行事で使用されています。
神楽殿の隣りには、鏡の池がありますので、足を運ぶと良いでしょう。
鏡の池には、藤棚があるので、藤のシーズンに訪れると、池の上に垂れ下がる見事な藤の花が見られますよ。
池に浮かぶ小さな島には、作り物の鶴が見て取れます。
池の周囲には遊歩道がありますので、ゆっくり散歩も楽しみましょう。
個人的には、こちらのカエルの像に沢山のお賽銭があったことに驚きました。(笑)
出雲大社の基本情報とアクセス
住所 | 島根県出雲市大社町杵築東195 |
電話番号 | 0853-53-3100 |
参拝時間 | 3月~10月は、6:00~20:00 11月~2月は、8:30~20:00 |
【アクセス】
- JR出雲市駅から一畑バス(出雲大社・日御碕・宇竜行き)に乗って、「正門前」のバス停で下車して直ぐ。(バスの乗車時間は約25分)
- 一畑電車の出雲大社前駅から徒歩約5分
- 出雲ICより国道431号を経由して車で約20分
出雲大社の駐車場
出雲大社には、無料駐車場があります。(車385台)
境内の真横に駐車場があるため、本殿へはショートカットで入れますね。
しかし、一旦前の県道に出てから、歩道を歩いて正門から入るのをおすすめします。
また、出雲大社の隣りにある古代出雲歴史博物館の駐車場(収容台数250台)も利用できますよ。
出雲大社から徒歩約3分程度なのでおすすめ。
出雲大社と古代出雲歴史博物館の両方立ち寄るならば、古代出雲歴史博物館の駐車場へ停めた後で、出雲大社の参拝後に博物館を見学すると良いでしょう。
尚、博物館に入らず駐車場の利用のみでもOKです。
まとめ
出雲大社では、参拝だけでなく、ウサギの像を探す楽しみ方もあります。
お気に入りのウサギを見つけ、是非写真の待ち受け画面にして、縁結びのご利益を授かりましょう。
拝殿や本殿はもとより、祓社や素鵞社の参拝も忘れずに。
特に素鵞社の裏側には、八雲山の山肌の一部を触れるポイントがあるため、みなぎるパワーを授かりますよ。
本記事で紹介した参拝方法を参考にして頂ければ幸いです。