あなたは、自転車旅やサイクリングをする際、計画を立てていますか。
計画を立てていなくても旅やサイクリングはできますが、本当に楽しめるでしょうか。
確かに行き当たりばったりの旅も魅力を感じますが、私の経験では、計画を立てて行う方が何倍も楽しめますね。
楽しく自転車旅を続けるいくためにも、事前に計画を立てることをおすすめします。
「そんなこといわれても、どのようにして計画を作ればよいのかわらない」という方でも、ご安心して下さい。それほど、難しくはありませんので、ポイントが分かれば簡単なものです。
本記事では、自転車旅やサイクリングの計画で、特にコース(ルート)の作成方法をくわしく説明します。
旅の計画をたてる前に目的を整理する
旅の計画をたてる前に、まず始めになぜ旅をするのか、旅の目的を整理しましょう。
旅の目的は人によって様々です。その目的は1つしかない場合もあれば、複数あるかも知れません。自分はなぜ旅をしたいのか、目的をハッキリ認識していることが大事です。
必ずしも旅の道中が順風満帆とは限らないため、目的や目標がハッキリしていなければ、心が折れて旅を断念することも十分あり得ます。
実は、自転車旅に慣れていない初心者の内は、明確な目的は少なめにしておいた方が無難ですよ。それは、予期せぬ出来事で計画の変更が余技なくされた場合でも、心理的ダメージを少なくできるので。
たとえば、自転車旅の道中では、道路工事で通行禁止だったり、パンクなど様々なトラブルにあうことは少なくない。
すると、目的を達成する時間がとれないことも普通にある。なので、未達成な目的・目標がたくさんあれば、面白く感じなくものです。
そのため、初心者は確実に達成できる目的を設定して、旅を始めるのをおすすめします。
旅の目的は、あなたが納得するものであれば何でも構いませんが、パッと思いつかない人もいるでしょう。
そこで、よく自転車旅へ出かける目的を以下にまとめました。
目的が明確に決まっていれば、旅の道中に多少辛いことがあったとしても、挫折せず乗り越えて旅を継続できる力になります。
自転車旅の計画の作成方法
旅の計画は、「〇〇の絶景がみたい」「〇〇で美味しいものを食べたい」など目的にそって作成していきます。
すると、必然的に〇〇という目的地へ足を運ぶことになる。この目的地をハシゴするコースを作成する作業が大事になります。
もちろん目的地で何をして過ごすのかも大事。けれど、自転車旅では、自転車で走るだけでも楽しめるので、コースによっては旅をした後の印象がだいぶ違ってくるものです。
そういうことも踏まえ、所定時間内に目的地へ到着して楽しむためにも、事前に計画を立てておかなければ、目的を達成できない可能性があります。
自転車旅の所用時間や走行距離、自分自身の平均速度を考慮して、訪れる目的地の件数を決めると良いでしょう。
具体的には下記手順で計画を立てていきます。
- 一番の目的地を決める
- 旅のゴール地点を決める
- 二番名以降の目的地を決める
- スタート地点を決める
- コースを作成する
それぞれについて説明します。
【旅に役立つサービス】
旅の道中で役立つ便利なサービスを、下記記事で紹介します。
一番の目的地を決める
旅先では、色々な場所へ立ち寄るものです。
旅先で時間をたくさん取れるならば特に問題はありませんが、現代人は何かと忙しい。そのため、旅をするには時間の制限を受けてしまいます。
すると、立ち寄りたい場所が多すぎると、時間の都合上で本当に行きたかった場所へ行けなくなる可能性はゼロではありません。
そこで、一番行きたい目的地をまずは決めて下さい。
その決めた目的地だけは絶対に外さないでおけば、実際に旅を行った時に失望する可能性は少なく、とても満足を覚えます。
旅のゴール地点を決める
次に旅のゴール地点を決めておきましょう。ゴール地点は、旅する期間によって変わるものですね。
日帰り旅であれば、自宅や最寄り駅が多い。宿泊するならば、ホテルや旅館、キャンプ場、友人・知人宅などになる。その際、宿泊施設だけでなく、野宿も選択肢の1つですよ。
ゴール地点は、自分が一番行きたい目的地の近くで探す必要はないので悪しからず。
最終的には、旅の所用時間と走行距離を考慮してゴールを決めてしまえばよいですね。
二番目以降の目的地を決める
旅の目的地が複数ある場合は、二番目以降の目的地を決めていきます。
この時に注意しておきたいのは、あまり目的地同士の距離が離れすぎないこと。距離が離れすぎていると、所用時間内に全ての目的地へ辿り着けない可能性がありますね。
尚、目的地が少なければ、この限りではありません。
最終的には、所要時間と走行距離を考慮して目的地の選定を行うとよい。
私の経験上、ロードバイクで旅を行うならば、目的地の件数は、下表の件数内に収めておくのが無難かな。ぜひ参考にしてみて下さい。(ゴール地点も目的地の件数に含めている)
平均速度 | 走行距離 | 所用時間 | 目的地の件数の目安 |
---|---|---|---|
20km/h | 80km | 6時間 | 1~2 |
20km/h | 80km | 8時間 | 3~6 |
20km/h | 80km | 10時間 | 4~8 |
15km/h | 80km | 8時間 | 2~3 |
15km/h | 80km | 10時間 | 3~6 |
目的地での滞在時間によっては、上表の件数は変わりますね。上表の目的地の件数は、1つの目的地の滞在時間を30分~1時間で考えている。
たとえば、平均速度15km/hで走行距離が80km、所要時間が10時間の場合は、各目的地に1時間づつ滞在すれば3件となるし、30分づつ滞在すれば6件になります。
スタート地点を決める
自宅や宿泊先から旅を開始するならば、そこがスタート地点です。
そうでなければ、スタート地点とスタート地点へ移動する手段について考えておく必要がある。
鉄道や飛行機を利用するならば、必然的に輪行となり、スタート地点は駅や空港になります。鉄道など公共交通機関の運行時間をおさえて、旅の計画に組み込みましょう。
また、必要に応じてレンタルカーを借りて、スタート地点まで自転車を運ぶケースも考えられます。
なんにしても、目的地が複数あるならば、できるだけどれが1つの目的地の近くにスタート地点を設けておいた方が、時間の節約になるのでおすすめです。
コースを作成する
スタート地点、ゴール地点、目的地が決まれば、それらをつなげてコース(ルート)の作り込みを行ないます。
コース作成は、以下のアプリのいずれかを使用すると効率よく作成できる。
- Garmin Connect(ガーミンコネクト)
- Strava(ストラバ)
- 自転車大好きマップ
ちなみに、私がメインに利用しているのは、Garmin Connect。無料な上、Google Mapと親和性もよいので重宝しています。(Garmin Connectでは、Google Mapの地図を使っている。)
上記のアプリは、いずれもコースの高低差や斜度を見ることができるため便利ですよ。
その他には「Google Map」でも作成可能ですが、これ単体では自転車旅のコース作成にあまり使い勝手が良いとはいえません。
しかし、Google Mapにも便利な機能がたくさんありますので、私は「Garmin Connec」でコース作成を行い、Google Mapは補助的な役割で使っている。
具体的には、「Google Map」のストリートビュー表示を使用して、道幅やトンネル内の歩道の有無などを画像で確かめていますね。
経験上、Google Mapで表示している細すぎる道は、路面状態が悪いケースが多いですよ。
つまり、事前に未舗装路や砂利道などの悪路をコースから外せるため、パンクリスクを減らせます。
コース決めに考慮すべき注意点
坂道や峠、山道などを上ることが目的ではない場合は、なるべく斜度が緩い道を走行する方がよい。このような道は、体にかかる負担が大きく疲れやすくなりますね。
高低差については、先ほど紹介したアプリを使えば、簡単に確認できる。
また、コースを作る際には、なるべくコンビニや道の駅、商店など飲食ができるところを含めて作るのがポイントです。
山道や峠などでは、全く飲食ができなかったりしますので、それに備えてコンビニなどへ立ちより、事前に水やスポーツドリンクの補給や、補給食を用意しておきたい。
さらに山間部では、電波が届かないところがあるため、緊急時に連絡できないことも。なので、なるべくコースから外しておいた方が安心できます。
まとめ
本記事では、自転車旅やサイクリングのコースの作成方法について説明しました。
最期にもう一度、コースの作成方法を以下にまとめます。
- 一番の目的地を決める
- 旅のゴール地点を決める
- 二番名以降の目的地を決める
- スタート地点を決める
- コースを作成する
所定時間内に目的地へ到着して楽しむためには、事前に計画を立てておかなければ、目的を達成できない可能性がありますね。
しかし、自転車旅では必ずしも計画通りに旅を行うとは限りません。旅の途中で魅力的な景色や人と出会うことがあり、計画変更は普通によくあるもの。
なので、旅にかける所用時間には余裕を待たせるのが大事です。
楽しい旅を続けるためには、旅の計画が欠かせません。あなたの目的にそった計画を立てて旅を満喫しましょう。