
何かを始めるに当たり、いきなり上手にできる人は余りいません。
なぜならば、経験や知識がないからです。
それは自転車旅にも言える事ですね。
初めて一人で自転車旅をしようと思い立った時に、いったい何から始めたら良いのか途方に暮れた経験をした人も多いでしょう。

初めは誰もが初心者です。経験者からいろいろとアドバイスをもらうとためになるよ。
無理な自転車旅を続けていると、その内に自転車で旅する事自体が嫌いになる可能性が高いです。
そんな結末は悲しすぎますね。
本記事では、初めて自転車で一人旅を行なう場合に、まずは何をすべきかについてお伝えします。
楽しく自転車旅を続けて行こう
自転車旅で一番大切な事は「旅を楽しむ事」です。

この楽しむ事ができないと途中で挫折します。
特に初心者は、持久力や経験不足により心に余裕が無いことが多いため、無理な長距離・長時間を伴う自転車旅は楽しむ事ができません。
以下に述べる事を実践して経験を図りましょう。
- 短い期間で旅をする
- 季節を考慮する
- 旅の装備を整える
- 山道や峠に慣れておく
- 旅の危険に備える
- 旅の計画を考える
初心者の内は、少しずつで良いので旅の経験を積む事で、いずれ100km以上の距離を何日にも渡り旅する事ができるようになります。
焦る必要は全くありません。
今自分ができる事を確実にこなし、旅を楽しんでいる内に、いつの間にかたくさんの経験を積み初心者を卒業しています。
また、一人旅をこなしている内に成長している自分に驚くに違いありません。
楽しく自転車旅を続けて、素敵な自転車ライフを築き上げましょう。
自転車一人旅の初心者が始めるべき事
短い期間で旅をする
初心者がいきなり、何も準備もせずに何日間も旅に出かけるのは無謀です。

初めの内は、日帰り旅を行い経験を積みましょう。
この時、いきなり100km以上の長距離を走る事はお勧めしません。

自転車に乗る持久力がついていない内に長距離を走ると、辛いだけの苦行になり、モチベーションを保てないよ。
最初の内は、40km~60kmぐらいで挑むのが無難ですね。
慣れてきたら、少しずつで良いので距離を伸ばしていきましょう。
持久力がついて余裕で100km以上走れるようになってきたら、1泊2日や2泊3日程度の自転車旅に出かけても安心です。
そして、連日の自転車旅に慣れてきたら、旅する期間を延ばしていきましょう。
季節を考慮する
自転車は一年を通じて楽しむ事ができる乗り物です。

しかし、自転車旅の初心者は、旅慣れていない内に冬旅を行うのは止めた方が良いですね。
冬の寒い時期でも自転車で走る事はできますが、十分な寒さ対策をしていないと体が思うように動かせません。

寒さ対策ができていない状態で自転車に乗っていれば、事故に合う確率が高まり大変危険だよ。
自転車旅の経験を積みしっかりと防寒着を着て走れるようになりましょう。
また、夏旅を行う場合は、暑い時間帯を走るのは危険を伴いますね。
気温が30℃以上の時間帯に自転車で長時間走るのは、ほとんど自殺行為になります。

最近の日本では、夏に気温が35℃以上の猛暑になる日が多いです。
例えベテランでも気温35℃以上の状態で自転車旅を続けるのは、かなり辛いですね。
暑い日に自転車に乗り続けていると熱中症にかかり、下手をすると命にかかわります。

私も昔、旅の最中で熱中症になった経験があるよ。吐き気がして、とにかく気持ち悪く、全く旅を楽しむ事ができなかったね。
初心者の内は、体ができていないため、体の負担になる季節に長時間・長距離を乗るのはやめておいた方が良いです。
そのため、初めての宿泊旅は、春の暖かい時期や秋の涼しい時期に行うと良いでしょう。
旅の装備を整える
旅をするに当たり必要な装備を整えましょう。
私の経験上、荷物は少ないほうが絶対に自転車旅は楽しいです。
荷物が多すぎると、快適且つ爽快に走行する事ができず、ただ疲れるだけですね。
下記記事で旅をするための必要な装備品や荷物について紹介していますので参考にして下さい。
山道や峠に慣れておく
私たちが住んでいる日本の国土は、約73%が山地であると言われています。
そのため、旅で遠くへ向かうためには、山道や峠を越えるのを避けることはできません。(厳密に言えば、電車などの乗り物を使えば回避する事はできます。)
初心者の内は、近場にある山道や峠を走る事で体を鍛えましょう。

最初の内は辛いと思いますが、回数を重ねるごとに心肺や足の筋肉が強化されて、坂道を上るのが少しづつ辛くなくなっていきます。
全く辛くなる事が無くなる事はありませんが、軽減されるだけでも十分です。

山や峠を上りきった時の達成感や充実感は格別だね。
慣れてきたら、アップダウンの激しい山道や峠を走る事を経験しておきましょう。
そうする事で、旅の道中に突然そのようなアップダウンの激しい道が現れた場合に、心が折られる事はなくなります。
旅の危険に備える
自転車は乗り物である以上、絶対に危険は無いと言い切れません。
自転車旅の道中に事故や盗難に合うリスクがあります。
そこで、事故や盗難などの危険に備えて、事前に準備しておきましょう。
具体的には以下の事について検討が必要です。
- 自転車保険への加入
- 防犯登録の確認
- 緊急連絡先の確保
- 旅先の現地情報の確認
詳細については下記記事を参考にして下さい。
旅の計画を考える
楽しく自転車旅を続けて行くためには、旅の計画は欠かせません。
初心者の内は、なるべく立てた計画通りに行動を進めてみると良いでしょう。
おそらく、旅の道中で細かいところで計画外のことが起こると思います。
例えば、道を間違えたり、道中に見つけたスポットへ立ち寄ったりしますね。
そうすると、計画を修正しながら旅を続けて行くことになります。

トライアンドエラーを繰り返していくと、自分に取って良い経験になる場合が多いね。
まさしく旅は人生と同じで、自分のゴール(やりたい事)を目指して修正しながら歩んで行く事の縮図です。
尚、初心者の内は、キャンプを含む野宿は、自転車旅の経験を積んだ後で行わないと不慮な事態に陥った時に対応が困難だと思いますので、やめておいた方が無難です。
自転車旅を楽しもう
初心者の内は、きちんと旅の準備を整えて、無理のない距離の日帰り旅から初めてみましょう。

最初は誰もが初心者です。
焦る必要は全くなく、自分が今できる事を少しづつこなしていきましょう。
旅の道中で見つけた反省点や問題点については、次回の旅までに解消しておくと楽しい旅を続けることができます。
初心者が旅を重ねて経験を積む事で成長していき、やがて経験者になっていきます。
旅をする上で一番大切な事は「旅を楽しむ事」なので、この気持ちを忘れないようにしましょう。
この旅を楽しむ気持ちは、初心者や経験者に関係なく、自転車で旅をしている人たち全てに対して大切な事であり、旅のモチベーションを常に高めてくれます。
【サイクリストの管理人からの一言】
誰もが始めは初心者です。自転車旅を続けて経験を積んで成長していきましょう。下記記事では、私が体験した自転車旅の様子をお伝えします。