ロードバイクは、本来室内保管すべきです。
そんな事は分かっているけど、色々な事情があって屋外へ保管したいと考えている方も少なくないでしょう。
基本的に屋外保管する場所は、「庭」か「ベランダ」の2択になります。実はその際に使える便利グッズがあるのを知っていますか。
また、自宅に保管できないのであれば、トランクルームを活用する選択肢もありますね。
かりに屋外へロードバイクを駐輪したままにすると、「盗難されないかな」「雨に濡れても大丈夫かな」といった心配事が後を絶ちません。
なので、便利グッズを使って、それらの対策も合わせて行ないましょう。
本記事では、ロードバイクの屋外保管に役立つ便利グッズの紹介と、屋外保管時における注意点を説明します。
ロードバイクの屋外保管には便利グッズを活用する
最初に断っておきますが、必ずしもロードバイクの屋外保管をすすめている訳ではありません。
くどいようですが、基本的にロードバイクは室内保管すべきです。しかし、人には色々な事情があるので、屋外へ保管しなければならない理由があるのも分かります。
だからといって、自宅の軒下にただ単純に駐輪するとか、アパートやマンションの駐輪場へ無造作に駐輪するなんて絶対にダメですよ。
「自転車に鍵さえかけておけば十分」と思っている方がいるのかもしれませんが、それだけでは不十分です。
ママチャリと違って、高価なロードバイクは盗難リスクが高く、住宅内で盗難される可能性が最も高いことは、過去の警視庁の統計より明らかですね。
なので、自転車の盗難対策や雨風による劣化対策をしっかり施すことで、初めてまともな屋外保管ができます。
先ほども触れましたが、屋外保管できる場所は、主に以下の3箇所に限られますよ。
- 庭
- ベランダ
- トランクルーム
庭とベランダは自宅の範囲内ですが、トランクルームは完全に自宅外ですね。
特に庭とベランダへ自転車を保管する場合は、以下の便利グッズを使えば、盗難対策と劣化対策をかねるので、非常にありがたい。
それぞれについて説明します。
【グッズ①】サイクルハウス
自宅にそれなりの大きい庭があれば、サイクルハウスが使えます。
名前からどんな物なのかなんとなく分かると思いますが、簡単にいえば自転車用のテントですね。
テントなので、自転車用カバーに骨組みがついたような物であり自立してくれますよ。
ロードバイクは、ママチャリと比べて凄く軽量なので、自転車カバーのみで覆った場合ですと、強めの雨風などで倒れてしまう可能性があります。
そこで、サイクルハウスの強度があれば安心です。また、ほぼ室内と同じ環境のようにロードバイクを保管できるのも嬉しいところ。
簡単に設置できるタイプの物もあれば、物置のようなタイプもある。
収納したい台数によってサイズは変わってくるので、あなたに合った物を選んで下さい。
また、必要に応じてフロアポンプや工具など、ロードバイクの整備に必要な道具一式も保管するとよいですよ。自転車関連の道具が近くにあれば、定期的なメンテナンス作業もやりやすいですね。
サイクルハウスは、使い勝手のよいアイテムなので、あなたのニーズを十分に納得させてくれるでしょう。
ロック機能付きのサイクルハウスがお勧めです。盗難防止に役立ちますね。ロック機能がついていないタイプでは、ロードバイク自体に頑丈な鍵を2つ以上かけることを忘れずに。
また、サイクルハウスは、必ずしも自転車を保管するだけでなく、原付バイクや農機具園芸用品などの収容倉庫にも使えます。汎用性が高いので1台あれば、なにかと便利ですね。
【部品(パーツ)の寿命】
自転車を屋外保管した場合、どうしてもパーツの劣化が早まる可能性が高いです。そこで、下記記事では、様々なパーツの寿命について紹介します。
【グッズ②】AlterLock(オルターロック)
盗難防止装置として、AlterLock(オルターロック)が便利です。
これまでの自転車の鍵とは、全く異なる方法で自転車の盗難を予防しますね。また、万が一盗難にあった場合でも、捜索機能も兼ねているのは優秀ですよ。
簡単な仕組みを説明すると、AlterLockデバイスを自転車に取り付けた後、自転車に一定の振動を与えると、このデバイスに内蔵されたスピーカーからアラーム音が鳴り響きます。
更に、同時にスマホにも通知されるので、異常が発生したことに気が付きやすいです。
主なAlterLockの機能を以下にまとめました。
- 振動検知によるアラーム機能
- 位置情報のトラッキング機能(GPSとWi-Fiから正確な位置情報を測位可能)
- スマホとの連携機能(振動検知を即時通知して、スマホから位置を確認可能)
ただし、AlterLockデバイス本体の購入だけでなく、月額約400円の使用料(サイクルガードサービス)が発生します。
この使用料を必要経費と判断できなければ、導入するのは難しいですね。
AlterLockは盗難防止装置なので、普段のサイクリングでも活躍するよ。
ロードバイクの屋外保管時にAlterLock単体で使用せず、他に紹介している便利グッズと併用して使って下さい。それにロードバイクへ頑丈な鍵を2つ以上かけるのはマストですよ。
【グッズ③】自転車カバー
ロードバイクだけに限った話ではなく、自転車を屋外保管する際に役立つ便利グッズが「自転車カバー」です。定番のアイテムですね。
自転車カバーは様々な種類があり、100円ショップで買える物もあるのでリーズナブルですよ。
ただし、ロードバイクを屋外へ保管することを考えるならば、単純に雨風を凌ぐだけでなく、紫外線カットや防水・撥水性も考慮したいところ。
そのような高機能な自転車カバーでも、価格にすれば3,000~5,000円程度なので、それほど高価な物ではありません。
また、風でカバーが飛んでしまうのを防ぐバックル付きや、盗難防止用の鍵を通す穴が付いている物があるので、そのような自転車カバーがお勧めです。
ママチャリでも使えるような自転車カバーではなく、ロードバイク専用の自転車カバーを使うのが無難でしょう。
屋外へ自転車を保管する場合は、何にしても自転車をカバーするアイテムは必須ですね。また、盗難対策のためにしっかり頑丈な鍵を2つ以上かけておきましょう。
【グッズ④】自転車倉庫を自作(DIY)
先ほどサイクルハウスを紹介しましたが、あなたのニーズに合う物がなければ、自転車倉庫を自作してみては如何ですか。いわゆる「DIY」ですね。
べニア板を買って箱状にするだけなので、数千円あれば倉庫が完成します。
省スペース化を図るために、ロードバイクを縦置きで保管できるようにするのが無難ですよ。
その際、倉庫の中に縦置きラックを入れておけば、ロードバイクの出し入れがより簡単になる。(ヒモをステムに引っ掛けて固定するだけならば、そもそもスタンドもいらない)
DIYなので、あなたの思い通りの倉庫が作れるのが魅力的です。工夫次第では、快適さがかなり変わってくるでしょう。
倉庫自体に頑丈な鍵をかけるのを忘れずに。
ロードバイクの保管にはトランクルームを活用できる
どうしても自宅でロードバイクを保管するスペースを確保できない場合は、トランクルームを利用する方法があります。
自宅近くにトランクルームがあるか調べてみましょう。
トランクルームは、室内保管と同レベルなので、保管環境が整っており、盗難防止対策もバッチリです。
具体的には、空調設備が整っていたり、24時間セキュリティを完備しているトランクルームがありますよ。更に不正に開錠されないよう強固な専用の南京錠を使っていたりします。
けれど、別途月額費用がかかってきますので、これを必要経費と捉えられるかですね。
トランクルームの広さ次第では、ロードバイクだけでなく、自宅で使用頻度は少ないけど処分できない物も一緒に保管できて便利かも。そう意味では使い勝手はよいですね。
ただし、自宅からあまりにも離れた場所にトランクルームがある場合は、使い続けるのが面倒くさくなります。
ロードバイクで通勤したいと考えている人にも朗報です。勤務先に設備の整った駐輪場がなく、近くにトランクルームがあれば、盗難や劣化の心配をせず、安心して駐輪しておけます。
急な雨や飲み会などで、ロードバイクに乗って帰宅できなくなった時でも、気兼ねなく預けられる場所があるのは、何かと便利ですよ。
【自転車通勤に関する話】
トランクルームがあれば、自転車通勤時に安心して保管できますね。そこで、下記記事では、自転車通勤に関する話を紹介します。
ロードバイクを屋外保管屋する時の注意点
ロードバイクの屋外保管では、気を付けておかなければならないことは、これまでの便利グッズを通して色々説明してきました。
注意事項をまとめると以下になります。(ロードバイクだけでなく自転車全般にいえますね。)
この2つの対策は、併用して行う必要がありますね。
盗難対策でいえば、ロードバイクに頑丈な鍵を2つ以上かけて保管することが望ましいですよ。
その際、1つの鍵は、柱などの固定物とロードバイクを地球ロックできるのがベストでしょう。
劣化対策することで、雨・風・紫外線からロードバイクを守れます。
特に屋外は、室内と違って湿度や温度の差が大きく、パーツの劣化が早まりますね。具体的には錆びが発生しやすくなりますよ。
できるだけパーツの劣化を防ぐためには、頻繁に点検やメンテナンスがかかせません。屋外保管は、明らかに室内保管と比べて手間もかかり、ロードバイクの寿命も短くなりやすいのが現実です。
まとめ
本記事では、ロードバイクの屋外保管に役立つ便利グッズの紹介と、屋外保管時における注意点について説明しました。
最期のもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- 自宅にそれなりの大きい庭があれば、サイクルハウスが便利(ロック機能付きの物がおすすめ)
- 盗難防止装置として、AlterLock(オルターロック)が便利、ただしこれ単体で使うのではなく他の便利グッズと併用すること
- 雨風を凌ぐだけでなく、紫外線カットや防水・撥水性のある「自転車カバー」を活用する(ロードバイク専用の自転車カバーを使うのが無難)
- 市販のサイクルハウスで、自分のニーズに合う物がなければ、自転車倉庫を自作するのもあり(DIY)
- 自宅でロードバイクを保管するスペースを確保できない場合は、トランクルームを利用するのも一つの手
- ロードバイクを屋外保管する時は、盗難リスクが高く、雨・風・紫外線による劣化リスクも高いので、便利グッズを活用してそれぞれの対策を行う
ロードバイクは、自宅の軒下にただ単純に駐輪するとか、アパートやマンションの駐輪場へ無造作に駐輪せず、便利グッズを活用すれば安全に屋外保管できる可能性が高まります。