香川県の「まんのう町」を知っていますか。
まんのう町は、香川県の南西部に位置しており、四季折々の豊かな自然を堪能できます。この町には、町の名前にもなっているシンボル「満濃池」がある。
満濃池は、日本一の広さを誇るため池ですね。今回の旅は、この満濃池と四国で唯一の国営公園「まんのう公園」へ訪れます。
まんのう公園では、春らんまんフェストが開催中であり、春の花が見事に咲き誇っていました。特に丘一面に咲き誇る約55万本のネモフィラは感動ものですよ。
本記事では、まんのう町を自転車で旅した様子をお届けします。
満濃池へ向かう道中にて
青空に少し白い雲が霞む天気の中、私は自転車を走らせていました。
時刻はすでに午前9:00近く。現在地は、こんぴらさんで有名な琴平町。琴平の市街地を駆け抜けると、のどかな景色が広がります。
緑豊かな景色を眺めている最中に、心地よい風が吹くと実に気持ちいい。これは自転車乗りならば、誰しも感じるのではないでしょうか。
そよ風を受けながら、気持ち良く進んでいれば、あっという間にまんのう町へ入りました。
香川県といえば「うどん」を思い浮かべる方が多いと思いますが、まんのう町は、そばの栽培が盛んな土地ですよ。
琴南地区の島ヶ峰は標高800mもあり、そばの栽培に適しているといいます。香川へ訪れたら、うどん巡りをしたくなりますが、うどん県のそばとは、一体どんなものなのか興味がありますね。
さて、まずは満濃池へ向かいます。しばらくして広い道へ出ると、ギアを重くしスピードアップ。
リズミカルにペダルを回しながら、まんのう善通寺線(県道200号)を駆け抜けます。しばらくすると、道の沿岸に満濃池の案内を発見しました。
案内板には、残りの距離は書いていませんでしたが、案内板があること自体が近くまで来ている証拠。
案内板が指し示す方向へ進んでいると、左手側に金倉川が見えてくる。この川と並走していれば、川面に見事な奇岩が見て取れ、思わず自転車を急停止。少し見学していきましょう。
金倉川に架かっている橋へ移動します。
橋の上から眺めた景色がこちら。うん、素晴らしい。
渓谷へ行けばこのような景色はよく見られますが、町中に近いところで見られるのは、お手軽感もあり嬉しいですね。個人的にこのような景色が大好き。なのでテンションが爆上がり。
そんな状態なので愛車と記念撮影をしない訳がありません。(笑)
テンションが高い今は、ある意味無敵状態!
道中、斜度10%の坂道がありましたがなんのその、颯爽と駆け上りました。
坂道を上り終えた後には「ふっ、俺の足はほぼ満タンだぜ!」と決めセリフがでる始末。どれだけテンションが高いのが伺い知れます。
そして、ついに満濃池へ到着しました。
【自転車旅に役立つアイテムの紹介】
自転車旅では、普段のサイクリング以上に多くの荷物を持っていきますね。下記記事では、自転車旅に役立つアイテムを紹介します。
日本一のため池「満濃池」にビックリ
満濃池は、農業用に造られたため池です。弘法大師・空海が改修したことでも有名。ため池としては、初めて国の名勝に指定されています。
満濃池の第1印象は「これは池じゃない湖だ」ですよ。あまりの大きいにビックリ。後で調べたところ、周囲は約20㎞、水深約22m、灌漑面積3000haもあることが分かりました。
私が訪れた日は、多くの先客がいましたね。ぱっと見たところ100名近い中学生が、先生の話をきいているところでした。恐らく課外授業だと思います。
満濃池は、後世に伝えるべき凄いもの。2016年には「世界かんがい施設遺産」に四国で初めて選出されました。なので、授業に取り上げられるのも納得です。
それに満濃池はため池なので、自然にできたものではありません。人の手で造られたものですよ。これだけの大きな池を造るのに、どれだけの労力を費やしたのか想像がつきませんね。
そんな満濃池を眺めていると、大きさもそうですが、先人の計画性とそれを行なう実行力。絶え間ない努力を垣間見た気がして驚くばかりです。
満濃池の畔には、神野神社や神野寺が建立しています。どちらも高台になっていて、そこから眺める満濃池の景色は実に素晴らしい。
せっかく満濃池へ訪れたのだから、池をバックに愛車と記念撮影しました。うん、良く撮れている。
実は満濃池を1周できる周遊道が、2022年4月に開通しました。その道中には、満濃池森林公園も通過しますね。
残念ながらコースの一部には、未舗装路区間があるので、自転車で1周するのは厳しいという。なので平坦路の湖畔区間を途中までサイクリングした次第です。
路面はきれいな所もあれば、できればロードバイクで走りたくないような所もある。自然が相手なので仕方がないかな。
途中で休憩できるようにベンチがありますね。
頭上を見上げると、松の木にたくさんの松ぼっくりが見えて、落ちてくるかと焦るかも。(笑)
湖岸をサイクリングしながら周囲の景色を漫喫した後で、満濃池を後にしました。
尚、満濃池については、下記関連記事でくわしく紹介します。
満濃池森林公園で森林浴を楽しむ
満濃池の南側には満濃池森林公園があり、北側にまんのう公園があります。まんのう公園へ向かう前に満濃池森林公園へ立ち寄りました。
その道中では、先ほど満濃池で見かけた中学生の集団が、公園へ向けて歩いているのを見かけます。恐らく園内に、大型バスが駐車しているのでしょう。
そんな風に思いながら自転車のペダルを回していると、あっという間に満濃池森林公園へ到着。予想通り、駐車場には大型バスが並んでいました。
満濃池森林公園は、敷地面積が64haもあり森林浴が楽しめる。春には約3,700本の桜が咲き誇る花見の名所として知られています。
第一運動広場へ足を運ぶと、ざっと見ただけでも100人以上の大人が集まっているではないですか。何かの催し物でしょうかね。
ベンチに座りながら、そんな様子を眺めて少し休憩。次に芝生広場へ向かうと、実によい景色。
見るからに思いっきり駆けっこやキャチボールが楽しめる。それに寝転がるのも気持ち良さそう。
その後、しばらく森林浴をしながら自然に触れ合っていました。
緑に囲まれた空間にいると、心が穏やかになりますね。常にそうありたいものです。
満濃池の景色と森林浴だけでも、本日の旅の満足度が高かったのですが、まだ旅のハイライトとなる景色が残っています。
その景色を見るために、まんのう公園へ向かいました。
【公園庭園の紹介】
旅先で訪れた様々な公園や庭園を、下記記事で紹介します。
まんのう公園で圧巻のネモフィラの景色に感動
満濃池森林公園からまんのう公園までは、約4kmくらいの距離です。自転車での移動ならばたいした距離ではありません。
のどかな風景を横目に眺めながら、自転車のペダルを軽やかに回して進みます。
まんのう公園は、四国で唯一の国営公園。350haもある広大な敷地内では、四季折々の花々が楽しめる。
特に毎年4月上旬~4月下旬頃になると、四国最大規模となる約55万本のネモフィラが見られます。この景色が見たいため、まんのう公園へ訪れました。
途中から坂道が続き、その先にあるまんのう公園の料金所へ到着。そこで入園料を支払い、まず始めに目指すのは竜頭(りゅうず)の丘エリアにある「花巡りの丘」ですよ。
その道中の沿岸でネモフィラを発見。規模は小さいですが、これはこれで良い。
この時期にしか見られない、淡い青色の可愛い花を眺めていると、これから訪れる花巡りの丘の期待感が膨らみます。
案内板にもしっかりネモフィラをアピール。さあて、もう少しですよ。
竜頭の丘エリア近くにある駐車場へ自転車をとめて、そこから先は徒歩で向います。しばらく歩くと花巡りの丘へ辿り着きました。
そこで見た景色は、丘一面に広がる圧巻の青・青・青。その景色に思わず「うぉー!」と声を上げてしまうのは仕方がないでしょう。
少しの間、その景色に見惚れて感動していた次第です。ふと我に返ると、丘を巡りながらネモフィラが織りなす景色を堪能しました。
その後、竜頭の丘エリアを一通り見て回ると、エントランス広場へ移動。
そこで愛車と記念撮影。奥には花で作られたまんのう公園のマスコットキャラクター「ドラ夢」がいますね。
そして、まんのう公園の各エリアへ足を運び自然を漫喫した次第です。
そんな「まんのう公園」の様子をダイジェストで紹介。
広大な園内を歩いて見て回るのは結構疲れましたが、充実感がありましたね。
尚、園内にはサイクリングコースが整備されている。サイクルセンターで自転車を借りられるのでサイクリングするのも楽しいですよ。
私は最期にマイ自転車でサイクリングコースを駆け抜け、まんのう公園を後にしました。
尚、まんのう公園については、下記関連記事でくわしく紹介します。
飯野山を眺めながらゴール・坂出駅へ
まんのう公園からひたすら北上を続けます。どれくらい走ったでしょうか。
しばらくすると、丸亀市へ入りました。丸亀市は、香川県の中で高松市に次ぐ第2の都市であり、中・西讃地方の中心都市ですね。
市街地はそれなりの規模の都市ですが、市街地から離れるとのどかな風景が広がっています。
そんな風景の中に現れたのが、一際大きな飯野山。
丸亀市と坂出市にまたがる標高422mの円錐状をした美しい山です。別名で「讃岐富士」と呼ばれています。
以前、自転車旅の途中で登山した山ですので思い出深い。この飯野山を横目で眺めながら、少しだけ自転車のスピードをペースダウン。飯野山がこれだけ大きく見えてきたら、坂出駅まで残り5km程度でしょう。
少し早いですがクールダウンですよ。道なりに走っていると本日のゴール・坂出駅へ到着しました。
こうして本日の旅は終わりを告げたのです。
まとめ
まんのう町巡りの旅は、満濃池や満濃池森林公園、まんのう公園などへ足を運びました。
どれもが十分な自然との触れ合うができるので、満足度が高いですよ。
特にまんのう公園では、ネモフィラが織りなす圧巻の景色が素晴らしかったですね。春にしかみられない絶景ですので、また機会があれば訪れてみようと思います。