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旅の体験談

紫雲出山へ紫陽花シーズンに赴く、絶景スポットや遺跡など見どころを紹介

紫雲出山からの眺望

香川県の北西に位置する荘内半島では、絶景のドライブスポットとして知られる「紫雲出山(しうでやま)」があります。

山頂に築かれた展望台からは、息を飲みほど美しい瀬戸内海の多島美が広がる、県内屈指の絶景スポットですよ。

また、桜や紫陽花の名所としても有名。特に春の桜シーズンでは、入山規制がかかるほどの人気スポットだ。

一方、紫陽花シーズンでは入山規制がなく、自分のペースでのんびり来訪できる。ということで、初夏の紫陽花シーズンに紫雲出山へやってきました。

山頂からの景色以外にも、アジサイロードや弥生時代の高地性集落の遺跡など見どころも盛り沢山。

本記事では、絶景スポットの展望台を中心に、紫雲出山の見どころを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 絶景スポットに興味がある
  • 紫雲出山の見どころを知りたい

紫雲出山とはどんなところ

紫雲出山の山頂付近にある東屋
紫雲出山の山頂付近にある東屋

紫雲出山は、香川県三豊市の荘内半島にある標高352mの山であり、四季折々の花が美しく彩ります。

春には約1,000本の桜が咲き誇り、初夏になると約2,000株のカラフルな紫陽花が織りなす風景は、目に嬉しいですね。

名前の由来には、なんと浦島太郎の伝説が絡んでいるという。浦島太郎が玉手箱を開けた際、出てきた白煙が紫色の雲になって、山にたなびいたことが由来だそうだ。

紫雲出山を含め荘内半島の至るどころには、浦島太郎の伝承地が存在しているのです。

駐車場へ到着した後は、自然豊かな遊歩道を歩き山頂へ向かおう。そこからは、息を飲むほど美しい瀬戸内海の風景が広がっています。

米国のニューヨークタイムズ紙では、2019年に行くべき52カ所として掲載されており、さらに仏誌「ル・フィガロ」では、日本で桜を鑑賞するのに最も美しい場所として掲載されました。

紫雲出山は、日本だけでなく世界にも注目を集めている絶景スポットです。

紫雲出山の山頂マップと山頂展望台までの道のり

紫雲出山の山頂マップ

紫雲出山の山頂には、こちらの山頂マップを見て分かるように、第1駐車場から遊歩道を歩いて向かいます。

山頂までは、徒歩約7分ほどの坂道が続きますが、道はアスファルトで整備されているので、歩きやすいですね。

遊歩道の入口
遊歩道の入口

こちらは遊歩道の入口。入口前には、無料で貸し出している杖がありました。

遊歩道は、自転車やバイクの通行は禁止。あくまで歩きのみです。また、歩く際には、イノシシやハチに注意するように注意喚起があります。

歌が書かれた木の杭
歌が書かれた木の杭

沿岸には、こちらのような歌が書かれた木の杭をよく見かける。なになに「ライバルは吉野の桜か紫雲出山」か。それだけ美しさに自信があるということですね。

道中には、アジサイロードや紫雲出山遺跡館、東屋があるので、ぜひ立ち寄って行こう。特に山頂の景色を堪能した後で、紫雲出山遺跡館の喫茶コーナーで休憩するのがおすすめです。

石畳みの道
石畳みの道

道なりに歩いて行くと、道は石畳みとなる。そのまま歩いて行けば、山頂展望台へ辿り着きます。

紫雲出山の三角点
紫雲出山の三角点

ちなみに、どこの山の山頂付近によく見られる三角点ですが、紫雲出山の三角点はユニークな場所にあるので、初見では見つけにくいかも。

実はこのコンクリートで囲まれた箱状の中に隠されている。く~、浦島太郎の玉手箱を連想させるニクイ演出。国土交通省の皆さんグッジョブです。

瀬戸内海の多島美を満喫できる3つの展望台は必見

遊歩道の奥にある山頂展望台
遊歩道の奥に見える山頂展望台(2階)

紫雲出山には、「山頂展望台、第2展望台、第3展望台」の3つの展望台が整備されています。

第2展望台と第3展望台は、第1駐車場から徒歩1~2分と近いので、先に足を運んでおくのがおすすめです。

最後に遊歩道を歩いて山頂展望台へ向かいましょう。それでは、それぞれの展望台について紹介します。

山頂展望台

山頂展望台
山頂展望台

展望台からの眺望は、瀬戸内海に浮かぶ粟島(あわしま)や高見島、志々島など多島美を楽しめます。

また、荘内半島の生里(なまり)地区などもよく見えますね。霞んでいなければ、遠く本州まで見渡せますが、私が訪れた日は、けっこう霞んでおり、そこが少しだけ残念でした。

山頂展望台からの眺望(その1)
山頂展望台からの眺望(その2)
山頂展望台からの眺望(その3)

案内図と見比べながら、「あの島は○○○だ!」なんて確認するのは楽しいですよ。特に行ったことがある島を眺めていると、楽しい思い出が浮かび上がりますね。

展望台は2階建てであり、1階がトイレになっています。

「紫雲出山」の案内板

展望台から真下に見える遊歩道には、「紫雲出山」の案内板がありますので、ここで記念撮影するとよいでしょう。

紫陽花と多島美

周囲には、瀬戸内海の島々をバックに紫陽花を撮影できるポイントがたくさんあるのも素晴らしい。

ぜひ記憶に残る1枚を撮ってみて下さいね。

山頂から眺望をより楽しむには、双眼鏡を持参しよう。

第2展望台

紫雲出山の第2展望台
第2展望台

第1駐車場の奥には、第2展望台へ向かう遊歩道が見えており、遊歩道の入口前には、綺麗な紫陽花が咲いていました。

遊歩道を約1分ほど真っ直ぐ歩くと、開けた場所に出る。そこが、第2展望台です。

展望スペースは、あまり広くないので、多くても一度に3~5人ぐらいしか登れないだろう。

紫雲出山の第2展望所からの眺望

こちらも山頂展望台と同様に、瀬戸内海に浮かぶ島々を堪能できる。山頂展望台より高度が低いためか、霞具合が少なかったですね。

なので、瀬戸内海が霞んで見える日は、こちらの展望台の方が見やすいと思います。

第3展望台

紫雲出山の第3展望台
紫雲出山の第3展望台

第3展望台では、東南方向に約300度ほど開いており、東屋やベンチに座りながら、瀬戸内海の多島美が織りなす景色を一望できます。

また、第2駐車場も兼ねているので、車やバイク、自転車と一緒に写真を撮るならば、こちらの方へ駐車するのが便利ですね。

紫雲出山の第3展望台からの眺望

様々な角度から眼下の景色を見てみよう。

大浜漁港や丸山島が見える
中央付近に見える三角形の島が「丸山島」、その下の方には大浜漁港が横たわる

おっ、大浜漁港やその奥には、丸山島が見えるではないですか。丸山島へは、鴨之越海岸から干潮時のみ海中から歩道が浮かび上がるトンボロ現象を楽しめる。

歩道を歩いて島内へ向かえば、カメにのった浦島太郎の人形がお出迎えしてくれます。

個人的には、第3展望台が紫雲出山で一番の眺望スポットだと思いました。

初夏の紫雲出山では「紫陽花」を楽しめる

アジサイロード
アジサイロード

紫雲出山では、紫陽花の開花は、例年ですと6月中旬から7月上旬です。主に紫陽花は、第1・第2駐車場、山頂付近には咲いていますね。

特に山頂へ向かう遊歩道には、約300mほどの「アジサイロード」と呼ばれる場所があり、一押しの紫陽花鑑賞スポット。

紫色の紫陽花
紫陽花の咲いている風景
紫陽花が咲く

私が訪れて時期は、ほぼ見頃だったこともあり、多くの観光客が紫陽花の前で記念撮影をしていました。

大輪の紫陽花を眺めていると、元気が出てくるものだ。同じ青色でも濃さが違っていたり、ピンクや白色などカラフルな色彩が実によい。

紫陽花の色ごとの花言葉は、「青が知的・神秘的・辛抱強い愛情」「ピンクが元気な女性・強い愛情」「白が寛容・一途な愛情」といいます。

なので、プレゼントに贈る花としても良いですね。

紫雲出山の第1駐車場に咲く紫陽花
第1駐車場に咲く紫陽花

こちらは、駐車場周辺の紫陽花。瀬戸内海をバッグに咲き誇る紫陽花は、フォトスポットとしてGood。

お気に入りの場所を探し出して、ぜひ記念撮影としゃれ込みましょう。

紫雲出山遺跡館・喫茶コーナーで一休み

紫雲出山遺跡館
紫雲出山遺跡館

山頂近くには、弥生時代の高地性集落の遺跡館があるので足を運んでみよう。

この遺跡館は、喫茶コーナーとなっており、コーヒーや紅茶、アイスキャンディー、ぜんざい、シフォンケーキなどを楽しめる。

カウンター席
カウンター席

特に窓側のカウンター席では、瀬戸内海の眺望が素晴らしい。180度のパノラマ絶景が広がり、食欲も進むというものだ。

そして、ゆっくりコーヒーを飲みながら、景色を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまいそうになりますね。

弥生時代の説明
弥生時代の説明
約2000年前の土器
約2000年前の土器

館内には、約2000年前の土器や石器を展示しているので、見学していこう。

また、弥生時代の紫雲出山の遺跡について考察がされており面白いですよ。

たとえば、石やヤジリがたくさん出土されたことから戦争に関係する遺跡ではないかとか、他の地域のものがたくさん見つかっているので、海の交易に関わりあいがあるという話がありました。

弥生時代の生活模様
弥生時代の生活模様

庭先には、竪穴住居や2階建ての倉庫が復元されており、当時の生活を垣間見ることができます。標高が352mもある山頂での生活は大変だっただろうな。

きっと、山頂から海上の船の行き来を見守っていたのでしょうね。

  • 電話番号 0875-84-7896
  • 営業時間 9:30~17:00(季節により終了時刻の変動あり)
  • 定休日
    • 火曜日(祝日の場合はその翌日)
    • 年末年始(12/29~1/3)

浦島太郎を祀る「竜王社」

竜王社の案内
竜王社の案内

アジサイロードを歩いていると、こちらのような「竜王社」の案内板が見つかります。

紫陽花シーズンでは、たくさん生い茂る紫陽花の葉に隠れて、この案内板を見逃す恐れがあるので気を付けよう。

竜王社へ向かう入口
竜王社へ向かう入口

この案内板のある場所の奥には森があり、入口前には「50m →」と描かれた小さな立札が地面に突き刺さっているので、矢印が指し示す方向へ向けて森の中を歩いて下さい。

周囲は少し薄暗く、露岩がたくさんあるため、何やら雰囲気がありますね。

石槌大権現
石槌大権現

しばらくすると、「石槌大権現」と彫られた石碑を見つけました。約1mほどの高さで、風化やひび割れもなく、とても状態がよい。

後日調べてみると、どうやら明治の神仏分離令以後の貴重な権現さんなんだそうな。

竜王社
竜王社

さらに奥へ約5mほど歩けば、小さな祠を発見。これが「竜王社」です。

竜王社には、浦島太郎が祀られています。荘内半島では、浦島太郎の伝説が色濃く残っているので、様々な伝承地を巡る旅も楽しいですよ。

そこで、荘内半島一周サイクリングの楽しみ方や、浦島太郎伝説が点在する絶景ロードを自転車で巡った様子(レポート)を下記関連記事で紹介します。

紫雲出山は桜シーズンに入山規制あり

紫雲出山の桜の様子

紫雲出山では、桜シーズンになると入山するために、1日を5つの時間帯に分けた完全予約制を導入しています。

毎年多くの観光客が訪れることから、2021年から予約制を導入することで、渋滞や混雑に巻き込まれることなく安心して入山できるようになりました。

自家用車1台(6m未満の乗用車)につきチケットが1枚必要ですよ。(乗車人数は関係なし)

チケットの料金(税込)は以下の通り。

  • 平日:1,750円
  • 土日:2,300円

バイクで訪れる場合は、自動車と同じ扱いになりますが、チケット1枚で2台まで入山可能となります。

残念ながら原付や自転車は禁止。徒歩で登山(山頂まで約1.5時間)すれば予約不要となりますが、混雑状態により規制がかかる可能性があるので気を付けよう。

JR詫間駅やJR観音寺駅からは、季節限定ダイヤでシャトルバスやシャトルタクシーが運行されます。

紫雲出山の基本情報とアクセス

住所香川県三豊市詫間町大浜乙451-1
電話番号0875-56-5880(三豊市観光交流局)

【アクセス】

  • JR詫間駅からタクシーで約30分
  • バスの本数が多くないので、タクシーかレンタカーがおすすめです。

紫雲出山の駐車場

紫雲出山第1駐車場
紫雲出山第1駐車場

紫雲出山には、無料駐車場があります。(普通車 80台)

第1駐車場のすぐ近くには、第2駐車場がありますね。

まとめ

紫雲出山入口
紫雲出山入口

紫雲出山は、日本だけでなく世界にも知られた絶景スポットとして有名です。

桜シーズンに訪れるならば事前予約が必要になりますが、紫陽花シーズンは予約は不要なので、自分のペースでのんびり来訪できます。

山頂では、3つの展望台から瀬戸内海の多島美や、荘内半島の景色を堪能できる絶景スポットですよ。

私は自転車で紫陽花がほぼ見頃の時期に訪れましたが、そこそこ交通量がありました。

紫雲出山入口から山頂へ向かう道中は、つづら折りが何度もあり、ブラインドカーブで先が見えにくいので、スピードの出しすぎには注意して下さいね。(特に下るときが危ない。)



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

当ブログのURL:https://tabirin2021.com
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