あなたは「野宿」をしたことがありますか。
野宿をする理由は様々ですが、もっとも多い理由が宿泊費の抑制でしょう。
自転車旅を続ける上で、一番頭を悩ますのが宿泊費。2泊3日や4泊5日程度の短期間であれば、キャンペーンやクーポンを活用するか宿泊施設を選ぶことで宿泊費をそれなりに抑えられます。
これが2週間、1ヶ月、1年と旅をする期間が長くなるほど宿泊費が膨れ上がり、数十万円から数百万円になってしまう。そういう時は、野宿を交えながら旅をしてしまうものですね。
日本国内は治安が良いため、キャンプ場を使用するならば、比較的安心して野宿ができる。毎年、多くの人が自転車で日本一周の旅へチャレンジしており、宿泊は基本的に野宿がベースですよ。
本記事では、自転車旅で野宿ができる場所の特徴やデメリットを説明します。
自転車旅で野宿ができる場所とは
野宿の魅力は、何といっても宿泊費が無料なところです。
有料キャンプ場では使用料がかかりますが、ホテルなどの宿泊施設と比較すると格安なところが多い。実際、数百円程度で宿泊できるキャンプ場はそれなりにありますね。
毎日野宿しながら、旅を続けるのも構いませんが、清潔感を保つ努力は必要です。たとえば、毎日水で濡らしたタオルで体を拭いたり、旅先で見つけた日帰り温泉の施設などで入浴しましょう。
ちなみに私が野宿をする時は、以下のパターンが多いですよ。
「1日目:野宿 → 2日目:野宿 → 3日目:宿泊施設 → 4日目:野宿・・・」
3日間の内、1日はホテルや旅館などの宿泊施設へ泊まっていました。
毎日野宿ばかりでは、確実に体は疲れてしまう。また、テントの中で使用したモバイルバッテリーなどの充電を行うためにも、定期的にホテルなどへ宿泊しています。
そこで、主な野宿ができる場所については、以下にまとめました。
それぞれの特徴について説明します。
野宿はトラブルに巻き込まれるなどデメリットがあるため、デメリットを良く理解した上で行って下さい。自転車旅の計画を立てる時に、必要に応じて野宿を検討してみましょう。
野宿ができる場所の特徴
キャンプ場
比較的安全に野宿できる場所は、キャンプ場以外はありません。キャンプ場は、無料キャンプ場と有料キャンプ場がありますね。
有料キャンプ場では、キャンプ場により使用料が大きく異なる。ホテルや旅館の宿泊費と比べて格安なところが多いです。
しかし、有料のオートキャンプ場の中には、キャンピングカーを利用できたり、AC電源が付いていたりするところもあり、そのような場所はホテルより使用料が高くなる傾向ですよ。
なので、宿泊費を抑えたい自転車旅ではおすすめしません。
そんなキャンプ場ですが、メリットを以下にまとめました。
- 使用料が安い(無料~3,000円ほど。むしろ3,000円は高い方に分類される)
- 設備(水場、トイレなど)が整っている
- 管理されているため比較的安全
キャンプ場を選ぶ際、周辺に入浴ができる温泉施設があるのか考慮して下さい。入浴ができるとできないでは、疲労の回復度が異なります。
キャンプをするには、基本的にキャンプ道具一式(テント、シェラフ、エアーマットなど)が必要ですね。それ以外にもモバイルバッテリーは必須ですよ。
キャンプ中にサイクルコンピュータや充電式ライト、スマートフォンなど電子機器は、モバイルバッテリーを使って充電しましょう。
外食しかしない場合は、調理道具一式(クッカーなど)は不要です。野宿の王道はキャンプなので、初めて野宿を行う場合は、キャンプ場から始めてみると良いでしょう。
道の駅
道の駅によっては、敷地内で野宿ができたりします。そのため、自転車で日本一周をしている人たちにとっては定番の宿泊先ですね。
私も昔、道の駅で野宿していた時に、日本一周していた大学生と出会い、色々な旅の話で盛り上がりました。
野宿ができるかについては、道の駅により見解が異なるため職員へ確認しましょう。
道の駅で野宿するメリットを以下にまとめます。
- 宿泊費が発生しない。
- 設備(水場、自動販売機、トイレなど)が整っている
- 道の駅によっては、24時間開いている休憩室がある
- 道の駅によっては、温泉施設があったりする。
テントの設営は絶対に営業時間外で行って下さい。空が明るい内は、人目があったりするのでテントを設営しない方が無難です。
道の駅の職員のご厚意で野宿させて頂いているため、職員や道の駅の利用者にご迷惑がかからないよう努める必要があります。
テントで一夜を過ごした後は、周囲への配慮のため、翌朝は人が来る前に立ち去りましょう。
【道の駅の紹介】
旅の道中では、良く道の駅へ立ち寄り休憩や食事を行ないますね。下記記事で道の駅を紹介します。
公園
公園は、普段から多くの人たちの憩いの場として利用されていますね。日本全国には、たくさん点在しており、公園によっては快適に野宿ができたりします。
公園で野宿を行う場合は、以下の条件を満たすところを選びましょう。
これらの条件を1つでも満たしていない公園は、避けた方が無難です。
たとえば、市街地にある小さな公園では人目があるため、野宿には適していません。
公園は公共施設なので、野宿していると傍目にはかなり怪しく映ります。(警察へ通報されるかも)
ひと気のない夜遅くにテントの設営を行い、テントで一夜を過ごした後は、周囲の配慮のため翌朝は早く立ち去りましょう。
ゴミを出したら持ち帰るのがマナーですね。
【公園の紹介】
旅先で訪れた公園を、下記記事で紹介します。
無人駅の駅舎、小屋のようなバス停
営業時間が終了している無人駅の駅舎や小屋のようなバス停は、野宿に適しています。
ここでいうバス停は、屋根が付いているバス停のこと。東北地方や北海道など寒い土地には、小屋のようなバス停がありますね。
人目に付きやすいので、あまりおすすめしませんが、どうしても宿泊できる場所がない場合は、宿泊候補の一つとして考えてはいかがですか。
私有地以外で人目がなく通行の妨げにならない場所(河川敷、橋の下など)
漫画やドラマでは、河川敷や橋の下などで野宿する場面があったりしますね。実際にやろうと思えば野宿自体は可能です。けれどそんな場所での野宿は、全くおすすめしません。
どんなトラブルに巻き込まれるか予想もつかないし、全てが自己責任になります。
また、現地の人に不安を与える行為なので、警察へ通報されても文句は言えないですね。水場やトイレがないため野宿するには、かなりつらい環境ですよ。
野宿のデメリット
先ほどキャンプ場は、比較的安全に野宿ができることについてお話しました。けれど、全くデメリットがない訳ではありません。
また、キャンプ場以外で野宿するならば、比較的危険度が高いですよ。何が起こっても不思議ではないため、全ては自己責任になります。
そこで、野宿のデメリットを以下にまとめました。
デメリットをよく理解したうえで、どこで野宿するか決めましょう。個人的には、キャンプ場以外での野宿はおすすめしません。
テントから離れる場合は、盗難防止のため、テントに鍵をかけよう。
【危険に備える】
野宿でトラブルに巻き込まれる可能性があるため、自転車旅に出かける前に危険に備えておきましょう。下記記事では、危険に備える話を紹介します。
まとめ
日本全国には、キャンプ場や道の駅、公園などがたくさんありますが、キャンプ場以外は必ずしも野宿に適しているとはいえないです。
けれど、どんな場所でも野宿を続けていれば次第に慣れてくるもの。人間の適応力はすごいものがありますね。
野宿の最大のメリットは、宿泊費を0円にできること。ただし、それなりのリスクを伴います。
キャンプ場のような公式に野宿ができるところ以外では、盗難などのトラブルや警察に通報される可能性がそれなりにある。
野宿のデメリットを良く理解した上でチャレンジしましょう。