桜シーズンになると、日本全国の至るどころでピンク色の美しい景色が広がり、この時期が訪れるのを、毎年楽しみにしている方も多いですね。
滋賀県にも多くの桜の名所がありますが、その中でも奥琵琶湖にある海津大崎は、県内随一の桜の名所として知られています。
この海津大崎から奥琵琶湖パークウェイまでの約23kmにかけて、約4,000本の桜並木が続く景色は、実に圧巻ですよ。
ドライブやサイクリングをしながら、琵琶湖と桜が織りなす絶景ロードを堪能してみては如何でしょうか。
本記事では、海津大崎と奥琵琶湖パークウェイの絶景ロードの様子や見どころを紹介します。
「奥琵琶湖の桜ロード」とは
奥琵琶湖の桜ロードとは、冒頭にも触れましたが、海津大崎から奥琵琶湖パークウェイにかけて約23kmに続く桜並木のコースです。
例年の桜の見頃は、4月の第1週目が終わる頃から、約2週間程度。けれど、気候状況等により多少前後しますね。
3月下旬辺りから、毎日桜の開花情報を確認しながら、見頃の時期に訪れてみましょう。
約4,000本の桜並木が続きますが、8割以上がソメイヨシノですよ。その他には、ヤマザクラ、オオシマザクラ、カワヅザクラ、ベニシダレなど多くの品種が楽しめます。
ソメイヨシノは、江戸末期から明治初期に生まれた新しい品種ですが、遺伝子が全く同じクローンであることから、病気に弱いという欠点がありますね。
以前、奥琵琶湖の全ての桜を調査したところ、約8割の桜が花が咲かなくなる「てんぐす病」に感染している事実が発覚しました。2013年(平成25年)から毎年、病気にかかった枝を切る作業を推し進め、感染率の低下に努めているそうです。
多くの人々の努力のすえ、今の美しい姿が見られるのは感謝に堪えません。感謝の気持ちを忘れずに、心ゆくまで日本一の湖と共に圧巻の桜並木を堪能しましょう。
【周辺の見所】
奥琵琶湖周辺の見所を、下記記事で紹介します。
海津大崎の桜の絶景
海津大崎は、1年を通じて雄大な奥琵琶湖の自然が満喫できるので、ドライブやサイクリングコースとして大人気。特に桜シーズンは、多くの花見客で賑わいます。
岬を囲むように、東西4kmにわたる約800本のソメイヨシノが美しい。あまりにも見事な景色から「日本のさくら名所100選」に選ばれており、滋賀県随一の桜の名所ですね。
空の蒼と琵琶湖の碧、桜のピンクが織りなすコントラストは、ここでしか体験できな絶景。自然にテンションがMAXまで上昇しますよ。(笑)
例年、京都市内より1週間程度開花が遅いので、京都で花見や神社仏閣を巡った後で、奥琵琶湖でも花見を楽しめる。長い期間、花見を楽しめるのは嬉しいかも。
ドライブやサイクリングだけでなく、自然遊歩道が整備されていますので、ゆっくり散策を楽しみましょう。
個人的には、湖岸園地がおすすめです。
広々としたスペースでは、落ち着いて琵琶湖と桜を堪能できる。ドライブやサイクリングの最中に是非立ち寄ってほしい場所ですね。
そして、カメラで見事な桜並木を撮影してみては如何でしょうか。高性能のカメラであれば、より鮮明な美しさを残せるでしょう。高性能のカメラは高額なので、レンタルやサブスクを利用した方が費用を安くできてお得感がありますね。
ちなみにスナップ撮影に優れる高級コンデジをこちらで紹介します。
尚、海津大崎の先端にある海津大崎港では、桜シーズンのみにオープンする売店があるので立ち寄ってみては如何でしょうか。
更にお花見船や竹生島めぐりの観光船も出航している。そのためか、特に人通りが多いので車やバイク、自転車で通過する場合は注意しましょう。
【春の絶景を紹介】
寒い冬を越して春になると、桜や花桃など色取りどりの綺麗な花が咲き誇りますね。下記記事では、春の花が咲き乱れる観光スポットを紹介します。
琵琶湖八景「暁霧・海津大崎の岩礁」とは
海津大崎は、琵琶湖八景「暁霧(ぎょうむ)・海津大崎の岩礁」として知られている景勝地です。
早朝に朝霧が発生した時の琵琶湖と桜が織りなす景色が、とても神秘的。まるで異世界へ足を踏む入れたかのような感覚に陥るという。
これは、私も体験して見たかったかも。霧と湖、桜を同時に楽しめる名所は、日本全国探してもそれほど多くないでしょう。
聞くところによると、地元ではカヤックやカヌーを出して、琵琶湖から桜を眺めるそうですよ。なんとも贅沢なお花見に羨ましさを感じました。
遠方から早朝に海津大崎に行くには、海津大崎付近にあるホテルなどで1泊するのが理想ですね。日程に余裕があるのでしたら、前泊をお勧めします。
海津大崎のお花見船
毎年多くの花見客が訪れる海津大崎は、大変混在します。そこで、もっと優雅に桜を楽しむために、船舶を利用してみては如何でしょうか。
数多くの業者がお花見船・観光船を運行していますので、簡単に紹介します。
屋形船を運営しているのは、「屋形船きらり」「大井丸」の2社です。
「屋形船きらり」は、琵琶湖の漁師さんたちが運営してますね。お座敷のほか椅子席も用意されており、湖上でゆっくりと桜鑑賞を楽しめます。
また、宴会や会席弁当の予約ができますよ。尚、基本的に飲食物の持ち込みは自由なのも嬉しいところ。
「大井丸」は、和室が完備された屋形船であり、予約制のお花見弁当を船上で食べれます。
屋形船以外にも「琵琶湖汽船」「オーミマリン」「二本松花見船」では、大型の観光船や高速客船を運行しており、あなたのお好みで船舶を選ぶと良いでしょう。
特に琵琶湖汽船の「客船ビアンカクルーズ」では、海津大崎の桜だけでなく、琵琶湖のクルージングも楽しめるので、お得感を感じます。
【クルージングの紹介】
旅の道中では、クルージングを楽しむことも多いです。そこで、クルージングが楽しめる観光スポットを下記記事で紹介します。
桜シーズンは交通規制に注意
桜が見頃になると、土・日曜日には、県道西浅井マキノ線の「海津東口」(東側)から「二本松」(西側)までの区間は交通規制が入ります。更に一般車両は、国道161号の海津交差点から西浅井方面への進入は禁止になりますね。(バス・タクシーは進入可)
西側から東側へ向けて一方通行となるため、注意しましょう。毎年交通規制が入る日は変わるので、事前に「びわ湖高島観光協会」の桜情報をご確認下さい。
また、渋滞になることも多いので、余裕を持って早めに向かうのが無難です。尚、自転車は一方通行の扱いとなりませんが、海津など集落内の道路では混雑することも。その場合は、自転車を降りて歩いた方が無難です。
ちなみに、2023年は4月8日(土)と9日(日)9:30~17:00に交通規制がありました。
海津大崎の基本情報とアクセス
住所 | 滋賀県高島市マキノ町海津 |
電話番号 | 0740-33-7101(びわ湖高島観光協会) |
【アクセス】
- JRマキノ駅からマキノ高原線バスに乗って「海津大崎口」へ下車後、徒歩約5分
- JRマキノ駅からタクシーで約5分
奥琵琶湖パークウェイの桜の絶景
奥琵琶湖パークウェイは、先ほど紹介した海津大崎の東側にある琵琶湖の最北端に位置しており、つづら尾半島を縦走するように整備されたドライブコースです。
全長約18.8kmにわたる琵琶湖の沿岸コースは、桜シーズンになると、ピンク一色に彩ります。
陽光を浴びてキラキラ輝く湖面と桜の織りなす風景は、実に素晴らしい。湖から吹き抜ける風によって、舞い散る桜の花びらの景色には、感嘆するしかありません。
コースは、大浦→菅浦→つづら尾崎展望台→西浅井町岩熊となりますが、つづら尾崎展望台から西浅井町岩熊に向けては、一方通行となるので注意しましょう。
ちなみに私がサイクリングしたコースは、大浦→菅浦→つづら尾崎展望台ですね。つづら尾崎展望台から折り返し、そのまま海津大崎へ向かいました。
大浦から菅浦までは平坦路。その道中には、琵琶湖と桜の絶景が広がってますよ。
その景色をダイジェストで紹介します。
そして、菅浦からつづら尾崎展望台までは、約3.5kmの上り坂。
それも本格的なヒルクライムコースとなっています。斜度が10%以上のところもあるので、自転車で上るのは結構大変。
けれど、標高が高くなるにつれ、眼下の景色がより素晴らしくなるのは嬉しいですね。
黙々と上っていると高架が見えてくる。この高架をくぐれば頂上の駐車場へ到着します。
尚、高架前にあるちょっとしたスペースには、ベンチが用意されていますので、ベンチに座ってゆっくり奥琵琶湖の風景を楽しめます。
こちらがベンチ周辺から眺めた景色。
次に紹介する「つづら尾崎展望台」からの眺めとは違った景色が広がっているので、忘れずに立ち寄りたいですね。
奥琵琶湖パークウェイは、毎日8:00~20:00まで通行可能です。また、毎年12月〜3月下旬は冬期通行止めになります。
つづら尾崎展望台
つづら尾崎展望台は、奥琵琶湖や伊吹山の壮大な景色を一望できる展望台です。また、春には桜、秋には紅葉が一面を赤く染め上げますね。
美しい水と緑豊かな景色がGood。うん、苦労して上ってきたかいがありました。
つづら尾崎展望台からの眺めがこちら。
遠くには、長浜市街が見えますね。用意されている望遠鏡(有料)を使えば、よりはっきり見えますよ。
敷地内には、乗用車が120台、バス10台が駐車できる大型の無料駐車場があります。これだけ広いと、満車になることは少ないかも。私が訪れた日は、ちょうど桜の見頃だったため、多くの人が訪れていましたが、車の出入りもそれなりに多かったです。
この展望台の反対側には、うどん・そば、カレーなどの食事処や土産屋などがあります。
奥琵琶湖の大パノラマを眺めながら食事をとるのも良いですね。
どうぶつの森と恋人の聖地
駐車場の奥へ歩いていくと、どうぶつの森と呼ばれる広場があります。
その広場には、リアルな動物のモニュメントが沢山ありますので、小さなお子さんは大喜びするでしょう。
例えば一列に並ぶペンギンがいたり。一匹だけ向きが違うペンギンがいるのは、集団行動が苦手なのかな。
長い鼻が特徴的なゾウや、その奥にはライオンが虎視眈々と獲物を狙っている。
そんな動物たちの中で、個人的に一押しなのは、こちらのシェーのポーズを決めるパンダ。うん、面白い。
動物モニュメントの中に混じって、一際存在感を示しているのが、大理石で作られたこちらのモニュメント。
丸子船をモデルにしており、ハート型の帆が特徴的ですね。
この場所は、2015年(平成27年)に恋人の聖地に選ばれています。ハート型の帆に、「縁結びのリボン」を結ぶと恋の願いが叶うそうですよ。
「気になる彼や彼女と仲睦まじく過ごますように」といった願いを込めてリボンを結んでみては如何でしょうか。尚、縁結びのリボンは、売店で購入できます。
その他にも「ラブベンチ」がありました。これはさすがに一人で座る度胸はないかな。(笑)
【恋人の聖地の紹介】
旅を続けていると、恋人の聖地へ足を運ぶことがありますので、下記記事で紹介します。
奥琵琶湖パークウェイの基本情報とアクセス
住所 | 滋賀県長浜市西浅井町菅浦 |
電話番号 | 0749-89-1121(長浜市西浅井支所) |
通行可能な時間帯 | 8:00~20:00(冬季通行止め) |
【アクセス】
- 木之本ICから車で約20分
まとめ
桜シーズンに訪れたい海津大崎と奥琵琶湖パークウェイは、約23kmにわたり圧巻の桜並木が続きます。
どちらか一方だけでも満足度が高いですが、両方に足を運べばより深い充実感を漫喫できますね。なので、一緒にドライブやサイクリングをするのがお勧めです。
海津大崎は、休日に交通規制があったりしますので、交通情報をよく確認して訪れましょう。桜シーズンに滋賀県を訪れる場合は、琵琶湖と桜が織りなす、ここでしか見られない自然美を堪能してみては如何でしょうか。