自転車の車種の中でも最も広く普及しているのは、ママチャリですね。
ママチャリで夜間走行している時、ある日突然ライトがつかなくなって困った経験をした方も少なくないでしょう。
ママチャリに始めから備え付けられているライトは、「ダイナモライト」か「オートライト(ハブダイナモ)」のどちらかであり、主流はオートライトですね。
ライトがつかなくなる原因は色々ありますが、一番多いのは接触不良です。正しく対処すれば簡単に復活しますので、対処方法を学んでおきたい。
本記事では、自転車のライトがつかなくなる原因を、ダイナモライトとオートライト別に説明します。
ダイナモライトとオートライトの特徴
ママチャリで、よく使われている2種類のライト(ダイナモライト、オートライト)の特徴を説明します。
ダイナモライトについて説明すると、自転車のペダルを漕ぐことで発電させて、ライトを点灯させる仕組みです。
その際、手動でゴムタイヤにダイナモライトの部品(リング)を接触させる作業が必要となる。その状態で自転車を走らせると、リングが回転して発電させます。
ロードバイクなどで使用される充電式や乾電池式のライトと比べて、電池の充電や交換をする手間がなく、ランニングコストがかからないのが魅力的ですね。
しかし、タイヤに接触させるため、ペダルを漕ぐのが重くなるのがデメリット。低速で走行しても、気になる人は多いでしょう。
オートライトでは、周囲が暗くなれば自動的に発電機が作動して、ライトが点灯する仕組みです。そのため、非常に使い勝手がよい。
ダイナモライトと違って、特にライトを点灯させるための作業が必要でないため、うっかり無灯火で自転車を走らせる心配がありません。
また、ハブに組みこまれている仕組み上、回転の抵抗が少なく、ペダルを漕いでもほとんど重く感じない。それにダイナモライトと同じく、ランニングコストがないのも魅力的。
ダイナモライトにかわり、現在の主流になった理由も頷けます。
ダイナモライトがつかなくなる原因
ダイナモライトがつかなくなる原因を、以下にまとめました。
- 汚れや錆などによる接触不良
- 擦らせる部品がタイヤに当たっていない
- ライトの故障
それぞれについて説明します。
【自転車のアイテム紹介(その1)】
ライトの他にも自転車には、役立つアイテムがたくさんありますので、下記記事で紹介します。
汚れや錆などによる接触不良
ライトがつかなくなる原因のほとんどが、電球ではなく接触不良が多いです。
これは、ダイナモで発電した電気が伝わっていない状態が多い。そこで、ダイナモから電気のコードを外して、コードの先を確認して下さい。
その際、汚れや錆があるならば、紙ヤスリなどできれいに掃除します。そして、もう一度差し込み直せば、ほとんどの場合は直りますね。
コードの銀色の部分は、接触不良がよくおこる原因になるため、まずはここを疑うのが先決ですよ。
どうしても電気のコードを自分で触るのが怖いと感じるならば、無理をせず自転車ショップへ修理を依頼しましょう。
擦らせる部品がタイヤに当たっていない
意外に気が付きにくいのが、ライトの取り付け位置が、いつの間にかズレていることです。
これは、転倒やライトを何かに引っかけたりすると、取り付け位置がズレることもある。そうなると、擦らせる部品(リング)がタイヤに当たらず発電させられません。
これでは、ライトが点灯しないのは当たり前ですね。リングの接触位置を確かめれば、一目で確認できるので、取り付け位置を正しい位置に直せば解決します。
また、リングがタイヤに当たっていても点灯しないこともある。よくリングを観察すれば分かるのですが、タイヤを回してもリングの回転が渋くてうまく発電されていないのです。
これは中々気が付かないですよ。こうなると、基本的にライトを交換して対処しましょう。
ライトの故障
ライト本体が故障していたら、当然ですが点灯しないです。接触不良や取り付け位置に問題がなければ、ライトの故障を疑いましょう。
ひょっとすると、電球が脱線しているだけかも知れませんので、ライトから電球を取り出して、新しい電球に取り換えれば直ることもあります。
けれど、この作業を行なうには、本体とレンズカバーをドライバーを使って取り外したり、ソケットがついた反射カバーも取り外したりしなければならず、少し面倒くさい。
その他にも原因があるかもしれないので、自分で対処せず、自転車ショップへ修理を依頼するのが無難です。
ライト本体は、そう簡単に壊れるものではありませんが、どんな物にも必ず寿命はある。なので、故障は仕方がないと諦めるしかありません。
オートライト(ハブダイナモ)がつかなくなる原因
オートライトがつかなくなる原因を、以下にまとめました。
- 端子が外れている
- 断線や錆などによる接触不良
- ライトやハブの故障
それぞれについて説明します。
【自転車のアイテム紹介(その2)】
自転車に役立つアイテムを、下記記事で紹介します。
端子が外れている
コードの端子は、転倒やバッグなどに引っ掛けたりすると、外れる可能性があります。当然そんな状態では、ライトは点灯しません。
意外に気が付かないので、まず初めにこれを疑うとよいですね。
ライトから伸びるコードが、最期までしっかり差さっているのか目視で確認し、端子を指し直せばすぐに解決できます。その際、端子を折らないよう注意しましょう。
断線や錆などによる接触不良
ハブからライトに伸びているコードが、どこかで断線していると電気が流れないため、ライトは点灯しません。
なので、コードをつなぎ直せば解決します。しかし、コードがあまりにも短く切れてしまい、つなぎ直しが困難であれば、自分で対処せず自転車ショップへ持ち込みましょう。
断線の他によくあるのが、錆や汚れによる接触不良です。
ハブ側の端子・コードの端子・ライト側のボルトナット・ハブナットなどこれらが錆びていると、通電がうまくいかないこともある。
そのため、汚れや錆ているところがあれば、紙ヤスリなどできれいに掃除しよう。電気の通りが直れば、ライトは点灯します。
どの部分が錆ているのかよく分からないならば、自転車ショップで見てもらうのが無難ですね。
ライトやハブの故障
ライトやハブが故障すると、点灯しなくなります。これら本体が、故障している判断は難しいと思うので、「端子が抜けていない・断線していない・錆や汚れがない」状態でライトが点灯しなければ、本体の故障を疑うとよい。
そうなると、どこが故障しているのか確認する必要があるため、個人での対応は難しい。自転車ショップへ修理を依頼しましょう。
外付けライトのおすすめ
ライト本体が故障しているならば、同じライトに交換するのではなく、外付けライトを使うのもありですね。
ロードバイクやクロスバイクなどで使う、充電式または乾電池式のフロントライトであれば、ママチャリに初めから備え付けられているダイナモライトやオートライトより、ずっと明るいです。
まとめ
本記事では、自転車のライトがつかなくなる原因を、ダイナモライトとオートライト別に説明しました。
最期にもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- ダイナモライトがつかなくなる原因
- 汚れや錆などによる接触不良
- 擦らせる部品がタイヤに当たっていない
- ライトの故障
- オートライト(ハブダイナモ)がつかなくなる原因
- 端子が外れている
- 断線や錆などによる接触不良
- ライトやハブの故障
自転車で夜間走行する際、もしライトが点灯しなければ無灯火になる。そんな状態では、前方の歩行者や障害物などの発見がおくれ、衝突するリスクが高まります。
ライトが点灯しないのであれば、夜間走行するのは絶対にやめましょう。
本記事をまとめるに当たり、たびチャリ!の『自転車のライトがつかない時の直し方【よくある原因10選】』の記事を参考にさせて頂きました。