車は私たちの生活の中で欠かせない乗り物の一つですね。お住いの環境によっては、一家に一台どころか一人に一台なんてことも十分考えられます。
また、お住いの環境次第では、自家用車が本当に必要なのか、疑問に感じている方も多いでしょう。
快適で移動に便利な車を手放すのは、抵抗を感じる気持ちはよく分かりますが、今一度しっかりと考えてみよう。
本記事では、車をやめて自転車に乗り換えて生活するメリットとデメリットについて説明します。
車がなくても生活できる場所は意外に多い
私たちが日々の生活をおくるにあたり、「都会では車は不要だけど、地方では必要だ」とよく言われています。
決して間違ってはいませんが、自分の生活を顧みて本当にそうなのか考えてみよう。
確かに交通網が発達した都市部であれば、車は必要ないでしょう。東京や大阪などの大都市といわず、ちょっとした地方都市でも十分生活できます。
反対に交通網が未発達の地方に住んでいるならば、車なしの生活は厳しいのが現実です。
しかし、一言で地方といっても周りに山しかないド田舎だったり、小さな商店街がある町だったりして、町の発展具合は様々ですね。
お住いの近くからバスや電車が利用できて、スーバーや商店などがあるならば、それほど不便を感じないものだ。
それに普段からあまり遠出をしないのであれば、自転車があれば十分に生活が可能ですよ。
クロスバイクやローバイクに乗り慣れてしまえば、片道20km程度ならば、余裕で走れるので移動に困りません。
現代では、ネット通販や宅配サービスが充実しており、わざわざ自分で買い物のために出かけたり、大きくて重い荷物を運ぶ必要が最小限になっています。
どうしても車が必要となれば、レンタカーを借りればよいだけですね。
車がなくても生活できる場所は意外に多いので、必ずしも地方在住だからといって車が必須という訳ではありません。
車を持たない自転車ライフのメリット
いざ車を手放して、自転車に乗り換えてみると様々なメリットがあります。そこで、主なメリットを以下にまとめました。
- 車にかかる維持費がゼロになる
- 基本的に渋滞は関係ない
- 健康に良い
- 意外に遠くまで行ける
- 自転車趣味の仲間ができる
それぞれについて説明します。
車にかかる維持費がゼロになる
車は持つと年間の維持費がとても高いです。そのため車を手放すことで大いに家計が助かります。
車の維持費には、自動車保険・ガソリン代・駐車場代・車検・自動車税・オイルなどの消耗品費などがあり、一概にはいえませんが普通自動車で約20~40万円ほどかかものだ。
かりに1年で20万円の維持費がかかるとすると、5年で100万円が消費されることになる。車は持っているだけでも金食い虫ですよ。
もしローンを組んで車を購入すると、さらに費用がかさみます。
車を手放すのは、この維持費がゼロになるのが最大のメリット。日常生活をおくる上で、車が絶対に必要でないのであれば、持たない方が無難です。
基本的に渋滞は関係ない
車は走る場所や時間帯によっては、渋滞に出くわすものです。特に都会では、車を運転する人が多いため、通退勤の時間帯に渋滞が多いですね。
そのため、車より自転車の方が早く目的地へ到着したりします。自転車専用の道路や田んぼのあぜ道、川辺の道など自転車であれば様々な抜け道を走れるため、渋滞しらずですよ。
長い渋滞に出くわすと、イライラするものです。そのような状態が続けば、ストレスが溜まるばかり。車を運転する以上、渋滞に出くわさない確率は低いでしょうね。
なので、会社までそれほど距離がないのであれば、自転車通勤がおすすめ。また、距離があったとしても「自転車+電車」の組み合わせでクリアできます。
健康に良い
自転車は、運動不足の解消やダイエットに効果がある乗り物です。車と違って自分自身でペダルを漕ぐため、走る距離が長くなるほど消費カロリーが増えます。
ほぼ毎日、自転車を運転していれば、知らない内に体力や筋力が向上しているだろう。また、通勤時に適度な距離を走れば眠気もスッキリし、集中して仕事に取りかかれるというものだ。
自転車に限った話ではありませんが、日々の運動は健康面に良い影響を与えるので、普段から運動する機会を作るのは大事になります。
意外に遠くまで行ける
一般的に車で1日に移動できる走行距離は、一般道で250km、高速道路で500kmほどが限度といわれています。
自転車とは比べ物にならないほどの長距離移動が可能ですね。しかし、ロードバイクに乗り慣れていれば、時間はかかりますが、1日に100kmは普通に走れてしまう。
100km走れば、かなり遠くまで移動できるものだ。上級者ともなれば、1日で200km走破も夢ではありません。
また、輪行袋に自転車を入れると、電車や飛行機などの公共交通機関へのせれるため、飛躍的に移動距離が延びるのもポイントが高い。
車と比べて自転車は明かにスピードが遅いので、時間を気にしないのであれば、意外に思えるほど長距離を走れます。
自転車趣味の仲間ができる
自転車は一人でも楽しめますが、同じ自転車趣味の集まりに参加すれば、一人とは違った楽しみ方が沢山あります。
仲間がいると、お互いのペースを維持しながら走ったり、綺麗な景色を共有したり、美味しい食事をしながら心地よい時間を過ごせるのは嬉しいものですね。
また、困った時には気軽に相談できるのはありがたい。仲間を作る方法は色々ありますが、SNSを活用して募集したり、友達や職場の知人を誘ってみよう。
自転車は、年齢に関係なく若い人から年配の人まで楽しめる趣味なので、仲間をみつけやすいです。
そして何より、趣味を通じて交友関係を広げると、充実した人生につながります。
車を持たないデメリット
車から自転車に乗り換えてみると、メリットだけでなくデメリットもあります。そこで、主なデメリットを以下にまとめました。
- 天候に左右される
- 夏場や冬場に出かけるのがツライ
- 遠くへ出かけると時間がかかる
- 家族と手軽に出かけられない
それぞれについて説明します。
天候に左右される
自転車は車と違って、雨や雪が降ると走るのが困難になります。小雨程度であれば気にならないものですが、本降りの中を走るのは、気分が滅入るものですね。
まるで修行をしている感じがして、楽しめる方は少数派だろう。
また、スリップする恐れがあるため危険ですよ。走る際には、体を冷やさないためにも、しっかりレインコートを着ておこう。
それに自転車のブレーキがディスクブレーキでなければ制動力が落ちるので、より運転には注意が必要となる。そもそも雨や雪が降る量によっては、視界がめっきり悪くなるのは、いただけません。
天気が悪い日に仕事へ行かれる場合は、バスや電車などの公共交通機関を活用した方が無難です。
夏場や冬場に出かけるのがツライ
近年、夏場では35℃を越える日が多く、自転車で活動するのが厳しくなってきました。
そのため熱中症のリスクが高くなり、気温が上がる日中は短時間であったとしても、しっかりと熱中症対策をしていないと、体調が悪くなり走り続けるのは難しいですね。
一方、冬場では気温が低く、自転車で走り続けるのは夏場よりキツク感じる人も多いだろう。
短距離ならともかく、中長距離を走るのならば万全な防寒対策をしていなければ、体調を崩しやすくなります。
そう考えると、1年の内、快適に走れるのは春・秋となる。夏・冬でもしっかり対策を施せば長時間走り続けられますが、車と比べて快適さに雲泥の差を感じます。
遠くへ出かけると時間がかかる
自転車は車と比べてスピードが遅いため、1日に移動できる距離が限られてきます。また、山や峠などを通過する際は、平坦路を走るスピードより、さらに遅くなる。
さらに走行距離によっては、道中休憩を入れながら走らないと、蓄積された披露が回復しません。
目的地へ移動し、観光を行なうならば、観光する時間が長くなるほど、走行距離は短くなる。なので、サイクリングへ出かける際には、その当たりをしっかり計画しよう。
家族と手軽に出かけられない
家族と一緒に出かける際、車があれば手軽に出かけられるのが車のメリットですね。
自転車は基本的に一人乗りなので、家族と一緒となると、移動方法を考えなければなりません。
その際、公共交通機関やレンタカーの活用が一般的ですが、頻度が多いのであれば車がある方が便利。
独身であれば、あまり悩む必要はないのですが、家族がいるとなると、車のない生活は家族の理解が必要となります。
レンタカーを借りるという考えはアリ
車を手放すデメリットを考えると、自転車への乗り換えは中々決断できないものですね。
けれど、車が必要となる頻度が少ないのであれば、自転車へ乗り換えるメリットを考慮し、車を手放すのはアリだと思います。
どうしても車が必要となるならば、レンタカーを借りれば済む話ですね。
お住いの地域の環境にもよりますが、ある程度交通網が発達していれば、自転車と公共交通機関のみで、さほど不便を感じずに生活できます。
まとめ
本記事では、車をやめて自転車に乗り換えて生活するメリットとデメリットについて説明しました。
最後にもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- 車を持たない自転車ライフのメリット
- 車にかかる維持費がゼロになる
- 基本的に渋滞は関係ない
- 健康に良い
- 意外に遠くまで行ける
- 自転車趣味の仲間ができる
- 車を持たないデメリット
- 天候に左右される
- 夏場や冬場に出かけるのがツライ
- 遠くへ出かけると時間がかかる
- 家族と手軽に出かけられない
車から自転車に乗り換え始めは、不便さを感じたりするものですが、慣れてしまえば自転車ライフが当たり前になってきます。
今の生活を顧みて、本当に車が必要なのか、今一度考えてみてはいかがですか。