
ロードバイクの乗り始めは、楽しすぎると感じる人が多いだろう。
そのため、子供時代に初めて乗った自転車で、ガムシャラに走り回っていたことを思い出したりします。
楽しんで走り込むのは良いのですが、色々と失敗することが多い。たとえば、重いギアのまま信号前で止まったり、ペースを無視してガンガン走ることも。
あまりにも楽しいため、失敗ととらえていないこともあり得ます。経験を積めば「あれ、これおかしくない?」と不安になったり、間違いに気が付いたりするものですよ。できれるだけ早期に対処して、1日でも早く初心者脱却を図りたいですね。
本記事では、ロードバイクの初心者にありがちな失敗を紹介します。
目次
失敗は成長を促す経験となる

ロードバイクに限ったは話ではありませんが、どのような趣味も初心者というのは失敗を犯すものです。
失敗を糧にして経験を積み成長していきますが、あらかじめ分かっているミスを事前に知っておくと、より安全で快適なライドにつながります。
初めて自転車ショップでロードバイクを買った時は、店員からシフトチェンジなど操作方法やタイヤに適切な空気圧を入れるといった注意事項を教えてくれる。また、サドルの高さを調整するといったセッティングもしてくれるだろう。
そして、店員のアドバイスに耳を傾けながら、これからの自転車ライフに胸を膨らませますね。

ロードバイクはママチャリと比較して、かなり高価な自転車なので、より大切に扱う人が多い。そのため、定期的なメンテンナンスをしっかりやろうと気になります。
特に初めて手に入れたロードバイクならば、その傾向が高いですね。しかし、次第に慣れてくると、メンテナンスが億劫になることも。そうなると、うっかり空気圧が足りない状態でサイクリングへ出かけてしまい、パンクを経験する初心者も少なくありません。
痛い目をみてミスを犯すとどうなるのかを身を持って体験すると、次回から気を付けようと思います。また、人によっては「失敗=恥ずかしい」と考えてしまうかしら。
個人的には、初心者が失敗するのは当たり前だと思うし、同じ失敗を繰り返す方が、恥ずかしいことだと思います。
ロードバイクの初心者にありがちな失敗とは
初心者は経験が浅いため、ベテランからみると明らかに失敗だと思うことを普通に行います。それは、ミスだと気づいていないからですね。
そこで、ロードバイクの初心者にありがちな主な失敗を、以下にまとめました。
- 重いギアのまま信号前で止まる
- ペース配分ができていない
- スタンドがないので駐輪場所に困る
- カーブに入ってからブレーキをかける
- 服装に迷うまたは無頓着
- パンクリスクを軽視する
- 水分補給や補給食のありがたさを侮る
- 立ちごけする
それぞれについて紹介します。
重いギアのまま信号前で止まる

信号待ちで止まる際、重いギアのまま停車してしまい、再び発進した時に漕ぎ出しがやたら重いという経験をする初心者は多いです。
ギアが重い状態のままでゼロスタートすると、バランスが悪くなるし、スムーズな加速も難しい。それに地味に体力が削られてしまう。発進時にストレスがかかるのは、誰だって嫌だろうな。
なぜこのようなミスが起こるのかというと、初心者は目の前の状況に集中しすぎているため、停車前にギアを軽くしておく余裕がないからですね。
なので、信号が赤になる前に、減速し始めて段階的にギアを軽くしよう。そうすると、ゼロスタート時に軽いギアのため、スムーズな漕ぎ出しから始まります。
ペース配分ができていない

初心者はロードバイクに乗ると気分が高揚しがちなので、始めからつい力いっぱいペダルを漕いでしまいがちです。
特に初めて参加するグループライドやサイクルイベントでは、実力以上のペースで走る人が多い。そうなると、最期まで体力が持つはずがありません。
初心者の内は、自分の体力を正確に把握するのは難しいですね。最初から全力を出し過ぎると、絶対に途中でバテてしまうので、後半に余力を残す意識が大事になる。
これは何回もサイクリングへ出かけていると、徐々にペース配分の感覚がつかめてくるぞ。できるだけ、早い内に一定のペースで走れるようになろう。無理なペースで走り続けていると、筋肉痛や関節痛が生じる可能性があります。
まずは、オーバーペースにならないようサイコンで速度や距離を確認しながら走り、自分の走りを制御できるように意識して下さいね。
スタンドがないので駐輪場所に困る

ママチャリによく乗っていた人が、ロードバイクへ乗り始めると、スタンドが付いていないのを不便に感じます。
走行中に少し休憩したり、コンビニやカフェへ立ち寄りたい時にスタンドがないと、どこに駐車すれば良いのか迷ってしまう。ママチャリの時は、何も考えずにスタンドを立てていたからこそ、いらだつ人も多いだろう。
もともとロードバイクは、競技用の自転車として発展してきたため、スピード重視の自転車だ。そのため、走りに必要ない余計なパーツは、始めからつけないのが普通です。
外出先でロードバイクを駐輪する際は、壁やポールなどに立てかけるのが主流ですね。最初の内は慣れないですが、何度も繰り返している内に当たり前になるぞ。
どうしてもスタンドが必要なのであれば、キックスタンドを取り付けよう。大抵のロードバイクは、キックスタンドを後付け可能です。(無理なものもあります。)
カーブに入ってからブレーキをかける

ロードバイクはママチャリと比べて、圧倒的にスピードを出せる自転車です。たとえ初心者でも、普通に時速25~30km程度は出せる人が多い。
そのような自転車のため、カーブの手前でブレーキをかけて大きく減速するのは、ママチャリ以上に重要ですよ。
しかし、初心者がやりがちなのは、カーブで曲がっている最中に慌ててブレーキをかけてしまうこと。そうすると、スリップして転倒するリスクが高まります。
特にスピードが出ていると、どうしても急ブレーキをかけてしまうものだ。すると、カーブでは遠心力が働いているので、ロードバイクが外側に引っ張られてしまう。この遠心力とブレーキによる制動力のバランスが崩れる可能性が非常に高いです。
また、路面が濡れているのであれば、よりスリップしやすくなるので、やや早めにブレーキをかけるよう意識して下さいね。
服装に迷うまたは無頓着

初心者がイメージするロードバイクに乗る人の服装は、体にピチッとフィットするサイクルジャージでしょう。
性格にもよりますが、周りの人と比べて自分の服装が大丈夫なのか気になる人は、一定数いるものです。または、ママチャリと同じ感覚で「普段着で乗ればいいのでは」と思う人も少なくなく、服装に無頓着だったりします。
初心者の内から高価なサイクルウェアをそろえる必要はありませんが、季節に合わせて、動きやすく快適な服装を選ぼう。
夏は通気性が高めのウェアで、冬は防風防寒性能のあるウェアが良いかな。ロードバイクでサイクリングへ出かけると、長時間にわたり乗り続ける機会が多いので、吸湿速乾性や防風性に優れたウェアを選んで下さいね。
安全性を考慮すると、服の色は暗い色より明るい色の方が目立つので好ましい。明るい色であれば、車道を走る際に車のドライバーの視認性が高くなる。
経験を積んでいくと、最終的にはサイクリング専用のウェアに辿り着くと思います。
パンクリスクを軽視する

初心者は「パンクなんて、めったに起こらないだろう」と軽く考えていたりします。
確かにサイクリングへ出かける前に、しっかりとタイヤの空気圧を適正にして、砂利道のようなパンクがしやすい道を避ければ、パンクリスクをかなり低減できるだろう。
しかし、ロードバイクはタイヤが細くて軽いので、路面の小さな石や瓶のカケラなどが刺さり、パンクする可能性がゼロではありません。
ロードバイクに乗ると遠出することが多く、山や海辺など市街を離れる機会が多いものだ。すると、パンクした時にその場で修理できないと、たいていは町まで歩いて帰ることになる。町までの距離が数十キロメートルも離れていると、絶望感を感じます。
なので、遠出するならばパンク修理キットと予備チューブは必須。そして、自分でパンク修理ができるようになっておきましょう。
ちなみに、パンク対策に耐パンク性能の優れたタイヤを履くのをアリですね。
水分補給や補給食のありがたさを侮る

「喉が渇いたから水を飲む」「お腹が減ったのでご飯を食べる」というのは、普通の感覚ですね。
しかし、ロードバイクに乗って、サイクリング中にこのように感じたら、その時点でタイミングは遅いといえます。そう感じる前に早めのエネルギー補給が大事。一気に多めの水分を取ったとしても、中々吸収されなければ効果が期待できません。
なので、サイクリング中はこまめに少しずつ水分を取ろう。そもそもエネルギーが切れてくると、パフォーマンスが著しく低下して、疲れが溜まりやすくなる。それに集中力が途切れてくるので、注意散漫になりやすいです。
そうならないためにも、飲食店のある市街を離れ遠出するのであれば、自転車用ボトルに水やスポーツドリンクを入れて、補給食を忘れずに携帯して下さいね。
立ちごけする

ロードバイクに乗り始めた頃は、スニーカーなど普通の靴でしたが、慣れてくるとビンディングシューズに興味を持つ人が多いです。
ビンディングシューズを使えば、足がペダルと固定されるので、ママチャリのように自由に足を地面に下ろすのが困難になる。
初心者が良くする失敗として、信号で止まる直前までペダルを回し続けてしまい、足を外すタイミングが遅れてしまうことだ。その結果、倒れてしまいます。いわゆる「立ちごけ」というヤツですね。
ビンディングシューズの使い始めは、立ちごけを経験する可能性は高いですよ。
慣れてくると意識しなくても、ペダルからクリートを外せるようになれます。そのため、慣れるまでは自転車が止まる数十メートル手前で、クリートを外すのを意識して行って下さいね。
まとめ

本記事では、ロードバイクの初心者にありがちな失敗を紹介しました。最後にもう一度、紹介した失敗を以下にまとめます。
- 重いギアのまま信号前で止まる
- ペース配分ができていない
- スタンドがないので駐輪場所に困る
- カーブに入ってからブレーキをかける
- 服装に迷うまたは無頓着
- パンクリスクを軽視する
- 水分補給や補給食のありがたさを侮る
- 立ちごけする
これらの失敗は、初心者ならば経験したことが多いものばかり。早めに知ることで、適切に対処できるだけでなく、余計な不安を抱かなくなります。
大事なのは無理をしないで、安全に楽しく自転車ライフを過ごすことなので、正しい知識を持って初心者脱却を図りましょう。