
ロードバイクを始めて間もない初心者は、ルールやマナー、楽しみ方、運転方法など知識や経験を得て成長していきますね。
しかし、初心者が意外と知らない事故防止のため気を付けるべき事をご存じですか。
例えば「ロードバイクは危険を伴う乗り物である」について何となく分かっているけど、本当に意識しているでしょうか。
また、最低限のメンテナンスは自分でやっていますか。
本記事では、ロードバイクの初心者へ向けて、事故防止のため意外と知らないことをお伝えし、今後の自転車ライフに役立て貰いたいです。
ロードバイクのためになる知識を増やしていこう
ロードバイクは、自転車のカテゴリーに属しますので、子供の時からママチャリに乗り慣れていると、その時に覚えたルールや知識で乗り始めてしまいます。
しかし、ロードバイクはママチャリとは全く別の自転車であり、ママチャリ時代と同じ感覚で運転していると、思わぬ事故へ発展してしまう可能性がありますね。

そんなことにならないためにも、より交通ルールやマナーを守って運転していきましょう。
特にロードバイクへ乗り始めた初心者が、意外と知らない事故を防ぐために覚えておきたいことを以下7つ紹介します。
初心者が意外と知らない事故防止に役立つ事
- ロードバイクは危険を伴う乗り物である
- 常に視界を明確にして事故防止を図る
- 危険だと感じたら、直ぐにロードバイクから降りる
- 自分が制御できないスピードは出さない
- 乗車前にタイヤの空気圧やブレーキの点検を行う
- ポジションの違和感は早めに解消する
- 最低限のメンテナンスは覚えておく
上記に挙げたことについて「そんなの既に知っているよ」と思わるかも知れませんが、復習の意味を兼ねて読んで頂けると幸いです。
初心者の内にしっかり理解していると、今後ロードバイクへ乗り続けていく上で絶対にためになりますので、貪欲に知識を吸収していきましょう。
ロードバイクの初心者が、事故防止のため覚えておきたい事
ロードバイクは危険を伴う乗り物である
ロードバイクの乗り始めは、特に楽しいですね。
例え今までママチャリで何度も走っているコースであったとしても、風のように流れる景色を目の当たりにしながら、加速していくロードバイクの走りにワクワクしてしまいます。

「ロードバイクが有れば、自分の力でどこまでも遠くへ行ける」と強く信じ、己の力を過信してしまうかも知れません。
そうなると、気が大きくなったりして、多少無理な運転を行ってしまう物です。
無理な運転は、いずれ大きな事故へつながる可能性を高めます。
ロードバイクは楽しい乗り物ですが、常に危険を伴なう乗り物であることを忘れてはいけません。
自分への過信や慢心は、運転に現れていきますので、そんな状態で運転し続けるのは非常に危険です。
そのため、路面状況や信号機を始め、車や歩行者の様子など、現在の状況をしっかり把握した上で、どう動けば良いのか、どのような事が起こるのか想定しながら走りましょう。
【交通ルールあれこれ】
自転車は道路交通法上「軽車両」と定められている立派な車の仲間です。そのため車と同じく様々な交通ルールがありますので、下記記事で紹介します。
常に視界を明確にして事故防止を図る
ロードバイクでスピードを出して運転し続けていると、時間が経つにつれ、目が疲れてきたり痛みがあったりしてきます。
すると、自然にまばたきする回数が増えたり、目を閉じている時間がいつもより長くなってしまいますね。
初心者は「ちょっと疲れているだけ」と勘違いしがちですが、実はこれ目に異常を感じている危険信号です。
ロードバイクはママチャリと比べて、かなりスピードを出せるため、受ける風も強くなるもの。
裸眼で走行し続けていると、強い風が当たって目が乾いてしまい、ドライアイなどを引き起こす原因になりかねません。
また、稀に虫や砂などが目に入ってきたりして危ないです。
安全運転のためにも、スピードを出して走行するならば、アイウェアを付けることをお勧めします。
危険だと感じたら、直ぐにロードバイクから降りる
初心者の内は、ロードバイクに乗っているのが楽しくて、多少路面状況が悪くても「大丈夫、いける!」と妙な自信を持ったりします。

濡れて滑りやすいカーブがあっても余りスピードを落とさずに突っ込んだりして、落車してしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
また、安定して走れない凸凹道や狭い路地などで人通りが多いところを走る場合でも、若干不安を感じたりしますが、そのままロードバイクで走っていたりします。
公道で走る以上、事故の危険性は常に付きまといますので、恐怖や不安を感じるならば、ロードバイクを降りて歩く判断は重要です。
尚、スリップ事故の大半は、雨の日や雨上がりの濡れた路面を走ることが原因ですので、悪天候の日はロードバイクで走らないのが一番効果的ですね。
どんな状況で走ると危険になるのか、事前に調べておくのも予防策として役立ちます。
自分で調べるのも大事ですが、経験者から話を聞くのもためになりますね。自分の周りにロードバイクの経験者がいる方は、どんな状況で走っていると危険を感じたのか一度話を聞いてみると良いでしょう。
自分が制御できないスピードは出さない
ロードバイクは、初心者でも平坦路で20km/h~30km/hのスピードを出して走れます。
また、勾配の大きな下り坂では、自然に50km/h以上のスピードが出てしまい「面白い!!」と満面の笑みを浮かべて走り去る人もいるでしょう。

頭では、スピードの出し過ぎは危ないと理解しているのですが、スピードの快感にハマってしまい、ついスピードを出して過ぎてしまう気持ちは良く分かります。
しかし、自分が制御できないスピードを出して運転し続けていると、重大事故へ発展する可能性が飛躍的に高まりますね。
そのため、自分が今制御できるスピードがどれくらいなのか把握しておく必要があります。
それ以上のスピードが出た場合は、ブレーキを掛けて緩める習慣を身に付けましょう。
始めの内は、サイクルコンピュータを見て、今出しているスピードを確認しながら行なうと良いです。
経験を積んでいくと、感覚的に今自分が出しているスピードが分かるようになってきます。
乗車前にタイヤの空気圧やブレーキの点検を行う
普段ママチャリへ乗る時は、毎回タイヤの空気圧やブレーキの点検など行なわない人が多いですね。
初心者の内は、ロードバイクもママチャリと同じように、特に点検など行なわず走り始めたりします。
ロードバイクで使用しているタイヤのチューブは、短時間で高圧の空気を入れますが、一度入れた空気が抜けるのはママチャリと比べてかなり早いです。

そのため、ママチャリと同じ感覚でいると、タイヤが重くて前に進まず疲れる原因になりかねません。
そんな事にならないためにも、毎回乗る前に空気圧が適量なのか確認しましょう。
慣れてくると、指でタイヤを押した感触で正確な空気圧が分かってきます。
また、ロードバイクは高速で走れるため、ブレーキに不備があるとスピードのコントロールができなくなり、重大事故へつながる確率が高まりますね。
そのため、ロードバイクヘ乗る前には、常にタイヤの空気圧やブレーキの点検を行ない、空気が足りない場合は、適量になるよう空気を入れ、ブレーキの不備があるようならば直るまで乗るのは控えましょう。
ポジションの違和感は早めに解消する
ロードバイクを始めて間もない初心者は、多少体に違和感があったとしても「まだ、慣れていないだけ」と思い放置しがちです。
また、何度乗ってもポジションの悪さや痛みなどが解消されないことが続く場合がありますね。
このような違和感を感じながら乗り続ける必要は全くありません。
正しいポジションで運転しないでいると、体に不調をきたす原因になったりします。
人によって体格はバラバラなので、サドルやハンドルの高さを始め、角度などを自分に合うよう調整しましょう。
初心者は自分で良く分からない事が多いため、そういう時は自転車ショップの店員へ相談したりすると、違和感の原因がわかり、早期解決が図れたりします。

自転車ショップでロードバイクを購入すると、ポジション出しも行なってくれるね。しかし、他人から譲り受けたり、ネットショッピングで購入すると自分に合うようポジションが出ていないため、早期に調整する必要があるよ。
最低限のメンテナンスは覚えておく
ロードバイクに乗り慣れてくると、「もっと遠くへサイクリングへ出かけてみたい」と思うようになりますね。
距離が延びれば延びるだけ、街から離れてしまい、サイクリング中にパンクなどのトラブルが発生したりすると、初心者は対処できなかったりします。
そんな場合、自力で対処できるよう最低限のメンテナンスは覚えておくべきです。
特に長距離を走る場合にパンク修理の技術は必須です。
予備チューブや携帯用の空気入れなど必要なパンク修理道具一式は、常に装備しておき、パンク修理の仕方を覚えておきます。
最近では、YouTube動画などで簡単にパンク修理の仕方を学べますので、参考にして自宅で練習しましょう。
また、自転車ショップによっては、講習会を開きパンク修理のやり方を教えてくれたりします。
その他にもロードバイクの清掃やチェーンの注油など覚えておいた方が良い事がありますので、一つ一つ確実に身に付けていきましょう。
知識を増やして、普段から安全を意識しよう
ロードバイクに限った話ではありませんが、誰しもが初めて行うことは知らない事ばかりです。
大切なのは、知らない事を放置したりせず、自分で調べたり人に聞いたりして、知識を増やしていきましょう。
知識は、いくら増やしても無駄になることはありません。
また、覚えたことは必要な場面で、実践しないと意味がないですね。
できることからで良いので実践していき、普段から安全を意識して楽しくロードバイクヘ乗り続けていきましょう。