四国と淡路島にまたがる鳴門海峡。
そこでは、世界最大級と言われている大渦が見られる特別なスポットです。
その大渦は「鳴門の大渦」と呼ばれ、クルーズ船を使えば間近で見学できます。
渦潮は、太陽と月の引力で発生する潮の満ち引きで起こる大自然が産んだ神秘であり、まさにパワースポットですね。
本記事では、うずしお汽船のクルーズ船へ乗り込み、渦潮ウォッチングを行なった結果についてお伝えし、渦潮の魅力を紹介します。
鳴門の渦潮とは
鳴門の渦潮が見られる鳴門海峡は、瀬戸内海と太平洋を結ぶ海峡の一つです。
潮汐により1日に2回、大量の海水が瀬戸内海に流れ込まれたり、流れ出たりします。
瀬戸内海と太平洋の水位差は、最大で1.5mもあり海峡の幅も狭く複雑な海底地形のため、潮流のスピードは日本一速く13~15km/hほどあるそうです。(大潮の時は20km/hに達する時があります。)
この速い潮流と海峡両岸付近の穏やかな流れの境目で渦が発生し、大潮の時には直径30mにも及び巨大な渦潮が現れます。
鳴門海峡は世界三大潮流の一つに数えられているよ。残り2つはイタリアのメッシーナ海峡とカナダのセイモア海峡だね。
【大自然が生み出した物】
渦潮のように自然が生み出した物で観光化されたスポットは凄い光景が多いです。私が旅先で訪れたそのようなスポットについて下記記事で紹介します。
渦潮のクルーズについて
鳴門の渦潮を観光用にクルーズしている会社は複数あります。
今回の旅で私が参加したのは、徳島県鳴門市にある「うずしお汽船」です。
うずしお汽船の公式ホームページでは、大渦の発生する日を時間帯別に渦の大きさを含めて確認できるため、何日のいつ出航する観潮船に乗れば渦潮が見れるのかわかりやすいため、非常に役立ちました。
うずしお汽船の公式ホームページでは、一ヶ月分の渦潮のスケジュールを確認できるよ。
尚、渦潮クルージングをしている会社は、うずしお汽船から西へ約1.5km離れたところにある「うずしお観潮船」や 淡路島の福良から出ている「うずしおクルーズ」もあります。
どちらの公式ホームページでも1週間の渦潮のスケジュールが確認できて便利ですね。
うずしお汽船でクルージングして鳴門海峡の渦潮を見学
渦潮の発生する時間帯を確認
先ほどもお伝えしましたが、渦潮の発生する時間帯は「うずしお汽船」の公式ホームページで確認できます。
また、うずしお汽船のきっぷ売場では、クルーズ船の出航予定時刻が掲示されていて、時刻の横に丸いマグネットが貼り付けていました。
職員へ確認したところ、マグネットを貼り付けている時刻に出航するクルーズ船では、渦潮を見学できると言うこと。
つまり、マグネットが貼られていない時間帯に出航しても渦潮が見られる確率は、かなり低いので注意しよう。
【島旅の紹介】
クルーズではありませんが、船に乗って移動することは自転車旅では良くあります。私の場合は瀬戸内海の船旅が多いですね。下記記事で船で移動して訪れた島旅についてお伝えします。
大鳴門橋へ向けて出航
受付(きっぷ売場)で乗船券を購入して、クルーズ船へ乗り込みましょう。
うずしお汽船は、2017年~2020年にかけて4年連続でトリップアドバイザーとして鳴門市の屋外アクティビティ第1位を受賞しています。
うずしお汽船は、世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」にエクセレンス認証されたことがあるよ。エクセレンス認証とは、世界中の施設の中で、優れたホスピタリティとサービスを提供している施設にのみ与えらえる栄誉ある賞だね。
晴天の下、穏やかな波を眺めていると、良いクルージングができる予感が漂ってきますね。
私がクルーズ船乗り場へ到着した時は、出航間近であったためか、船の甲板には10人ほどの観光客が既に乗り込んでおり、どうやら私が最後でした。
こちらが今回乗り込んだクルーズ船 。如何にも速そうな面構えですね。(笑)
クルーズ船は、鳴門海峡を目指して出航しました。
クルーズ船は思っていた以上にスピードがでており、高速艇並みです。(何ノット出ていたかは不明)
しばらく船旅を楽しんでいると、目の前には大鳴門橋の雄姿が現れました。
遠くの方では、中世の帆船のようなシルエットが見て取れます。
この帆船が近づいてくると、船の上にはたくさんの人が辺りの海面を眺めていました。
この船は間違いなく渦潮観光のクルーズ船ですね。船の進行方向から考えて、淡路島の福良からやってきたのでしょう。
他会社のクルーズ船との邂逅を終えた後で、今度は別の船とも邂逅しました。
鳴門海峡は海の難所として有名で、2006年から5年間であった海難事故15件の内8件が、大鳴門橋直下で起こっています。
個人的にこの大鳴門橋は「自転車で渡れるようになって欲しい橋」にランクインしています。(笑)
別のアングルから見てもGoodです。
クルーズ船が出航した時は、穏やかな海でしたが、大鳴門橋付近では、かなりの荒波となっていました。
この大鳴門橋付近は、瀬戸内海と太平洋が交わり合うところであり、瀬戸内海と太平洋の2つの荒波がぶつかり合い、渦潮が生まれます。
神秘のパワースポット、鳴門の渦潮を発見
クルーズ船の速度がかなりゆっくりとなり、よいよ渦潮ウォッチングの始まりです。
時間帯的に大渦は余り期待できませんが、小型でも良いので渦潮を目撃したい一心で、目を皿のようにして海面を探しました。
船員の話では、こちらの写真でみえる岩場で瀬戸内海と太平洋が分かれているとか。
海上なので違いが良くわかりません。(笑)
しばらく海面を探していると、渦潮になりかけている状態を至るどころで発見。これは期待ができそうです。
すると、ついに小さいながらも渦潮を目撃できてテンションが急上昇!!
続けさまに何度も渦潮を目撃できてホクホク顔です。
こちらの写真を見て下さい。綺麗な渦潮ですね。(嬉)
神秘的な光景を眺めていると、広大なパワーを授かっているような気がしてなりません。(嬉)
クルーズ船で渦潮見学は、おすすめですね。
鳴門の渦潮は、かなり強力であるため小さな船が巻き込まれると沈没してしまう可能性があるそうです。
もし自家用のヨットで鳴門海峡を渡る時は、当日の天候や波の状態、操船者の経験、ヨットの能力など最大限の注意は払う必要がありますね。
記念にお土産を買って行こう
渦潮見学も終わり、クルーズ船は出航元へ戻りました。
切符売り場へ戻ってみましょう。館内へ入って休憩を取ります。
切符売り場の周辺には、様々な土産物が売られていました。
本番鳴門の鳴門わかめや瀬戸内シリーズのお菓子、銘菓なると金時など旅の記念に如何ですか。
黄金ブタや猫の貯金箱もあり、見るからにお金が溜まりそうですね。
また、著名人の色紙が至るどころに飾られており、その中で私が昔見ていたNHKのテレビ番組「のんびりゆったり路線バスの旅」の色紙があり、当時見ていた番組の内容を思い出していました。(嬉)
こちらは元サッカー日本代表の前園真聖さんのサイン。
前園さんは近年、NHKの旅番組でロードバイクに乗って四国各地を巡る「自転車へんろ旅」や「しこく絶景たび」に出演され、私も毎回楽しく拝見しています。
奥にある部屋には、大きな水槽があり魚が泳いでいました。魚を見ながら休憩していきましょう。
【お土産いろいろ】
旅先でお土産を買うことが多いですね。旅の道中で見かけたお土産について下記記事で紹介します。
クルーズ以外で鳴門の渦潮を確認できるスポット
渦の道
渦の道は、大鳴門橋に設置された海上遊歩道です。この遊歩道は、海上45mに設置されており、遊歩道の上には自動車専用道路が通っています。
遊歩道の一部の床は、ガラス張りになっており、海面が見えるようになっていました。
ガラス越しで見える渦潮も迫力があります。
尚、ガラス床に両足で立つと人によっては、恐怖心が掻き立てられてしまうかも知れません。(実際に私がそうでした。)
また、渦の道には望遠鏡が設置してあるので、渦潮だけでなく周りの景色も楽しみましょう。
渦の道については、下記関連記事でくわしく紹介します。
渦の道
- 住所 徳島県鳴門市 鳴門公園内
- 電話番号 088-683-6262
- 営業時間 9:00~18:00(時期により異なります)
- 定休日 3月、6月、9月、12月の第2月曜日
- 料金 大人510円、中高生410円、子供260円(20名以上で団体割引あり)
千畳敷展望台
千畳敷展望台は、大鳴門橋のたもとにあり、周辺には飲食店が連なります。
春と秋の渦潮の見ごろでは、海岸沿いの遊歩道からも渦潮を見れるそうです。
例え渦潮が見られなくても巨大な大鳴門橋周辺に広がる海や遠くに見える淡路島などの絶景を一度に見れるビュースポットに満足するでしょう。
鳴門海峡をゆっくりと航行する船を眺めながら、ベンチの上でなると金時やソフトクリームを食べながら休憩を取るのも乙な物ですね。
千畳敷展望台
- 住所 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池
うずしお汽船の基本情報とアクセス
住所 | 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-63 |
電話番号 | 088-687-0613 |
営業時間 | 8:30~16:30(30分毎出航、冬期は16:30の便は運休) |
定休日 | 無休 |
料金 | 大人1,600円、小人(小学生)800年 幼児は大人1名につき1名無料 |
【アクセス】
- 高速バス「高速鳴門公園口バス停」より徒歩約10分
- 徳島バス鳴門公園線「亀浦口バス停」より徒歩約1分
- 鳴門北ICから車で約5分
うずしお汽船の駐車場
クルーズ船乗り場の周辺に無料駐車場があります。(普通車50台、大型バス2台)
まとめ
鳴門の渦潮は、大自然が生み出した神秘的な現象です。
ダイナミックに轟く渦潮を様々な角度からでご確認下さい。
渦潮が発生する時間帯は前もって予測できているため、クルーズ船の公式ホームぺージなどでしっかりと確認して、見逃さないように心掛けましょう。
【サイクリストの管理人からの一言】
鳴門の渦巻のように大自然の神秘に触れ合いながら自転車旅を続けていると、自分の人生に良い影響を与えますね。下記記事でどのような影響を受けるのかをお伝えします。