朝夕の通勤通学の時間帯では、町中で多くの人が自転車を利用している様子を目にします。
利用している自転車を見てみると、ママチャリやクロスバイク、ロードバイクなど色々な種類があることに気が付くでしょう。
とりわけ、ママチャリに乗っている方が多いように感じませんか。
実際、多くの人は自転車と言えばママチャリをイメージする方が大半です。
それほどママチャリは、人々な生活の中で浸透し続けています。
通勤通学で利用されてる方も多く、ママチャリが選ばれるには誰しもが納得する理由がありますね。
本記事では、なぜ自転車通勤・通学にママチャリが選ばれるのか、その理由について説明して、ママチャリの便利さを実感できます。
自転車通勤・通学にママチャリが選ばれる理由
もともとママチャリは、そのネーミングから分かるように「ママが使う自転車」として知られていました。
買い物などの日常に使う足として広く普及し、今では通勤通学の際にも多くの人たちがママチャリを愛用していますね。
ママチャリは重く、スピードが出ないなどの理由から敬遠する人もいますが、ママチャリの機能性をよく理解して使えば、使い勝手が非常によいです。
実際、ママチャリが持つポテンシャルは非常に高く、通勤通学を行う利用者の要望にマッチしているからこそ選ばれているのでしょう。
具体的にママチャリが通勤通学の際、選ばれる理由を以下にまとめました。
- 自転車通学の際、校則に違反しない
- 前カゴが非常に便利
- スポーツ系自転車より安価
- 始めから必要な装備品が多い
- それほど盗難の心配をしなくてよい
- メンテナンスの頻度が少ない
- 簡単に運転ができる
それぞれについて説明します。
【選ばれる理由①】自転車通学の際、校則に違反しない
学校へ自転車で通学する際、学校が定めたルール(校則)に従う必要があります。
校則は、地域や学校により異なっていますので、自転車を利用する場合は事前に確認しておきましょう。
どのような校則があるのか一例を挙げて紹介すると、以下のようなものがある。
- 学校が認めた設備(前カゴや両立スタンドなど)が備わっていること
- 自転車に学校名などが書かれた指定のステッカーを貼ること
厳しい校則になると、黒や白、グレー以外の自転車は認めないといった色を指定していることも。
つまり派手な色は禁止になる訳です。
条件を満たしていない自転車は、決して通学用として認められません。
その他にも自転車通学で問題にあるのは、盗難被害ですね。これは、校外・校内問わないですよ。
盗難被害を未然に防ぐために「鍵を2か所以上かけられる自転車」といった条件があったりします。
校則の範囲内で決められた自転車となると、ほとんど選択肢がなく、ママチャリが大本命になる場合が多いです。
【選ばれる理由②】前カゴが非常に便利
ママチャリの一番の特徴と言えば、あの大きな前カゴです。
通常、ロードバイクなどのスポーツ系自転車には、このような前カゴは取り付けておらず、荷物を載せれません。
気軽に荷物を載せることを考えるならば、ママチャリは非常に使い勝手がよい自転車と言えます。
大きなリュックを背負えば、前カゴがなくても荷物を沢山詰められますが、ある程度の距離を走ると肩が痛くなることも。
前カゴや荷台があれば、手軽に荷物を運べ、肩を傷める心配もありません。
そのため、いつも持ち歩くカバンを載せる人が多いですね。
特に会社や学校の帰りで商店街などへ寄り道して、買い物をして帰る機会が多い人であれば、前カゴを使う場面が多く非常に重宝します。
【選ばれる理由③】スポーツ系自転車より安価
ママチャリは安い物であれば、1万円未満で買えたりします。
そのため、お財布事情によっては、非常にありがたい存在になることも。
通勤通学で毎日使い続けるとなると、運転の仕方や走る環境にもよりますが、自転車に蓄積されたダメージにより、故障する頻度が高まる可能性がありますよ。
もし壊れた自転車が10万円もするロードバイクやクロスバイクだったとしたらどうでしょうか。
ショックが大きすぎて、しばらくは立ち直れないかも知れません。
ママチャリの場合は、そこまで高価な自転車ではないため、壊れたとしてもそれほど精神的ダメージは少ないです。(気に入っている場合は別ですが・・・)
価格が安すぎるママチャリは、それほど良いパーツを使っていないので、故障の頻度が多くなるかも。
個人的には、コストパフォーマンスを考えて、3万円ぐらいのママチャリが長く使い続けのに適していると考えています。
【選ばれる理由④】始めから必要な装備品が多い
ママチャリには、始めから様々なアイテムが装着されており、後から買いそろえる必要がないのも魅力的です。
通勤通学に必要となるアイテムとして以下の物が挙げられます。
- 荷物を載せれる「前カゴ」や「荷台」
- 雨天時の走行で泥はねを防ぐ「ドロヨケ(フェンダー)」
- 夜間走行に必須となる「ライト」や「リフレクター(反射板)」
- 危険回避に使う「ベル」
- 停車時に自転車を自立させる「スタンド」
これらのアイテムは、スポーツ系自転車では始めから装備されておらず、基本的に全て後付けですね。
ママチャリは、あらゆる場面を想定して使われる実用車であるからこそ、選ばれる理由の1つと言えます。
【選ばれる理由⑤】それほど盗難の心配をしなくてよい
ママチャリは、スポーツ系自転車と比べて比較的盗難に合う可能性は低いです。
それは犯人の立場になって考えてみると分かります。
安価なママチャリを盗んで売り払ったとしても、それほど見入りは多くありません。
つまり、労力に対してリターンが少ないのです。
そのため、狙われる自転車は、高価なロードバイクやマウンテンバイクなどスポーツ系自転車が多い。
ママチャリは、犯人のターゲットになりにくいのが分かりますね。
だからと言って、自転車から離れる時に鍵をかけないのは、絶対にやめましょう。
犯行を行う人が必ずしも転売目的ではなく、単純に乗り捨てしたい場合もあります。
【選ばれる理由⑥】メンテナンスの頻度が少ない
ママチャリは、それほど頻繁にメンテナンスをしなくても使えるがメリットです。
通勤通学に使うとなると、ほぼ毎日使い続けることになるし、雨の日でも乗り続けることが多いでしょう。
そこで利用する自転車には、頑丈さが求められます。
そんなニーズにあった自転車の1つが、ママチャリですね。
月に1回は、タイヤの空気を入れ直した方が良いですが、それ以外は数ヶ月に1度、調子が悪いと感じたタイミングでメンテナンスしても問題ない。
そんなタフな自転車であるママチャリは、通勤通学に持って来いと言えます。
【選ばれる理由⑦】簡単に運転ができる
自転車に乗った経験がある方は、久しぶりに乗ったママチャリでも運転が凄く簡単にできますね。
その理由は、恐らく小さな子供の時からママチャリタイプの自転車に乗り慣れてきたからではないでしょうか。
そのため、成長して久しぶりに乗ったママチャリでも、直ぐに慣れてしまう。
これがロードバイクとなるとそうはいかないですよ。
ロードバイクを子供の時から乗り慣れている方は少ないでしょう。
また、ロードバイクはタイヤが細く、スピードを出さないと走りが安定しないので、初心者がいきなり乗りこなせないのも無理はありません。
運転が簡単なママチャリであれば、ふらつくことなく、安定して走れるのは大きなメリットです。
ママチャリで通勤通学するなら、走行距離の目安は3km以内
ママチャリで通勤通学するならば、3km以内の近場が無難です。
ママチャリはスピードの出せる自転車ではなく、10~15km/hぐらいの速度で走りますね。
かりに平均速度を12km/hとすると、15分で3kmを走る計算になる。
15分程度ならば、通勤通学はそんなに長く感じません。
どちらかと言うと「近いな」と感じる人が多いでしょう。
3km以上の距離を走るのであれば、スピードの出せるクロスバイクなどのスポーツ系自転車がお勧めです。
尚、「ママチャリで通勤通学する距離は3km以内」はあくまで目安ですよ。
人によってはもう少し走る距離(5~10km程度)を長くしても良いでしょう。
会社や学校へ到着した後で、仕事や学業に影響がないのならば、走る距離を延ばして、通勤通学しながらプチサイクリングを楽しむの面白いですね。
ちなみに私は、一時的ですが晴れた日には、ママチャリで60分かけて約12kmの距離を通勤していました。
「仕事に影響が出なかったのか?」と聞かれそうですが、もちろん出勤時は全く問題ありませんでした。けれど、残業が長引いた時は、仕事疲れなどで退勤時が大変だった記憶があります。
まとめ
通勤通学で自転車を使用する場合、ママチャリが一番使いやすいです。
ママチャリは、始めから通勤通学に必要なドロヨケやライトなどのアイテムが装備されており、荷物を載せられる前カゴや荷台など使い勝手が非常に良い。
日常の足として、毎日長く使い続ける前提で作られているため、頑丈な物が多いですよ。
そのため、メンテンナンスを頻繁にしなくても良いメリットがあります。
車体が重く、スピードが出ないデメリットもありますが、坂道が少なりコースを走ったり、短い距離を走る分には、ほとんど疲れません。
自転車で通勤や通学を考えているのであれば、ママチャリを選んでみては如何でしょうか。