日本にいながら、お手軽に世界旅行の気分を味わいたい観光スポットとして、「太陽公園」をおすすめします。
この太陽公園では、「城のエリア」と「石のエリア」に分かれており、それぞれで全く違う魅力的な体験ができますよ。
石のエリアでは、世界中にある石の文化遺跡のレプリカが一堂に集まっていますので、至るどころがフォトジェニックスポットです。
アジアンな雰囲気が漂う敷地内を見て回れば、あの有名な万里の長城を散策できたり、兵馬俑(へいばよう)博物館では、1,000体の兵馬俑が立ち並ぶ壮観な眺めに驚くかも。
更に凱旋門やピラミッド、天安門広場など見どころが満載です。
本記事では、太陽公園の「石のエリア」について見どころを紹介します。
太陽公園の「石のエリア」の入場方法と見所とは
太陽公園は、兵庫県姫路市の北西部にある峰相山(みねあいさん)の麓に位置するテーマパークです。
冒頭でも触れましたが、太陽公園は、ヨーロピアンテイストの「城のエリア」とアジアンの雰囲気が満載な「石のエリア」に分かれています。
こちらの太陽公園のマップを見れば、2つのエリアは、独立していることが一目瞭然ですね。
城のエリア前にある駐車場から、徒歩約2分ほどで「石のエリア」の入口へ辿り着きます。
石のエリアは、約40,000坪の広大な敷地内に、世界中に点在する石の文化遺跡が集まっていますね。
そんなことを聞けば「どうせ、見た目が似ているチープなものだろう」なんて思う方が少なくないかもしれませんが、決してそんなことはありません。
本物さながらのリアリティーは、十分な満足感と感動を与えてくれますよ。ただし、実物と比べてしまうと、小ぶりなのは否めませんが・・・
石のエリアの入口へ入れば、料金所と案内所があります。
まずは、ここで入場券(チケット)を購入しましょう。すでに、城のエリアで購入済みの場合は、チケットの提示だけでOKです。
案内所から少し歩けば、直ぐに凱旋門が見えてきました。
この門をくぐり抜けると、本格的な石の文化遺跡(展示品)を楽しめますね。
主な展示品について以下にまとめました。
それぞれについては、見所を6つにまとめて説明します。
【城のエリアと周辺の見所】
太陽公園の城のエリアと周辺の見所を、下記記事で紹介します。
【見所①】兵馬俑博物館で見る1,000体の兵馬俑
兵馬俑博物館では、中国の世界文化遺産「兵馬俑(へいばよう)」のレプリカが展示しています。
兵馬俑とは、古代の中国において、死者とともに埋葬された兵士や馬をかたどった像のことですよ。
1974年に発掘された秦の始皇帝陵の兵馬俑が有名ですね。太陽公園では、始皇帝の兵馬俑を再現しています。
実は、この場所にある兵馬俑は、本場中国の「兵馬俑博物館」で作成されたものを、そのまま日本に持ってきたとか。
だからこそ、すごいリアリティーを感じました。1,000体の等身大の人形が、一堂に立ち並ぶ姿は、壮観そのもの。私なんか一目見た瞬間に思わず「ほぉー、すごい!!」と声が出たほどですね。
兵馬俑をよく見てみると、出土された様子も再現されており、芸が細かい。
本場では、発掘当初の兵馬俑は全て美しい極彩色で仕上げられていたそうですが、発掘されて空気に触れると、しだいに色が薄れてきたそうですよ。
それにしても、これだけの規模になると、皇帝の権力の凄まじさがいかほどの物なのか、分かるような気がしますね。
【博物館の紹介】
旅を続けていると、兵馬俑博物館のような珍しい博物館へ訪れたりしますので、下記記事で紹介します。
【見所②】兵馬俑が護る「万里の長城」を散策
中国の世界遺産として有名な「万里の長城」も太陽公園では、再現しています。
とはいっても、本場と違って2kmほどしかないですが、散策するには十分な長さですね。
万里の長城が築かれ始めたのは、紀元前200年代頃まで遡ります。
もともと中国の歴代王朝が、北方辺境防衛のために造った城壁で、特に秦の始皇帝が匈奴に備えて大増築を行ない、この名を称しました。
万里の長城を散策していると、所々で談笑している兵馬俑を見かけることも。
先ほど紹介した兵馬俑博物館の兵馬俑と違ってリラックスした表情。うん、ずっと緊張しっぱなしで警備するのは疲れますからね。
個人的には、油断さえしていなければ、和やかな警備は大歓迎かな。散策している道中では、様々な遺跡を目撃したりしますよ。
こちらの「韓国鐘楼」では、自由に鐘を鳴らせます。当然、私も鐘を鳴らさない訳ないじゃないですか。(笑)
平和を願いながら、鐘を鳴らしました。万里の長城を上りきった先にある本園の最奥では、「磨崖仏(まがいぶつ)」に出会えます。
仏様が、穏やかに微笑んでいる姿が印象的ですね。聞いたところによると、奈良の大仏より大きく、約1.7倍の大きさがあるとか。
半彫の仏像としては、日本最大を誇っています。万里の長城へ散策するならば、是非足を運んでみて下さいね。
尚、磨崖仏がある反対方向を上りきると、展望台へ到着しますよ。私が訪れた日は、偶々だったのか、木々で視界がさえがれており、見晴らしはよくありませんでした。展望台へ向かうまでに、結構歩いたのに。(シクシク)
展望台の先は、行き止まりです。(通路に立札が立っています)なので、展望台に辿り着いたら、引き返しましょう。
【テーマパークの紹介】
太陽公園のようなテーマパークは、1日中楽しく遊べますね。下記記事では、そんなテーマパークを紹介します。
【見所③】山頂に佇む「鶏足寺」と圧巻の五百羅漢像
西奥中池の東側のエリアは、小高い山となっており、そこには五百羅漢像や燈籠などがずらりと連なっています。
まるで異世界に迷い込んだ、雰囲気を味わえる不思議な場所ですね。
小高い山には、五百羅漢像が並べられており、1人1人の表情や仕草が違っている。うん、これは見ていて面白いです。
そんな五百羅漢像の中には、涅槃像(ねはんぞう)がひっそりと隠れているじゃないですか。
涅槃とは、お釈迦様が亡くなられたことを意味していますが、生命の灯がきえただけでなく、完全なる悟りの世界へ旅立っている状態です。私もいつか悟りを開いてみたいものですね。
山頂へ目を向けると、お寺が見えます。このお寺は「峰相山 鶏足寺(けいそくじ)」といいます。
鶏足寺は、かつて兵庫県姫路市北西部の峰相山に存在した寺院で、羽柴秀吉による中国攻めに抵抗したため、全山焼き討ちとなり滅亡した歴史がありますね。
実は、太陽公園内で、この鶏足寺が再建されました。つまり、本物のお寺ですよ。レプリカではありませんので悪しからず。
【寺院の紹介】
旅を続けていると、様々な寺院へ訪れますので、下記記事で紹介します。
【見所④】色鮮やかな天安門広場と双塔寺
園内には、世界で一番広い広場といわれている「天安門広場」も再現しています。
天安門広場は、世界遺産で有名な紫禁城の正門ですね。天安門の名前には、「命を天に受け、邦を安じ民を治める」の意味があるそうですよ。
本家の天安門広場は、総面積約44平方メートルもあり、その敷地内には、約50万人も収容できるとか。どれだけ広いのですか。日本では、考えられないスケールですね。
残念ながらレプリカの天安門広場は、ちょっとした公園と同じくらいの広場かな。そう考えてしまうと、スケールの小ささは否めませんが、見てもらいたいのは色鮮やかな朱色の天安門です。
目を惹きつけるカラフルな色彩とデザインは、印象に残りますね。
この天安門広場の片隅には、なぜか巨大な埴輪(はにわ)がそびえ立っており意味不明です。そこのあなた、ツッコミないように。(笑)
奥へ向かえば、「峰相山 双塔寺」のレプリカがありますよ。
双塔寺は、中国の山西省にあるお寺で、2つの塔がシンボルとなっている。万里の長城を散策していると、この塔に近寄れますね。
緑色の屋根瓦を持つ双塔寺は、天安門と同じく目を惹きつけます。太陽公園を全体的に見れば、石像が多いためか、グレー色ばかり目につきますが、この一角だけは華やかですね。
【見所⑤】ピラミッドと石貨神殿
西奥中池の東側のエリアには、鶏足寺以外にエジプトのピラミッドと石貨神殿があります。
ピラミッドについては、説明不要でしょう。それでも簡単に説明すれば、エジプト・中南米などに見られる四角錐状の巨石建造物ですね。
今から約4700年前の大昔に、誰が何の目的でどのようにして造ったのか一切不明で、今でも研究が続けられています。
園内では、そんなピラミッドが目の前に。近づいてみると、想像していたよりも小さい。
そんなピラミッドの守護者には、当然スフィンクスがいますよ。
ピラミッドの中へ入ると、ツタンカーメンの黄金マスクが展示されていました。もちろん本物ではなく、レプリカですね。
日本では、1965年に1度だけ本物の「黄金マスク」が来日したという。その時は、なんと295万人の方が展覧会に訪れそうですよ。
西奥中池の畔には、石貨神殿があります。
本場の石貨神殿は、大平洋に浮かぶミクロネシアのヤップ島にあり、古来使用されていたと言われている石の貨幣をお祀りしている神殿です。
そのため、神殿のレプリカの周辺には、大きな石貨がゴロゴロありますね。
ヤップ島だけでなく、古今東西の様々なコインをデザインしているみたい。
日本の5円玉もありました。これは、5円以上の価値があるのでは。(笑)
石貨という名前から貨幣を想像しがちですが、実際は冠婚葬祭時に贈られる一種の儀礼的贈答品だそうですよ。
ヤップ島では、1931年まで石貨が作られていました。
【巨大建造物の紹介】
本物のピラミッドは、物凄く巨大な建造物であることは誰もが知るところですね。そんな巨大建造物を下記記事で紹介します。
【見所⑥】凱旋門とモアイ像など珍しい石像
石のエリアへ入場すると、まず始めに訪れるのは、パリの凱旋門のレプリカです。
本物と比べて装飾が少ないように見えますが、それでも立派なもの。石のエリアのファーストコンタクトとして、相応しいのではないでしょうか。
そんな凱旋門をくぐり抜けると、多彩な石像群が見て取れます。
石像の種類が多くて、知っているものもあれば、全く知らないものもあり実に面白い。
誰もが知っている有名な石像といえば、やはりイースター島の「モアイ像」でしょう。
もちろん園内にいました。けれど、私が知っているモアイ像とちょっと違う。
なんと、目がパッチリ開いていて正直怖い!
絶対、夜に出会いたくないですよ。実は、本物のモアイ像も製作当時は、目が入っていたそうな。
その他に知っている石像といえば、シンガポールのマーライオン。こちらも有名ですね。
こちらは、世界三大ガッカリ観光地に選ばれている「小便小僧」。知っている方も多いでしょう。
園内には、たくさんの小便小僧がいますので、ガッカリの汚名を返上できるのでは。
そして、絶対にあると思っていた「自由の女神」です。本物と比べてみて、ずいぶん小ぶりかな。
有名どころ以外にも、マニアックな石像がこれでもかと思えるほど、立ち並んでいますよ。
そんな石像を少しだけ紹介しますね。
どうですか。面白い石像ばかりだったでしょう。興味が湧いてきたならば、是非、会いに来てみて下さい。
太陽公園「石のエリア」を観光する際に注意すること
太陽公園の「石のエリア」では、結構歩くので、それなりにハードです。そのため、動きやすい服装をお勧めします。
特に靴は、スニーカーや運動靴がよく、サンダルやヒールは絶対に止めた方がいいですよ。季節にもよりますが、自然いっぱいの山の中なので虫と出会うかも。肌を露出しない長袖長ズボンを着用するのが無難ですね。
また、喫茶・食事処や自動販売機が設置されてはいますが、広大な敷地内では、そこまで歩くのが大変な場合もあります。
そのため、水筒や補給食を少し持って歩いた方が良いです。その際、ゴミ袋も忘れずに。
太陽公園の基本情報・アクセス・駐車場
太陽公園の基本情報・アクセス・駐車場については、「城のエリア」について紹介している下記関連記事をご確認願います。
まとめ
太陽公園の「石のエリア」では、世界中の本格的な石の文化遺跡が楽しめます。
兵馬俑博物館を始め、万里の長城や天安門広場、ビラミッド、石貨神殿、珍しい石像の数々。どれもが大変素晴らしい。
また、園内には、再建された本物のお寺「鶏足寺」もありますね。
アジアンな雰囲気が漂う広大な敷地内をゆっくり見て回りながら、思い思いの時間を過ごされてみては如何でしょうか。