ロードバイクのサドル選びは、簡単なように思えて奥が深いです。
それは、人それぞれのお尻との相性に問題があり、必ずしも高価なサドルがベストとは限りません。しばらく使ってみて慣れない場合は、サドルを交換しなければ、お尻の痛みに対する根本的な解決はできないでしょう。
「サドル沼」という言葉がある通り、自分にあうサドルを中々見つけられないのは、よくあることです。なので、サドルを交換する際には、選ぶポイントはしっかりおさえておこう。
本記事では、ロードバイクのサドルを選ぶ際、どこに注目して選べばよいのかポイントを説明します。
自分のお尻にあうサドルを選ぶ理由とは
ロードバイクのサドルは、走行中の乗り心地や安定的なペダリングに影響を与えるパーツです。
乗る人のお尻の形やライディングスタイルなどにより、大きく影響を受けますね。特に発生する問題がお尻の痛み。相性の悪いサドルであれば、サドルと触れる骨盤や尿道などへ痛みがでることもあるため、長時間の運転が苦行になります。
痛みを軽減する手段は色々ありますが、根本的な対策はサドルを交換することです。サドルを交換すると、痛みの軽減を含め様々なメリットがあるので、以下にまとめました。
- お尻の痛みを軽減できる
- ロードバイクの軽量化
- ペダリングがしやすくなる
- カスタマイズにより自分の好みのデザインになる
これらのメリットの内、「お尻の痛みを軽減できる」に関しては、お尻との相性がよくなければ、いつまで経っても痛みを解消できないため、サドル選びは慎重に行いたい。他のメリットを差し置いても、相性のよいサドルを選びましょう。
サドルは、クッション性を重視したモデルや軽量なレース向きのモデルなど、目的別にたくさんあります。その中から最適なものを選ぶためにも、サドルを選ぶポイントを説明します。
ロードバイクのサドルを選ぶポイント
ロードバイクのサドルを選ぶ際、確認すべきポイントは以下の6つです。
- 座面の形状
- 座面の厚み
- 座面の幅
- 座面の全長
- レールの素材
- 穴あきの有無
確認すべきポイントが多いですが、これも理想のサドルと出会うために必要なことなので、しっかり確認していこう。
ロードバイクを運転するに当たり、スピードを重視する方が多いですね。そのため、サドルを選ぶ際にもその当たりを考慮しましょう。
スピードを重視する方には、お尻の痛みよりもペダリング効率を優先したいと思う方も少なくないです。クッションが薄めでフィット感の高いサドルであれば、効率よくペダリングができるモデルは多いですよ。
スピードにそれほどこだわりがなく、ポタリングなどゆっくり走るスタイルならば、ポジションの自由度が高く、お尻が痛くなりにくいサドルを選びたい。
なので、クッションが厚めでフラットな形状なものが良いですね。さらにペダリング効率も考慮したいのであれば、クッション性を少し薄めにしたり、お尻の位置を固定できる湾曲タイプを選びましょう。
それでは、サドルを選ぶ際、確認すべきポイントを説明します。
【自転車のアイテム紹介】
自転車に役立つ様々なアイテムを、下記記事で紹介します。
【ポイント①】座面の形状
まず始めにサドルの縦横の座面の形状を確認しましょう。縦座面は、サドルを横から見て反りの有無を確認し、横座面は後ろからサドルを見たときに反りの有無を確認します。
反りがなければ「フラットタイプ」で反りがあれば「ラウンドタイプ」に分けられる。これらのタイプには、以下の特徴があります。
- フラットタイプ
- お尻の位置を変えやすい
- 股間を痛めにくい
- ラウンドタイプ
- サドルがお尻にフィットしやすい
- 安定したペダリングができる
フラットタイプは、ポジションの自由度が高いので、定期的にお尻の位置を変えて姿勢を変えれます。そのため、同じ部分に圧力をかかるのを防げるため、お尻の痛みの予防がしやすいですね。
ラウンドタイプは、湾曲部分にお尻がフィットするため、ペダリングが安定しやすいです。なので、一定の速度で走行するのに向いています。
ただし、ポジションが一か所に固定されるので、同じ部分に圧力がかかり続けてしまい、お尻が痛くなりやすいですね。
ちなみに今私が愛用しているサドルはラウンドタイプですよ。相性がよいので、お尻の痛みはありません。
【ポイント②】座面の厚み
サドルを選ぶ際、パッドの厚みが重要になります。パッドが厚くなるほどクッション性が高く、お尻にかかる圧力や路面からの振動を吸収してくれる。
つまり、痛みや疲れを和らげてくれるのです。けれど、パッドの厚みが厚くなるほど、座り心地がフワフワして、ペダリングが安定しにくいですね。また、サドル自体が重くなり、上り坂には負担になることも。
なので、あなたのライディングスタイルに合わせて、クッション性とペダリング効率のバランスを考えましょう。
スピードを重視せず長時間のライディングを楽しみたいならば、厚めのパッドを採用。スピードを重視するならば、少し硬くて反発の少ない薄いパッドを採用したサドルがおすすめです。
ちなみに、パッドを全く採用していないカーボン素材のサドルもあり、軽量化目的や短距離のレースに使えます。
【ポイント③】座面の幅
上からサドルを見て横幅を確認しましょう。横幅が広いサドルは、上体を起こしてのんびり走るのに向いています。けれど、横幅が広すぎるとペダリングがしづらかったり、角が当たり痛みを感じることがありますね。
反対に横幅の狭いサドルでは、前傾姿勢が取りやすくスピード重視の方に向いています。ただし、横幅が狭すぎてしまうと、お尻に食い込み痛みを感じることも。
なので骨盤が広い人は、横幅が広いサドルの方が痛みを感じにくいでしょう。
【ポイント④】座面の全長
一般的なサドルの全長は、25.5cm以上もあるので、お尻を前後に移動できる範囲が広いです。そのため、状況に応じてポジションを変えやすく、ロングライドに向いています。
近年、サドルの全長が短いショートノーズのサドルが増加しており、このタイプのサドルでは、深い前傾姿勢が取りやすい。
つまり、力強いペダリングが継続しやすいので、スピード重視の方に向いています。
【ポイント⑤】レールの素材
サドルのレールの素材には、金属かカーボンが使われています。
クロモリやチタンなどの金属製レールを採用しているサドルは、堅牢性に優れており、比較的リーズナブルなものが多いですね。
それに比べカーボン製レールを採用しているサドルは、軽量で金属性よりも振動吸収性に優れている。しかし、高価なモデルが多いので、レースに参加する方や、上級者の方におすすめします。
【ポイント⑥】穴あきの有無
サドルに乗り続けて、股間がしびれるという人は、中心に穴が開いているサドルがおすすめです。
中心部分は、走行中に体重がかかりやすいので、穴が開いていることで、股間や尿道付近への圧迫を軽減できます。
ただし、穴の開いていない部分への荷重が増えてしまうことも。具体的にいえば、恥骨や座骨などへ負荷がかかります。股間や尿道付近以外に痛みを感じるならば、穴が開いていないサドルの方がよいでしょう。
まとめ
本記事では、ロードバイクのサドルを選ぶ際、どこに注目して選べばよいのか選ぶポイントを説明しました。
最期にもう一度、選ぶポイントを以下にまとめます。
- 座面の形状
- 座面の厚み
- 座面の幅
- 座面の全長
- レールの素材
- 穴あきの有無
各メーカーから様々なサドルを販売していますので、あなたに合うサドルは必ずみつかります。
サドルにより形状や使用されている素材などが異なっていますので、気になるサドルがあれば、購入する前にレンタルしてみるのも一つの手ですね。
あなたのお尻と相性のよいサドルが見つかれば、より自転車ライフが充実したものになるでしょう。