世界最大級の道路鉄道併用橋で知られる瀬戸大橋。その橋のたもとには、瀬戸内海と瀬戸大橋が織りなす絶景スポットがあることをご存じですか。
その場所が「瀬戸大橋記念公園」です。架橋の意義や歴史を後世に伝えるために整備された公園内には、瀬戸大橋タワーや瀬戸大橋記念館、浜栗林、水の回廊など見どころが多い。
また、海と空が開けた場所であり、瀬戸大橋を間近で見られるビュースポットとしても有名。地元の人々だけでなく、観光客の癒しスポットとして親しまれている。それに、のびのびと過ごせる芝生公園で寝そべるのも楽しいですよ。
本記事では、瀬戸大橋記念公園の様々な見どころを通して、その魅力を紹介します。
瀬戸大橋記念公園とはどんなところ
瀬戸大橋記念公園は、香川県坂出市に位置する10.2haという広大な敷地面積を誇る、香川県営の都市公園です。
1988年(昭和63年)に瀬戸大橋の完成を記念して、香川県側の大橋のたもとに整備されました。瀬戸大橋を眺望する最高のロケーションであり、いくつものビュースポットから瀬戸大橋を眺めてみよう。
エリアごとに様々なテーマがあるのも面白い。斜張橋をかたどった噴水に沿って園内を歩いていけば、瀬戸大橋記念館へ辿り着く。そこで、瀬戸大橋について楽しく学ぼう。近くの浜栗林には、鬼屏風やくぐり滝があり、マイナスイオンを感じながら癒されます。
特に高さ108mの上空から瀬戸内海と瀬戸大橋を一望できる瀬戸大橋タワーは必見だ。こども広場や芝部広場などでは、ピクニックなどでゆったり過ごしたいですね。
また、サッカー場やターゲットバードゴルフ場も整備されており、多くのスポーツファンにも利用されています。
【周辺の見どころ】
瀬戸大橋記念公園周辺の見どころを、下記記事で紹介します。
360度回転する「瀬戸大橋タワー」からの眺めに大興奮
園内で一番のビュースポットといえば「瀬戸大橋タワー」です。UFOのような円盤型の展望室が特徴的な回転式展望タワーですよ。
当時、瀬戸大橋開通を記念して行われた「瀬戸大橋博覧会」のアミューズメント施設として造られました。
客席部分のキャビンに乗り込むと、高さ108mまでゆっくり上昇。高度が高くなることで、目に映る景色が変わってくる。
頂上へ辿り着くと、そこから展望部がゆっくり3回転する仕組みだ。実は、回転式展望タワーとして世界一の高さなんだとか。凄いですね。
北側には勇壮な瀬戸大橋が見え、その先には与島や岩黒島、櫃石島、そして遠くには岡山の地にある鷲羽山などが見て取れる。南側に目を向ければ、讃岐山脈が連なり、東側には坂出の工業地帯、西側には本島を始めとする様々な瀬戸内海の多島美を楽しめる。
そんな景色を目の当たりにすると、思わず「うぉ~♪♪♪」と感嘆してしまいます。
なので、カメラをスタンバイするのを忘れないように。回転している間が一番のシャッターチャンスですよ。3回転するので、見逃す心配は少ないかな。
カメラのズーム機能を使って瀬戸大橋を走るトラックを激写。こんな写真も撮れちゃいます。
そんな風に楽しんでいると、いつの間にか回転が止まり、下降しているじゃないですか。(笑)
ということで、初めて瀬戸大橋記念公園を訪れるならば、瀬戸大橋と瀬戸内海が織りなす美しい景色を高さ108mの高所から楽しめる「瀬戸大橋タワー」はマストといえますね。
- 営業時間 9:00~17:00(入場は16:20まで)
- 電話 0877-45-8791
- 休日 年中無休
- 料金
- 大人(高校生以上)800円(720円)
- 小人(3才~中学生)500円(450円)
- ※15名以上で団体割引きあり、( )内の金額は割引き後の料金
【双眼鏡に関する話】
瀬戸大橋タワーのような高いところでは、双眼鏡があれば便利。下記記事では双眼鏡に関する話を紹介します。
「瀬戸大橋記念館」で世界最大級の瀬戸大橋の秘密に触れよう
瀬戸大橋記念館は、瀬戸大橋の架橋工事の全貌や架橋技術などについて学べる施設です。模型や映像などを使い、分かりやすく丁寧に紹介している。また、展望台やミュージアムショップもあります。
館内は四隅に展示室を設け、それぞれを回廊でつなぐ構造。展示室や回廊には、テーマに沿った様々な展示品が紹介されているので、ゆっくり見て回ろう。
中央のブリッジシアターでは、臨場感あふれる大迫力の大型全天周映像を楽しめる。また、エントランスホールでは、4面大型マルチ映像と地形模型で、瀬戸大橋の交通・経済・文化について紹介しています。
本記念館では、古くから海上交通の要衝として、多くの人々が交流してきた瀬戸内海の歴史を始め、瀬戸大橋が誕生した背景や、瀬戸大橋に用いられた建築技術・工事方法など余すことなく学べるのが素晴らしい。
そこには、私たちが想像以上の熱いドラマがあり、感動する人も出てくるのではないでしょうかね。
こちらは風洞実験で使われた模型。瀬戸大橋のような長大な吊り橋では、様々な方向や速さの風を模型にあてる風洞実験が繰り返し行われ、安全性をしっかり確認。
その結果、秒速66mの強い風に耐えられる設計になっているという。ちなみに、秒速66mを時速に換算すると238kmとなる。うん、これならばよほどの天変地異が起こらない限り大丈夫じゃないかな。
おっ、これは宇高連絡船の模型じゃないですか。瀬戸大橋が出来るまでは、岡山県と香川県を結ぶ主役でした。個人的には、2019年(令和元年)に四国急行フェリーが休止となり、事実上、宇高航路が終焉を迎えたのは記憶に新しいですね。
また、「Bridge to the Future」のコーナーでは、宇宙へつながる技術(宇宙エレベーター)をパネル展示しているので、興味が注がれます。
さらにダンボール遊園地なるものを目撃。ダンボールでスペースコロニーなどが作られおり、子供たちが楽しく遊んでいました。
最後に行きつくのはミュージアムショップです。讃岐さかいでカンカン石の風鈴や、さかいでの塩・醤油・オリーブ製品などが購入できるので、お土産にいかがですか。
- 開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 入場料と観覧料 無料
- 電話 0877-45-2344
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)
- 年始年末(12/29~1/1)
- ※GW・夏休み期間は無休
【博物館の紹介】
旅先で訪れた様々な博物館を、下記記事で紹介します。
浜栗林や芝生広場をのんびり散策
瀬戸大橋記念公園の中でも人気が高い場所が「浜栗林」です。約2,800平方メートルの「甲之池」を中心に様々な見どころが多い。
甲之池は水深約30cm程度の浅い池であり、特徴的な石積の山と落差3mほどの滝が目を引きます。この石積の山は「鬼屏風」と呼ばれ、直径は60m、高さは15mもある。
滝のそばにあるこの巨大な石組彫刻は、実に良い景観だ。だからといって猪突猛進に無理やり登るなんてナンセンス。危ないですよ。
また、滝へ目を向けると幅が50mもある。この滝の名は「くぐり滝」。名前の通り、トンネルが設けられており、中を歩けます。芝生広場から足元に注意しながら石橋を渡り、トンネルへ向かおう。
そして、短めのトンネルを抜ける。どんな感想を抱くかは、現地でのお楽しみにして下さいね。
甲之池の南側を歩いていると、展望舞台の「天台」や、木造瓦葺和風造りの休息所「刻月亭」が見て取れます。
さらに緑の草木が気持ちよい芝生広場があるので、ファミリーやカップルなどの憩いの場や、遠足などのレクリエーション活動に持ってこい。
実際、私が訪れた日は、多くの園児たちがのびのびと遊んでおり、その姿に和みました。(嬉)
散策を続けていると、面白いオブジェを発見。それがこちらの「どだま獅子」です。
讃岐の方言では、頭のことを「どたま」という。なるほど、確かに獅子の頭なのだから、香川の人たちにとっては、そのままのネーミングなので分かりやすいかな。瀬戸大橋の守り神になることを願い、瀬戸内海周辺の石を集めて作られたそうですよ。
浜栗林や芝生広場をのんびり散策しながら、まったりとした時間を過ごしましょう。
【公園の紹介】
旅先で訪れた様々な公園を、下記記事で紹介します。
「水の回廊」で虹の出る噴水に癒される
正面入口から瀬戸大橋記念館まで真っ直ぐの通路が「水の回廊」です。この通路では、瀬戸大橋の吊橋や斜張橋をかたどった噴水の数々が見て取れる。
そのため、通路を歩いていると、ノズルから噴き上げられる水柱の姿に自然に足をとめてしまうかも。そんな水柱を眺めていると、心が穏やかになるのを体感できるだろう。
奥まで歩いて行くと、「天の泉」と呼ばれる噴水モニュメントがありました。
これは、南北備讃瀬戸大橋のメインケーブルをイメージしたものなんだとか。虹のカラーリングと曲線が素晴らしい。未来に向かう四国を表現したそうだ。
下に向かって勢いよく噴射される水線に注目しよう。よく見てみると、本物の虹が描かれるかも知れません。
実際、私が見た時には、淡い虹が作られており、見ているだけで気分が高揚したものです。
展望台やマリンドームなどで瀬戸大橋が織りなす景色を楽しむ
先ほど紹介した瀬戸大橋記念館の屋上は、展望台になっています。
館内からエレベータを使って移動してもよいし、外から階段を使って屋上まで上がれる。そこからは、見事な眺めを楽しめるので、ぜひ足を運ぼう。
展望台からは、園内を一望できるだけでなく、遠くには沙弥島や瀬戸内海に浮かぶ島々を見渡せます。そして、より間近に瀬戸大橋を感じられるのが嬉しいですね。
カメラのズーム機能や双眼鏡を使えば、橋を渡る車や列車が良く見えるので、見物していこう。
また、園内には直径約50mの屋根を持つ国内最大級の木製ドーム「マリンドーム」があります。
コンサートを始め、休憩・展望スポットとしてもGood。ここでボーと座りながら、瀬戸内海と瀬戸大橋が織りなす景色を眺めてみよう。
おっ、ハート型のモニュメントを発見。奥には、瀬戸大橋がドーンと現れており、フォトスポットとしてよく映えます。このような場所を探してみて、ぜひ記憶に残る1枚を撮ってみて下さいね。
【カメラに関する話】
旅先ではカメラ撮影を楽しもう。下記記事ではカメラに関する話を紹介します。
瀬戸大橋記念公園の基本情報とアクセス
住所 | 香川県坂出市番の州緑町6-13 |
電話番号 | 0877-45-2344 |
営業時間 | 瀬戸大橋記念館 9:00~17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 年中無休 ただし、瀬戸大橋記念館は基本的に月曜日、年末年始は休館 |
入園料 | 無料 ただし、瀬戸大橋タワーと瀬戸大橋記念館は有料 |
【アクセス】
- JR坂出駅からバスまたはタクシーで約15分
- 瀬戸中央自動車道「坂出北IC」から車で約10分
瀬戸大橋記念公園の駐車場
瀬戸大橋記念公園には、多くの無料駐車場があります。
- 北・西・東駐車場の合計で普通車430台、大型車19台が駐車可能
- 東・北駐車場は、金土祝日の前日は夜間閉鎖あり
- 西駐車場は夜間閉鎖あり
- 5月~8月 19:30~翌5:00まで閉鎖
- 9月~4月 17:30~翌5:00まで閉鎖
- 年末年始(12/29~1/1)は夜間閉鎖される
まとめ
瀬戸大橋記念公園は、瀬戸大橋タワーや瀬戸大橋記念館、浜栗林、水の回廊など魅力的な見どころが満載です。
自然に囲まれた気持ちの良い公園であり、瀬戸内海に架かる瀬戸大橋が青空の下、よく映えます。海沿いを散策したり、芝生広場でのんびり過ごしてみよう。また、ピクニックでお弁当を広げたり、ボール遊びやバトミントンなどで遊びたい。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉がきれいで、冬には澄んだ空気の中、抜群の景色を楽しめる。それにデートスポットとしても活用できます。
瀬戸大橋を間近で見られるビュースポットなので、香川県坂出市へ訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみて下さいね。