香川県観音寺市は「金運の町」として、金運のパワースポットが存在していることをご存じですか。
それは、ずばり「銭形砂絵」のことですよ。琴弾公園の展望台から眺めた銭形砂絵は、有明浜の白砂で書かれた「寛永通宝」(かんえいつうほう)の文字が周囲の風景に溶け込みながらも、その存在感を主張しています。
過去にこの銭形砂絵を見た人が、観音寺市の宝くじ売り場で当選して8億円を2口当てたことは、今でも語り草になっており、金運スポットとして周りへ認知されるようになりました。
本記事では、金運スポットとして名高い銭形砂絵について紹介します。
銭形砂絵の由来
1633年(寛永10年)に天下の将軍、徳川家光公から讃岐国の巡遣使を派遣する知らせを受けた丸亀藩主の生駒高俊公が、領内巡視の際、村民が歓迎のため一夜にして作り上げたと伝えられています。
この話が本当かどうかはわかりませんが、寛永通宝が流通したのは1636年(寛永13年)と言われていますので矛盾を感じますね。
銭形砂絵は展望台から眺めると円形に見えるのですが、実際は東西122m、南北90m、周囲345mの楕円形でできています。
現代まで砂上における一大芸術品として大切に保存されており、この銭形を見た人は 「健康で長生きできてお金に不自由しない」 と言われています。
銭形砂絵の展望台への行き方
銭形砂絵の展望台へ向かうには、いくつもの道がありますので、車・徒歩による行き方を紹介します。
車で展望台へ向かう
琴弾公園内にある展望台の案内表示に従い山頂へ進んで下さい。
一方通行なので道は細く、途中にトンネルがあるため、普通車は問題ありませんが、大型・中型バスは通れないですよ。(車高3m、車幅2m10cm以内までなら通行可能)
一方通行のため対向車は来ませんが、歩行者が歩いている場合がありますので注意しよう。
展望台近くには山上駐車場があります。
琴弾公園から徒歩で向かう
琴弾公園内から銭形展望台への登り口があります。
標高68mの山頂までは450mあり、片道約15分ぐらいかかります。
琴弾八幡宮から徒歩で向かう
381段の階段を上って琴弾八幡宮へ向かいます。
境内の奥の方にある道を進んで銭形展望台へ向かえます。
琴弾八幡宮を参拝して銭形砂絵の展望台から金運上昇を願う
琴弾八幡宮から銭形砂絵の展望台へ訪れた様子を紹介します。
琴弾八幡宮へ向かおう
「さて、階段を上ろうか。」目の前の階段を見上げて言葉に出して歩き始めます。
目の前の階段は、琴弾八幡宮へ続いており、381段もある長い階段なので大変ですね。
先日、琴平町にあるこんぴらさんへ訪れた時、785段の階段を上りましたが、あれに比べれば楽な方かな。(強がりです。)
1段1段しっかりと踏みしめながら、階段を上って行きます。
しばらく階段を上っていると、木の笠の下に木製の鳥居を目撃。ん、普段よく見かける鳥居と外観が違うぞ。
その珍しい鳥居を間近で見たいため急いで階段を上り、しげしげと鳥居を観察します。
この鳥居の横には立札が立てられており、それによると、源義経が屋島合戦に勝利した後で、平家追討の成功を祈願して奉納された鳥居で「木乃鳥居」という。
なるほど、由緒ある鳥居だった訳ですね。ということで、鳥居をくぐり抜けて先へ進む。
上っている階段の脇には、たくさんの境内社があり、多くの神様が祀られていました。
階段を上っていると、いつの間にか平坦な道に。ふぅ、これで一息付けます。
そして、よいよ最後の階段が目の前に現れたのです。
階段の上を見上げると、大きな建物が見えます。きっとあれが琴弾八幡宮の本宮でしょう。
鳥居をくぐり抜けて、階段を上ると遂に本宮の前へ辿り着きました。
琴弾山の頂上に鎮座する神様
琴弾八幡宮の本宮の前に立ち止まり、お詣りします。
琴弾八幡宮
源義経が源平合戦の勝利祈願をしたことで知られています。そのためか、勝利の神様とも言われ、多くの学生が受験戦争に勝ち残るため参拝に訪れています。
ご祭神は、応神天皇(おうじんてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)、玉依姫命(たまよりひめ)です。
階段を上るのに疲れたならば、境内にある休憩室で休みましょう。
高台にある境内からは、観音寺市の町並みを見渡せます。中々良い景色に満足♪
さぁ~て、それでは境内を散策としゃれ込みますよ。
おっ、これは社殿に小さな穴が空いている。実は通り抜けれます。(頭上注意)
境内はそれほど広くはないため、ものの数分で見て回れました。
奥の方へ歩いて行くと、「寛永通宝」と書かれた銭形を発見。
それを見て「これは砂絵の文字ではないか。」とビックリ!!
社務所にいた宮司さんに確認すると、どうやら奥の道を使って銭形砂絵の展望台へ行けるそうです。
この時、まだ私は展望台へ道が通じている事を知らなかっため、全くの嬉しい誤算でした。
早速、奥にあった階段を下って行くと、あっという間に展望台へ到着。(嬉)
【神社仏閣の紹介】
自転車旅の道中に良く神社や寺院へ立ち寄りますので、下記記事で紹介します。
銭形砂絵を眺めながら金運上昇を願う
展望台の広場を歩いて行くと、大きな岩を発見します。
この岩の上に登って眼下を見下ろすと、一番綺麗に銭形砂絵を眺められる。
緑の木々に囲まれた白砂の銭形が美しいです。
銭形には「寛永通宝」と書かれている。一部の文字が角度のためか、見にくいですね。
この銭形を眺めながら金運アップを願うのでした。
奥へ少し歩くと、東屋があるのでここで休憩しても良いですね。(私は神社で十分休憩したため、休憩不要です)
この東屋からでも銭形砂絵を眺める事ができますが、先ほどの岩の上から眺めるのがベストでしょう。
しばらくの間、眼下の銭形砂絵や周りの風景を楽しんでいました。
【パワースポットの紹介】
私はパワースポットが好きなので、旅の道中に良く訪ねますね。私が立ち寄ったことのあるパワースポットを下記記事で紹介します。
天狗台展望台へ寄り道
帰り道は、車でこの展望台へ登って来るために使用する道路を歩きました。
神社からでは階段を下りるため疲れます。坂道を下った方が楽ですね。坂道では車が上ってくるかもしれないので注意が必要です。
しばらく下っていくと、琴弾公園のグランド駐車場へ向かう道が分岐していました。
今回はグランド方向へは行かないため、坂道をそのまま下る。
すると、「天狗山展望広場」と書かれた杭を発見。ということで、レッツゴー!!
広場自体はそれほど広くはありませんが、展望台がポツンと建っている。
展望台からは、観音寺市街を一望できます。中々良い景色ですね。
この展望広場は、車で来たならば、そのまま素通りしてしまうような場所にありますね。
坂道を歩いていたからこそ発見できたスポットであり、何だか得した気分です。
【展望台の紹介】
展望台は日本全国至るどころに点在しており、絶景を求め立ち寄りますね。私が旅の道中で見つけた展望台を下記記事で紹介します。
さらば展望台
天狗台展望台を後にして、再び坂道を下っていきます。
銭形砂絵は有名な観光地であるため、これまでに数台の車とすれ違っており、それなりに車が上ってきますね。
しばらく下るとトンネルがあるので、慎重にトンネルをくぐり抜けよう。
一本道のため迷うことなく、坂道の入口へ辿り着けました。
坂道の入口から道を挟んで向こう側には、喫茶店がありますので疲れたら休憩をお勧めします。
また、喫茶店の隣は芝生広場になっており、のんびりと過ごせますね。
先ほど下って来た坂道を自転車で上って展望台へ行った事があるのですが、体感的に斜度は10%は越えており、結構大変でしたが今では良い思い出です。
銭形砂絵は、毎年春と秋に市民を中心に数百名の人たちで「砂ざらえ」を行い綺麗に整備しているため、観光客の立場では感謝しかないですね。
ライトアップで幻想的な景色を見よう
銭形砂絵の展望台にあった東屋には、夕日の時刻表がありました。
銭形砂絵は毎日、日没から午後10時までライトアップをしており、幻想的な姿を眺める事ができます。
通常はグリーンですが、期間限定でゴールドやブルーにライトアップされた砂絵を楽しめますね。
この写真は、東屋にあった夕日の写真を拡大したものですが、ライトアップされた砂絵と夕日が素晴らしい景観を醸し出しています。
【ライトアップあれこれ】
観光地では銭形砂絵にように、夜間はライトアップされるところがありますので、下記記事で紹介します。
宝くじ8億が当たった噂の「観音寺チャンスセンター」
銭形砂絵を見て、宝くじを当てた事で話題になった宝くじ売り場が観音寺市にあります。
それが「観音寺チャンスセンター」です。
この宝くじ売り場の実績を調べて見ると、以下の事がわかりました。
- 2013年 ロト7 一等 8億円 2口(総額16億円)
- 2019年5月 ロト6 二等 1,440万円
- 2019年8月 ロト6 一等 6億円
凄い実績ですね。観音寺市の人口は約6万人の街であり、当選確率を考えると驚異的です。
銭形砂絵の基本情報とアクセス
住所 | 香川県観音寺市有明町14 |
電話番号 | 0875-24-2150(観音寺市観光協会) |
料金 | 無料 |
【アクセス】
- JR観音寺駅からタクシーで約9分、徒歩で約20分
- JR観音寺駅からのりあいバス五郷高室線に乗り、運転手に「琴弾公園(森内科)」と話して下さい。のりあいバスにはバス停がなく、路線上ならどこでも乗り降り自由ですが、国道11号線は指定場所以外で乗り降りできません。(1日4便運行)
- 大野原ICから車で約12分
- さぬき豊中ICから車で約15分
銭形砂絵の駐車場
琴弾公園内には無料駐車場が3箇所(山頂、浴日館前、有明グラウンド東側)あり、普通車100台、大型バス5台が駐車できます。
もっとも広い有明グランド東側の駐車場をお勧めします。
銭形砂絵の展望台近くにある山上駐車場は、普通車が7~8台ほど駐車できそうです。
この駐車場へは一方通行の道を進んで入ります。
尚、山上駐車場にはトイレも完備しています。
まとめ
江戸時代から存在した銭形砂絵を眺めていると、多くの人がこの芸術品を後世に残そうと努力してきたのでしょう。
今を生きる我々も後世に残すため、努力を欠かすことができないです。
多くの人に守られてきた銭形砂絵を眺めて「健康で長生きできてお金に不自由しない」夢のようなご利益にあやかりたいですね。
【旅に役立つアイテムやサービスの紹介】
旅先で役立つ様々なアイテムやサービスを、下記記事で紹介します。