ロードバイクを始めて間もない初心者は、ルールやマナー、楽しみ方、運転方法など知識や経験を得て成長していくものです。
その知識の中には、事故防止に役立つ知識も含まれます。たとえば「ロードバイクは危険を伴う乗り物である」について、何となく分かっているけど、本当に理解しているのでしょうか。
その他にも「危険だと感じたら、直ぐにロードバイクから降りる」「自分が制御できないスピードは出さない」などがありますね。
本記事では、ロードバイクの初心者へ向けて、事故防止のため意外と知らない役立つ知識を説明します。
ロードバイク初心者が、意外と知らない事故防止に役立つ知識を紹介
ロードバイクは、自転車のカテゴリーに属しますので、子供の時からママチャリに乗り慣れていると、その時に覚えたルールや知識で乗り始めてしまいます。
しかし、ロードバイクはママチャリとは全く別の自転車であり、ママチャリ時代と同じ感覚で運転していると、思わぬ事故へ発展してしまう可能性がありますね。
そんなことにならないためにも、より交通ルールやマナーを守って運転しましょう。
特にロードバイクへ乗り始めた初心者が、意外と知らない事故防止に役立つ知識を、以下にまとめました。
- ロードバイクは危険を伴う乗り物である
- 常に視界を明確にして事故防止を図る
- 危険だと感じたら、直ぐにロードバイクから降りる
- 自分が制御できないスピードは出さない
- 乗車前にタイヤの空気圧やブレーキの点検を行う
- ポジションの違和感は早めに解消する
- 最低限のメンテナンスは覚えておく
これらの知識を初心者の内にしっかり理解していると、今後の自転車ライフで絶対にためになりますので、貪欲に知識を吸収してもらいたい。
それでは、それぞれについて説明します。
【知識①】ロードバイクは危険を伴う乗り物である
ロードバイクの乗り始めは、特に楽しいですね。
たとえ今までママチャリで何度も走っているコースであったとしても、風のように流れる景色を目の当たりにしながら、加速していくロードバイクの走りにワクワクします。
すると「ロードバイクが有れば、自分の力でどこまでも遠くへ行ける」と強く信じ、己の力を過信してしまうかも知れません。
そうなれば、気が大きくなったりして、多少無理な運転を行ってしまうものです。無理な運転は、いずれ大きな事故へつながる要因が潜んでいます。
ロードバイクは楽しい乗り物ですが、常に危険を伴なう乗り物であることを忘れてはいけません。自分への過信や慢心は、運転に現れますので、そんな状態で運転し続けるのは非常に危ない。
そのため、路面状況や信号機を始め、車や歩行者の様子など、現在の状況をしっかり把握した上で、どう動けば良いのか、どのような事が起こるのか想定しながら走りましょう。
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【知識②】常に視界を明確にして事故防止を図る
ロードバイクでスピードを出して運転し続けていると、時間が経つにつれ、目が疲れてきたり痛みがあったりします。
すると、自然にまばたきする回数が増えて、目を閉じている時間がいつもより長くなることも。初心者は「ちょっと疲れているだけ」と勘違いしがちですが、実はこれ、目に異常を感じている危険信号ですよ。
ロードバイクはママチャリと比べて、かなりスピードを出せるため、受ける風も強くなるもの。裸眼で走行し続けていると、強い風が当たって目が乾いてしまい、ドライアイなどを引き起こす原因になりかねません。
また、稀に虫や砂などが目に入り危ないです。安全運転のためにも、スピードを出して走行するならば、アイウェアをかけるのをおすすめします。
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【知識③】危険だと感じたら、直ぐにロードバイクから降りる
初心者の内は、ロードバイクに乗っているのが楽しくて、多少路面状況が悪くても「大丈夫、いける!」と妙な自信を持つことがあります。
濡れて滑りやすいカーブがあっても、あまりスピードを落とさずに突っ込んだりして、落車してしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
また、安定して走れない凸凹道や、人通りが多い狭い路地なども突っ込むことが多い。公道で走る以上、事故の危険性は常に付きまといますので、恐怖や不安を感じるならば、ロードバイクを降りて歩く判断は重要です。
ちなみにスリップ事故の大半は、雨の日や雨上がりの濡れた路面が原因ですので、悪天候の日はロードバイクで走らないのが一番効果的ですね。
「どんな状況で走れば危険になるのか、どこの道が危ないのか」といったことを、事前に調べておきましょう。尚、自分で調べるのも大事ですが、経験者から話を聞くのもためになる。
なので、あなたの周りにロードバイクの経験者がいるならば、どんな状況で走っていると危険を感じたのか一度話を聞いてみてはいかがですか。
【知識④】自分が制御できないスピードは出さない
ロードバイクは、初心者でも平坦路で20~30km/hのスピードを出して走れます。
また、勾配の大きな下り坂では、自然に50km/h以上のスピードが出てしまうものですね。それを「面白い!!」と満面の笑みを浮かべて走り去る人も少なくないでしょう。
頭では、スピードの出し過ぎは危ないと理解しているのですが、スピードの快感にハマってしまい、ついスピードを出し過ぎてしまう。
しかし、自分が制御できないスピードを出して運転し続けていると、重大事故へ発展する可能性が飛躍的に高まります。なので、自分が今制御できるスピードがどれくらいなのか把握しておきたい。
それ以上のスピードが出たならば、ブレーキをかけて緩める習慣を身に付けるように。始めの内は、サイクルコンピュータを見て、今出しているスピードを確認しながら行なうのが分かりやすいですね。経験を積んでいくと、感覚的に今自分が出しているスピードが分かるようになります。
【知識⑤】乗車前にタイヤの空気圧やブレーキの点検を行う
普段ママチャリへ乗る時は、毎回タイヤの空気圧やブレーキの点検など行なわない人が多いですね。初心者の内は、ロードバイクもママチャリと同じように、特に点検など行なわず走り始めたりする人も一定数はいるものです。
ロードバイクで使用しているタイヤのチューブは、短時間で高圧の空気を入れますが、一度入れた空気が抜けるのはママチャリと比べてかなり早い。
ママチャリと同じ感覚でいると、徐々にタイヤが重くて前に進まず、疲れる原因になりかねません。なので、毎回乗る前に空気圧が適量なのか確認しましょう。慣れてくると、指でタイヤを押した感触で正確な空気圧が分かります。
また、ロードバイクは高速で走れるため、ブレーキに不備があると、スピードのコントロールができなくなり、転倒や衝突事故など危険性が高まります。
そのようなことにならないためにも、ロードバイクヘ乗る前には、常にタイヤの空気圧やブレーキの点検を行なうように。空気圧が足りなければ、適量になるよう空気を入れ、ブレーキに不備があれば直るまで乗るのは控えましょう。
【知識⑥】ポジションの違和感は早めに解消する
ロードバイクを始めて間もない初心者は、多少体に違和感があったとしても「まだ、慣れていないだけ」と思い放置しがちです。
また、何度乗ってもポジションの悪さや痛みなどが、解消されない場合がありますね。このような違和感を感じながら乗り続ける必要は全くありません。
正しいポジションで運転しないでいると、体に不調をきたす原因になります。人によって体格はバラバラなので、サドルやハンドルの高さを始め、角度などを自分に合うよう調整して下さい。
調整の仕方が、良く分からなければ、自転車ショップの店員へ相談しよう。違和感の原因がわかり、早期解決が図れます。
ちなみに、自転車ショップでロードバイクを購入すると、ポジション出しも行なってくれる。しかし、他人から譲り受けたり、ネットショッピングで購入すると、ポジションが出ていないため、早期に調整する必要があります。
【知識⑦】最低限のメンテナンスは覚えておく
ロードバイクに乗り慣れてくると、「もっと遠くへサイクリングへ出かけてみたい」と思うようになります。
距離が延びれば延びるだけ、町から離れてしまい、サイクリング中にパンクなどのトラブルが発生すると、対処できない人は意外に多い。少なくとも自宅から離れて、長距離のサイクリングをするならば、パンク修理の技術は必須です。
予備チューブや携帯用の空気入れなど必要なパンク修理道具一式は、常に装備しておき、パンク修理の仕方を覚えるように。最近では、YouTube動画などで簡単にパンク修理の仕方を学べますので、参考にして自宅で練習するとよいですね。
また、自転車ショップによっては、講習会を開きパンク修理のやり方を教えてくれます。
その他にも、ロードバイクの清掃やチェーンの洗浄・注油なども覚えておきたい。いきなり全てを覚えるのは難しいので、一つ一つ確実に身に付けていきましょう。
まとめ
本記事では、ロードバイクの初心者へ向けて、事故防止のため意外と知らない知識を説明しました。
最後にもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- ロードバイクは危険を伴う乗り物である
- 常に視界を明確にして事故防止を図る
- 危険だと感じたら、直ぐにロードバイクから降りる
- 自分が制御できないスピードは出さない
- 乗車前にタイヤの空気圧やブレーキの点検を行う
- ポジションの違和感は早めに解消する
- 最低限のメンテナンスは覚えておく
これらの知識を初心者の内にしっかり理解していれば、役立つ場面が多いので、早めに覚えてもらいたい。それに、知識はいくら増やしても、無駄になることはありません。
注意点は、せっかく覚えたとしても、必要な場面で実践しなければ意味がないので、できることからコツコツと実践していき、普段から安全意識を高くして、ロードバイクヘ乗り続けましょう。