どんな物でもそうですが、日々のお手入れをしていないと、劣化していくもの。
それは、自転車用のヘルメットにも言えますね。
ロードバイクなどのスポーツ系自転車へ乗る際は、常にヘルメットを着用している人が多く、使用頻度は高いです。
そのため、定期的にヘルメットをクリーニングしていないと、汗や臭い、汚れが付着してしまい気持ちが悪い。
汚れのないヘルメットは、綺麗でカッコいいし、何より衛生的だ。
そんな事は、言われなくても分かっているけど、具体的なヘルメットの洗い方が分からないと思う方も多いでしょう。
本記事では、自転車用ヘルメットの洗い方と注意点について説明します。
定期的にヘルメットをクリーニングしよう
自転車に乗る際、常にヘルメットを被ってサイクリングや通勤・通学をしていれば、汗にさらされ続けます。
「汚れが酷くなれば洗おう」「臭いキツクなったらクリーニングすれば良い」と考えているだけで、実際に行動へ移さない方も一定数いるでしょう。
つまり、ヘルメットは、使用頻度の割に中々クリーニングしないアイテムとも言えるかも。定期的なクリーニングが面倒くさいと感じるかも知れませんが、習慣化してしまえばそうでもない。
それに、クリーニングに必要な道具は、中性洗剤やウエスなど日々の生活で使用している物で事足りる。
20~30分もあれば、簡単にクリーニングができますよ。長く衛生的に使い続けるためには、日々のお手入れが大切です。
また、お手入れをしている最中に、ヘルメットの破損部分を見つけることがありますね。
ヘルメットは、命を守る大事なアイテム。そのため、ヘルメットの状態を定期的に確認し、いち早く不具合を見つけることも重要です。
もし、破損が見つかった場合は、安全性のために使い続けず、買い替えるようにしましょう。
おすすめのヘルメットについては、ここをクリックして開く記事で紹介しますね。
ヘルメットのクリーニングは、あご紐とインナーパッドを中心に洗うことが肝要ですよ。尚、ヘルメットの外側部分(シェル)は、布で優しく拭き取るように。
特に洗い方の順番はありませんが、「インナーパッドを洗う → あご紐を洗う → シェルの汚れを拭き取る」のようにルーティン化してみてば如何でしょうか。
洗い終わったヘルメットは、しっかり乾燥させましょう。ヘルメットは、長く使い続けていくためにも定期的なクリーニングが大切になります。
ヘルメットのクリーニングに必要な道具
ヘルメットのクリーニングに必要となる道具は、日用品が使えます。
そのため、クリーニングのためだけに新しく道具を買う必要はありません。
主な道具は、以下の3つ。
普段から誰もが使っている道具と言えるので、持っている方も多いでしょう。
特に説明不要と思ったのですが、簡単に説明することにします。
中性洗剤
食器洗いなどで使用している中性洗剤を使いましょう。
ジョイやキュキュット、フルーツ酸配合フレッシュなど沢山の種類がありますね。
気を付ける事は、洗う際の洗剤と水の割合。
ラベルに決められた分量通りにするように。
衣類用の液体洗剤は、中性洗剤でない場合が多いので気を付けましょう。
ウエス
ウエスとは、機械類の油を拭き取ったり、汚れ・不純物などを拭き取るために使用する「布」です。
特にロードバイクへ乗られる方は、沢山のウエスを常備しているのではないでしょうか。
キッチンやリビング、お風呂、靴磨きなど色んな場面で使える道具ですね。
もちろん、ヘルメットの外側部分(シェル)の汚れを拭き取る時にも使えます。
洗面器
洗面器は、インナーパッドを手洗いする時に使います。
洗面器より大きなタライの方が、作業がしやすいですが、タライは持っていない方もいるのでは。
インナーパッドの大きさ程度でしたら、洗面器で十分ですよ。
あご紐とインナーパッドを中心に洗う
あご紐やインナーパッドに染み付いた汗や汚れは、水で薄めた中性洗剤を柔らかなウエスに含ませて軽く拭き取るのがコツですね。
そもそもインナーパッドとは、ヘルメットの内側にあり、頭とヘルメットの間でクッションの働きをしているもの。
そのため、汗を吸収しやすいので、定期的に洗わないと汚れが酷くなります。
また、雑菌が繁殖しやすいので、嫌な臭いがすることも。
洗う際は、まずはインナーパッドをヘルメットから取り外そう。
多くのヘルメットは、インナーパッドは簡単に交換できるよう取り外しが可能ですが、メーカーによっては取り外せない場合もある。
取り外せない場合は、薄めた中性洗剤をウエスに含ませて拭き取るようにしましょう。
取り外したインナーパッドは、洗面器に中性洗剤を入れた水(又はぬるま湯)の中へ入れて、軽くもみ洗いすると良い。
すると、洗面器の中の水がまっ黒になり、「こんなに汚れが酷かったのか」とビックリするかも。(笑)
洗った後は、水で何度かすすぎを行ない、陰干しで乾燥させましょう。
尚、もみ洗いが面倒ならば洗濯ネットに入れて、洗濯機で洗う方法も使えるよ。
個人的には、もみ洗いの方が、汚れが綺麗に取れることを体感できるので嬉しいですね。
洗濯機を使う場合は、乾燥機にかけないよう注意するように。
洗い終わったインナーパッドは、陰干しが基本です。
また、インナーパッドを取り外したヘルメットの内側も綺麗にしましょう。
あご紐も定期的にクリーニングしていないと、汗を吸収して嫌な臭いを発生させてしまう原因になります。
洗い方はインナーパッド同様、水(又はぬるま湯)がはった洗面器に中性洗剤を入れてもみ洗い。
落としにくい汚れがあれば、直接あご紐に中性洗剤をかけて、使わなくなった歯ブラシでゴシゴシ洗います。
洗い終わった後は、良くしぼり、タオルなどで水気を切り、陰干しをしましょう。
【ロードバイクの入門】
自転車用のヘルメットは、ロードバイクを初めて買った時に、一緒に買う場合が多いのではないでしょうか。下記記事では、ロードバイクを始めるきっかけやヘルメットの選び方、ロードバイク初心者がためになる話を紹介します。
ヘルメットの外側部分(シェル)は布で優しく拭き掃除
ヘルメットは、頭の上に被るため、外側部分(シェル)は余り汚れないと思われがちです。
しかし、自転車の走行中に、後輪が巻き上げた埃や泥などがヘルメットに付着することがあり、思っている以上に汚れることも。
そのため、定期的なクリーニングが必要です。
シェルの主な素材には、ポリカーボネイト樹脂やABS樹脂が使われており、基本的には中性洗剤を含ませた清潔なウエス(布)で優しく拭き取ります。
そうすることで、埃や汚れは綺麗に落とせますね。
尚、中性洗剤ではなく、有機溶剤やパーツクリーナーを使うのは、シェルに悪影響を与えるので絶対やらないようにしましょう。
洗い終わったら、しっかり乾燥させる
ヘルメットを洗い終わったら、風通りの良い場所で陰干しするのが基本です。
インナーパッドとヘルメット本体をしっかり乾燥させましょう。
特にヘルメット内側の発泡スチロール製のライナーは、紫外線によって劣化することも。
また、湿ったままにしておくとカビが発生する可能性があります。
早く乾かしたいからと言って、ドライヤーで強制的に乾かすのはご法度。
熱によってライナーが変形してしまい、衝撃吸収力が低下する羽目に陥るかも知れません。
【注意点】シェルは水洗いしないよう気を付けよう
汗まみれとなったヘルメットは、丸洗いしたくなりますね。
気持ちは分かるのですが、それは絶対にやってはいけない。
シェルの部分と発泡スチロール製のライナーの間に水が入ると、接着部分が剥がれてしまう。
この接着部分は、強い洗剤や熱に弱いので、掃除をする際は中性洗剤を含ませたウエス(布)で優しく拭き取ろう。
特に汚れが酷いからと言って、漂白剤や熱湯は絶対に使わないように注意しましょう。
インナーパッドは消耗品、劣化が酷い場合は交換を
インナーパッドは消耗品です。
長い期間使い続けていると、頭との摩擦で傷んで破けてしまうことも。
そうなると、フィット感に違和感を感じるかも知れません。
メーカーによっては、インナーパッド単品で販売しているため、劣化が気になってきたら交換しましょう。
【消耗品の寿命】
インナーパッドのように自転車には、タイヤやチューブ、チェーンなど多くの消耗品が使われている。下記記事では、そんな消耗品の寿命に関連する話を紹介します。
雨天走行後には、ヘルメットを拭いておこう
雨天の中、ロードバイクで走り終えた後は、濡れたフレームやホイールなどの水分を拭き取る方が多いです。
その際、濡れたヘルメットの水分もきちんと拭き取っているでしょうか。
ヘルメットは、よく乾いた状態が基本ですので、濡れたままにしないように。
濡れたまま放置しておくと、汗と汚れと水分で、雑菌が繁殖して嫌な臭いが発生する原因になりかねません。
また、シェルとライナーの間に水分が入る恐れもありますね。
ヘルメットの寿命を縮めてしまう可能性があるので、濡れたヘルメットは水分をしっかり拭き取り、きちんと乾燥させましょう。
まとめ
ヘルメットは、ロードバイク本体同様に定期的なクリーニングが必要です。
汚れたヘルメットを被っていると見た目も悪いですよ。
本記事で説明した内容をまとめると以下になります。
- あご紐とインナーパッドは、水(又はぬるま湯)をはった洗面器に中性洗剤を入れて、もみ洗いをする
- シェルの部分は、中性洗剤を含ませたウエス(布)で優しく拭き掃除する
- 洗い終わったら、風通りの良い場所で陰干しする
ヘルメットのクリーニングは、日用品を使ってできて、作業時間もさほどかかりません。
面倒がらずに定期的にヘルメットを洗い、綺麗な状態を保ちましょう。