最近、ロードバイクを町中で見かける頻度が少なくなったと感じませんか。
もちろんお住いの地域によって感想は違ってくると思いますが、私はそう感じています。
そのことで「ロードバイクのブームは去った」「ロードバイクはオワコン?」といった話を耳にするのですが、本当にそうなのか気になる人は多いと思う。
どんなスポーツでも新しく始める人がいる一方で、やめていく人がいるものだ。始める人がほとんど誰もいないとなると、ブームは去ったと考えてもよさそうですね。
本記事では、ロードバイクのブームは終わりオワコン化してしまったのか、個人的な見解を交えながら説明します。
ブームは去ったと感じるがオワコン化はしないと思う
ロードバイクが人気の兆しを見せ始めたのは2005年頃だと思います。
その後、2008年に週刊少年チャンピオンにて「弱虫ペダル」が連載されると、たちまち大人気漫画となりました。
2024年3月時点で発行部数が3,000万部以上を越えており、アニメやミュージカル化などされた一大コンテンツです。ロードバイクの認知度を世間一般に広げた功労者ともいえるだろう。
当時は「弱虫ペダルを見てロードバイクを始めました」といった声をよく聞いたものだ。
その影響が凄まじく、それまでサイクリングへ出かけても、ほとんど男性のサイクリストしか見かけなかったのですが、女性のサイクリストが増えた印象が強かったですね。
また、各地域では立て続けてサイクルイベントが開催され、ロードバイクの人気が定着するキッカケになったと思います。
このように確実にロードバイクを楽しむ人たちが増えていき、趣味としてかなり定着しました。
個人的にロードバイクの人気が特に高いと感じていた期間は、2010年から2021頃までの約11年間です。ブームとしては長く続いたと思うかな。ブームが去ったと思える理由は、次章で説明しますね。
この期間内にロードバイクを始め、様々な理由でやめていった人が多いと思う。一方、ロードバイクの魅力にはまり、今も楽しんでいるサイクリストは多いだろう。
ここまで趣味としてはかなり定着してきたロードバイクが、完全に廃れるとは思えません。
そもそも自転車は昔から私たちの日常にある乗り物です。子供から大人まで触れる機会が多いですね。
そのため、ママチャリよりも速く遠くまで走れる自転車「ロードバイク」に興味を示す人は一定数いるものですよ。なので、今後新たに始める人がゼロになることはないでしょう。
このような理由で、オワコン化はしないと思います。
【自転車趣味に関する話と自転車漫画の紹介】
自転車漫画やアニメに影響されて趣味にする話というのはよく聞きますね。下記記事では、自転車趣味に関する話と自転車漫画を紹介します。
ロードバイクのブームが去ったと思える理由
冒頭でも述べましたが、ひと昔前と比べると、ロードバイクを町中で見かける頻度は少なくなったと感じています。
それに新型コロナウイルスの影響などで、サイクルイベントが開催されなかったりして、そのままフェードアウト。その後、再開されても、参加者が少なくなったイベントも見受けられる。
今後、参観人数が集まらなくてイベント自体が終了することも十分考えられます。
このような状況から見て分かるように、ロードバイクの人気が落ち着いている証拠でしょう。
そこで、なぜブームが去ってしまったのかその理由を考えてみました。以下にまとめます。
- ロードバイクの高騰
- ロードバイクの入手が難しい時期があった
- マイナースポーツのまま変わらない
それぞれについて説明します。
ロードバイクの高騰
ロードバイクは時代と共に進化を続けており、今ではリアギアの12速化や電動化、ワイヤレス化、ディスクブレーキ化など様々な技術革新が成されました。
頻繁に技術革新が成されることで、軽量化や変速がよりスムーズになるなど大きなメリットがある一方、機材が高額になっています。
それに加えて、世界規模で原材料の価格が上昇しており、物価の上昇は避けれません。そうなると、自転車にも影響が出ない訳がない。
もともと高価なロードバイクがさらに高価になり、なかなか手が届かない自転車になってきました。一度価格を上げてしまうと、中々下がらないのは世の常。今後の値下げは期待できないと思う。
特にこれからロードバイクを始めてみたいと思っている人がいても、機材の高騰が理由で始めれないのは火を見るよりも明らかだ。
初心者やビギナーの参入を拒み続ける「価格の壁」に対抗するには、コストカットが多いと思います。
このコストカットというのは曲者で、性能の劣化につながる可能性が高いです。当時10万円で購入できていたモデルが、今も10万円で購入できるとしたら、何かしらのコストカットが入っていると考えるのが妥当でしょうね。う~む、嫌な時代になりました。
何にしても私たち庶民にとって価格が高くてよいことなんて何もなく、「高価 = いらない」となるのは自明の理。
ロードバイクを始める人が増えるためには、自転車の価格が下がることが必要不可欠だと考えます。
【ロードバイクの維持費は思ったよりも安い】
ロードバイクの初期費用はそれなりに高額ですが、維持費は安いですね。下記記事ではその維持費に関する話を紹介します。
ロードバイクの入手が難しい時期があった
ロードバイクが高価なだけならば、お金の問題でクリアできますが、実はそれだけでなく、そもそもロードバイクの入荷自体が滞っていた時期がありました。
それは、コロナウイルスの影響で世界的に自転車の需要が高まった時期があり、日本へ輸入されるのが大幅に遅れた次第です。
爆発的な需要の高まりに、メーカー側は需要を満たす生産体制が整っておらず急いで整備しても、納期が半年から1年先という状況だったみたい。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉ある通り、欲しいと思っていても時間が経つと購入意欲はしだいに小さくなっていくものですね。
半年から1年も待たされた日には、「もういりません!」となるのは当たり前でしょう。
案の定、メーカーが増産体制を終えて、最終的に全国の自転車ショップへ納品される頃には、すっかり自転車の購入意識は冷めていたという話を聞きました。これは、誰が悪い訳でもないので、時期が悪かったとしかいえませんね。
ロードバイクの高騰に加え、入手が困難ともなれば、ブームが過ぎ去っていくのも頷けます。
マイナースポーツのまま変わらない
ロードバイクの本場はヨーロッパであり、メジャーなスポーツとして知られています。
特にフランスで毎年開催される「ツール・ド・フランス」は世界三大スポーツの一つに数えられるほど有名ですね。
残念ながら日本では昔からマイナーなスポーツのため、今でも知らない人は一定数いるでしょう。
自転車人気が高まった時期は、自転車を題材にしたテレビ番組が増えて、しまなみ海道横断や琵琶湖1周(ビワイチ)のサイクリングをする特番がありました。
しかし、ロードバイクがテレビのスポーツ番組に取り上げたことは、ほとんどなかったと記憶しています。
日本では自転車といえばママチャリが定着しているのが現状です。なので、スポーツというより日常の移動手段とみなす人が多い。
また、日本の交通事情はヨーロッパのように町中・郊外を問わず自転車専用レーンが整備されているところは多くありません。
そう考えると、日本では自転車がスポーツとして育ちにくい環境といえますね。
【サイクルイベントに関する話】
多くのサイクルイベントでは、自転車をスポーツとして扱うのがほとんどです。下記記事では、サイクルイベントに関する話を紹介します。
一部のモラルのないロードバイク乗りの影響が皆無ではない
ロードバイクのブームは約10年と比較的長いので、ブームが終了した理由には直接関係ないとは思いますが、一部のモラルのない人たちの影響がゼロではないでしょう。
どんなスポーツにもいえるのですが、競技人口が多くなるほどルールやマナーを守れない人が増えてくる。
そんな心もとない人たちの行為により、嫌気がさしてくるのは十分あり得ます。
ロードバイクでいえば、人が多いところで徐行しなかったり、サイクリングロードや歩道でスピードを出しすぎていたりするなどがあるかな。
ルールやマナーを守れない人たちが多いほど、そのスポーツに対する認識は悪いものになりやすい。その結果、せっかくブームになったとしても、長続きはしないことが多いです。
初心者が快適にロードバイクを楽しむにはコツがある
初心者が快適にロードバイクを楽しむには、ちっとしたコツがあるので知らないまま始めてしまうと、十分に楽しめない可能性があります。
コツといってもそう難しく考える必要はなく「交通ルールやマナーを守って、走りやすい場所を走るだけ」でOK。
幹線道路など交通量の多い場所は避けて、景色のよい平坦路、人通りの少ない郊外などであれば、それだけで十分楽しめます。
なので、自走でそういう場所へ行けないのであれば、自家用車や電車などを活用しよう。
経験を重ねて慣れてくれば、それなりに交通量が多くても、ちゅうちょなく走れるようになれます。(走りにくいのは、変わりませんが・・・)
まとめ
本記事では「ロードバイクのブームは終わりオワコン化してしまったのか」について説明しました。
最後にもう一度、ブームが過ぎ去ったと思う理由を以下にまとめます。
- ロードバイクの高騰
- ロードバイクの入手が難しい時期があった
- マイナースポーツのまま変わらない
個人的な見解となりますが、ロードバイクがオワコン化することはないと思う。
確かにブーム自体は過ぎ去ったと感じますが、ロードバイクを始めてその魅力にはまった人は、ブーム云々関係なく今後も続けていくものですね。