暑い夏の日に自転車で通学・通勤すると、汗だくになってしまった経験をした人も多いでしょう。
汗のあの匂い嫌ですよね。大した距離でなくても暑い夏の日に自転車で走れば、どうしても汗が出てしまう。これは人間ならば仕方がありません。
それでは、汗を余りかかないようにするためには、どうすれば良いでしょうか。「夏の暑い日は自転車に乗らない!」そんな声が聞こえてくるかな。(笑)
自転車で通学・通勤するのを諦めなくても、汗の量を抑える方法は色々ありますのでご安心して下さい。
本記事では、夏場に自転車で通学・通勤するために適した汗対策を説明します。
自転車通学・通勤する場合の汗対策とは
日本の夏は湿度が高いため、自転車に乗っていなくても外出しただけで汗がダラダラと流れ落ちてきます。
自転車で通学・通勤すると、風が流れ込んでくるため、徒歩に比べれば涼しく感じられますが、それでも大量の汗が流れてしまうもの。
それは、人間が発汗能力の高い生き物だからです。そんな生き物は、人間や馬などに限られているという。
汗が蒸発すると気化熱が発生します。この気化熱が体内の熱を逃がして体温を下げるメカニズムとなっている。
暑い夏の日では、10分歩くと約100mℓの汗をかくと言われており、全く汗をかかなければ、体温を下げられず、最終的には命を落としてしまいます。
汗のメカニズムが大切なことは理解できたと思うのですが、それでもやはり大量の汗をかくのは不快ですね。
そこで、汗をかく量をおさえる方法を、以下にまとめました。
- 通学・出勤する時間を早くする
- 吸収速乾性の服を着る
- 車重が軽い自転車でギアを軽くする
- リュックなどを背負わない
- 冷却スプレーや制汗剤を使用する
それぞれについて説明します。
夏の季節は、熱中症にかかるリスクが高いですね。そのため、小まめな水分補給を忘れずに。
【対策①】通学・出勤する時間を早くする
夏の時期は、朝7時ぐらいを過ぎると気温が上昇していき、30℃を越える日が多いです。そのため、できるだけ朝早く通学・通勤することをおすすめします。
朝の早い時間帯では、暑さもそれほどでもないため、汗の量も少なく通学・通勤できますね。お住いの地域によって、涼しい時間帯は異なりますので、分からない場合は一度調べてみましょう。
通学・通勤中のコースは、日陰が多い道を進むのも効果的です。
【自転車のメンテンナス】
朝早く通学・通勤していても、途中でパンクやブレーキが効かないなどのトラブルに見舞われ対応することで、かえって学校や会社へ到着が遅れてしまいますね。下記記事ではパンクやブレーキトラブルについてお伝えします。
【対策②】吸収速乾性の服を着る
吸収速乾性に優れたインナーウェアを着ましょう。
インナーウェアの重要な機能の一つとして「汗処理」が挙げられます。汗を良く吸い取るため、汗冷え対策として最も有効ですね。
冷房が効いた室内に入ると、5~10分ぐらいで肌がさらさらになっている。(時間は個人差あり)
汗の嫌な匂いを打ち消す効果が期待でき、抗菌・防臭効果が付与されたインナーウェアであればいうことなしです。
また、インナーウェアの上には、吸収速乾性の服を着て自転車へ乗るのをおすすめします。
サイクルウェアが最適ですが、サイクルウェアでなくても吸収速乾性のTシャツやポロシャツがありますので、通学・通勤用に用意してみてはいかがですか。
小中高校の通学では、私服登校ができる所は限られているため、吸収速乾性のTシャツやポロシャツを着れないかも知れません。
【対策③】車重が軽い自転車でギアを軽くする
ペダルを軽くして回すと、自転車は余り進みません。そのため、重いギアでペダルを踏みたくなりますが、そこは少しぐっと堪えて下さい。
重いギアでペダルを踏み続けていると、足に負荷がかかり体力が減ったり、大量の汗が流れたりします。例え軽いギアでも、車重が重い自転車の場合は、汗が出やすいですね。
一般的なママチャリは車重が約20kgですが、クロスバイクならば約12kg前後になる物が多いため、通学・通勤にクロスバイクを使用するのは効果的です。
ロードバイクで通学・通勤するのは問題ありませんが、価格的にクロスバイクの方がお手頃ですね。
【対策④】リュックなどを背負わない
リュックを背負ったまま自転車に乗っていると、荷物の重さと体温が背中へ集中してしまいます。
そうなると、汗が溜まりやすくなり、体温の逃げ場がなくなってしまい、背中が蒸れてとても不快な思いをしてしまいますね。
夏の暑い時期は、リュックなどを背負わないのがベストです。自転車にカゴが付いている場合は、カゴの中へリュックを載せて下さい。
どうしてもリュックを背負わないといけない場合は、背中とリュックが触れ合う面積が少なく、通気性に優れたリュックを使用しましょう。
【対策⑤】冷却スプレーや制汗剤を使用する
自転車へ乗る前には、冷却・制汗スプレーや制汗剤を使用して、発汗を抑えるのが効果的です。
汗をかいた後で使用しても十分な効果が期待できないため、通学・通勤前に使用するのを忘れないように。
汗をかいた後で使用する場合は、しっかりと汗を拭きとり、肌を清潔にしてから使用しましょう。
冷感が持続するタイプの制汗スプレーや制汗剤を使用すると幸せになりますね。
汗をかいた後での不快感の抑え方
汗をかいた後は以下の作業を行なえば、汗による不快感を減少できます。
- 汗拭きシートを活用する
- 冷却シートなどでリンパ節を冷やす
- 服を着替える
それぞれについて説明します。
汗拭きシートを活用する
汗拭きシートを活用すれば、ただ汗を拭きとるだけでなく清涼感を味わえる。
汗拭きシートは使用目的により様々な種類があるので、代表的な種類を下表で紹介します。
汗拭きシートの種類 | 使用目的 |
---|---|
パウダータイプ | 使用後もサラサラ肌が続きたい |
ノンアルコールタイプ | 敏感肌のため肌荒れはしたくない |
Ag配合タイプ | 汗の臭い対策も行いたい |
冷却シートなどでリンパ節を冷やす
首や脇、太ももの付け根などのリンパ節を冷やせば、体温を下げて発汗を抑えられます。
冷却シートを首や脇に貼ったりして、ほてった体をクールダウンさせましょう。また、保冷剤をタオルなどにくるみ、リンパ節を冷やしても同様の効果があります。
服を着替える
汗を綺麗に拭きとった後で、清潔な衣服に着替えると不快感がより一層なくなり、気分が良くなりますね。
更衣室や部室などで着替える場所に困らなければ問題ないのですが、もし着替える場所が無い場合はトイレで着替えを行うのも一つの手です。
着替えを毎回持ち歩くのは大変ですので、自分用に使えるロッカーがある場合は、数着の衣類をあらかじめ保管しておくと便利ですよ。
水分補給を忘れずに
夏の時期に自転車で通学・通勤をしていると熱中症にかかる可能性があります。そのため、小まめな水分補給を忘れてはいけません。
下記関連記事では、夏場にサイクリングや自転車旅などを行う際、役立つ熱中症対策や自転車用ボトルについて紹介しています。
特に熱中症対策は、通学・通勤にも通じますので、ぜひ参考にして下さい。
まとめ
本記事では、夏場に自転車で通学・通勤するために適した汗対策について説明しました。
最期にもう一度、汗対策について以下にまとめます。
- 通学・出勤する時間を早くする
- 吸収速乾性の服を着る
- 車重が軽い自転車でギアを軽くする
- リュックなどを背負わない
- 冷却スプレーや制汗剤を使用する
これらの対策をしっかり行えば、汗の悩みが解消され、心に余裕をもって夏場の自転車通学・通勤ができるでしょう。