あなたは、ロードバイクへ乗る時に、いくつライトを用意していますか。
ロードバイクに限った話ではありませんが、自転車で夜間走行するならば、リアライト(テールライトともいう)とフロントライトを装備する義務がある。
大抵の人は、各ライトを1つずつ用意していますが、複数のライトを装着すれば、夜間走行時に明るくなる範囲を広げられるため、安全性が高まります。
実は、それだけでなく他にも色々と役立つことを知っていますか。
本記事では、ロードバイクにリアライトとフロントライトが複数必要な理由を説明します。
夜間走行にライトは必須、ライトが複数必要な理由とは
自転車の夜間走行時にライトを点灯するのは、暗くなると周りの状況が、見えなくなるからですね。
また、通行人や車のドライバーなどが、あなたをいち早く発見するためにも、ライトは絶対に点けておきましょう。
ライトを点灯しておかないと、よほど近づかない限り発見がおくれ、気付いた時には衝突していたなんて十分あり得ます。
特に町はずれの街灯のない道や山道、峠、海岸線などでは、夜間は真っ暗になるところが多いので、ライト無しでは怖くて走れません。
そのため、辺りが暗くなってきたら、直ぐにライトを点けるように。また、ライトの機能により、暗くなれば自動的に点灯する製品もあります。
そもそも道路交通法では、自転車の夜間走行時にライトを点灯させるのは、義務付けされている。
ロードバイクで夜間走行するならば、できればリアライトとフロントライトを、それぞれ2つ以上用意したい。そうすれば、安心感がまるで違いますよ。
そこで、ライトを複数用意する理由を以下にまとめました。
- ライトが故障したら交換で対応する
- ライトの使い分けができる
- 昼間にもライトを付ける余裕がある
- ライトの充電を忘れても対応できる
- ライトの充電ができていなくても対応できる
それぞれについて説明します。
【理由①】ライトが故障したら交換で対応する
山や海岸線など街灯が全くないコースを走っている時に、ライトが故障すると大変危険です。
周辺が全く見えず、そのまま走っていれば、木々などへ衝突する可能性があり、最悪崖や海に落ちて命の危険に関わります。
複数のライトがあれば、たとえ一つが故障したとしても、慌てずに別のライトを点灯できる。なので、安心感が半端ないですよ。
精神衛生上もこの安心感は、非常に大きいので、普段から複数のライトを用意しておくことをおすすめします。
【理由②】ライトの使い分けができる
ライトが2つ以上あれば、以下に示す使い分けができるため、非常に便利。
- 点灯と点滅で使い分ける
- 照射範囲を使い分ける
特にライトを点滅して使うのは、自分の存在を他人に知ってもらうために、極めて高い効果を発揮します。
しかし、点滅だけでは自分の視界が良くないので、必ず1つは点灯して使いましょう。また、灯りを照らす範囲をライトごとに変えることで、照射範囲を広げられる。
たとえば、ハンドルに取り付けたライトでは、遠くを照らしておいて、フロントフォークに取り付けたライトでは、足元(前輪付近)を照らすように調整できます。
【理由③】昼間にもライトを付ける余裕がある
複数のリアライトを装備していると、昼間にもリアライトを点灯しておく余裕が持てます。
ライトのバッテリーや電池の容量により、点灯時間は通常数時間しか持ちません。(製品により点灯時間は異なる。)
予備のバッテリーなどを用意していなければ、昼間に点灯しておくことで、夜間には点灯できなくなる可能性がありますね。
昼間にライトを点ける理由は、走行中に車からの追突する確率を下げるためです。車の衝突による致死率は、他の事故と比べて10倍も違うという。
その主な原因は車のドライバーによる「発見の遅れ」であり、ドライバーは自転車の存在に気が付いていません。そこで、車のドライバーに発見してもらうために、ライトは昼間でも点灯しておくと安全性が高まります。
特にリアライトが点灯点滅していると、良く目立つ。
【サイクルイベントの紹介】
ロングライドのイベントへ参加したならば、初めての人と集団走行したりする。なので、リアライトを常に点灯していた方が安全です。下記記事では、サイクルイベントについて紹介します。
【理由④】ライトの充電を忘れても対応できる
USBなどで充電するライトでは、うっかり充電をし忘れることもあるでしょう。
ライトは製品により、点灯できる時間は様々であり、しばらく充電していなければ、予想以上に早くバッテリーが消耗してしまう。
充電式と電池式のライトがそれぞれあれば、同時に充電切れと電池切れが起きるなんて、ほとんどありえません。(絶対に無いとはいい切れない。)
自転車旅やサイクリングなどへ出かける前日に、ライトのフル充電を忘れず行なうのを習慣づけておきましょう。
【理由⑤】ライトの充電ができていなくても対応できる
ライトのバッテリーの充電を行なったが、接触不良などで充電ができていない場合があります。このケースは頻繁に起こるものではありませんが、気を付ける必要はありますね。
ライトによっては、充電具合が分かる製品もありますが、わからなければ判断が難しい。そのような時に備えて、予め複数のライトを用意しておけば、安心できます。
道交法によるリアライトの注意事項
道路交通法(略:道交法)では、自転車の夜間走行時にライトの点灯を義務付けています。また夜間だけでなく、トンネルの中や濃霧など視界が悪い場所を走る場合は、点灯しなければなりません。
リアライトは点滅ではなく、点灯が義務付けされていますので、2つ以上のリアライトがあれば、片方を点灯、もう片方を点滅させて使用できる。
そうすれば、より車のドライバーから発見がしやすくなります。
尚、道交法上、夜間走行時にはフロントライトとリフレクターまたはリアライトが必須です。
【自転車のルールの紹介】
自転車は道交法などルールを守って走らなければなりません。下記記事では、自転車のルールについて紹介します。
充電式と電池式のライトを用意
ライトは、充電式と電池式の2種類あります。フロントライトとリアライトは、できれば充電式と電池式をそれぞれ1つずつ用意しよう。
充電式のライトは、費用対コストに大変優れていますが、充電をし忘れたりバッテリーが切れると利用できなくなる。自転車旅やサイクリングの最中では、再充電も簡単とは限りません。
しかし、電池式のライトでは、コンビニなどで簡単に電池を購入できるため、たとえ電池切れが起こったとしても対応が簡単です。
タイプの違うライトを持つことで、お互いの欠点を補える。さらに必要に応じて、予備バッテリーや予備電池を複数持っておくと、より安心感が増します。
ヘルメットにライトを付ける使い方
個人的に便利なライトの使い方を紹介します。
ロードバイク自体に複数のライトを装備するのも良いですが、ヘルメットの前にヘッドライト、後ろにリアライトを付ける使い方も便利です。
目線にしたがい、ヘッドライトの位置が変わるため、非常にありがたい。
その他にも、ロードバイクを駐車して歩いて移動する際、ヘッドライトで前方を照らし、後方はリアライトの点灯で、歩行者や自転車、車のドライバーなどに、自分の存在をアピールできる。
また、懐中電灯を持ち歩くのと違って、両手がフリーですよ。私の経験上、夜間に活動にかなり便利で重宝しています。
【ヘルメットに関する話】
2023年4月より、ヘルメットを被るのが努力義務となりました。下記記事では、ヘルメットに関する話を紹介します。
まとめ
本記事では、ロードバイクにリアライトとフロントライトが複数必要な理由を説明しました。
最期にもう一度、その理湯を以下にまとめます。
- ライトが故障したら交換で対応する
- ライトの使い分けができる
- 昼間にもライトを付ける余裕がある
- ライトの充電を忘れても対応できる
- ライトの充電ができていなくても対応できる
夜間走行では、昼間と違って視界が悪くなるため、事故に合う可能性が高まります。そのため、ライトが複数あれば1つ故障しても慌てずに対処できるため、精神衛生上すこぶる良い。
フロントとリア側に、それぞれ1つしかライトを用意していなければ、複数用意することをおすすめします。