「自転車で旅を始めたいのだけど、一日でどれくらい走れば良いのか分からない」と思ったことがありませんか。
特に自転車旅の初心者は、経験不足により、どれだけ走れば自分にとって丁度良いと思えるのか分からないものですね。
距離が長すぎると、時間がかかり観光が楽しめなかったりしますし、反対に距離が短すぎると物足りません。ある程度走行距離の目安が分かれば、満足度の高い旅を続けられる。
本記事では、自転車旅による一日の走行距離の目安と、旅の道中で考慮すべき内容について説明します。
自転車旅による一日の走行距離の目安
自転車旅を始めようとしている人は、大抵普段からサイクリングを楽しんでいる人が多いです。
感覚的に自転車旅は、普段のサイクリングの延長線と考えていたりしますが、必ずしも同じとは限りません。そのため、普段通りに走っていると、思わぬ失敗をすることもある。
たとえば、普段からロードバイクでサイクリングしている人は、一日で100km以上走ることもあります。だからといって自転車旅でも毎日100km以上走っていると、疲れが蓄積されて楽しくなくなります。
すると「では、一体何Km走るとよいのか?」となるわけですが、人それぞれ体力や走力などが違ってくるので、明確な走行距離は答えられません。
そこで、1日で走る走行距離の目安は、以下の考えで求めるのが無難です。
一日で走る距離の目安 = 普段のサイクリングで無理なく走れる距離の7割以下
つまり、普段から100km程度走っている人ならば、70kmが目安となります。
特に観光に時間をかけたいのならば、一日に走る距離は短めにしよう。また、目的地まで走ることに専念し、翌日ほぼ一日観光にあてても良い訳です。自分の旅のスタイルや目的に合わせて、走行距離を決めていきます。
旅の計画を立てる際には、自分の平均速度と目的地までの走行距離から所要時間を計算できる。このことから、自分が1時間でどれくらい走れるのか把握できれば、旅の計画も立てやすいですね。
なぜ、走行距離を抑えて走るのか
旅の楽しみに「新しい発見や出会い」があります。旅の道中に興味を持ったことに対して、色々と関わってみたいと思うでしょう。
ただひたすらに前を向いて、自転車で走るのも決して悪いとは思いませんが、せっかく旅を続けるのならば、観光やグルメも楽しみたい。すると、どうしても観光などに時間を取られてしまいます。
一日の走行距離を短くすれば、観光しながらでも余裕を持って目的地へ到着できますね。
また、普段のサイクリングと違って、旅を続けるのですから荷物も多くなる。
たとえば、着替えやキャンプ道具、電子機器など荷物が増えれば増えるほど重量が増えるので、いつも通りのパフォーマンスが発揮できず、疲労が溜まりやすくなりがちです。
特に自転車の発進時や坂を上る時は大変だ。急な上り坂では、歯を食いしばって肩で息をしながら上るなんて普通にあり得ます。
これらの理由により、自転車旅では、普段のサイクリングより走行距離を短くしよう。
【自転車旅に役立つアイテム】
自転車旅に役立つアイテムを、下記記事で紹介します。
自転車旅の道中で考慮すべき内容
より満足度の高い自転車旅を続けるためには、考慮しておきたい内容がいくつもあります。
特に走ること自体が目的でないのであれば、その土地でしか見られない絶景・観光スポットへ積極的に訪れたい。
そのように考慮しておきたい内容を、以下にまとめました。
- 興味が湧いた所で立ち止まる
- 観光スポット巡り
- トラブル対応
- 夜間はなるべく走らず、休息にあてる
- テント泊を多用する場合は走行距離を短めにする
それぞれについて説明します。
興味が湧いた所で立ち止まる
旅の道中では、興味がそそられる物や人との出会いがあったりします。
たとえば、珍しい建造物や古い歴史を感じる町並みを目撃したり、季節ごとの綺麗な花畑や目が覚めるようなビュースポットを偶然発見する機会が多い。また、自分以外の旅人との出会いがあるものです。
興味があるものを見つけたら、足をとめて心ゆくまで満喫しよう。時間がないからといってスルーしていると、あとから後悔するかも。
旅の道中での新たな発見や出会いは、自己成長を促す貴重な機会です。損失がないよう、予め時間に余裕を持って行動したいですね。
観光スポット巡り
旅の醍醐味の一つと言えば、観光スポット巡りです。自転車旅では、道中そのものが楽しいため、観光スポットを巡るのをおさえて走行距離を延ばす人もいるでしょう。
旅のスタイルは人それぞれなので、必ずしも観光スポットへ立ち寄る必要性はありません。しかし、あえて言わせて下さい。その土地の観光スポットへは必ず立ち寄るべきです。
観光スポットで過した体験は、貴重な財産ですよ。3年、5年と時間が経過するほど「あの時、訪れて本当に良かった」と思えたりするものなので、旅の道中ではできるだけ観光するのをおすすめします。
当初の予定にはなかったけど、旅の道中で興味が湧いた観光地や知り得た観光地もあるので、常に時間には余裕を持たせたい。ちなみに私は、一日の内3~5時間ほど観光時間を確保して旅しています。
また、旅での体験を家族や友人・知人などにシェアすれば喜ばれるでしょう。旅する期間から、訪れる観光スポットの件数や滞在時間を考えて下さいね。
当たり前ですが、観光地へ滞在する時間が長くなるほど、自転車で走れる距離は短くなるよ。
トラブル対応
旅の道中では、パンクなどトラブルが発生することもある。そのため、トラブルに備えて、事前に対処方法を把握しておくと、落ち着いて対処できますね。
パンクならばパンク修理の技術を習得していれば対応できますが、予想外のトラブルに見舞われることも考慮しよう。特に旅の期間が長くなるほど、交通事故に合う可能性が高まるので、自転車保険への加入や緊急連絡先の確保など事前に打てる手は打つべきです。
また、転倒などに備えて、怪我をした場合に対処できるよう救急セットを用意しておくと安心感があります。
夜間はなるべく走らず、休息にあてる
普段のサイクリングでは、ナイトランを楽しむこともあるでしょう。しかし、自転車旅では出来るだけ夜間は走らない方が良い。
何日も旅するならば、最終的に体力がものを言うので、夜間は走らずに休息にあてるべき。風呂へ入って一日の疲れを癒し、しっかり睡眠を取れば、翌日リフレッシュした状態で旅を続けられます。
特にキャンプ場などでテントで寝る場合は、完全に疲れが取れないため、毎日テント泊ではなく、数日に一度はホテルや旅館などの宿泊施設でしっかり睡眠を取りましょう。
テント泊を多用する場合は走行距離を短めにする
自転車旅の宿泊先をホテルや旅館などの宿泊施設を利用せず、キャンプ場や道の駅などで野宿する人もわりと多いです。
野宿と言えば、テント泊が基本になりますが、テント泊を多用する時は、一日の走行距離は短めにした方が良い。なぜなら、ただでさえ自転車旅は疲れるのに、テント泊では完全に疲労を回復するのが難しいからですね。
テント泊に慣れていれば、そうでもないのですが、初めてテント泊する人は、翌日目覚めた時の体のだるさに驚くかも知れません。
自転車のエンジンは、自分自身の体力です。疲労の蓄積を抑えるためにも、走行距離は短めにしましょう。
初めての自転車旅では試走して感覚をつかむ
初めて自転車旅をするならば、予め試走することをおすすめします。
実際に体験することで、普段のサイクリングとの違いが良く分かるというものだ。自転車へ積載する荷物は、本番と同じにして、あなたに取って普段から走り慣れている道を走ってみよう。
しばらく走っていると、普段との違いに気づくはず。走り慣れているはずなのに体がしんどい、自転車が全然前に進まない。そんな感覚を味わいます。
数時間走ってみて、どれくらい走れたのか記録して、それを元に走行距離を調整すれば、無理のない旅の計画を立てれます。
まとめ
本記事では、自転車旅による一日の走行距離の目安と、旅の道中で考慮すべき内容について説明しました。
最後にもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- 自転車旅で一日で走る距離の目安は、普段のサイクリングで無理なく走れる距離の7割以下とする
- 自転車旅の道中で考慮すべき内容
- 興味が湧いた所で立ち止まる
- 観光スポット巡り
- トラブル対応
- 夜間はなるべく走らず、休息にあてる
- テント泊を多用する場合は走行距離を短めにする
事前に無理のない旅の計画を立てて、自転車旅を満喫しましょう。