あなたは、自分の自転車に名前をつけていますか。
長く乗り続けている自転車には、自然に愛着がわくものです。そんな愛車には、お気に入りの名前をつている方も多いですね。
特に所有しているロードバイクには、並ならない思い入れを持っている方が多いでしょう。
自転車など物に名前をつける行為には、一体どのような心理状態が働くのか興味がわくものです。
そこで、本記事では、自転車に名前をつける心理について考察した結果をお伝えします。
尚、あくまで個人的な考えなので、「そういう考えもあるのか」と思って頂ければ幸いです。
そもそも物に名前をつける心理状態とは
自転車に限った話ではありませんが、物に名前を付けている方は少なくないです。
世の中には、様々な物があふれていますが、その中でも名前をよくつける代表的な物は「ぬいぐるみ」ですね。
まだ私たちが子供の時に一緒に過ごした「ぬいぐるみ」には、お気に入りの名前をつけた方が多いのではないでしょうか。
一方、名前をつけない人からみると、そもそも名前をつける行為自体が不思議に感じます。
本人としては、想いを込めて命名しているので、変な誤解はされたくないですね。
もし、家族や友人などから変な誤解をされて落ち込んだりしても、決して今まで大切にしてきた「ぬいぐるみ」を捨てようとか思わないもの。それは、自転車にも言えます。
大人になって、ロードバイクやクロスバイクなどスポーツ系自転車を始め、名前をつけるのは何も不思議な話ではありません。
たとえばロードバイクであれば、フレームの製造メーカーや商品名で呼ぶ方が多いのでは。
コルナゴならば「コルちゃん」と呼んだり、ビアンキならば、そのまま「ビアンキ」と呼んでいる方が多いと思います。
また、スポーツ系自転車だけでなく、ママチャリなどの実用車に名前をつけている方もいるでしょう。
ちなみに私のママチャリは、「ママチャリーナ(略称:リーナ)」の名前を代々受け継いでいますよ。(微笑)
自転車に名前を付けるのは愛情の裏返しであり、値段の問題ではありません。
そもそも物に名前をつける心理状態を考えてみると、以下の2つに当てはまります。
- 自分を常に認めてくれる
- 安心感を求めている
それぞれについて説明します。
【自転車趣味を始めてみよう】
自転車を趣味にすると人生が変わることもありますよ。下記記事では、自転車趣味に関する記事を紹介します。
【考察結果①】自分を常に認めてくれる
名前をつけることで、自分の物になった気分がするでしょう。
そう思えば、様々な場面で名前を呼び、常に主導権を自分自身で握っておきたいという心理が働きます。
まるで王様気質のようですが、物に名前をつけるとは、意識的であれ無意識であれ、少なからずそのような想いが全くないとは言えません。
自分の主張を常に認めてくれる存在がいるというのは、心強いもの。
私たちは物に名前をつけることで、その存在を強く認識して、より愛着を深めます。
名前を呼ぶという行為は、一見なんともないように思えますが、よく思い返してみて下さい。
あなたが家族や友人を名前で呼ぶときに、幸せを感じたことがないですか。また、家族や友人からあなたの名前を呼ばれた時に、満ち足りた気持ちになった経験がないでしょうか。
名前を呼ぶという行為には、そのような効果があり、相手を認める(認められた)という承認欲求が満たされます。
【考察結果②】安心感を求めている
物にあなたの大事な人の名前をつける方もいます。
たとえば、ぬいぐるみや人形などに友達や恋人、尊敬する人の名前をつけて、大事に扱っていたりしますね。
自転車に恋人や友達の名前をつけている方は少ないと思いますが、ゼロではないでしょう。
このようなケースは、安心感をより強く求めていると考えられます。
恋人や友達と一緒にいたいからこそ、物に名前をつけるのはそれほど不思議な話ではありません。
たとえ恋人や友達と喧嘩してしまったとしても、名前を変えたりはしないでしょう。
なぜならば、その人たちと過ごした想いや温もりを感じており、いつまでも忘れないためですね。
もちろんこれは、私個人の見解ですよ。そのため、そう思わない方もいるというのは百も承知です。
私が言いたいのは、なぜ「名前をつけたのか」を考えることで、名前を付けた物を通じて、相手の気持ちをより深く理解することにつながるのではないかと思っています。
自転車に名前をつけるのは不思議ではない
自転車はただ乗るだけでなく、定期的なメンテナンスが必要ですね。
特にロードバイクやクロスバイクなどスポーツ系自転車では、性能を維持するためにも走り終わった後で、清掃や整備をしっかり行う方も多いでしょう。
フレームを磨けば磨くほど、汚れがとれてピッカピカになり、思わず笑みをこぼしてしまいます。また、むき出しになったギアやチェーンなどのコンポーネントの汚れが取れると嬉しくなるものですね。
その際、自転車をよく見てみれば案外単純な構造で理解しやすく、それでいて奥が深いなと思えるでしょう。
つまり、理解がすすめばすすむほど、より愛着が増してきます。
「自転車沼」という言葉があるように、自転車にハマれば様々な部品(パーツ)や関連の道具を揃えていくものですよ。
あなたに合うサドルやバーテープに変えてみたり、コンポーネントを交換したりして、あなただけのオリジナルのロードバイクが出来上がります。
そのような行為をずっと続けていれば、絶対に手放したくないほど愛着が深まりますね。そんな自転車に名前をつけるのは、ある意味自然です。
名前をつけるにあたり、あなたのお気に入りの名前であったり、大事な人の名前でもいい。あなたの心の赴くまま名付けて下さい。
名付けを他の人に相談するのは良いですが、最終的には、あなたが決めることが大事です。
名前をつけて愛着が深まれば、サイクルスタンドにロードバイクを掛けて眺めてみましょう。ご満悦に浸るかも。そんな楽しみ方ができますよ。
【ロードバイクの入門】
ロードバイクに興味があったとしても、何から始めればよいのか迷ってしまい、二の足を踏む方は少なくないでしょう。下記記事では、そんな方に向けてロードバイクへ入門する際に一読して欲しい話を紹介します。
自転車に命名するとより愛着が深くなる
自転車に名前をつけるのは、愛情の問題ですよ。
高価な自転車であれば大事に扱おうと思いますが、例え安物の自転車であっても愛情は変わりません。
自分の人生とともにする相棒だからこそ命名するのです。
自転車を単なる移動手段とみているのならば、そもそも名前をつけないでしょう。
例えば、自家用車に名前をつけている人を聞いたことがありますか。全くゼロだとは思いませんが、かなりの少人数だと思います。ほとんどの方が「クルマ」と呼んでいるか、車種で呼んでいますね。
自転車は、名前をつけた瞬間から、あなたにとって大事な存在になり始めます。そして、喜怒哀楽をともにすることで、その存在感が強まり一層愛着が深まるでしょう。
おすすめなのが、自転車旅に出かけることです。特に一人旅を続けていると、あなたの人生に大きな影響を与えるのは間違いありません。
どんな時でも、あなたの傍には、常に相棒(自転車)がいてくれる。そんな存在(自転車)を大切に思うのは当たり前です。
【自転車旅の話】
自転車で知らない土地へ旅をしてみませんか。その経験はきっとあなたの人生に深みを与えますね。下記記事では、自転車旅に関する話を紹介します。
まとめ
自転車に名前をつける心理について考察しました。
本記事で説明した内容をまとめると、物に名前をつけるのは、以下の心理状態であることが考えられますね。
- 自分を常に認めてくれる
- 安心感を求めている
つまり、これらは自転車にも同じことが言えます。要するに愛情の問題であり、そこには自転車の価値などは考慮する必要はありません。
自分の人生とともにする大切な相棒だからこそ、名前をつけるというのは、自然な行ないだと思います。