普段の旅行では、ホテルや旅館に宿泊する人が多いですね。それは、自転車旅にもいえることです。
しかし、旅で訪れた町に必ずしもホテルや旅館があるとは限りません。
実は、ホテルや旅館以外にも宿泊可能な施設は、世の中にたくさんあります。
たとえば、民宿・ユースホステル・ゲストハウスなど。名前は知っているけど、ホテルや旅館と何がちがうのかイマイチ分かっていない方もいるのではないでしょうか。
特に長期間も旅を続ける場合は、旅先で宿泊先を探します。なので、様々な宿泊施設を知っておいた方がよいですね。
本記事では、自転車旅で利用できる宿泊施設の特徴や利点を説明します。
自転車旅で利用できる宿泊施設とは
宿泊施設を選ぶ際、気を付けて欲しいのは十分な睡眠がとれるかです。
こんなことを聞けば「えっ、野宿じゃなく建物の中なのに眠れなかったりするの?」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
答えからいえば、宿泊施設によっては十分な睡眠がとれない可能性がありますね。
宿泊施設の業界は、業種別に様々な特徴があり利点もことなっている。そのため、人によって合う合わないがどうしても出てくるのは、仕方がありません。
自分の性格にあった宿泊施設を選ばないと後悔することになる。
特に自転車旅では、自分自身が自転車を動かすためのエンジンなので、しっかり睡眠を取り、体力の回復ができなければ旅を続けられないです。
そこで、自転車旅で宿泊できる施設を以下にまとめました。
- ホテル、旅館
- 民宿
- ユースホステル
- ゲストハウス
- ライダーハウス
- 知人の家
- ネットカフェ
- 健康ランド、スーパー銭湯
- キャンプ場
- 道の駅
- フェリー、フェリーターミナル
それぞれについて説明します。
宿泊施設の特徴
ホテル、旅館
自転車旅に限らず、旅の宿泊先としてよく選ばれるのはホテルと旅館ですね。ホテルと旅館と一言に言っても様々な種類があります。
旅館一つとっても高級旅館、ビジネス旅館、割烹旅館、観光旅館などがある。どのホテルや旅館を選ぶにしても、自転車を室内保管ができるところを選ぶべきです。
室内保管すれば、盗難リスクをかなり減らせます。室内といっても自分が泊まる部屋でも良いし、ロビーや倉庫などでも構いません。
近年、自転車ブームのおかげか、自転車の室内保管ができるホテルや旅館が多くなってきていますので、宿泊施設へ予約を入れるときに確認してみましょう。
ホテルや旅館によっては、室内にサイクルラック(スタンド)があることも。大変ありがたい時代になりました。
【自転車の鍵】
ホテルや旅館で、自分が宿泊する部屋以外に自転車を保管する場合は、鍵をしっかりかけましょう。下記記事で、自転車の鍵に関する話を紹介します。
民宿
旅で訪れた町にホテルや旅館がないところでも、民宿があるケースは多いです。
民宿がどこにあるのか分からない場合は、インターネットで調べてみても良いし、町の観光案内所へ相談すると紹介してくれますよ。
私は長期的な旅を行なう場合、天候の急変などで予定通り進まないこともあるので、宿泊施設へ事前予約していなかったりします。
そういう時には、当日訪れた町の観光案内所へ立ち寄ることが多いですね。そこで親切に宿泊施設を紹介して頂けるため非常に助かります。
自分でインターネットで調べて、民宿へ電話で予約することもありますが、すでに民宿を廃業されている場合があるので注意しましょう。
民宿はホテルや旅館と比較して安く宿泊できるところが多い。私の経験では、素泊まりで3,000円~5,000円ぐらいですね。
ユースホステル
ユースホステルは、宿泊した客同士が自由に交流できる共用スペースがあるのが特徴です。客同士の交流を目的に選ぶ人が多いといえます。
個室があったりしますが、大抵は二段ベッドがある相部屋が普通ですよ。また、シャワーやトイレは共同利用なところがほとんどですね。宿泊費の目安は、素泊まりで3,000~4,000円ぐらい。
実は、日本のアウトドア総合メーカーである「モンベル」でモンベルクラブとユースホステルに同時入会すれば、コラボカードが手に入る。(入会費と年会費は別途かかる)
このコラボカードを使えば、割引価格で宿泊できるので実にありがたい。私もよくコラボカードの恩恵を受けていました。
注意点として、一人でないと寝れない人には敷居が高いといえます。
それに相部屋が大丈夫な人でも、同部屋で寝泊まりする人がいびきをかくのであれば、気になって寝れなくなる可能性がある。なので、事前に耳栓を用意しておくように。
日本全国にあるユースホステルについては、「日本ユースホステル協会」のホームページで確認できます。
ゲストハウス
基本的に相部屋の宿泊施設で低価格が売りですね。ゲストハウスの中には個室を用意しているところもあります。
リビングやトイレ、シャワーなどは共用施設であり、素泊まりで2,000円ぐらいのところが多い。ユースホステルと同じように宿泊した客同士が自由に交流できるので、これを目的にゲストハウスに宿泊する人は多いですね。
海外から旅行で来日した人が宿泊されるケースが多く、国際交流を図れますよ。
【人生の成長】
宿泊先で同じ旅人たちと触れ合っていると、新たな発見をしたりして自分の人生が豊かになっていきますね。下記記事では、自転車旅によってどんな影響を受けるかについて紹介します。
ライダーハウス
ゲストハウスと同じく、基本的に相部屋の宿泊施設で低価格が売りです。
個人で行っているボランティア活動の一環で運営していたり、地方自治体や自治会が運営していたりします。
そのため、宿泊費が素泊まりで0円(無料)~2,000円ぐらい。この価格は魅力的すぎますよ。
北海道にライダーハウスは多く点在しており、北海道を旅する人たちにとってはとてもありがたい存在になっています。
知人の家
旅の道中に知り合いの家があれば泊めてもらってはいかがですか。
善意で泊めてもらえるので、マナーや礼儀はしっかりと守り失礼がないように。たとえ相手が古くからの友人であっても「親しき中にも礼儀あり」ですよ。
旅立つ前には、しっかりお礼をのべましょう。
ネットカフェ
ネットカフェで宿泊できますが、ほんらい宿泊施設ではありません。
余り栄えていない町には、そもそもネットカフェ自体がないことも。店ごとに時間や料金はパック料金で設定されており、時間制限があるのが特徴です。
たとえば12時間で料金2,000円だった場合、19:00入店すると、翌7:00には店を出なければいけなくなる。まだ出発しない場合は、再度入店の手続きが必要になります。
個室があったりするので、それなりにくつろげますが利用するのは、人を選びますね。漫画が読み放題なので、漫画好きの人にとっては天国かな。(笑)
「快活CLUB」が全国でトップシェアを誇るネットカフェであり、快活CLUBのホームページから店舗場所を検索できます。
快活CLUBの店舗の中には、シャワーやコインランドリー、24時間パックがあったりする。なので、どう考えても宿泊を前提としているとしか思えない店舗もあります。
健康ランド、スーパー銭湯
健康ランドやスーパー銭湯の施設では、宿泊可能なところがあります。
ホテルや旅館と比べて料金が安いため、必要に応じて調べてみると便利。露天風呂やサウナに入りながら、旅の疲れを洗い流し、心身共にリフレッシュを図りたいですね。
キャンプ場
キャンプ場によっては、有料でキャンプ道具を貸してくれたり、設営済みのテントがあります。
なので、特にキャンプ道具を用意していなくても宿泊ができることも。
また、キャンプ場にロッジやコテージ、バンガローがあれば、それらを利用するのも良いでしょう。
これらの利用料金は、キャンプ場により異なりますが、ホテル並みかホテルより若干高めです。
道の駅
道の駅は本来宿泊施設ではありません。しかし、自転車で日本一周をしている人たちにとっては定番の宿泊先になっています。
道の駅によっては、長時間の休憩(宿泊)がOKなところもありますが、NGなところもある。もし長時間の休憩(宿泊)を行う場合は、職員へ確認しましょう。
テントを張って野宿をしなくても、休憩室で普通に仰向けで寝られるところもありますね。
道の駅を利用するならば、誰にも迷惑がかからない営業時間外に利用して、翌朝は人が来る前に立ち去りましょう。
道の駅によっては、休憩室に畳を敷いているところがあり寝やすいです。
【道の駅の紹介】
自転車旅の道中では、道の駅へ良く立ち寄り休憩や食事をしたりしますね。下記記事で道の駅を紹介します。
フェリー、フェリーターミナル
旅の道中では、フェリーで寝泊まりした方が良い場合があります。
夜遅く出航するフェリーは、早朝に港へ到着するケースが多く、港へ到着後に数時間ほど停泊するもの。そのような場合は、フェリーで一泊して朝早くから旅立てますね。
また、フェリーターミナルは、1日中人が出入りするため、24時間開いているケースが多い。なので待合室で宿泊できます。
絶対に安全とは言えないため、利用するならば気を付けましょう。それに人によっては、全く眠れないですよ。
まとめ
旅先で訪れた町には、必ずしもホテルや旅館があるとは限りません。なので、ホテルや旅館以外の宿泊施設も知っておくと便利です。
施設によっては、向き不向きがありますが、苦手だった施設でも何度も経験している内に慣れてくるもの。重要なのはしっかり睡眠がとれるかどうかですね。
どうしても慣れない施設は諦めたほうが無難ですよ。しっかり睡眠を取って旅の疲れを回復し、翌日を気持ち良く迎え、旅を続けていきましょう。