島根県松江市と出雲市を跨がる国内第7位の大きさを誇る宍道湖。
宍道湖の北側には、宍道湖湖北自転車道と出雲路自転車道が整備されています。
これらの自転車道(サイクリングロード)をサイクリングしながら、宍道湖を一周しました。
特に宍道湖湖北自転車道は、未開通な道もあるためか分岐ポイントが非常に分かりずらい。
ある意味とても印象に残った次第です。
宍道湖周辺には、松江フォーゲルパークや玉造温泉街など様々な観光スポットが盛り沢山。
宍道湖一周するならば、是非足を運んでみましょう。
本記事では、自転車で宍道湖周辺の観光スポットへ立ち寄りながら、宍道湖を一周したサイクリングのレポートをお届けします。
宍道湖湖北自転車道と出雲路自転車道
宍道湖湖北自転車道(宍道湖湖北サイクリングロード)は、島根県松江市菅田町と出雲市鹿園寺町(ろくおんじちょう)を結んでいる国道及び県道です。
距離は約21kmありますが、まだ全てが開通している訳ではありません。(ウィキペディア先生によると残り約8.5kmが未開通)
実際に走った個人的な感想としては、間違いやすい道の分岐に案内標識がなかったりしたのは少し頂けないですね。
また、起点と終点がどこにあるのか分からず、いつの間にか自転車道を走っていた印象がありました。
しかし、宍道湖沿いに歩道(自転車道)が整備されているのは、大変有難い。
宍道湖沿いの国道431号は、路側帯や路肩の幅がかなり狭い上、車の交通量が多いため、初心者がサイクリングするには厳しいですね。
出雲路自転車道は、島根県で初めて整備された全長31kmの自転車道です。
島根県出雲市鹿園寺町(ろくおんじちょう)から有名な稲佐の浜まで結んでいます。
宍道湖一周するに当たり、宍道湖沿岸の道しか走れませんでしたが、案内板でコースを丁寧に説明していることから、分かりやすい自転車道と言った印象を受けました。
松江市からスタートして、出雲路自転車道を走り、稲佐の浜と近くにある出雲大社へお詣り後、サイクルトレイン「一畑電車」で松江市へ戻る。
そんなコースを漫喫できるのは嬉しい限りです。
自転車で全国第7位の大きさを誇る宍道湖を一周しよう
スタートは松江駅から
サイクリングのスタートは、松江市の玄関口であるJR松江駅。
松江市と言えば、島根県の県庁所在地ですね。
そのため、市街地は車の交通量や人通りが多いため、自転車の運転に気を付けましょう。
まずは松江大橋を渡り、松江市のシンボル的な存在である松江城を目指しました。
島根県庁の傍を通過していると、前方に松江城の天守閣が見えてきます。
遠目からでも、その威風堂々とした佇まいを感じますね。
松江城の外堀沿いの道を走りながら、歴史ある松江城の様子を観察するのは楽しいですよ。
しばらく走ると市街地を抜け去り、辺り一面には畑が広がっていました。
市街地を抜けるまでは、私にとってパレードランです。
信号の多い市街地を離れ、よいよ本格的なサイクリングが始ります。
難解?宍道湖湖北自転車道をライド
単純に宍道湖を一周する場合は、北部は国道431号を走るのが分かりやすい。
しかし、事前に北部には「宍道湖湖北自転車道(宍道湖湖北サイクリングロード)」が整備されている情報を入手したため、「折角だからサイクリングロード」を走ってみようと考えました。
残念ながら自転車道の起点がどこにあるのかよく分かりませんでしたが、宍道湖周辺にあるだろうと当たりをつけて走り始めた次第です。
畑が広がる道を走っていると、宍道湖湖北自転車道の案内標識を発見。
こうして見事に宍道湖湖北自転車道へ合流しました。(嬉)
「後は案内標識に従って走れば良い」とこの時は考えていましたが、そんな簡単な話ではないことをこの後思い知らされるのです。
しばらく道なりに走っていると、左折の案内標識が見えて来たので、左折し踏切を通り抜けると、目の前には国道431号へつながりました。
ここから案内標識が途絶えていましたが、方向から考えて右折して西方向へ進むのは分かります。
たまたま通りかかった地元のサイクリストに話を聞いてみると、自転車道は複雑だということが分かりました。
ちなみにここまでの区間は、あとから調べてみて以下のルートだと分かった次第です。
国道431号を走っていると、右手側に再び案内標識を発見。
右折して道なりに進みます。すると、左右に分かれた分岐点に遭遇した次第です。
周りに案内標識がないのでサイクリストの感で右側の道を選択。
そのまま道なりに進んでいると、2方向の交差点へ辿り着きましたが左側の道を走ります。
すると、国道431号へ再び合流し、宍道湖が見えてきました。
実はこのルートは、宍道湖湖北自転車道ではありません。
途中でそのことに気が付き、先ほど見かけた交差点まで戻り、今度は右方向に。
10mも走らない内に道が分岐しますが、左手側を見ると路面に薄く「自転車道」と書かれた跡がありました。
こうして正しい道を走ることができた次第です。
それにしても、この辺りには案内標識がないため、初見ではほとんどの方が間違えるのではないでしょうか。
後は道なりに進めば、国道431号沿いの歩道兼自転車道へつながり一本道になります。
若干の向かい風の影響で自転車のスピードはかなり遅め。
歩道兼自転車道を走るので、もともとスピードを出すつもりはありませんが、向かい風は勘弁して欲しいですね。
【サイクリングコースの紹介】
旅を続けていると、様々なサイクリングコースを走りますので、下記記事で紹介します。
鳥と花の楽園「松江フォーゲルパーク」へ行こう
自転車道を走っていると、松江フォーゲルパーク駅へ到着。
松江フォーゲルパーク駅から徒歩約1分のところに鳥と花の楽園「松江フォーゲルパーク」がありますので立ち寄りました。
松江フォーゲルパークでは、国内最大級の花の展示温室「センターハウス」があり、ベゴニアやフクシアなど約1,500品種、1万株の綺麗な花が展示されています。
常に20℃前後に保たれた温室なため、季節を問わず一年中楽しめる。
また、90種類以上の約400羽の鳥が飼育されいるのも魅力的です。
ケープペンギンのお散歩やフクロウの飛行ショーなど見所満載なので、松江市へ訪れる機会があれば是非足を運んでみて下さい。
可愛いペンギンたちのお散歩姿にメロメロになるかも。
更に国内に13羽しかいない「動かない鳥」ことハシビロコウに出会えますよ。
松江フォーゲルパークは、一人や家族連れ、カップルも楽しめるテーマパークです。
尚、下記関連記事で松江フォーゲルパークについて詳しく紹介します。
出雲路自転車道から見る宍道湖の風景
松江フォーゲルパークを後にし、再び自転車道を走ります。
しばらくすると、いつの間にか出雲路自転車道の起点へ到着。
知らない内に宍道湖湖北自転車道は終わっていました。(笑)
出雲路自転車道では、宍道湖により近づくため、穏やかな景色がより楽します。
宍道湖は「日本の夕日百選」に選ばている指折りの夕日スポット。
赤く染まる空と穏やかに揺らぐ湖面を眺めながら、かけがいのない時間を過ごしたいものです。
面積は約79キロ平方メートルと広いため、海と言われても違和感がないですね。
風の向きや強さによって様々な表情を変える宍道湖は、見ているだけでも楽しいもの。
そんな湖を横目で眺めながら、そよ風の中を進み気持ち良くサイクリングができますよ。
宍道湖グリーンパークでペンギンミュージアムを発見
宍道湖西岸に位置し、湖岸に隣接する野鳥観察舎のある公園がありました。
それが「宍道湖グリーンパーク」です。
宍道湖の沖合には水鳥が集まりますので、バードウォッチングが楽しめますね。
私が訪れた時間帯は、たまたまなのか水鳥たちが全く見れず残念。
しかし、宍道湖グリーンパークには面白い施設があったので良しとします。(笑)
その施設が「ペンギンミュージアム」です。
このミュージアムでは、約2,000点のペンギングッズが展示されており、ペンギン好きな人はもちろんのこと、そうでない人でも楽しめますよ。
ペンギンのインテリアを始め、おもちゃやファッション、アクセサリー、日用品など目移りしてしまいます。
ホシザキ株式会社の会長である坂本精志氏が、40年の歳月をかかけて国内外から収集した様々なペンギングッズは貴重そのもの。
是非、足を運ばれてみては如何でしょうか。
宍道湖グリーンパーク
- 住所 島根県出雲市園町1664-2
- 電話番号 0853-63-0787
- 開館時間 9:30~17:00(最終入館16:30)
- 休館日 毎週火曜日(祝日の場合は翌平日休み)、年末(12/28~12/31)
- 入館料 無料
- 無料駐車場有り(普通車9台)
- 宍道湖公園多目的棟の駐車場(100台)も利用可能
試される運命力、出雲空港公園で飛行機を激写
宍道湖西岸には、出雲地方の空の玄関口となる出雲空港があります。
この空港に隣接する出雲空港公園では、飛行機の離着陸を見られるという。
いつ飛行機がフライトするのかは分かりませんでしたので、自分の『運命力』に賭けてみた次第です。
出雲空港へ向かう道中には、面白い案山子の集団に出会いました。
旅を続けていると、田んぼの周辺に良く案山子を見かけたりします。
その土地ごとにバラエティーに富んだ案山子を見るのは実に面白い。
これも旅ならではの楽しみの一つです。
案山子以外にも住宅を守るように生えていた独特な形をした木を見かけました。
それがこちらの「築地松(ちいじまつ)」と呼ばれる防風林。
話には聞いたことがあったのですが、見るのは初めてです。
2階建ての住宅以上の高さがあるので、手入れも大変そう。
この防風林が冬場の強風を防いてくれる訳ですね。
出雲空港へ向かうべく進路を東から西へ変えた途端、追い風の影響を受けます。
そのため、平地での自転車の巡航速度が上がること。
出雲空港まで爆走した次第です。(笑)
宍道湖北部では、若干の向かい風が吹いていて、その影響でスピードがそれほど出せませんでしたが、出雲空港から少し進めば宍道湖南部へ辿り着きます。
すると、追い風の影響を受けてのサイクリングになるので非常に楽しみ。
そんなことを考えていると、あっと言う間に出雲空港へ到着。
その隣にある出雲空港公園へ向かいました。
出雲空港公園の中へ入ると、カメラを構えた沢山の人だかりを目撃。
そんな人だかりを見て「飛行機が飛び立つか着陸する瞬間だ」と確信した次第です。
急いでカメラを構え、空港に向き合うと今にも飛行機が着陸する瞬間でした。
連射モードで飛行機を激写!
大変満足を覚え、私自身の運命力を褒め称えた次第です。(笑)
縁結びスポットが多い玉造温泉街の観光
出雲空港公園を後にし、よいよ宍道湖南部を走ります。南部のメインルートは国道9号。
それなりに車の交通量は多いので、気を付ける必要がありますね。追い風の力で、ペダルが軽々に回りテンションが上がりました。
次に目指すのは、美肌の湯として知られる玉造温泉。
玉造温泉街には、玉作湯神社神社など有名な縁結びスポットがありますので、立ち寄らなければなりません。(笑)
しばらく国道9号を走り、途中から玉湯川に沿って南下すると玉造温泉街へ到着。
温泉街を色々見て回りながら素敵スポットを堪能した次第です。
例えば、カッパドキアのミニュチュアのような家が沢山ある「きらきら橋」や恋が叶う「宮橋(恋叶い橋)」など見所が多いですよ。
また、美肌の湯が源泉となっている足湯も複数あり、無料で入れます。
様々な観光スポットがありますが、玉作湯神社と清巌寺(せいがんじ)は特におすすめ。
玉作湯神社では、社務所で授かる「叶い石」を境内にある「願い石」に触れてパワーを授かります。
また、清巌寺では「おしろいお地蔵さま」へおしろいを付けながら美肌や健康を祈願する方法も面白い。
玉作湯神社や清巌寺でユニークな参拝方法を是非体験してみて下さい。
旅の良い思い出になります。
再び松江駅へ到着し一周完了
玉造温泉街を観光した後は、ゴールの松江駅を目指すのみ。そこまでの残距離は約9kmです。
宍道湖沿岸を走り、有名な夕日スポット「とるぱ」の近くの遊歩道へ到着。そこからは、自転車を押して歩いて宍道湖を心ゆくまで眺めていました。
沖合に浮かぶ嫁ケ島(よめがしま)を眺めたり、宍道湖うさぎの像を眺めたり見所は多いですね。
しばらくしてゴールの松江駅へ到着し、本日のサイクリングは終了しました。
まとめ
宍道湖一周は、国道431号と国道9号など宍道湖沿岸のみを走り続けていれば約47kmの距離です。
私はこれらの国道以外にも色々な道を走っていたため、約65kmほど走りましたね。
今回立ち寄った主な観光スポットをまとめると以下になります。
- 松江フォーゲルパーク
- 宍道湖グリーンパーク
- 出雲空港公園
- 玉造温泉街
宍道湖一周する際は、是非訪れてみて下さい。
きっと楽しい思い出が作れますよ。