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旅の体験談

香川の西讃を巡る旅、天候急変による旅人の決断(観音寺→丸亀)

【2021年6月 香川県旅】

心地よいベッドの上で目を覚まし、カーテンを開けて窓の外を眺めます。

今日も快晴でまさしく旅日和。

私は香川県観音寺市へ来ています。

昨晩宿泊した「観音寺グランドホテル」の部屋でくつろぎながら、朝食を取っていました。

その際、ウェザーニュースで本日の天気を時間単位で確認したところ、一日晴れマークが付いていたため、思わず喜びます。

また、テレビの天気予報を確認しても晴れになっていたため、本日の天気は「晴れ」と信じて疑ったりしていませんでした。

ニュースのアナウンサーが「所々で天気が崩れる可能性がある」と言っていた記憶があるのですが、この時点で私の頭の中には、本日の旅で訪れるスポット(銭形砂絵や天空の鳥居など)の事でワクワクしていた次第です。

この時は、まさか天気が急変してしまうとは夢にも思っていませんでした。

それでは、観音寺市から丸亀市へ向かうまでに立ち寄った様々なスポットを交えながら旅の体験談をお話します。

天候急変によるアクシデントが発生した香川県観音寺市の旅

「道の駅ことひき」へ行こう

今回の旅は、観音寺グランドホテルから旅立ちます。

最初の目的地は、このホテルから2km~3kmほど離れた「道の駅ことひき」です。

この道の駅には、世界のコインを見学できる施設があり楽しみにしていました。

観音寺市は知る人ぞ知る「金運の街」です。

道の駅には、金運アップにちなんだ様々な商品を販売しています。

また、道の駅の近くにある「銭形砂絵」を見た人は、健康で長生きできてお金に不自由しないと言われていますね。

今回の旅では、観音寺市のスポット巡りが中心になります。

空は快晴であり、自転車のペダルを回す足は大変軽やかです。

街から街へ渡りながら旅を続けて行きますが、自転車旅のスタイルは人それぞれであり、楽しみ方も千差万別です。

一つの街で様々なスポットを観光しながら旅を続けて行くのも良いし、観光はそこそこで、とにかく自転車で距離を走る事をメインにしても良いわけです。

そこには必ずしも正解はなく、間違いもありません。

シンプルですが「旅を楽しむ」これが一番重要な事なので、自分に合ったスタイルで旅を続けていきましょう。

街中を自転車で進んでいると、財田川に架かっているアーチが綺麗な三架橋が見えてきました。

三架橋から眺めた川は、「空の蒼」と「川の青」のコラボレーションに満足を覚えます。(嬉)

琴弾公園の奥の方には、今目指している「道の駅ことひき」がありますね。

ゆっくりと自転車のペダルを回していると、あっという間に「道の駅ことひき」へ辿り着きました。

自転車を止めて、道の駅へ入ってみると、大変興味深いパネルが目に留まります。

「金運の街 観音寺」素晴らしいネーミングです。

道の駅ことひきは、世界のコイン館や大平正芳記念館、総合コミュニティセンターで構成されています。

職員に館内の写真撮影と撮った写真をブログへ公開する事ついて許可を頂きましたが、残念ながら世界のコイン館だけは写真撮影はNGでした。

1階奥には世界のコイン館があり、ここでは日本や世界の貨幣またはコインが約2,000点ほど展示されており、貨幣に関連する話やコイングッズなど興味深く見学する事ができます。

特に世界一大きなヤップ島の貨幣は、ドーナツ状の穴が開いた直径40cmの石貨であり、とても持ち運びが不便そうですね。(笑)

2階へ上がると、大平正芳記念館があります。

地元出身の大平正芳元総理の歩みや遺品などが展示されていました。

また、別の建屋には期間限定で和紙人形の展示会が開かれており、楽しく見学できました。

琴弾山の山頂にある神社

道の駅を後にして、来た道を少し戻ると、琴弾八幡宮神幸殿が見えたので、立ち寄りました。

お賽銭を入れて、心を込めて参拝します。

過去にこの神幸殿へは来たことがありましたが、琴弾山の山頂に鎮座する琴弾八幡宮へ行った事がありません。

この神幸殿がある境内は広く、奥の方には階段があります。

この階段を上って琴弾山の山頂を目指します。

階段を1段1段踏みしめて上って行きました。

先日、こんぴらさんの785段の階段を上ったばかりです。

多少の階段ぐらい物ともしません。

長い階段を上り終えると、琴弾八幡宮が見えてきました。

拝殿の前に立って、息を整え参拝します。

階段は381段もあり、辛かったですね。(泣)

琴弾八幡宮は、源義経が源平合戦の時に参拝したと言われており歴史のある神社です。

そのためか、勝負の神様と呼ばれており、受験生にとって大変有難い神様になっています。

休憩場所があったため休んでいきましょう。

この休憩所からは、観音寺市の街並みが見渡せます。中々良い景色に満足しました。

しばらく休憩した後で、奥の方へ歩いて行くと「寛永通宝」と描かれた文様を目にしました。

それを見て「これは砂絵の文字ではないか。」とビックリ!

社務所にいた宮司さんに確認すると、どうやら奥の道を使って「銭形砂絵」が良く見える展望台へ行けるそうです。

私は展望台へ道が通じている事を知らなかっため、全くの嬉しい誤算でした。(嬉)

もともとは、先ほど上って来た階段を下りて「銭形砂絵」の展望台へ向かう斜度のきつい坂道を自転車で上る予定だったのです。

早速、奥の道から階段を下ると、あっという間に展望台へ到着しました。

金運スポット「銭形砂絵」へようこそ

銭形砂絵の展望台へ訪れるのは2年ぶりでしたが、当時の事は良く覚えています。

地元の人から、この砂絵を見た人が、観音寺市の宝くじ売り場で買ったトロ7で、賞金8億円を2口当てたと言うのです。(2口なので総額16億円ですね。)

その話を聞いた時に「うそ、そんな事あるの」ととても驚きました。

それ以来、銭形砂絵は金運のパワースポットとして注目が集まっています。

展望台の広場へ向かうと、目の前に見えた岩の上に登って見下ろしました。

緑の中にポッカリと丸い砂絵が見えますね。

カメラをズームして見てみると「寛永通宝」と書かれている事がわかります。(少しわかりずらいですね)

私は宝くじにそれほど興味はないのですが、金運上昇には興味があります。(金運に興味が少ない人は稀でしょう。)

しっかりと「寛永通宝」の文字に願いを込めて見続けた後で、展望台を後にしました。

ゴールの変更を検討する

展望台からの帰り道は、もともと自転車で上ろうとしていた坂道を使います。

この道は車にとって上り用の一方通行なので、前方から車がこないか気を付けながら下って行きました。

下り終えると目の前には喫茶店があったため、ここで休憩しても良いですね。

喫茶店の隣には芝生広場が広がっていたため、私は広場のベンチに座って少し考え事をします。

今の時点で既に11時を過ぎており、少しゆっくりし過ぎたみたいです。

本日の計画では、最終的に坂出駅へ到着後、電車で岡山へ帰る予定でしたが、坂出駅の到着が遅いと帰宅が夜になってしまいます。(暗くなる前には帰りたいですね)

どこかで昼食を食べた後で、高屋神社(下社)へ到着後に徒歩で山を登り、有名な天空の鳥居がある高屋神社(本宮)まで徒歩でいく事を考えるならば、余裕を持って4時間ほどは欲しいです。

その後、インスタ映えのスポットとして有名な「父母ヶ浜」を観光して坂出駅へ向かいます。

坂出駅までは暗くなる前に到着するでしょう。

このままでは、坂出駅から出発する電車の時刻次第では、岡山駅へ戻った時に暗くなっている可能性がありますね。

そこで、旅のゴールを坂出駅から2つ前の駅である丸亀駅に変更しました。

坂出駅と丸亀駅は約8kmぐらいしか距離はありませんが、それでも短くする事で時間を稼げます。

時間にすると、自転車の平均速度が20km/hならば24分、平均速度が15km/hならば32分稼げます。

天空の鳥居を目指して

自転車へ乗って旅を再開します。

高屋神社へ向かう途中で見かけたブルーラインの「四国一周」の文字を見て、「いずれ四国一周1,000kmの旅をチャレンジするぞ」と気持ちが昂ります。(笑)

時間も推しているので、少しペースを上げて行きましょう。

これは「四国のみち」を示す道標でしょうか。

この道標の隣には、高屋神社まで残り0.6km(600m)と書かれた立札がありました。

このに至るまで食事何処を見かけていません。

高屋神社(下社)へ到着すると山登りになりますので、それまでに昼食は食べておきたいです。

私のそんな願いが届いたのか、喫茶店(おしゃべりハウスどんぐり)を発見しました。

自転車を止めて喫茶店の中へ入り、オーナーに食事があるのか確かめます。

すると、「食事はできます」と嬉しい回答が返ってきました。

一安心です。

しばらく待っていると、本日の昼食が出来上がります。

味を確かめながら、ゆっくりと美味しく頂きました。

昼食後は、この喫茶店の裏側にある上り道を進み高屋神社(下社)を目指します。

中々ハードな上り坂です。(斜度がすごいです)

まだ先が見えません。

あと少しです。頑張るぞ。

高屋神社(下社)の境内へ到着しました。(短い距離でしたが疲れました)

自動販売機でジュースを買って休憩しましょう。

可愛いキャラクターたちですね。

この時ふと、空を見上げると、どんよりとした雨雲が広がっていました。

「うそでしょう。」思わずそんな言葉が漏れたのです。

【サイクリストの管理人からの一言】

自転車で坂道を上ったり、下ったりするにはコツがあります。また、電動アシスト付き自転車ならば余裕で坂道を上れますね。下記記事では、自転車の運転技術や電動アシスト付き自転車についてお伝えします。

天候急変による旅人の決断

急いで屋根がある建屋の下へ移動します。

そして、バッグからタブレットを取り出して、ウェザーニュースを確認すると、観音寺市の天気は朝見た時と大きく変わっていました。

天気を確認した結果をまとめると以下になります。

  • 13時~14時は雨。(弱い)
  • 15時~18時は雨。(強い)
  • 19時以降は曇り。

その結果を見て「・・・・・」言葉を失います。

更に周辺の市町村を確認すると「琴平町は曇りのち雨」「丸亀市は晴れ」「坂出市は晴れ時々曇り」です。

それらを踏まえて脳内で緊急会議を開きます。

今後の方針として考えられる案は以下の4つです。

今後の方針案

  1. 急いで観音寺駅へ向かう(早期に撤退する)
  2. 雨が止むと思われる19時近くまで、高屋神社(下社)で雨宿りする。
  3. このまま高屋神社(本宮)へ急いで向かい、本宮へ到着後、急いで帰ってくる。(本宮に到着後様子を見て再度考える)
  4. 丸亀市へ急いで移動する。

一つ一つ検討してみましょう。

案1はどうかな。観音寺駅までは約4kmしかないため、例え雨が降っていてもそれほど濡れないのでは。

こーさん
こーさん

悪くはないね。しかし、既に本降りだったら目も当てられない。雨に濡れた状態で数時間も電車には乗ってられないから、どこかで服や体を乾かすか、ホテルで一泊する必要があるね。他の案も検討してみよう。(案1は一時保留)

案2の雨が止むまで旅を中断してみては。過去に似たようなケースで雨が止むまで待っていたでしょう。

こーさん
こーさん

今回のケースでは難しいね。19時近くまで雨宿りならば、6時間以上も時間を無駄にするよ。また、本当に19時までに止む保証はないよ。(案2は却下)

案3の取り合えず目的地である高屋神社(本宮)へ行ってみて考えては。

こーさん
こーさん

本宮到着後に雨が強まれば、止むまで帰れなくなる。それに帰り道が夜になってしまったら山道は歩くのは危険だね。(案3は却下)

案4の今から急いで晴れ予報の丸亀市へ行ってみれば。

こーさん
こーさん

そうだね。その代わり、本日訪れる予定だった残りのスポットは全部キャンセルだね。また、丸亀市までできるだけ最短ルートで走った方が良いね。(案4は採用)

こうして脳内会議を行った結果、案4を採用する事にしました。

丸亀駅へ向かいう前に折角、高屋神社(下社)へ訪れたので、参拝する事を忘れません。

参拝後、奥にあった本宮へ続く道を見つめながら「必ずまた来るよ」と呟きました。

そして、急いで先ほど上って来た坂道を下り、丸亀市へ向けて自転車のペダルを力強く漕ぎ始めました。

丸亀市へ急げ!

空は雨雲に覆われ、いつ雨が降ってきてもおかしくありません。

サイクルコンピュータの地図を確認しながら、平坦路と思われる最短の道を頭の中に叩き込み、後は実際に走りながら進む道を調整していきます。

こうして雨雲とのチキンレースが始まりました。(ここからしばらくは写真を撮っている余裕はありません)

観音寺市から三豊市へ入ると、目の前は青空ですが、後ろを振り返ると遠くから雨雲が近づいてくるのがわかります。

更にペダルを回して、自転車のスピードを上げます。

三豊市から善通寺市へ近づくにつれて、後ろを振り返ると雨雲が見えなくなっていきました。

「勝った!」と声に出し、右手を振り上げ、勝利のガッツポーズを取ります。

しかし、まだ油断してはいけません。丸亀市まで急ぎましょう。

丸亀市に向かうまでに、昔の事を思い出していました。

数年前に岐阜県の白川郷で宿泊した翌日の事です。

その日は北から雨雲が南下してくると天気予報で言っていました。

当初は白川郷から国道360号線を北上後にしばらくして南下して高山市へ向かう予定でした。

しかし、北上中に雨に合うと大変なので、急遽計画を大幅に見直して、国道156、158号線を南下して郡上八幡市へ向かう事にしたのです。

郡上八幡市まで約80kmの距離を急いで進み、ホテルに到着して10分後には、大雨が降り続けました。

あの時は危なかったですが、今では懐かしい思い出話ですね。

丸亀市へ入ると先日登山した讃岐富士(飯野山)が見てきました。

先日の登山の楽しい思い出が蘇ります。

讃岐富士を登山した体験談については、下記記事で紹介しています。

丸亀駅まだあと少しです。空が少し曇ってきましたが雨の心配はなさそうです。

予定より大幅に早く、丸亀駅へ到着しました。

輪行の準備が終わり次第、電車に乗って岡山へ戻り、本日の旅を終えたのです。

旅の軌跡

スタート観音寺グランドホテル
ゴール丸亀駅
距離37km



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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