E-Bikeの名前を聞いたことがありますか。名前は聞いたことがあるけれど、良く知らないという方も少なくないでしょう。
E-Bikeとは、電動アシストを搭載したスポーツタイプの自転車のことです。
自転車の新しい可能性を感じることができるE-Bike。欧米では自転車市場の半数を占めていて、日本では2018年がE-Bike元年と呼ばれています。
すでに各メーカーからロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど様々なタイプのE-Bikeが販売されている。
日本では、電動アシストが付いた自転車は色々な制限がありますが、その力を体感すればきっと気に入るに違いありません。
特に荷物の多い自転車旅では大活躍。E-Bikeのメリットを知れば、その理由も納得です。
本記事では、E-Bikeのメリットやデメリットについて説明します。
E-Bikeは自転車旅に向いている
E-Bikeの一番の特徴は、何といっても電動アシストの存在です。
電動アシストは、急な坂道を上る時に一番効果を感じるもの。けれど、ロードバイクやクロスバイクと比べて疾走感を感じませんね。
ここで注目して欲しいのが、坂道を楽に上れるという事実。たとえ数十kgの荷物をのせていたとしても、電動アシストがあればスイスイ上れてしまう。つまり、自転車旅と親和性が高いといえます。
そこで、旅をするために必要とするE-Bikeの条件を以下にまとめました。
- たくさんの荷物を積載できる(例えばキャンプ道具一式を積載するなど)
- 100km以上の長い距離を走行してもバッテリーに不安がない
日本のメーカーでは、ヤマハ、深谷産業、ミヤタなどがこれらの条件を満たしているE-Bikeを販売していて、2021年4月時点で自転車旅に向いている具体的なE-Bikeは以下の通りです。
- ヤマハの「YPJ-TC」
- 深谷産業の「DAVOS E-600、E-601」
- ミヤタの「CRUISE」
海外製も含めると世の中にはいろいろなE-Bikeがありますので、上記以外にも自転車旅に適したE-Bikeはあるでしょう。
E-Bikeは今後も伸びる分野なので、これから新しいE-Bikeが各メーカーから発売されていくことが予想できます。
私の経験上、E-Bikeによる自転車旅は楽しいですね。重い荷物を自転車に乗せて長距離を走行したり、山道を鼻歌まじりで上ることができる。
また、電動アシストを使用していても、それなりの有酸素運動になるため健康にも良いですよ。
車体が重いなどデメリットを考えると、旅やサイクリングにE-Bikeを使うのはどうだろうと思えるかも知れませんが、メリットで得られる恩恵は計り知れないため、自転車旅におすすめできます。
使い方を間違わなければ、E-Bikeは自転車旅を行うための最良の相棒になるポテンシャルを秘めている。
そこで、E-Bikeのメリットとデメリットを以下にまとめました。
- メリット
- 重い荷物を積載しても快適に走行できる
- 長い距離を走行しても不安がない
- 体力に自信がない人でも大丈夫
- デメリット
- 自転車自体が重たいため輪行には向かない
- 爽快感がロードバイクやクロスバイクより少ない
- バッテリーがなくなると山道はしんどい
それぞれについて説明します。
【自転車旅に役立つサービスの紹介】
自転車旅に役立つサービスを、下記記事で紹介します。
E-Bikeのメリット
重い荷物を積載しても快適に走行できる
キャンプ道具など重い荷物を積載してキャンプ場へ出かける場合は、E-Bikeの電動アシストのおかげで重さを感じられない走行ができます。
自転車のキャリアに大きなバッグ(サイドバッグなど)を取り付けて、バッグの中へたくさんの荷物を入れましょう。
私の経験では約30kgの荷物を運んだ場合でも、斜度10%の山道を息切れすることなく余裕で上ることができました。
E-Bikeの購入時にキャリアが付いていない場合は、後からキャリアを購入して取り付けることができるタイプがほとんどです。
重たい荷物はキャリアに積載して運びましょう。
長い距離を走行しても不安がない
100km以上走行可能なE-Bikeならば、当日の走行はバッテリー切れの不安があまりありません。
しかし、走行するルートによりバッテリーの消耗具合は異なるため、一概にはいえないですね。そのため、旅の計画を立てる際には、ルートを良く検討して下さい。
ちなみに、山道や峠など上り坂ばかり走れば、バッテリーの消耗が激しい。反対に下り基調の道ばかりならばバッテリーの消耗を抑えられる。
1日の走行距離は、長くても70~85kmぐらいにすれば余裕を持てます。どうしても不安な場合は、予備バッテリーを自転車に搭載して持ち運びましょう。
バッテリーはメーカーによって重さは変わりますが、3~5kgは見ておこう。
体力に自信がない人でも大丈夫
年齢的に自転車の旅を続けるのが困難になってきても、E-Bikeは力を貸してくれます。また、体力に自信がなくて旅を楽しめない人にも恩恵が大きい。
なぜなら、電動アシストのおかげで体力の消耗は、あまり感じられません。
一人ではなく、仲間と一緒に旅をしても体力差をカバーしてくれる。そのため、体力差がありすぎて相手を気遣って走行する必要が少なく、精神的にかなりの恩恵を受けるでしょう。
E-Bikeのデメリット
自転車自体が重たいため輪行には向かない
2021年4月時点では、長距離走行ができるE-Bikeのバッテリーは重たくて自転車自体の重さが約20kg前後となっています。
そのため、輪行袋に自転車を入れて電車に持ち込むのは困難ですね。それに加えて、荷物まで持ち込むなんて現実的ではありません。
確かに不可能ではありませんが、自転車や荷物を持ち運ぶのは相当つらいですし、何よりも荷物をおくスペースの確保の問題がある。
電車移動の回避策としては、バッテリーや荷物をあらかじめ移動先にある最寄りの郵便局に郵便局留めで送っておいて、現地で回収する方法があります。
この場合は、郵便局の荷物の受け渡し日が平日のみなのか、土日祝日も対応しているのか、事前に確認しておかなければ大失敗するかもしれない。
昔、私は荷物を郵便局留めで送ったのだけど、祝日のことを失念していて郵便局で荷物を受け取れなかった経験がありました。
その時は、郵便局の事務局に電話して、職員に後日荷物を宿泊先へ送って頂くようお願いしたことで、荷物の回収はできたけど、予定していた計画が大きく狂ってしまった次第です。今では笑い話だけど当時はかなり焦りました。(笑)
その他には、クロネコヤマトの宅急便でお馴染みの「ヤマト運輸」などの配送業者へ依頼して、E-Bikeを送ってもらう方法もあります。
爽快感がロードバイクやクロスバイクより少ない
私の経験上、自転車と荷物を含む総重量が12kg未満でない場合は、快適で爽快感を感じる走行は難しいです。
しかし、E-Bikeでは電動アシストの恩恵により、重い荷物を積載しても快適に走行できますが、ロードバイクなどと比較して爽快感は明らかに少ないです。
たとえ荷物がなくても、日本でE-Bikeを走行するならば、道路交通法の取り決めにより時速24kmで電動アシストがなくなる設計となっている。
ペダルを回して時速24km以上のスピードを出せるけど、電動アシストの恩恵を受けられず、車体の重さがネックになり爽快感はあまり感じられません。
【自転車のルールの紹介】
E-Bikeも自転車なので道交法などのルールを守る義務がありますね。下記記事では、自転車のルールの一部を紹介します。
バッテリーがなくなると山道はしんどい
山道や峠などを上っている時にバッテリーが切れるとつらい目に合います。
荷物を積載していない状態でも、E-Bikeの重量は2021年4月時点で20kg前後。重量が20kgというと、一般的なママチャリと同じぐらいの重量ですよ。
これでは長い上りは、上りきるのに息が上がるのも無理がないですね。
バッテリー切れに関しては、事前に山道などを避けるルート設定や、予備バッテリーの持ち込みで回避できるので、それほど悲観することはありません。
まとめ
本記事では、E-Bikeのメリットやデメリットについて説明しました。
最後にもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- メリット
- 重い荷物を積載しても快適に走行できる
- 長い距離を走行しても不安がない
- 体力に自信がない人でも大丈夫
- デメリット
- 自転車自体が重たいため輪行には向かない
- 爽快感がロードバイクやクロスバイクより少ない
- バッテリーがなくなると山道はしんどい
自転車に荷物をのせて走ると重くて走れない、山道を上るのがとても辛い、体力がなくて長距離を走るのがしんどいと思っている人は、ぜひE-Bikeを活用してみてはいかがですか。
デメリットについては、今後改善されるのを期待するしかありませんが、メリットだけでも自転車旅では、十分な恩恵を受け取れる。
E-Bikeで旅に出かけ、素敵な自転車ライフを満喫しましょう。
尚、本記事を読んでE-Bikeに興味を持つきっかけになって頂ければ幸いです。