何年も自転車へ乗り続けていて、一度もパンクしたことがない人は、いないのではないでしょうか。
そういう私も過去に何度もパンクを経験しています。特にサイクリングへ出かけた際、途中でパンクしてしまうとテンションがもの凄く下がりますね。
昔は、毎年それなりにパンクをしていましたが、ある時、パンクについて勉強してパンクリスクを回避するよう意識付けを行なったところ、年に1回パンクすれば良いレベルになりました。
私の近年におけるパンクの回数は下表のとおり。
年 | パンクの回数 | パンクの状態 |
---|---|---|
2018年 | 0回 | |
2019年 | 0回 | |
2020年 | 1回 | スローパンク |
2021年 | 0回 |
年間約4,000~7,000kmぐらいは、自転車旅やサイクリングなどで自転車に乗っていますが、ほとんどパンクをしていません。
本記事では、パンクの原因と解決方法について説明します。
意識しだいでパンクの回数は確実に減らせる
自転車旅やサイクリングの最中にパンクするのは本当に嫌ですね。
なぜパンクが起きるのか、そのメカニズムを知っていると知らないのでは、パンクに対する意識の持ち方に雲泥の差がでてきます。
確かにパンクに合うのは、運の要素が全くないとはいい切れません。
どんなに気を付けていてもパンクする時はするもの。それでもパンクリスクを回避する努力は続けるべきですね。
そうすれば、数年に1回程度しかパンクしないようになれます。そこで、パンクの主な原因を以下にまとめました。
最期の「いたずら」以外を除いては、事前に注意できるので、普段から自転車に乗る前や乗った後は意識して確認してみましょう。
また、これらの原因の効果的な解決方法(パンクリスクの回避)を以下にまとめます。
パンクの原因をしっかり認識して対策を行なえば、パンクに合う確率はかなり低減できますね。
上記に挙げたそれぞれの原因と解決方法について説明します。
パンクの原因について追及する
タイヤの空気圧が低すぎる
空気圧が低い状態で段差などがある場所を走ってしまうと、ホイールとタイヤの中のチューブが挟んでしまい、穴が空いてしまいます。この事象を「リム打ちパンク」といいますね。
空気圧が低すぎるとタイヤが変形しやすくなり、リム打ちパンクの発生率が高くなる。
リム打ちパンクは、大きな穴が空くケースが多いため、必要に応じてチューブの交換が必要になります。
自転車へ乗る前には、必ず空気圧の確認を行うよう習慣付けていれば、リム打ちパンクは回避しやすいですよ。
また、段差がある所を走るならば、立ち漕ぎなどで体重を逃がし、タイヤへかかる負担を減らしましょう。
チューブの劣化
タイヤの中へ入っているチューブが擦れると、摩耗して薄くなっている所から穴が空いてパンクします。これを「摩耗パンク」といいますね。
しかし、チューブ全体が摩耗してしまえば、せっかく修理しても、また薄くなった所から次々と穴が空いてしまいパンクしてしまう。こうなるとチューブ交換が必要ですよ。
摩耗パンクは、小さな穴が開いていたりするので、チューブから空気が徐々に抜け落ちる。なので、直ぐにパンクとは気が付かないケースが多い。
1日で空気が抜けるのか数日かけて空気が抜けていくのかは、空いた穴の大きさや数次第によります。小まめに空気圧を確認しないと分かりません。
ちなみに、ママチャリなどのタイヤは、ほとんど英式バルブのチューブを使用しています。そのため、虫ゴムの劣化により穴が空いてパンクしてしまうかも。
1年に1回ぐらいの頻度で定期的に虫ゴムを交換すれば、安心できます。
摩耗パンクは、穴が空いてしまった箇所をパンク修理セット(パッチ)などで修復すれば直せるね。
タイヤに異物が刺さっている
道の上には様々な異物が落ちています。たとえば金属片やガラス片、釘、尖った石などですね。
タイヤは異物を踏んだ時に、貫通してチューブに穴が空くとパンクしてしまう。異物が刺さっている状態でパンク修理を行っても、また直ぐにパンクしますよ。
なので、パンク修理を行う時は、タイヤの内側・外側に異物が付着していないか確認を忘れないように。
タイヤは経年劣化により溝に亀裂が入ると、異物を拾いやすくなる傾向がありますので、定期的に交換を行ないましょう。
リムテープの損傷
ホイールの先端部分でタイヤとチューブが挟まっている所をリムといいます。
一般的なクリンチャータイヤの場合は、リムの内側には段差があり、リムテープを張ることでチューブを保護している。(ホイールによっては、リムテープが不要な製品もある)
このリムテープは、摩耗や経年劣化により凹んだり、ズレたりします。
リムテープがズレると、リムの内側の段差とチューブが擦れるので、チューブに穴が空いてしまう。これも「摩耗パンク」の一種ですね。
チューブやタイヤ交換を行う時には、リムテープの交換も考えてみましょう。自転車ショップの店員に相談すれば、適切なアドバイスを頂けます。
いたずら
残念なことですが、世の中にはいたずらでタイヤを傷つける人がいたりします。幸い私は今までそんな人に遭遇していませんね。
もし以下の事象に合ったならば、いたずらを考慮しましょう。
- いつも同じ駐輪場所でパンクする
- タイヤの側面に切り傷や穴が空いている
いたずらは、対策が非常に困難です。いたずらによるパンクが考えられるのならば、駐輪場所を大きく変えるか警察へ相談して下さい。
目が届く場所で駐輪すると、いたずら防止の効果が期待できます。
自転車旅では、常に目の届くところで駐輪し続けるのは難しいですね。
パンクリスクを減らす方法
自転車へ乗る前は必ず空気圧を確認する
自転車を乗る上で、タイヤの空気圧が最も重要です。パンクが起こる原因は、空気圧不足がダントツですよ。
タイヤの空気は自然に抜けていくものなので、定期的に空気圧を確認しましょう。
くわしくは、下記関連記事で紹介します。
荒れた道はできるだけ走らない
自転車は、整備された綺麗なアスファルトの道を走るのがベストですね。
自転車は原則、車道を走りますが、路肩に気を付けるように。路肩は異物が落ちていたりするため、あまり路肩へ近づき過ぎると、異物を踏んでパンクするかも知れません。
また、小石がむき出している道や落ち葉や木の枝が散見する道、砂利道など荒れたコースは危険です。できるだけそのような道は走らなければ、おのずとパンクリスクの回避につながります。
耐パンク性能の高いタイヤを履く
各メーカーから販売されているタイヤは年々性能が良くなっています。性能に特徴がありますので、目的に応じてタイヤを選びましょう。
タイヤ選びに迷うのならば、自転車ショップの店員へ相談するとアドバイスをもらえますよ。
私の場合は、自転車旅を続けていくため、耐パンク性能がとても高いタイヤを履いています。今はパナレーサーの「アジリストDURO」ですね。
耐パンク性能が優れたタイヤについては、下記関連記事でくわしく紹介します。
定期的にタイヤ、チューブを交換する
タイヤやチューブは消耗品です。使い続けていると必ず消耗していくので、定期的に交換が必要になります。
メーカーやタイヤの種類により性能が異なっていますので、タイヤ交換時に確認しましょう。タイヤやチューブの寿命については、下記関連記事でくわしく紹介します。
まとめ
本記事では、パンクの原因と解決方法(パンクリストの回避)について説明しました。
最期にもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- パンクの主な原因
- タイヤの空気圧が低すぎる
- チューブの劣化
- タイヤに異物が刺さっている
- リムテープの損傷
- いたずら
- パンクリスクの主な回避方法
- 自転車へ乗る前は必ず空気圧を確認する
- 荒れた道はできるだけ走らない
- 耐パンク性能の高いタイヤを履く
- 定期的にタイヤ、チューブ、リムテープを交換する
自転車旅やサイクリングなどで気分良く出かけていた時に、パンクするとテンションが下がりますね。
パンクの原因について良く理解して、パンクリスクを回避すれば、驚くほどパンクの回数を減らせます。事前にできる対応をしっかり行うことで、パンクに悩まされる日々とはおさらばですよ。
ぜひ本記事で説明した内容を実践していただければ幸いです。