
自転車のチューブを購入すると、通常バルブにはプラスチックのキャップが付いていますね。
しばらく自転車へ乗っていると、タイヤに空気を入れた後でこのキャップを付けるのを忘れた経験がある人もいるでしょう。
「別にキャップが無くても何も問題がない」と言って放置していませんか。
また、自分から「毎回、タイヤに空気を入れるのにキャップを外すのが面倒くさい」とか言ってキャップを外している人もいるので無いでしょうか。
実際のところ、なぜキャップが付いているのか疑問に感じている人もいると思います。
本記事では、キャップの役割についてお話します。
自転車の種類によってキャップの必要性は異なります
シティーサイクル(ママチャリ)では、多くの人がタイヤにあるバルブにキャップを付けているのを見かけますが、ロードバイクの場合は、付けていない人も見かけますね。

実は、キャップが無くてもタイヤから空気が抜け出る訳ではありません。
キャップの目的は、バルブ部分の保護のために付けています。
自転車の種類によって使う用途が異なりますので、そのことで、バルブキャップの必要性が大きく左右されるのです。
本記事では、以下の自転車でバルブキャップの必要性について説明します。
- シティーサイクル
- ロードバイク
- クロスバイク
- マウンテンバイク
特に自転車旅のように長期間旅を続ける場合は、トラブル回避のためにもバルブキャップは付けておいた方が良いでしょう。
【トラブルの回避方法あれこれ】
自転車旅を続けていると様々なトラブルにあいますので、下記記事ではトラブルの回避方法についてお伝えします。
バルブキャップの役割
バルブキャップは、バルブ部分の保護が目的に付けられていて、具体的には以下の役割があります。
- 雨などにより、バルブが濡れて錆びさせないようにするため
- 砂埃などが付いて、バルブを詰まらせないようにするため
このような役割を聞いてしまうと、「やっぱりキャップは付けていた方が良い」と思いますね。
トラブルを回避するという観点からは、キャップを付けた方が安心できます。

キャップを付けていなかったからと言って、必ずしもトラブルが起きると限らないよ。自転車を使用するシチュエーションによってキャップの必要性が変わってくるね。
自転車の種類によるバブルキャップの必要性とは
シティーサイクル
シティーサイクル(ママチャリ)のような実用車は、バルブキャップを必ず付けておくべきです。
シティーサイクルは、普段の通勤・通学やお買い物などに使用される頻度が高いため、雨の中を走ったりしますね。

雨の日は、カッパを来て自転車で走っている人を良く見かけるね。
シティーサイクルのタイヤには、英式チューブが使われている事が多く、「虫ゴム」が使用されています。
雨などの水分が、バルブ内に入ると虫ゴムがボロボロになる可能性があり、虫ゴムの劣化によって空気が抜けやすくなります。
もし、パンクもしていないのにタイヤに空気を入れた後で、しばらくすると空気量の減りが大きい場合は、虫ゴムの劣化が疑わしいです。
ロードバイク
雨の降っていない週末やイベントなどでしかロードバイクに乗らない人でしたら、バルブキャップは特に付けていなくても影響は少ないでしょう。
先ほどもお話しましたが、バルブキャップの役割は、水分や砂埃などからバルブを保護する事なので、基本的に舗装路しか走らないロードバイクではキャップの重要度は低いです。

ただし、雨の日でも積極的に走る人は、バルブへキャップを付けておくべきですね。

ロードバイクはある意味軽さが売りだね。人によっては、軽量化やホイールバランスの最適化を図るためキャップをあえて付けない人もいるよ。
【ロードバイクの楽しみ方】
ロードバイクの楽しみ方は色々ありますので、下記記事で紹介します。
クロスバイク
クロスバイクは、使用用途が多岐に渡るため、用途によりキャップを付けるか付けないかを判断しましょう。
主に通勤・通学に使用するならば常時キャップを付けておくと安心できます。
例えば、出勤・登校時には晴れていても、帰宅時には雨が降っていたため、雨の中自転車で帰宅する事が考えられます。
休日の晴れた日にサイクリングなどにしか使用しないのならば、特にキャップを付けていなくても問題が起きる可能性は低いですね。

自分から進んで水溜まりや砂埃が酷いところ走る人は余りいないと思いますが、そういゆう走りをする人は、普段からキャップは付けておくべきだね。
マウンテンバイク
マウンテンバイクは、山道や砂利道などのオフロードを走る事がメインです。

そのため、バルブにキャップを付けていた方が安心できますね。
山道や砂利道では、砂埃が舞っていたり、水溜りががあったりしますのでバルブに水分や砂埃が入らないようしっかりキャップを付けましょう。
バルブキャップが割れたり無くしたりした場合の対応
チューブに付いているバルブのキャップは、プラスチック製が多く、経年劣化により割れたりします。
また、バルブのキャップを紛失する可能性もあります。
例えば、タイヤに空気を入れるために、その都度バルブのキャップを外さなければならないため、タイヤに空気を入れた後でうっかりキャップを取り付けるのを忘れて、そのままキャップを無くしてしまうケースは十分考えられます。
その場合は、以下の方法でキャップを入手しましょう。
バブルキャップの入手方法
- 新しくチューブを購入する
- キャップのみを購入する
- 自転車ショップでもらう
新しくチューブを購入する
新しくチューブを購入すると、当然バルブの先にはキャップが付いています。
今後チューブを使用する予定があるならば良いですが、キャップを入手するためだけにチューブを購入するのは勿体ないのです。
そのため、この方法が手段としてはありますが、お勧めはしません。
キャップのみを購入する
キャップの入手方法は、やはりキャップ単体で購入するのがベストですね。
自転車ショップでは、キャップ単体で販売しているため入手が容易です。
新しく購入するならばアルミ製のキャップをお勧めします。

アルミ製のキャップはプラスチック製と違ってまず壊れません。

キャップの色も自分で選べるので、自転車のカラーリングに合う色を選択すれば、更に愛着が増すよ。
キャップの購入時の注意点として、バルブの種類によって3種類ありますので自分が乗っている自転車はどのバルブの種類なのか事前に確かめておきましょう。

尚、自転車のバルブの種類は以下になります。
バルブの種類
英式(主にシティーサイクル、軽快車に使用)
仏式(主にロードバイク、クロスバイクに使用)
米式(主にマウンテンバイク、クロスバイクに使用)
自転車ショップでもらう
自転車ショップでは、毎日多くのパンク修理やチューブ交換を行なっています。
そのため、廃棄予定のチューブがたくさんあり、そのチューブにはバルブキャップが付いている可能性はかなり高いです。
そこで、自転車ショップの店員へ廃棄予定のチューブからバルブキャップを頂けないか尋ねてみましょう。
おそらく、高い確率で貰えると思います。

貰えるバルブキャップは、プラスチック製の物に限ると思うよ。
バルブキャップをカスタマイズ
バルブキャップをカスタマイズして、オリジナルキャップにしてみるのも良いかも知れません。
例えば、タイヤのキャップをLED化にすれば、夜間の走行時にタイヤの中に光る輪ができて、人や車からの視認性が大幅にアップします。

実際にメーカーからLED化しているキャップが販売されているね。
自転車旅ではキャップを付けておきましょう
長い間、自転車で旅を続ける場合は、考えられるトラブルを想定して予め準備をしておきます。
それは、自転車のバルブキャップにも言える事です。
旅の道中に雨の中を走ったり、山の中を走ることも考えられるため、バルブを保護するためにもキャップは付けておきましょう。
【自転車旅の光景】
自転車旅の様子について、下記記事で紹介します。
バルブキャップの必要性は、自転車の種類次第です
バルブキャップの役割と必要性についてお話しました。
個人的には、キャップを付けてバルブの保護をしていた方が、トラブルの軽減を図る可能性が高まると考えています。
また、キャップは付けていたほうが精神的に安心できますね。
自転車の種類別にバルブキャップの必要性をまとめると以下になります。
種類 | キャップの必要性 | 備考 |
---|---|---|
シティーサイクル | 必要 | |
ロードバイク | 不要 | 雨が降っていない日で舗装路を走る場合は、キャップの必要性は低いです。 |
クロスバイク | 必要・不必要 | 使用用途次第で必要にも不必要にもなります。 |
マウテンバイク | 必要 |
キャップ自体は、自転車の運転や走行性能に何も影響を与えませんが、自分がどのような場面で自転車を使用するのかきちんと把握して、キャップの有無を判断しましょう。