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旅の体験談

絶景ロード、山陰海岸ジオパークのサイクリング(鳥取市→新温泉町)

山陰海岸ジオパークの風景

山陰海岸ジオパークで知られる山陰地方のダイナミックなリアス式海岸を満喫しませんか。

車でドライブするのも良いですが、程よいスピードで潮風の香りを味わいながらサイクリングしていると、より旅の楽しさを感じられますね。

今回の旅では、鳥取県鳥取市から兵庫県の新温泉町にある七釜温泉郷へ向かいます。

その道中は、日本最大級の透明度を誇る海「浦富海岸」を始めとする山陰海岸ジオパークの絶景ロードを満喫しました。

本記事では、鳥取市から新温泉町までのサイクリングレポートをお届けし、道中立ち寄った絶景・観光スポットを紹介します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 旅やサイクリングが好き
  • 山陰海岸ジオパークの絶景に興味がある
  • 鳥取市から新温泉町へ向かう道中で、立ち寄るべきスポットを知りたい

山陰海岸ジオパークとは

海に浮かぶ小島
山陰海岸ジオパークの風景

山陰海岸ジオパークは、京都府の京丹後市東端から鳥取市の西端(岩美町)までの東西約120km、南北約30kmを誇る広大なエリアを有するジオパークです。

ジオパークについて、一言でいえば「大地の公園」のことであり、何となく意味が汲み取れるでしょう。

地球・大地を意味するジオ(Geo)と公園を意味するパーク(Park)と合わせた言葉がジオパークになります。

山陰海岸ジオパークの特徴は、約2,500万年前にあった日本海形成に関わる火成岩類や地層を始め、リアス海岸や砂丘など貴重な地形・地質遺産を数多く観察できることにつきますね。

多くの絶景スポットが点在していますので、是非足を運んでみて下さい。

【長い年月で造られた絶景】

日本全国には、ジオパークのように、長い年月を経て造られた絶景スポットが沢山ありますね。下記記事では、そんな絶景を紹介します。

山陰海岸ジオパークを走る自転車旅、日本海の絶景を堪能

旅のスタートは鳥取駅から

JR鳥取駅
JR鳥取駅

今回の旅のスタートは、鳥取県鳥取市のJR鳥取駅から始まります。

駅までは、電車を使って輪行でやってまいりました。

鳥取駅前で、地名のオブジェを見つけてしまい、思わず愛車(自転車)と記念撮影。

鳥取の文字オブジェ

サイクリストの性(サガ)でしょうか。

このようなオブジェがあると、自転車と一緒に撮影したくなりますね。(笑)

まずは、山陰海岸ジオパークが広がる岩美町へ向かった次第です。

本日は晴天で、まさにサイクリング日和ですね。

平坦な道

鳥取市の有名な観光スポットと言えば「鳥取砂丘」を挙げる人が多いでしょう。

私は過去数回、自転車旅で鳥取砂丘へ訪れたことがありますが、何度訪れても良い物です。

今回も鳥取砂丘の前を通りかかり、砂丘の魔力?に引き寄せられそうになったのですが、そんな思いを振り切り、浦富海岸を目指しました。

鳥取砂丘の入口
鳥取砂丘の入口

岩美町へ入ると、昼食を食べるために道の駅「きなんせ岩美」へ立ち寄ります。

道の駅「きなんせ岩美」
道の駅「きなんせ岩美」

そこで、珍しい郵便ポストを発見。

こちらを見て下さい。ポストの表面には、金色の派手な麒麟(きりん)が描かれていました。

麒麟獅子舞いの郵便ポスト
麒麟獅子舞いの郵便ポスト

鳥取県では、麒麟獅子舞いが古くから伝わっており、全国的に珍しい。

まさにご当地郵便ポストですね。

「村上水産 海陽亭」でエビフライ定食を美味しく頂き、エネルギー重点も完了!

エビフライ定食

そして、浦富海岸の情報を入手するために、JR岩美駅に隣接する岩美町観光協会へ訪れました。

そこで、浦富海岸について情報満載のパンフレットを入手した次第です。

パンフレットを見ながら浦富海岸に点在する絶景スポットを確認。

その後、浦富海岸へ向けて、自転車のペダルを漕ぎ出しました。

【輪行に関する話】

輪行袋に入れた自転車ならば、電車などの公共交通機関が利用できるので、行動範囲が広がりますね。下記記事では、輪行に関する話を紹介します。

城原海岸と鴨ヶ磯海岸の絶景に癒される

海へ近づく道

絶景スポット好きならば、絶対に訪れて欲しい所が「浦富海岸(うらどめかいがん)」です。

浦富海岸は東西15kmもあり、多くの見どころが点在しています。

今回の旅は、浦富海岸の絶景スポットを訪れたくて考えたため、浦富海岸へ近づくにつれ、ワクワクが止まりません。

浦富海岸には、城原(しらわら)海岸や鴨ヶ磯海岸、千貫(せんがん)松島、西脇海岸など絶景スポットが目白押し。

全ての絶景・観光スポットをじっくり見て回っていると、1日あっても時間が足りないです。

そこでポイントを押さえ、浦富海岸を堪能した次第です。

ダイナミックなリアス式海岸が織りなす景色は、見る物に感動を与えるでしょう。

城原海岸の風景
城原海岸の風景
城原海岸の風景
城原海岸の風景

まるで殿上人のプライベートビーチを彷彿させる景色も広がっていました。

鴨ヶ磯
鴨ヶ磯海岸の風景
千貫松島の景色
千貫松島の景色

城原海岸では、最高透明度が25mもあり、環境省の水質調査で最高ランクのAAを獲得したことで知られています。

これは、沖縄県の石垣島の海に匹敵する透明度ですね。

そんな景色を眺めていると、十分に癒されました。

綺麗な海に浮かぶ岩礁

遊歩道が整備されていますので、遊歩道や海岸を歩きながら、日本海の絶景を味わい尽くしましょう。

きっと一生の思い出に残りますよ。

田後公園で一休み

町中の風景

絶壁地帯を通り抜けると、岩美町田後(たじり)地区へ入りました。

久しぶりに見た町並みに、どこか休憩できるところを探します。

城原海岸や鴨ヶ磯海岸などでは、徒歩で時間をかけて見て回っていたため、それなりに疲れました。

港近くで田後公園を発見。こちらが案内板になります。

田後公園の案内板

田後公園は階段を上った高台にあり、展望台が整備されていました。

田後公園の展望台
展望台

しばらくの間休憩しながら、海の景色を眺めます。

「城原海岸や鴨ヶ磯海岸で十分な時間を過ごしたならば、海の景色は見飽きないの?」とツッコミが入りそうですね。(笑)

海の景色は、場所や時間により様々な表情を見せてくれますので、基本的に見飽きることはありません。(しかし、何事も例外はあります。)

こちらが、田後公園からの眺めです。中々良い景色が広がっていました。

田後公園からの景色

遠くには、白い灯台が見えますね。

恐らく位置的に城原海岸から見えた白い灯台と同じ物と思います。

十分な休息を取ることで、かなり体力を回復できました。

自転車旅では、本当に休憩が大事なので、休む時はしっかり休みましょう。

浦富海水浴場の砂浜と荒砂神社の参拝

田後公園から少し東へ向かうと、鳥取県内で有数の海水浴場である「浦富海水浴場」へ辿り着きます。

白い砂浜が美しい浦富海水浴場は、海水浴シーズンになると多くの人が訪れるそうです。

浦富海水浴場
浦富海水浴場

私が訪れた日は、シーズンオフのため、砂浜を歩いている人はまばらでした。

この海水浴場に隣接して荒砂(あらすな)神社が建立していましたので、参拝した次第です。

荒砂神社の鳥居
荒砂神社の拝殿
荒砂神社の拝殿

荒砂神社は、戦国時代に山中鹿之助の鳥取城攻略の際に祈願された神社です。

後から知ったのですが、水泳アニメ「Free!」に良く出てくる神社のため聖地扱いされているとか。

尚、岩美町観光協会へ立ち寄った時に、館内に「Free!」の関連グッズが所狭しと置かれていましたので、気になる方は荒砂神社と共に足を運んでみては如何でしょうか。

拝殿にお詣りをした後、本殿を見学していると、珍しい龍の彫刻を見つけました。

 五段の龍の彫刻
五段の龍

見事な「五段の龍」の彫刻は、左甚五郎の高弟小倉円三郎によるもの。

普段見かけない物を見つけると、テンションが上がりますね。(笑)

これだから旅は面白いのです。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館で大王イカを見る

ジオパークのことを良く知るために、国道178号沿いにある「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」へ立ち寄りました。

ここで予想外の物を見つけて大変驚いた次第です。

この自然館では、山陰海岸ジオパークについて様々な資料や映像で紹介しており、その魅力を学習できます。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館

また、山陰海岸の砂や生き物を観察できる体験学習コーナーもあり楽しめますよ。

尚、入館料が無料なのは嬉しい限りです。

こちらが館内の眺め。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館の館内
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館の館内

それほど広さはないので、30~60分もあれば十分に見て回れますね。

館内には、ミニ水族館がありましたが、特に私を驚かせたのは、大王イカの標本。

大王イカ
大王イカ
大王イカ(上から)

この標本の個体(メス)は、沖合30kmの水深約240mの地点で捕獲されたそうです。

体長は3.2mの特大サイズ。初めて見た大王イカにビックリしました。

こんなビックサイズのイカが海で泳いでいるのを見かけたら、絶対に全力で逃げます。(笑)

西脇展望駐車場と陸上展望駐車場からの眺め

西脇海岸の景色

国道178号を離れ、東浜海水浴場方面へ走っていると、陽光に照らされたエメラルドグリーンの海が見えてきました。

余りの綺麗な景色に自転車を停車し、しばらく西脇(にしわき)海岸の景色を眺めていた次第です。

近くには、こちらの標識が立ってあり、ここが西脇展望駐車場であることが分かりました。

西脇展望駐車場の案内標識

エメラルドグリーンの海には、いくつもの小さな岩が浮かび上がり、緑の松が生い茂る景観は素晴らしく、ほろぼれしますね。

西脇海岸
西脇海岸

思わず「ビューティフル!」と声を出して驚嘆するほどです。

浦富海岸の中でもアクセスが抜群な位置にあるため、訪れやすいでしょう。

それに、何と言っても駐車場から徒歩ゼロ分で、絶景が見られるは嬉しい限りです。

西脇海岸の眺めに満足した後でも、横目で美しい日本海を眺めながら、自転車を走らせていました。

綺麗な海が見られる道

その途中で、東浜海水浴場へ立ち寄り浜辺を眺めたり、JR東浜駅へ立ち寄っていたので、中々先へ進めません。(笑)

JR東浜駅
JR東浜駅

JR東浜駅前には、レトロな緑色の郵便ポストがポツンと立っていました。

古い型の郵便ポスト

このレトロな郵便ポストは、田舎へ行くと赤色の物はそれなりに見かけるのですが、緑色の物は何気に初めて見ましたね。(嬉)

青色や黄色などもあるのでしょうか。気になります。

しばらく、道なりに東へ向けて走っていると、鳥取県と兵庫県の県境近くに到着。

そこには、陸上(くがみ)展望駐車場があり、そこから眺めた景色がこちら。

日本海の絶景スポット

日本海と東浜海水浴場の砂浜が一望できるビュースポットですね。

特にサンロードの景色は美しく、強く印象に残りました。

陸上展望駐車場からの景色

心に残る、七坂八峠展望台から見える景色

七坂八峠展望台
七坂八峠展望台

兵庫県の新温泉町へ入り、道なりに走っていると、七坂八峠展望台へ到着。

こちらの展望台にあった、カメラを置ける「撮ってちょ~台」が何気にGood!

カメラの置台

一人でも記念撮影が簡単です。それにしてもカメラ台のネーミングが面白い。

確かこのカメラ台は、城原展望所でも見かけた記憶があります。

七坂八峠展望台から見渡せる景色がこちら。

七坂八峠展望台からの眺め
七坂八峠展望台からの眺め(拡大)

居組港や不動山など居組海岸の景色が綺麗ですね。

また、落差の凄いヘアピンカーブも見えますので、自転車の運転には要注意。

ここまで来ればゴールの七釜温泉郷までは、残り約10kmなので、暗くなる前には宿屋に到着できる確信に至った次第です。

絶景スポット、穴見海岸展望所

海が見える道

七坂八峠をいっきに下り、新温泉町の居組地区を抜けて、国道178号線を走っていると、目の前に「穴見海岸展望所」の案内標識が見えてきました。

穴見海岸展望所も立ち寄って欲しい絶景スポットですね。

穴見海岸展望所
穴見海岸展望所

穴見海岸の景色は、日本海の荒波で削られて造られた大小の岩礁が見て取れます。

穴見海岸の景色
穴見海岸

中央に見える白い岩が白島で、角礫(かくれき)の少ない火山岩ですね。

また、周辺の黒岩と対照的なため、目立っていました。

穴見海岸の風景

尚、この辺りは水深が浅く、水が美しいため、磯突き漁などが行われているそうです。

陽光に照らされた岩礁が美しく映えり、ビュースポットとして素晴らしい。

夕日が沈む時間帯に訪れると、最高の景色が見られるでしょう。

ゴールの七釜温泉郷へ

海に浮ぶテトラポッド
海に浮かぶテトラポッドの景色

本日の山陰海岸ジオパークを巡る絶景ロードは、海ばかり見ていましたが、全く飽きることなく最高の時間を過ごせました。

美しい夕日を眺めていると、時間が経つのを忘れそうです。

美しい夕陽

ほとんど海が見える道を走ってきましたが、七釜温泉郷は内陸部にあるので、海岸線を離れ新温泉町の七釜地区へ自転車を走られました。

そこでには、のどかな田園風景が広がっています。

田舎の景色

いつもなら道の駅を見かけたら立ち寄りますが、今回はパスですね。

道の駅「山陰海岸ジオパーク浜坂の郷」
道の駅「山陰海岸ジオパーク浜坂の郷」

遠目で見ても閑散としており、すでに営業時間が過ぎていることが伺い知れました。

この道の駅から七釜温泉郷までは約1kmほどです。

あっという間に七釜温泉郷へ到着し、本日のお宿へ辿り着きました。

七釜温泉郷の看板

まとめ

山陰海岸ジオパークは、絶景スポットの宝庫であり、最高のサイクリングを楽しめます。

浦富海岸の東側は、車やバイク、自転車で見て回れますが、西側の城原海岸と鴨ヶ磯海岸、千貫松島などは、徒歩でなければ進めないところが多いですね。

徒歩移動のため、ポイントを押さえて見て回っても2~3時間はかかります。

しかし、時間を費やす価値は十分にありますよ。

ダイナミックなリアス式海岸が織りなす絶景スポットを満喫できて、充実した旅になりました。

【山陰海岸のサイクリング】

今回の旅は、鳥取県鳥取市から兵庫県の新温泉町までです。他の町を旅した山陰海岸のサイクリングのレポートは、下記記事で紹介します。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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