山陰地方を代表する水の都「松江市」。
市街地が宍道湖と中海(なかうみ)という水域に挟まれているため、水の都と呼ぶに相応しい景観を楽しめます。
また、市街地やその周辺には数多くの見所が点在しているため、非常にアクセスが良いのも嬉しい限り。
国宝「松江城」を始め、城下町散策を楽しめる「塩見縄手」、夕日の美しい「宍道湖」、風情豊かな温泉街「玉造温泉」、神秘的な鏡の池で縁を占う「八重垣神社」、牡丹の聖地「由志園」など足を運びたい観光スポットは、数え上げたらきりがありません。
本記事では、松江市の市街地より比較的近くアクセスが良いところを中心に、松江市へ訪れる機会があれば絶対に外せない観光スポットを紹介します。
水の都「松江市」とは
島根県松江市は、島根県東部に位置している島根県の県庁所在地です。
松江の市街地では、いたるところに水路が整備されており、昔は生活に欠かせませんでした。
今でも石積みの護岸が残っていたり、松江市民の暮らしに溶け込んで生活の一部となっている水路や川があることから「水の都」と呼ばれるのも納得。
近くに空港もあるため、遠くから訪れる場合でも比較的アクセスが良いでしょう。
出雲空港(出雲縁結び空港)から連絡バスで約40分、鳥取県の「米子鬼太郎空港」から在来線で約1時間30分ほどで到着できますね。
本記事では、松江市の市街地から比較的近くの観光スポットを以下8つ紹介します。
【出雲市の観光スポットを紹介】
松江市に隣接する出雲市には、出雲大社など見所が多いです。出雲市にも足を延ばして観光を楽しんでみませんか。下記記事では、出雲市の観光スポットを紹介します。
松江のシンボル国宝「松江城」
JR松江駅から約30分ほど歩くと威風堂々とした松江城が見えてきます。
400年以上経過して今でも当時の姿が色濃く残る天守は、日本国内でわずか12城しかない現存天守の一つ。
戦う城として、石落としや狭間(さま)、石打棚、格子窓が仕掛けられており、いつでも戦の準備が整えられていますよ。
特に天守内にある井戸や塩の貯蔵庫は大変珍しい。
敷地内には、自然が豊かな松江城山公園が整備されており散策も楽しめます。
また、散策しながら松江神社や興雲閣などへ是非、足を運んでみて下さい。
毎年5月上旬に見所を迎えるナンジャモンジャ(正式名称:ヒトツバタゴ)の花は凄いかも。
一風変わった名前ですが、雪のように真っ白なふわふわした花は、とても印象に残りました。
尚、松江城の見所を下記記事でより詳しく紹介します。
遊覧船で巡る「松江堀川めぐり」
松江城を囲む内堀と外堀の水路を遊覧船で1周するのが「松江堀川めぐり」です。
約3.7kmの水路を約50分もかけて、ゆっくり水路を巡りながら城下町の風情を楽しめます。
船頭さんが様々な見所を教えてくれるでの、初めて方でも安心ですね。
尚、1日乗船券となっているため、同じ日ならば何度でも乗船できるのは素晴らしい。
コース上には、3か所の船着き場がありました。
必要に応じて、自由に乗り降りして松江市内の観光を楽しみましょう。
詳しくは、下記関連記事で紹介します。
塩見縄手で松江の城下町歩き
塩見縄手(しおみなわて)は、明々庵から小泉八雲旧居までの約500mの通りで、かつて中級武士の屋敷が連なっていました。
今でも川沿いに当時の姿が残る武家屋敷を始め、小泉八雲記念館など見所は多いです。
また、塩見縄手から少し離れた所には、松江の歴史と文化をより学べる松江歴史館と松江ホーランエンヤ伝承館があります。
是非、足を運んでみて下さい。
武家屋敷の敷地内には、カフェや土産屋、衣装のレンタルをしているお店がありますよ。
着物をレンタルして松江の城下町を歩き、当時を偲ぶのも素敵ですね。
塩見縄手は、1973年に松江市の伝統美観保存区域(塩見縄手地区)に指定されており、1987年には、日本の道100選に選ばれました。
塩見縄手について詳しくは、下記関連記事で紹介します。
感動の絶景!宍道湖の夕日
島根県の松江市と出雲市にまたがる、日本国内で第7位の広さを誇る宍道湖。
夕日100選にも選ばれている美しい夕景を堪能できる鑑賞スポットが、松江市に整備されています。
有名な夕日スポットとして、湖畔に佇ずむ島根県立美術館やその周辺の岸公園、夕日を楽しむために整備された「とるぱ」、白潟公園などがありますね。
また、宍道湖観光遊覧船「はくちょう」では、最終便のみ夕暮れの時間に合わせて出航するのも見逃せません。
辺り一面がオレンジ色に染まる夕景はとても印象深く、1日の終わりを締めるハイライトにピッタリ。
時間の許す限り、神々しさを感じる夕景を楽しみましょう。
詳しくは、下記関連記事で紹介します。
由志園で見る3万輪の牡丹の景色
由志園は、中海に浮かぶ大根島にある日本庭園です。
1年中牡丹を楽しめる「牡丹の聖地」であり、季節に伴う様々なイベントが開催されているため、一人でも家族連れでも楽しめます。
特にゴールデンウイークの期間が凄い。
何が凄いかと言えば、池を埋め尽くす3万輪の牡丹の景色には、度肝を抜かされますよ。
夏には約30万球、冬には約100万球による島根県最大級のイルミネーションスポットに。
また、園内には、枯山水(かれさんすい)庭園や溶岩庭園、雲州人蔘ミュージアムなど見所も盛り沢山。
1年を通じて楽しめる観光スポットです。
詳しくは、下記関連記事で紹介します。
日本最古の美肌温泉「玉造温泉」の温泉街
玉造温泉は古くから「美肌の湯」と言われ、玉湯川沿いには温泉街が形成されており、情緒あふれる素敵スポットが沢山あります。
特に玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)と清巌寺(せいがんじ)は外せないでしょう。
玉作湯神社では、多くの女性が恋愛成就・縁結びのため足を運んでおり、「願い石」と「叶い石」を使った独特な参拝方法を是非体験してみて下さい。
願い石からパワーを授かった叶い石をお守り袋に入れて持ち歩けば、きっと良い事が訪れるかも。
清巌寺では、おしろい地蔵さまが安置されており、このお地蔵さまにおしろいを塗って祈願する一風変わった参拝が実に面白い。
おしろい地蔵さまには、美肌祈願ができるため多くの参拝客が訪れます。
近年、SNSなどでクチミが広がり、沢山の女性が訪れる人気スポットに。
その他にも勾玉をかたどった勾玉橋、カッパドキアのミニュチュア版といえるような小さな神様のお家が建ち並ぶ「きらきら橋」は見物です。
また、湯薬師広場のたらい湯では、玉造温泉の源泉を柄杓ですくい容器に入れて持ち帰れるという。
是非、温泉宿に1泊して周辺の観光を楽しんでみては如何でしょうか。
尚、玉造温泉街の詳細については、下記関連記事で紹介します。
鳥と花の楽園「松江フォーゲルパーク」
松江フォーゲルパークは、宍道湖に面する丘陵地帯にあります。
一畑電車に乗って松江フォーゲルパーク駅で下車すれば、徒歩約1分ほどで入口へ辿り着くのは嬉しいですね。
広大な敷地内には、国内最大級の花の展示温室「センターハウス」があり、ベゴニアやフクシアなど約1,500品種、1万株の綺麗な花が展示されています。
また、90種類以上の約400羽にのぼる世界の珍しい鳥が飼育されており、見学や触れ合うこともできますよ。
ケープペンギンのお散歩やフクロウの飛行ショーなどイベントも盛り沢山で、一人でも家族連れでも楽しめます。
日本国内に13羽しかいない「動かない鳥」と呼ばれるハシビロコウは大変貴重。
ハシビロコウのフドウ君に是非会いに来てあげて下さい。
尚、松江フォーゲルパークについては、下記関連記事で詳しく紹介します。
若い女性に大人気、八重垣神社の縁占い
八重垣神社(やえがきじんじゃ)は、ヤマタノオロチの伝承に深く関わる由緒正しい古社です。
縁結びスポットとして知られており、境内の森にある神秘的な鏡の池で行う縁結びの占いが女性に大人気。
授与所で授かった半紙を池に浮かべ、半紙が沈む時間や沈んだ位置とあなたの距離で占いを行うという。
また、池に浮かべた半紙には、お告げの文字が浮かびあがります。
しっかりお告げを確認して、今後の自分の糧(かて)としましょう。
境内には、多くの歌碑や宝物庫があるので、ゆっくり見て回るのが良いかも。
また、御祭神の一人である稲田姫命(いなだひめのみこと)がその昔、御立てになった2本の椿が1本にくっついたという神聖な椿(夫婦椿)が3箇所にありますのでお見逃しなく。
尚、八重垣神社について詳しくは、下記関連記事で紹介します。
まとめ
松江市へ来る機会があれば、絶対に足を運びたい観光スポットを紹介しました。
どれもが何度でも訪れてみたい観光スポットばかりです。
今回紹介した観光スポットは、比較的松江市の市街地に近いところばかりですので、アクセスも良いですよ。
2~3日程度あれば全てゆっくり見て回れるので、水の都「松江市」の観光を楽しみましょう。