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ロードバイクの維持費は年間で考えると思ったほど高額ではない

ロードバイクには維持費がかかる

ロードバイクを始めるに当たり気になるのは、導入費と維持費ではないでしょうか。

導入費に関しては、自転車本体とヘルメットやライトなどの初期装備となるので、あらかじめ予測しやすいですね。しかし、維持費は今一つピンとこない方も少なくありません。

車のように税金がかかる訳ではありませんが、年間を通じてそれなりに乗り続けるのであれば、毎年ある程度の維持費がかかるのは、仕方がないでしょう。

本記事では、ロードバイクにかかる維持費の内訳と、維持費の減らし方について説明します。

実際、維持費はロードバイクの走り方や扱い方、走る環境により大きく変動するもの。本記事で説明するのは、あくまでも参考程度にとどめておいて下さいね。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • ロードバイクを始める予定
  • ロードバイクの維持費を知りたい

ロードバイクにかかる維持費の内訳

ロードバイク

私たち日本人は、子供のころからママチャリに触れる機会が多く、大人になっても日常生活で利用していたりします。

そのため、「自転車=ママチャリ」のイメージが強く、頑丈なものととらえている節があるだろう。また、過去の経験から故障などで修理を必要としない限り、ほとんどお金がかからない乗り物と思う人は多いです。

そのことから同じ自転車に属するロードバイクも、維持費があまりかからないと何となく思っていたりする。

実際は、明らかにママチャリより維持費は高額になりますが、年間で考えるとそうでもありません。

ママチャリでは、年間の維持費が0円だったりすることも少なくありませんが、ロードバイクにそれを期待するのは難しいですね。

グループライドの光景

冒頭でも触れましたが、維持費はロードバイクの走り方や扱い方、走る環境により大きく変動します。

なので、一概にはいえませんが、年間の走行距離が3,000~6,000km程度であれば、個人的な経験より、年間の維持費は約3万円ほどみておきたい。

年間3万円あれば、1年間ロードバイクで遊べると考えれば、かなりコスパの良いスポーツではないでしょうかね。

そこで、主なロードバイクにかかる維持費の内訳を以下にまとめました。

  • 消耗品費(約2万円)
  • 修理代(約0~3千円)
  • ケミカル用品代(約2~5千円)
  • 自転車保険(約5千円)

それぞれについて説明します。

消耗品費

ロードバイクのタイヤやチェーン

ロードバイクの主な消耗品には、タイヤやチューブ、チェーンなどがあります。

これらは、走行距離が長くなるほど摩耗していくので、寿命を迎える前に交換するものですね。

年間の走行距離が3,000~6,000kmであれば、1年に1回はタイヤやチューブ、チェーンを交換する機会が多いだろう。

もちろん走る環境やメンテナンスの頻度、自転車の保管状態により、寿命は短くなったり、長くなったりするので、状態がよければ寿命は延びる。

そうであるならば、1.5年や2年に1回のペースで交換できるようになれる可能性があります。

自転車に使われる消耗品は多く、先ほどあげたもの以外には、ワイヤー類やブレーキシュー、リアギア(スプロケット)、バーテープなどがあり、状態に応じて交換していくため、その年によっては消耗品にかかる割合が増大するのは仕方がありません。

そのため、ロードバイクを乗り続けるならば、これらの消耗品は必要経費として考えておく必要があります。

修理代

フロントギア

ロードバイクに乗っていれば、故障する可能性はゼロではありません。

特に多いのがパンクですね。自分自身で修理するならば費用はかかりませんが、自転車ショップへ依頼すると、工賃がかかります。

パンクが起きる最も多い原因は、空気圧不足なので、ロードバイクへ乗る前にしっかり確認しよう。

また、ロードバイクの走行中にチェーンやペダル付近から異音が聞こえるならばスルーしないように。何かしらのトラブルが発生している可能性があるため、きちんと対処して下さいね。

落車などで自転車に強い衝撃を受けると、それが原因で変速機が壊れたり、スポークが折れたりする可能性があります。

特にカーボンフレームを使っているならば、クラックが入るかも知れない。そうなれば修理代に数万円はかかるものですね。

1年を通じてパンクせずメカトラブルも発生しないのであれば、ほとんど修理代は発生しません。

ロードバイク

私の経験では、15年以上も自転車旅を続けてきましたが、大きなメカトラは、クランクの破損が1回、変速機の破損が1~2回ほどと少ないですね。また、近年はほとんどパンクしていないため、年間の修理代はゼロが多いですよ。

特にロングライドや自転車旅を重視しているならば、耐パンク性能の優れたタイヤがおすすめです。

年間の維持費とは別に、非常時の修理代としてある程度まとまった金額(5~10万円ほど)をあらかじめ用意しておくと、いざという時に安心感があります。

ケミカル用品代

ケミカル用品

ロードバイクに限った話ではありませんが、自転車は定期的なメンテナンスをしないと、安全で快適に走れなくなります。

特にロードバイクは、長時間走り続ける機会が多いため、メンテナンの頻度は多くなるものですね。

自分でできる簡単なメンテナンスといえば、洗車やチェーンの洗浄と注油、あとは変速機やブレーキレバーなどの駆動部の注油でしょう。

必要なケミカル用品は、あらかじめ一式取りそろえておきたい。具体的には、パーツクリーナやチェーンクリーナー、チェーンオイル、ウェスなどですね。

メンテナンスの頻度にもよりますが、ケミカル用品は、毎年すべて使い切るものではないと思うので、必要におうじて補充しましょう。

チェーンとリアギア(スプロケット)
チェーンとリアギア(スプロケット)

特にチェーンの洗浄と注油は大事です。たとえば、駅前などの駐輪場で見かける自転車の中には、チェーンやリアギア(スプロケット)が錆ているのを見かけたりしませんか。

あれは、定期的に洗浄と注油をしていないから起こるものですね。そんな状態では、自転車自体のパフォーマンスの低下はまぬがれません。

錆の原因だけでなく、リアギアなどへ余計な負荷を与えることになるので、結果的に「修理代」がかさみます。

自転車保険

沢山のロードバイク

ロードバイクを含め自転車に乗るのであれば、自転車保険は必ず加入しよう。自分自身の怪我の治療費だけでなく、万が一の高額賠償に備えるのは大事です。

特に個人賠償責任保険の補償金額は、最低でも1億円以上にしておきたい。過去の判例では、自転車事故で1億円近い賠償請求がされた実績があります。

自転車は車と違って、保険の加入を義務化しておらず、自治体により対応がまちまち。

大阪府や滋賀県などでは、自転車保険の加入が義務化されていますが、努力義務にとどめている自治体も少なくありません。

努力義務とはあくまで「自転車保険に加入するよう努めるように」という意味合いなので、強制力はないですね。

自転車と車の衝突

道路交通法の改正により、2023年4月1日より全ての自転車利用者に対して、ヘルメットの着用が努力義務化されました。バイクのヘルメットも努力義務から義務化へ流れたので、おそらく同じ流れになるだろう。

「努力義務」と「義務」が混在している状態というのは、いずれ全て義務化に統一される前触れともいえます。いきなり変えると混乱をきたすため、徐々に変えていくわけですね。

年間維持費の減らし方

ロードバイク

維持費というのは、出来るだけ少なくしたいですね。

維持費をゼロにするのは難しいですが、工夫次第では少なくできます。ポイントは「消耗品費」と「修理代」をどこまで抑えらえるかにかかっている。

年間の走行距離が長くなると、消耗品費を抑えるのは難しいので、使用頻度や走行距離が年間を通して同じくらいという条件で説明します。

一番簡単な方法は、ロードバイクの扱い方に気を付けること。具体的にいうと、急ブレーキをかけたり、ムラのある無理な走り方をしない。それに大雨・暴風・降雪など天候が悪い日は乗らないようにするのが大事ですよ。

自転車の室内保管

また、定期的なメンテナンスが重要となる。室内保管やチェーンの洗浄や注油を始め、ロードバイクへ乗る際には、ブレーキやライトなどの点検を行い、タイヤの空気圧を常に適正にしよう。

このようなことを実践していれば、パーツの寿命が延びて交換する頻度も少なくなり、年間維持費を抑えられます。

もしパンクなどをしたならば、自転車ショップへ依頼するのではなく、自分で作業をすれば工賃はかかりません。

このことから知識と技術を磨いて、自転車の整備をある程度自分でできるようになれば、自転車ショップへ依頼する頻度は少なくなり、維持費を抑えられます。

維持費ではないけど考慮しておきたい経費

ロングライドイベントの様子

ロードバイクを楽しんでいると、サイクルイベントや自転車旅に興味がわくものですね。毎年、どこかへ出かけている人も多いだろう。

これらを行なうにあたり、まとまった費用が発生します。輪行で移動するならば交通費が発生し、イベントや旅先で宿泊するならば宿泊費がかかりますね。

それ以外にもイベントの参加費や食費、観光費用など数万円はかかるでしょう。それに、旅の期間が長くなれば宿泊費用や食費がかさみ、場合によっては数十万円ほどかかるのも珍しくありません。

なので、年間を通してどれくらい費用を使っても大丈夫なのか、しっかり把握しておかなければ、気付いたときには大惨事になるかも知れないので、気を付けて下さいね。

ロードバイクは定期的にオーバーホールしよう

ロードバイク

普段からメンテナンスをしっかり行っていても、見えないところまで点検するのは難しいですね。

たとえば、ヘッド部分のベアリングが腐食しているかも知れません。ハンドルを回転させた時にゴリゴリ感を感じて、初めて「おかしいな」と気付くことが多い。

もし走行中にベアリングが破損してしまうと、ハンドルが動かなくなり、かなり危険な状態に陥ります。

走行中の故障・事故を防ぐためにも、定期的に自転車ショップへオーバーホールを依頼しましょう。オーバーホールとは、車でいうところの車検と同じですよ。

くわしくは、下記関連記事で紹介します。

まとめ

ロードバイクで海岸線を走る

本記事では、ロードバイクにかかる維持費について説明しました。

最後にもう一度、主な維持費の内訳を以下にまとめます。

  • 消耗品費
  • 修理代
  • ケミカル用品代
  • 自転車保険

ロードバイクは、人によって扱い方が違うため、ロードバイクで発生する費用は人それぞれですね。

特にサイクリングでよく遠出したり、観光スポットへ立ち寄るならば、ある程度のまとまった金額が必要なのは仕方がありません。

しかし、単純に維持費だけで見てみると、思ったほど費用がかからないスポーツといえるでしょう。



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この記事を書いた人

年齢:40代。
職業:旅人兼ブロガー。

私にとって自転車旅が一番の楽しみであり、知らない土地、景色、一期一会の出会いなど様々な体験をしました。当ブログでは、自転車旅などを通じて体験した事や訪れた絶景・観光スポットについて紹介します。また、自転車全般に役立つ情報を発信しています。

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