【2021年6月 香川県旅】
知らない一室で目を覚ましました。
今いる場所は「琴平パークホテル」の室内で香川県の琴平町へ来ています。
窓の外を見ると、今日は良い天気でまさしく旅日和ですね。
朝食をすまして、急いで旅の準備を整えます。
今回の旅は、旅を始めた昨日を含めて2泊3日で計画していましたが、旅の道中で大きく計画を変更しなければならなくなりました。
自転車旅では旅の道中に計画変更は、普通にある事であり、気にしても仕方がありません。
大切なのは、どんな状況であろうと楽しく旅を続けて行くことですね。
それには、時間や天候などを考え、その都度ベストな回答を導き出す状況判断力が必要です。
旅を続けていけば、自然と経験や知識を身に付けていけるため、的確な状況判断を下せるようになります。
それでは、琴平町から観音寺市まで向かうまでに立ち寄った様々なスポットを交えながら旅で体験した事についてお話します。
琴平町から観音寺市へ、雲辺寺や雲辺寺山頂公園、豊稔池堰堤を訪れる旅
旅の計画を再検討
昨日の旅の道中で計画変更を行った事により、昨日に金刀比羅宮へお参りに行けませんでした。
昨日の旅については、下記記事で紹介しています。
旅の計画を変更した時は、翌日早朝に金毘羅宮へ訪れる事を考えていましたが、昨日のホテルへチェックインした時にホテルマンから無視できない情報を仕入れました。
それは、コロナの影響により金毘羅宮への参拝可能時間が当面の間、午前9時から午後4時までに変更になっていた事です。(今までは午前6時には参拝可能になっています)
その情報を聞いて「これは旅の計画を大幅に変更しなければならなくなるな」と思い、夜寝る前までに計画変更について検討した次第です。
その結果、午前中に金毘羅宮を訪れて、午後から自転車旅を行い、雲辺寺山頂公園や雲辺寺、豊稔池堰堤を巡った後で観音寺市のホテルへ向かう事にしました。
本日訪れる事ができないと考えた琴弾八幡宮、銭形展望台、世界のコイン館は明日の旅で訪れる事にします。
また、昨日の旅の影響で、早朝に金毘羅宮を訪れる事により取りやめていた高屋神社と父母ヶ浜についても明日の旅で訪れる事にしたのです。
今回の旅では、事前に宿泊先の予約を取っていなかったため、キャンセル料は発生しません。(これは地味に嬉しいですね。)
無理やりスケジュールに詰め込んでしまうと窮屈な旅になってしまい楽しみが半減してしまいます。
また、時間に余裕があるスケジュールは、旅先でトラブルにあったとしても心に余裕を持つことができますね。
こんぴらさんへ向かおう
朝9時ごろにホテルをチェックアウトして、金毘羅宮へ向かいます。
金毘羅宮の周辺には駐輪場(有料駐車場はあります)はないため、自転車はホテルにお願いして金毘羅宮から戻るまで預かってもらうことにしました。(ホテルの皆さんには、チェックアウト後にも自転車を快く預かって頂き感謝です。)
ホテルから金毘羅宮までは約1kmほどあり、徒歩で12分ぐらいかかりました。
表参道には数組の観光客がいましたが、まだ時間が早いためなのか、開いているお店の数は少なかったですね。
尚、私が金毘羅宮へ参拝後に戻ってきた時には、周りのお店が開いていて、多くの観光客で賑わっていました。
金刀比羅宮は香川県を代表する観光名所の一つです。
江戸時代には「一生に一度はこんぴらさん」と言われ、多くの庶民から大人気であった神社であり、今日に至っても日本全国から多くの人が訪れています。
また、香川県といえば「讃岐うどん」ですね。
もちろん、表参道には讃岐うどんを食べる事ができるお店が数件ありました。
金刀比羅宮の名物である本宮まで続く785段の長い階段を上り、本宮へ到着した時は「やった!」と声を上げて喜びましたね。
本宮の標高は251mあり、そこから見える眼下の光景は、目の前を遮るものがないため、琴平町と讃岐平野を一望する事ができる絶景です。(喜)
【神社仏閣の紹介】
金刀比羅宮を始め、自転車旅で訪れた神社や寺院について下記記事で紹介します。
自転車旅の開始
金毘羅宮のお参りが終わった後は、琴平パークホテルへ戻り、本日の自転車旅を開始します。
この時すでに13時30分頃になっていました。
金毘羅宮へ参拝後、表参道のうどん屋で昼食を食べてまったりしていたため、旅の開始が遅くなりました。
何事も時間通りには進まないのが自転車旅。
自由気ままに過します。
まずは、雲辺寺山頂公園と雲辺寺へ向かうため、ロープウェイ乗り場へ向かいました。
まずは、自転車のペダルを軽く回して、ゆっくりと琴平町の街中を進みます。
街中を抜けると何やら珍しい造形の橋を見つけました。
近づいてみましょう。優美な雰囲気が漂う橋ですね。
この橋は「鞘橋」と言います。
琴平町内に流れる金剛川に架かる全国的にも珍しい屋根を持つアーチ形の木造橋です。
長さ23m、幅が4m~5mほどありますね。
伝承によると元禄年間頃に建設されており、今あるのは明治38年に橋の架け替え工事に伴い移築された物です。
主に神事専用の橋であるため、普段は渡る事ができません。
1998年4月21日に国の登録文化財へ指定されました。
このように旅の道中には、様々な興味深い物や面白い物などを発見するため、楽しくて仕方ありません。
知らなった事を新たに知る事は、十分な知的好奇心を満たしてくれます。
例え知識として知っていた事でも、実際に自分の目で確かめてみると驚きの事実を発見して興味が尽きる事はありませんね。
旅は好奇心を満たす特別なスパイスです。
だからこそ自転車旅はやめられないですね。
しばらく進んでいると、いつの間にか三豊市へ入りました。
周りを見てみると田んぼが広がります。日本の田舎の風景ですね。
田舎の風景を堪能しながら先へ進んでいると、次の目的地である雲辺寺までは残り4kmとなりました。案内板に示されていた矢印の方向へ進路を変えます。
しばらく進むと沿岸には、ロープウェイ乗り場までの道案内が設置されていたため、道の確認をします。
もともと私が考えていたルートでは、案内板に示されていた矢印の方向とは逆方向の道を進んでロープウェイへ行こうと考えていたのですが、一方通行となっているため指示に従います。
実際に現地へ行ってみないと分からない事がありますので、そこは現地のルールに従いましょう。
案内板に書かれていた「大谷池」の周りを進みます。
私の目の前で、道の真ん中を白い猫が横切ります。幸運の前触れでしょうか。(笑)
キツイ上り坂が続きます。(斜度が10%を越えるところがありました)
「ん!あれは何だろう。ペット霊?」
この建物へ近づくと一斉に檻に入っていた多くの犬が吠えだしました。
思わずビックリして、全力で逃げ出します。(笑)
後で調べてみると、この建物はどうやら犬のペットショップでした。
まだまだ上り道は続きます。
そして、ロープウェイの入口付近へ到着したのです。
周りにあった広場(駐車場)には電車が保存されていました。
後日この電車について調べてみると、鹿児島の阿久根駅で宿泊施設として保存していた寝台客車ブルートレインでした。
雲辺寺へ訪れたお遍路さんの宿泊施設として活用できますね。
あと少しでロープウェイ乗り場へ到着します。
気合を入れ直して上り続けて行くと、遂にロープウェイ乗り場へ辿り着きました。
自転車を駐輪した後で、休憩を取りながらロープウェイの乗車時間までくつろぎます。
【自転車のアイテム紹介】
自転車に役立つ様々なアイテムを、下記記事で紹介します。
標高927mからの光景
ロープウェイを使って全長2,594m、高低差657mを約7分かけて、雲辺寺山の山頂へ向かいます。
ロープウェイの中なら眼下を見下ろしました。
本日は空には雲がかかっており、遠くの方は霞んで見えますが、三豊平野や観音寺市が一望できる絶景です。
絶景を楽しんでいると、あっと言う間に山頂へ到着しました。
まずは「雲辺寺山頂公園」へ向かいましょう。
道中には綺麗なあじさいが咲き誇り、癒されますね。
目の前に現れた建物の中をくぐり抜けていくと、「雲辺寺山頂公園」へ到着しました。
この公園から見る眼下の景色に思わず声を失うほどの絶景が広がっています。
三豊平野や観音寺市、遠くの方では瀬戸内海が見える大パノラマです。
残念ながら空は霞がかかっており、晴れていればより一層感動した事でしょう。
この公園にはブランコが設置されており、「天空のブランコ」と呼ばれています。
確かにブランコを漕ぎながら見る眼下の景色は凄いでしょうね。(怖くもありますね。)
このブランコは体重制限があり60kgまでの人は乗れます。(私はアウトです。シクシク)
ブランコの他にはフォトフレームがありました。このフレーム内から見える景色が絵になりますね。
雲辺寺山頂公園の紹介と体験談の詳細については下記記事でお話します。
雲辺寺巡り
雲辺寺山頂公園でしばらくの間楽しんだ後で、雲辺寺へ向かいました。
雲辺寺へ続く道には、五百羅漢がお出迎えしてくれます。
雲辺寺は四国八十八カ所霊場第66番札所です。(香川県では第1番札所です)
ロープウェイが開通するまでは、雲辺寺山の登山道を歩いて進まなくてはならないため、お遍路さんを苦しめる「遍路ころがし」のひとつになっていました。
雲辺寺の境内を散策すると、「おたのみなす」とかかれた石柱とナスの腰掛が目に留まりました。
「ナスの輪」をくぐり抜けてナスの腰掛へ座りお祈りを捧げるそうです。
ナスの花は全て実になるため縁起物と考えられています。
また、ナスは「成す」と同じ語呂ですので、参拝者の努力が報われ願いが叶えられるでしょう。
その後、本堂で参拝をした後で周辺を散策してロープウェイ乗り場へ戻りました。
雲辺寺の紹介と体験談の詳細については下記記事でお話します。
山奥で中世ヨーロッパの古城を思わせるダムと出会う
ロープウェイを使って下山後、再び観音寺市の山奥へ進みました。
その山奥には、まるで昔のヨーロッパにある古城を思わせる堰堤(小型のダム)があります。
昔に一度だけ訪れた事がありますが、初めて見た時はその姿にビックリした物です。
今回の旅で観音寺市を訪れると決めた時に、再びその堰堤へ訪れたいと思いました。
誰にでも何度も訪れたい場所がありますね。
もし機会があれば、是非訪れるべきです。
そうしないと、後になって後悔するかも知れません。
また、思い出の場所については、記憶に残すだけでなく記録に残すように努めましょう。
写真や動画など記録した映像を後日見る事で、記憶に残っていた当時の思い出が鮮やかに思い出します。
楽しい記録は、自分一人で楽しむのも良いし、知人・友人と共有するのも楽しいですね。
思い出の堰堤は「豊稔池堰堤(ほうねんいけえんてい)」と言います。 (豊稔池ダムともいう)
山奥へ続く道を進んでいると、豊稔池堰堤がある豊稔池の案内板が見えてきました。
案内板に書かれていた距離は残り2km、少しペースを上げて、リズミカルに坂道を駆け上がっていると、豊稔池堰堤へ辿り着きました。
見て下さい。この雄姿を。まるで中世ヨーロッパの重厚な古城です。
久しぶりに見たその雄姿に「凄い!」と喝采を挙げました。
豊稔池堰堤は、現在に存在する日本最古の石積式マルチプルアーチダムであり、2006年12月19日に重要文化財に指定されました。
しばらくの間、豊稔池堰堤の周辺を散策しながら、この堰堤を眺めていました。
この豊稔池堰堤の紹介と体験談の詳細については下記記事でお話します。
観音寺市の市街地へ
本日訪れるところは全て周ったため、後はゴールするだけです。
本日は観音寺の市街地にあるホテルへ宿泊します。
空を見てみると太陽がずいぶんと低い位置となっており、もう少しで夕暮れになるでしょう。
暗くなる前には、まだ時間の余裕があるため心配はしておりません。
道中の道端には、招き猫のオブジェを見かけ思わず「ニヤリ」としてしまいました。
招き猫を見ると6月に岡山で訪れた「招き猫美術館」を思い出してしまいます。
尚、招き猫美術館については下記記事で紹介しています。
道の沿岸には、観音寺市の市街地まで残り4kmを表す案内板が見えてきました。
ここまで来たらゴールの宿泊先まであと少しの距離です。
自転車のペダルをゆっくりと回しながらクールダウンに努めます。
そして、本日のお宿である「観音寺グランドホテル」へ到着しました。
本日の旅はここまでです。
旅の軌跡
スタート | 琴平パークホテル |
ゴール | 観音寺グランドホテル |
距離 | 46km |