1年の内、サイクリングを行う時間帯が短く、体調面に強い影響を及ぼす厳しい季節は、「夏」と「冬」です。
特に近年、夏場は非常に暑く、自転車に乗って外出する際には、熱中症対策が絶対に欠かせません。たとえ万全の対策を取っていても、30℃を越える暑さ中で運動を続けていれば、体調を崩しやすくなりますね。
けれど、そんな夏場でも快適に楽しめる時間帯だってあるのです。それが「早朝」と「夜間」だ。特に早朝サイクリングは、メリットが多いのでおすすめ。もちろんデメリットや注意点はありますね。
本記事では、早朝サイクリングのメリットについて説明し、夏場でもサイクリングを満喫できることをお伝えします。
夏場のサイクリングは早朝が一番楽しめる
近年、夏真っ盛りになると、普通に35℃を越える日が多いです。
1990年代では、場所にもよりますが、35℃を越える日は数えるほどしかありませんでした。
そう考えると、確実に夏の期間が長引いていることを、肌で感じ取れますね。
夏場でのサイクリングでは、時間帯を選ぶのが大切です。特に暑さに慣れていない状態で急に高温の中を走っていれば、直ぐに体調を崩してしまいます。
それに熱中症にかかる可能性が高くなり、下手をすると命の危険にさらされますね。
冒頭でもお伝えしましたが、夏場では「早朝」か「夜間」にサイクリングへ出かけるのが良いです。
特に早朝がお勧め。夏は日が高くなるのが早いので、なるべく涼しい内に出かけ、気温が上がり切る前に帰宅するのがベストといえます。
具体的にいえば、5:00~10:00の時間帯が比較的快適にサイクリングができて、早朝ならではの楽しみ方ができますよ。
たとえば、朝日を浴びながらコンビニやモーニングをやっているカフェへ立ち寄り、コーヒーを飲む「コーヒーライド」と親和性が高いですね。
また、河川敷や芝生広場など開放的な場所で朝食を食べるのも楽しみ。更に神社仏閣へ訪ねてみると、凛として澄んだ雰囲気に何とも言えない気持ちを感じ取れます。
様々な楽しみ方ができる早朝サイクリングには、以下のメリットがありますね。
それぞれについて説明します。
【メリット①】熱中症のリスクが低い
夏場のサイクリングでは、過酷な暑さに悩まされることが多いです。
日中は、ギラギラ照りつける日差しとアスファルトの照り返しにより、熱中症対策を万全にしていても、めまいや吐き気が起こったりすることも。
そんな経験をした方は、きっと多いと思います。(私も何度か経験しました。)
早朝であれば、たとえ夏場でも気温が下がりやすく、太陽光は抑え気味なので、日中と比べて快適にサイクリングができますね。
だからといって、熱中症対策は忘れずに。30分も走れば汗だくになりますので、小まめな水分補給は必須です。
【メリット②】車の交通量が少なくて安全快適
夏場に限った話ではありませんが、早朝は日中と比べて明らかに車の交通量が少ないです。そのため、ストレスなく快適なサイクリングができますね。
ただし、通勤の時間帯になると次第に交通量が増えてくるので注意が必要です。走る場所にもよりますが、5:00~7:00程度ならば、スムーズに走れることが多い。
自転車には、渋滞はあまり関係ありませんが、それでも多くの人が睡眠中の早朝は、道が空いているので安全です。
車やバイク、人がいない時間帯でのサイクリングは、事故に合う確率を大きく減少できますし、誰もいない道を走るのは爽快ですね。
特に初心者は、安全にサイクリングを始められるという意味で、大きなメリットを感じます。
早朝にサイクリングロードを走る場合は、朝の散歩やジョギング、犬の散歩をする人がいたりしますので、注意して走りましょう。
【交通ルールを守ろう】
安全にサイクリングを楽しむためにも交通ルールを、しっかり守ることが大切です。下記記事では、交通ルールについて紹介します。
【メリット③】朝の空気が清々しくて気持ち良い
早朝サイクリングは、空気が清々しくて気持ちが良いものです。
ゆっくりなペースで走りながら朝日を浴びれば、スッキリ目が覚めるので、よい1日が始まる予感を感じることも。
それに、朝日を浴びることで、神経伝達物質の「セロトニン」が分泌され、気分を前向きにしたり、精神を安定化させたりします。
早朝サイクリングを試したことがない人は、是非体験してもらいたい。
小鳥のさえずりや、虫の鳴き声が聞こえる穏やかな朝に、交通量の少ない道を颯爽と自転車で走るのは、本当に気分がよく感動ものですよ。一度味わえば、その魅力にハマるかも知れません。
私はごく稀に、突然、人や車など誰もいない、音が消えた空間に足を踏み入れることがあり、その神秘的で静寂な状態を「サンクチュアリ(聖域)」と呼んでいます。
そんな状態を感じるのは、わずかな時間ですが、本当に不思議な体験ですね。恐らく様々な諸条件が重なり合って起こるものなのでしょう。
【サイクリングを趣味にするメリット】
サイクリングは、気持ちが良くなるだけでなく、様々なメリットがありますので、下記記事で紹介します。
【メリット④】ダイエットに向いている
人の代謝は、朝から少しずつ上がり始めると言われています。そのため、早朝サイクリングをすれば、代謝が高い状態で長続きするでしょう。
つまり、効率的に体脂肪を燃やせることを意味しますね。また、朝にしっかりカロリーを消費しているので、間食を多少食べ過ぎても大丈夫という安心感がありますよ。(決して免罪符ではありません。)
自転車に乗って、ダイエットも合わせて行ないたいと思う方にとっては、まさにピッタリな考え方ではないでしょうか。
生活のリズムが整うまでは、大変かもしれませんが、継続しているといつの間にか慣れてしまいます。そうなれば、サイクリングを楽しみながら自然にダイエットができるというものですね。
早朝サイクリングにはデメリットもある
早朝サイクリングは、これまで説明したようなメリットがありますが、デメリットもあります。
一番のデメリットは、やはり「早起きが大変」なことが挙げられますね。これは、もう慣れるしか対策がありません。
だからといって、睡眠時間を削ってまで早起きしてはダメですよ。無理やり起きたとしても、頭がボーとして上手く働かないことも。そんな状態でのサイクリングは危険すぎます。
反対に、きっちり睡眠時間を確保していれば、起きるのはそれほど辛くないですね。
つまり、夜早く寝なければならなくなるので、深夜テレビを見たいとか、夜遅くまでゲームやインターネット、動画視聴などを楽しむといったことは諦める必要があります。
特に夜型の人は、生活リズムを朝型に切り替えるのが大変です。慣れてしまえば、そうでもないですが、慣れるまでは結構きついでしょう。
早朝サイクリングを続けて、朝型生活が身に付くと、目覚ましがなくても自然に5~6時ぐらいに目が覚めるようになりますね。
本当に無理をしてまで早朝サイクリングを続けないこと。無理な状態が続けば、生活リズムが大きく崩れ、体調が悪くなる可能性があります。
早朝サイクリングを行う場合の注意点
早朝サイクリングを行う場合は、以下に挙げる注意点に気を付けて下さい。
- 朝食は食べる(道中で食べる場合は軽め目でもOK)
- ヘトヘトになるまで走らない
- 朝日対策にサングラスなどで目を保護する
サイクリングは、カロリーの消費が大きいスポーツなので、朝食はしっかり食べましょう。もし、道中で朝食を食べる場合でも、出発前は軽めに食べた方が良いです。
また、ヘロヘロになるまで走っていると、帰宅後に再度眠る羽目になるかも。せっかくサイクリングでスッキリ目覚めたのに、これでは逆効果ですよ。
走行中に朝日を浴びるのは気持ちが良いのですが、その朝日が原因で眩し過ぎたりしますね。
特に朝日が昇り始めた時は、想像以上の眩しさを感じますので、目がくらみ、前が良く見えなくなることも。そのため、サングラスなどで目を保護するのが無難ですよ。
早起きができない方は、ナイトライドがおすすめ
夏場は早朝サイクリングが最適ですが、どうしても早起きできない方は、夜間サイクリング(ナイトライド)がお勧めです。
特に深夜は、車の交通が少なく、快適に走れます。夜間は日中とは違った楽しみ方ができますので、普段ナイトライドを行わない方は、夏場だけでも実践してみるのはありですね。
ただし、夜間は人や車などに気付きにくいし、段差や落下物の発見が遅れたりします。そのため、必ず前後に明るいライトを装着し、周りの状況が確認できるスピードで走りましょう。
尚、ナイトライドの楽しみ方については、下記記事で紹介します。
まとめ
本記事では、早朝サイクリングのメリットについて説明しました。
最期にもう一度、本記事で説明した内容を以下にまとめます。
- 早朝は、夏場でも気温が下がりやすく、太陽光は抑え気味なので、日中と比べて快適にサイクリングができる
- 早朝は、日中と比べて明らかに車の交通量が少ないため、安全快適に走れる
- 早朝に行うサイクリングは、空気が清々しくて気持ちが良い
- 早朝のサイクリングでは、効率的に体脂肪を燃やせるのでダイエットに効果的
- 早起きが大変なので、慣れるまでが結港つらい
- どうしても早起きできない方は、ナイトライドを楽しもう
近年、夏場は猛暑が続くことが多く、サイクリングを続けるのが厳しくなっていますが、「早朝」や「夜間」に行えば、比較的快適にサイクリングを楽しめます。