ロードバイクを買った当初は、非常に嬉しいものです。
無理にでも時間を作り、それなりの頻度でサイクリングを楽しむ。そんな経験をしたサイクリストは多いでしょう。
しかし、数ヶ月後には、すっかりロードバイクへの情熱が覚めてしまい、しばらくの間、乗れていない方もいるのではないでしょうか。
ロードバイクへ乗るのを止めてしまう理由は、人それぞれですが、その理由を突き詰めると同じような理由が多いかも。
よく聞く理由は「時間がない」ですね。言い方は悪いですが、ある意味最高の「言い訳」ですよ。
確かに無理をしてまでロードバイクに乗っていても何も面白くありません。それならば、スッパリ止めてしまうのも一つの手です。
本記事では、ロードバイクを続けられない、やめたほうがいい人の特徴を説明します。
特にロードバイクを始めて間もない方や、これから始めようか考えている方は、参考にして頂ければ幸いです。
ロードバイクをやめた方がいい人の特徴とは
ロードバイクは、ハマってしまえば毎日でも乗っていたいと思える乗り物です。
それほどの魅力とポテンシャルを秘めていますよ。
しかし、残念ながらロードバイクを買って数ヶ月後には、全く乗らなくなり、オブジェ化することがあるのも事実です。
私から言わせてもらえば、実にもったいない。ロードバイクには、様々な楽しみ方があり、その楽しさが分からない内に止めてしまうのは残念でなりません。
けれど、人には「向き」「不向き」があるものなので、無理をしてまでも乗り続ける意味はないでしょう。
向き不向きのは話をすれば、「ロードバイクに向かない人とはどんな人だろう?」と疑問に思いませんか。
もし、予め自分がロードバイクに向いていないと分かっていれば、たとえ興味があったとしても、わざわざ高価なロードバイクを買ってまで始めてみたいとは思わないはずです。
そんな時、役立つのは先人たちの経験談ですよ。ロードバイクに乗らなくなった理由は、人それぞれです。
冒頭でも触れましたが、乗らなくなった理由を突き詰めていけば、とある共通点がみえてくる。
そこで、ロードバイクが続けられない、やめたほうがいい人の特徴を以下にまとめました。
- 余裕時間がない
- しんどい状態に耐性が低い
- 目的・目標がない
- 「速く走る」や「遠くまで走る」に興味が無い
- どの趣味も長く続かない
それぞれについて説明します。
ここまで話していて何ですが、最終的にロードバイクに向いているのかどうかは、実際のところ始めてみないと誰もわかりません。
なので、もし興味があるのならば、たとえ「向いていない」と思えても、始めてみることをお勧めします。ただし、いきなり高価なロードバイクを買うとかではなく、レンタルしたり、クロスバイクから始めてみるのも良いですよ。
【特徴①】余裕時間がない
ロードバイクに乗らなくなってしまう一番の理由は、ずばり「余裕時間がない」ですね。
原因は色々考えられますが、「仕事が忙しい」「家族サービスや育児が忙しい」「人付き合いが忙しい」など、数え上げたらきりがありません。
確かに言わんとすることは、良く分かります。
実際、ロードバイクは、ほぼ日中の大半をサイクリングしながら過ごす訳です。
そんな時間を作り出すことが現実的に難しくなり、いつしかロードバイクからフィードアウトしてしまう。
やがて、その期間が長引くことで、最終的にロードバイクヘ乗らなくなってしまいます。
ロードバイクは、1~2時間程度しか乗らなくても十分楽しめますよ。
しかし、1週間に1~2時間程度の時間さえ作れないのでしたら、止めてしまった方が良いとも言えます。
そんな状態では、こころに余裕を持つことができず、本当の意味でロードバイクを楽しめません。
今はロードバイクから距離をおき、自分だけの余裕時間が作れるようになってから、また舞い戻ってきても言いわけです。
ロードバイクは逃げも隠れもしません。その時が訪れるまで焦らずに待ちましょう。
睡眠時間を削ってまで時間を作るのはご法度です。そんな状況ならばいずれ限界を迎えます。それに何より、健康を犠牲にしてまで続ける意味はありません。
【特徴②】しんどい状態に耐性が低い
始めからロードバイクで長時間走れる人は、まずいません。
走り続けていく内に、体力がついてきて、長時間走れるようになりますね。
それに、ロードバイクは外出して道の上を走るスポーツです。
道は必ずしも平坦ではなく、緩やな勾配があったり、急勾配の坂道があるのが普通ですよ。
特に峠や山道のような急勾配の道を走るのは、勾配の大きさにもよりますが、ロードバイクに乗り慣れた人でもつらいもの。
そんな「しんどい状態」に耐性が低い人がいるというのは、それほど不思議な話ではないでしょう。
ロードバイクに限らず、どんなスポーツでも「しんどい」場面があるのは事実です。ほとんどの方が、しんどい状態がずっと続くのは正直厳しい。
特に「しんどい状態」の耐性が低い人であればなおさらです。そんな状態ばかりが続けば、いつしか止めてしまうのも無理はありません。
こうして、ロードバイクヘ乗らなくなる日々が続き、いつの間にか乗らなくなっています。
体力にあまり自身がないのでしたら、無理をしてまで長時間走ったり、急勾配の道を上る必要はないでしょう。
ロードバイクは短い距離でも楽しめますし、急勾配の道があれば、乗るのをやめて押して歩けばよいだけです。
プロでもなければ、ハードに走る必要性は全くないですよ。なので、あなたの体力に合わせて無理のない範囲で楽しむことをお勧めします。
特に「しんどい状態」に対して耐性が低いと自覚しているのであれば、なおさら無理をしないのがベターですね。
【トレーニングで自分を鍛える】
ロードバイクはトレーニング次第でいくらでも強くなれます。そうなれば今まで大変だった坂道も楽に上れるようになりますね。下記記事では、ロードバイクのトレーニングに関する話を紹介します。
【特徴③】目的・目標がない
ロードバイクを始めて乗った時は、何も目的がなくても、ただ走るだけで楽しく感動することが多いですね。
やがて乗り慣れてくると、始めた頃の感動が薄れてしまうのは、仕方がありません。
それに「走っていても楽しくない」「何のために走っているのだろう」と疑問に思うことがあるでしょう。
そんな疑問を思い浮かべるのは、目的や目標がないからですよ。
ただ漠然と走るだけでも楽しかったロードバイクが、いつしか惰性だけで走る乗り物に変ってくると、それは単なる移動手段になるだけです。
もちろん移動手段として割り切って、ロードバイクへ乗るのも別に悪い訳でないですね。
しかし、結局のところロードバイクに変わる移動手段が見つかれば、さっさとロードバイクを処分したりするでしょう。
そして、ロードバイクを止めてしまうのです。
ロードバイクに長く乗り続け、モチベーションを保つために「目的・目標」は本当に大事。
これらが明確になっていれば、ロードバイクへの情熱が覚める可能性は低いですね。
余りにも高すぎる目的・目標は、中々達成することが困難な場合が多く、かえって挫折してしまうかも。
そのため、目的や目標の細分化を図り、小さな目標を1つずつクリアしていき、最終的に大目標を達成するのがモチベーションを保つ秘訣です。
【特徴④】「速く走る」や「遠くまで走る」に興味が無い
ロードバイクで走りたい人の大半は、「爽快感抜群のスピードを味わいたい」「自分の力で遠くまで行きたい」と思っている方です。
もし、そういう欲求がゼロでしたら、正直ロードバイクはお勧めしません。
そもそもロードバイクは、数多い自転車の種類の中でも「早く・遠く」に特化した乗り物ですよ。
そのために設計・開発された自転車なので、その効果を得るためには、ママチャリに装備される前カゴやスタンドなど便利アイテムを犠牲にして成り立っている部分もあるのです。
なので、「速く走る」や「遠くまで走る」という欲求がないのであれば、あえてロードバイクに乗らなくても良いでしょう。
誤解のないように言っときますが、ロードバイクはゆっくり走り、近距離を走るのに決して向いていない訳ではありません。ロードバイクで、そのような楽しみ方ができるのも事実です。
「早く・遠く」に興味がないのに、これからロードバイクを始めようと考えている方に対して、大金をはたいてまでロードバイクを手に入れる必要性がないと言いたいだけ。クロスバイクでも十分な満足感を覚えますよ。
【特徴⑤】どの趣味も長く続かない
世の中には、多趣味の方がいれば、趣味が全くない方もいますね。
また、次々に新しい趣味に挑戦していても、どれも長く続かない人もいます。
趣味のスタイルを大別すると、「1つの趣味をとことん追求するタイプ」と「多くの趣味を漫喫するタイプ」に分かれるもの。
別にどちらのタイプでも良いのですが、ロードバイクに関していえば、「1つの趣味をとことん追求するタイプ」の方が俄然有利ですよ。
ロードバイクは、やり込むほどその楽しさが深くなっていきますし、カメラや観光、神社仏閣巡りなどロードバイクに絡めてできる趣味を付け加えれば、より楽しさは何倍にも膨れ上がります。
もし、ロードバイクを始めても他の趣味へいく可能性が高いのでしたら、始めからやらない方が無難です。
ロードバイクを始めるには、初期費用がそれなりにかかりますし、何より本気で楽しむならば時間をかける必要がありますね。
他の趣味に時間が取られるようになると、サイクリングへ出かけるのが億劫になってきたりして、いつしかロードバイクに対する情熱が覚めてしまう可能性が高いでしょう。
まとめ
本記事では、ロードバイクを続けられない、やめたほうがいい人の特徴について説明しました。
最期にもう一度、説明した内容を以下にまとめます。
- 1週間に1~2時間程度の時間さえ作れない余裕のない方は、ロードバイクは止めたほうが良い
- 「しんどい状態」に対して耐性が低いと自覚してる方は、無理をするとロードバイクヘ乗らなくなる
- 目的や目標がなければ、モチベーションを保てず、ロードバイクを長く続けられない
- 「速く走る」や「遠くまで走る」という欲求がないのであれば、ロードバイクを手に入れる必要性はない
- ロードバイクを始めても他の趣味へいく可能性が高いのであれば、始めからやらない方が無難です
無理をしてまでロードバイクを続ける意味はなく、それならば、スッパリ止めてしまうのも一つの手ですよ。
本記事が、ロードバイクを始めて間もない方や、これから始めようか考えている方にとって参考になれば幸いです。