ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ系自転車では、年間数千kmを走るのはそれほど珍しい話ではないですね。
数千kmも走っていれば、タイヤの摩耗が激しく、交換頻度も多いです。
また、メーカーから発表された「新しいタイヤを試してみたい」と思うこともあるでしょう。
タイヤ交換後に不要となった古いタイヤの捨て方が、分からない方も多いのではありませんか。
特にロードバイクを始めたばかりの初心者は、「タイヤは燃えるゴミ?それとも燃えないゴミ」なのか判断に迷われますね。
決断しないでいると、古いタイヤが自宅にずっと保管される状態になることも。
タイヤの捨て方は、それほど難しくはありませんが、気にしなければいけないポイントがいくつかあります。
本記事では、不要となったタイヤの処分方法を解説します。また、タイヤ交換時にチューブも交換することが多いため、合わせて不要なチューブの捨て方も解説しますね。
タイヤの捨て方は様々、自分に合った方法を選ぼう
タイヤは、シチュエーションによって履き替えることがありますが、基本的に寿命を迎えるまで使い続けることが多いでしょう。
自転車で走る距離にもよりますが、スポーツ系自転車のタイヤならば、1~2年に1回交換すれば良い方ではないでしょうか。
もし不要なタイヤがまだ使えるのならば、転売することも可能ですが、送料などを含めると余り儲けがないし、劣化の進んだタイヤは売るのはトラブルの元になりえるのでお勧めはしません。
そこで、主なタイヤの捨て方を以下にまとめました。
それぞれについては、後で詳しく説明します。
尚、チューブの捨て方についても後述しますね。
特に出先でパンクした場合にチューブ交換を行うことは良くあること。
そのため、不要となったチューブを捨てる機会は、タイヤと比べてそれなりに多いです。
タイヤの捨て方は、自分に合った方法で行いましょう。
タイヤの捨て方は自治体により異なる
自転車のタイヤですが、燃えるゴミとして処分して良い物なのでしょうか。
実はタイヤの処分方法は、自治体によって異なっています。
そのため、予め自治体のホームページを確認するか自治体へ電話などして確認しましょう。
大抵の自治体では、タイヤだけであれば小さく切ってしまえば燃えるゴミで出せますよ。
尚、タイヤに含まれる金属製のワイヤーを金属ゴミと指定している自治体があるので注意が必要です。
「ワイヤーの処分、面倒くさそうだな」と思う方も多いと思いますが、力の弱い女性でも10分もかからないで分別できるのでご安心して下さい。
また、ホイール(車輪)ごとタイヤを捨てる場合は、粗大ごみ扱いになります。
あなたのお住まいになる自治体のルールに従い、タイヤの処分を行いましょう。
自転車のタイヤの処分方法
自分でタイヤを処分する
不要なタイヤを自分で処分すれば費用は発生しませんが、手間がかかります。
また、処分の仕方が分からない方もいるでしょう。
処分の手順自体は簡単なので、1度実践してみれば「意外と簡単だったな」と思えますよ。
そこで、具体的なタイヤを処分する手順を以下にまとめました。
まずは、ホイールからタイヤを外した後で、タイヤから金属製のワイヤーを取り除きましょう。
金属製のワイヤーは、タイヤの接地面ではなく、ホイールのリムにはまり込む部分に仕込まれています。
サクサク作業を行うためには、タイヤの真ん中にカッターで切れ目を入れて下さい。
そこからハサミで縁まで切ります。
ワイヤーに当たるまで切り進めたら、向きを変えてワイヤーに沿って20~30cmほど切りましょう。
そして、ワイヤーを持ちタイヤをしっかり足で押さえたら、一気にワイヤーを引きはがします。
そうすると、呆気ないほど簡単にワイヤーが取り出せますね。
ワイヤーが折れている可能性があるため、怪我をしないよう軍手を着用して作業することをお勧めします。
尚、ワイヤーを一気に引きはがせない場合は、ハサミで1周して切ってしまいましょう。
タイヤ1本についてワイヤーは2本ありますので、逆側も同様に取り外して下さい。
取り出したワイヤーは、折るなり丸めるなどして小さくします。
必要に応じてタイラップで固定しましょう。
最期にゴムの部分ですが、ハサミで小さく切り刻んでおしまいです。
ゴムとワイヤーは、それぞれ分別してゴミの日に出して下さい。
こうすることで、自分で不要となったタイヤの処分ができます。
【タイヤに関する話】
タイヤは唯一路面と接するパーツです。例え自転車を使用しなくても時間の経過とともに劣化してしまうため、いずれ交換しなければなりません。下記記事では、タイヤの寿命を始めタイヤに関する話を紹介します。
業者にタイヤ処分を依頼する
自転車のタイヤの処分を業者へ任せてしまう方法もあります。
ガソリンスタンドやカーショップなどへ不要なタイヤを持っていけば受付けてくれますよ。
業者へタイヤを引き渡す際、どこにどうやって捨てるのか記された書類の作成が必要です。
面倒くさいと思う気持ちは分かりますが、ルールなので従うしかありません。
業者へ依頼するため、当たり前ですが処分代が発生しますね。
1本当たり数百円程度なので、気軽に利用できるのではないでしょうか。
例え手間がかかっても、きちんと処理されるためには、それなりの手続きが必要です。
自分で捨てるにしろ業者に依頼するにしても、決められたルールを守れば気持ち良く対応できます。
手続きが面倒とか言って、不要なタイヤを道端や人気のない山の中などへ不法投棄なんて絶対に止めましょう。
自転車ショップで不要なタイヤを処分してもらう
先ほどお話しました業者へ不要タイヤの処分を依頼する話にかぶりますが、自転車ショップへお願いするのも一つの手段です。
ショップによっては、代金と引き替えにタイヤの回収をしてくれますよ。
個人的に良く行う方法は、ショップで新しいタイヤを購入して交換作業まで依頼しますね。
その際、古いタイヤは廃棄してもらっています。
タイヤの代金はともかく、交換作業にも工賃がかかるため、費用を抑えたい方は自分でタイヤを交換しましょう。
自転車のチューブの捨て方
自転車のタイヤ交換時に合わせてチューブ交換をしたりしますね。
このチューブの捨て方ですが、バルブ部分の分解が必要だったりします。
これもタイヤ同様、お住まいの自治体によって異なるので確認しておきましょう。
厳しい自治体では、チューブは燃えるゴミでバルブ部分は金属ゴミになるとか。
バルブ部分は、チューブごとハサミで切り取れば良いため、1分もあれば簡単に取り除けます。
取り除いた部分に多少ゴムの部分が残ったとしても金属ゴミで大丈夫。
残りのチューブは燃えるゴミとして、分別してゴミの日に出しましょう。
まとめ
本記事では、タイヤやチューブの捨て方について解説しました。
タイヤの捨て方には、自分で処分したり、自転車ショップを含め業者へ依頼する方法がありますね。
自分でタイヤを処分する場合は、ワイヤーを取り除きワイヤーは金属ゴミ、ゴムは燃えるゴミに分別が必要です。
自治体により、タイヤやチューブは捨て方が異なるため、あなたがお住まいになる自治体のルールに従いゴミを廃棄して下さい。
タイヤやチューブの処分の手順自体は、それほど難しいものではありませんので、自分に合った方法で行いましょう。