あなたは、ひとり旅をしたことがありますか。
特に自転車でひとり旅を行なうなら、ホテルや旅館などの宿泊施設がとても大事です。もし「ただ寝れれば良い」と思っているのならば、ちょっと待って下さい。
宿泊施設の選び方を間違えると、夜眠れなかったり、旅の疲れが取れなかったりして、翌日の旅に影響が出てきます。
そこで大事になってくるのが、事前に自分の条件にあった宿泊施設を調べることですね。自転車で旅を続けるならば、自転車の保管にも注意を払いましょう。
本記事では、自転車旅を快適に続けて行くために、賢い宿泊施設の選び方を説明します。
宿泊施設を探すポイントとは
ホテルや旅館を選ぶ時は、宿泊費の安さのみで決めている人も多いでしょう。
別にその考え方が悪い訳ではありませんが、もう少し深く考えてみませんか。宿泊先によっては、旅の満足度が大きく変わってきます。
自分の「旅の目的」を整理して、宿泊施設に何を求めるのか、何を優先するのか考えて下さい。
たとえば、とにかく費用を安くしたいのならば、出費が大きい宿泊費をできるだけ少なくする必要があるし、旅先の地の物や名物を味わいたいのならば、食費に費用をかけるべきです。
また、温泉巡りが好きな人は、景色の良い露天風呂に入りたいですね。
旅をする上で、あなたが何を一番重視するのか明確にしましょう。
もちろん宿の部屋の広さや和室・洋室なのかによっても変わってきますし、タバコを吸われる方は、部屋で吸えるのか気になるはず。
そのような細かな部分まで考えていけば、満足度の高い宿泊先が見つかります。
せっかく日中に楽しく旅を続けていたとしても、夜に泊まるホテルや旅館が自分の思っていた物と違っていたら台無しですね。
そこで、宿探しのポイントを以下にまとめました。
それぞれについて説明します。
荷物を少なめにして、自転車旅を続けているのならば、宿泊施設の設備はかなり重要です。
洗濯機やアメニティが充実しているか、自転車が室内保管できるかどうかで、快適さがかなり変わってくる。何にしても、宿を選んだ後は、実際に宿の予約を入れる前に、気になるところを電話などで確認しましょう。
【ポイント①】宿泊費
一人旅では、宿泊費を出来るだけ抑えたいと思いますね。そのため、ホテルや旅館で素泊まりする人も多いのではないでしょうか。
確かにホテルや旅館では、素泊まりにすることで、宿泊費をかなり浮かせるのは事実です。
また、そうでなくても安い宿泊施設には、安いだけの理由があったりしますので、自分に向いているのか良く考えて下さい。
良くある理由は、立地の悪さや部屋の狭さ、ドミトリーなどの相部屋ですね。
その他にも何かしらいわく有りの部屋だったりしますので、相場より明らかに宿泊費が安いと思われるところは、直接確認した方が無難です。
カプセルホテルのように、基本的に大人1人が寝られるスペースしかない宿泊施設は、向き不向きが激しいので、自分に向いていない場合は、たとえ宿泊費が安くても無理に泊まるのは止めましょう。
一人旅ならば部屋の広さは、6畳~8畳も有れば十分です。
私が自転車旅で今まで宿泊したホテルや旅館では、5,000~6,000円の宿泊費で、満足度の高い宿へ泊まれています。
自治体の観光キャンペーンなどを上手く利用すれば、宿泊料金が割り引かれてお得感があるよ。
【ポイント②】食事
ホテルや旅館では、地の物を使った美味しい料理を食べれたりします。
大抵は、事前に予約していなければ、食べれなかったりしますので、宿の予約時に食事有りを選びましょう。
特に食べ物の好き嫌いが多い人や食材によりアレルギーがある人は、メニューを確認しないと後悔したりしますので、事前に必ず電話確認することをお勧めします。
また、自分の好きな物を食べたい場合は、素泊まりを選択して宿周辺の食事処を利用しましょう。
宿の職員がおすすめの店を知っていることが多いため、尋ねてみては如何でしょうか。食事にこだわりがない人は、コンビニ飯やカップ麺でも十分ですね。
大抵のホテルや旅館では、電子レンジがありますので、コンビニで買ってきた弁当を温め直せます。
自転車旅は体力が資本ですので、食事を取らないのは絶対に止めた方が良いです。
最悪、余り食べなくても旅は続けれますが、道中でエネルギー切れを起こす可能性が高まるため、そんな事にならないためにも、食事は毎日3食しっかり取りましょう。
【ポイント③】設備(特にコインランドリーの有無)
自転車旅では、荷物が少ないほど快適な旅ができます。
そのため、かさばる衣類の枚数を少なくして旅をしている人にとっては、毎日洗濯する必要が生じますね。
そこで、宿に洗濯機やコインランドリーが設置されていると大変重宝します。
私は近年、荷物を少なくして軽量で旅を続けており、そのため、下着とTシャツ以外は替えの服がありません。日中旅を終えた後は、宿でサイクルジャージなどを毎日洗濯しています。
旅先で洗濯するならば、事前にホテルや旅館で洗濯機やコインランドリーが設置されているのか確認しておきましょう。
宿泊先によっては、無料で洗濯ができたりするよ。
その他にも宿泊施設でどのように過ごしたいかによって、重視する設備が異なります。
例えば、温泉で旅の疲れを癒したいと考えるのならば旅館が良いでしょうし、ジムやプールで更に体を動かしたいと思うのならば、フィットネス設備のあるホテルを選びましょう。
【ポイント④】観光地までのアクセス
特に観光メインの場合は、宿泊施設から観光地までのアクセスも大事です。
自転車旅では、一度宿にチェックインした後で、電車やバスなどの公共交通機関を使って観光地へ向かったりします。
そのため、宿から駅までの距離、電車やバスの発車時刻や本数などをある程度調べておきたいですね。
また、宿によっては、最寄り駅や観光地の近くまで無料送迎したりしていますので、事前に確認しましょう。
【観光地を旅しよう】
観光地によっては、多くの観光客が訪れ大変な賑わいをみせますね。下記記事では、そんな観光地を紹介します。
【ポイント⑤】客層
宿泊施設で夜をどのように過すかによっては、客層も大事になります。
一人でゆっくり夜を過ごすならば、ホテルや旅館でほぼ決まりですが、他の客と旅の話で盛り上がりたいのならば、旅人が集まるユースホステルやゲストハウス、ライダーハウスがおすすめです。
しかし、多くのユースホステルやゲストハウス、ライダーハウスは、ドミトリーなので一人でないと眠れない方は少し辛いかも知れません。
ユースホステスでは、通常ドミトリーですが、宿泊客が少ない場合に一部屋丸ごと借りれる場合があるよ。
【ポイント⑥】宿泊施設の独自サービス
宿泊施設によっては、朝食が無料などの独自サービスを行っていたりします。
また、宿周辺の食事処の割引券を配っていたり、早朝出発するために、おにぎりの弁当などを用意してくれたりするところもありますね。
個人的な思い出に残るサービスは、早朝出発時に頂いたおにぎりと宿泊時にサービスでカレーが食べられたことかな。
独自サービスは、必ずしもあるとは限りませんが、もし活用できるサービスがあるのならば、遠慮せず上手に利用しましょう。
宿泊先の強みを知る方法
沢山ある宿泊施設の中から自分に合う条件の宿を絞れてきたならば、その宿泊施設の強みを調べてみるのをおすすめします。
まずは宿のホームページを確認するのが手っ取り早いですね。宿泊先の外観や部屋の写真を始め、プラン内容を具体的に説明していれば安心感がある。
反対に写真が少なかったり、プランが不鮮明な所は注意が必要です。
そのため、口コミサイトで泊まりたいホテルや旅館については、実際に宿泊した人の意見が参考になります。
また、SNSや個人ブログで確認する方法もある。泊まりたいホテルや旅館の名前で検索すると、写真入りで説明したりしていますので、よりリアルな意見が参考になりますね。
注意点として、あまりにも古い情報は、既にリニューアルなどで変わっている事が多いため、信用度が低く参考になりません。
インターネットで調べても分からないことは、泊まりたいホテルへ直接確認した方が早いです。その際、予め質問リストを作っておくと、効率的に会話ができます。
良く尋ねることを予めリスト化しておけば、使いまわしができて便利だよ。
ホテルや旅館では、自転車の待ち込みが可能か確認する
自転車旅では、わりと重要なのが宿泊施設での自転車の保管の仕方です。
宿泊施設の駐車場へおいて置けるのか、それとも近場の駐輪場へ保管しなければならないのか、泊まるホテルや旅館により対応はバラバラですね。
ロードバイクのように高価な自転車で旅をしているのならば、盗難に備えて、室内保管しましょう。
個人的な感触ですが、近年、部屋や建屋内にロードバイクを保管できる宿泊施設が増えているような感じがします。
また、ホテルの部屋への持ち込みはできないけど、ロビーや玄関で預かってくれたり、倉庫などの鍵がかかる建屋で預かって頂けることが多いですね。
そのため、私は毎回、ホテルや旅館へ宿泊する時の条件として、自転車の室内保管ができるのか確認をしています。
【ひとり旅に関する話】
ひとり旅を続けていると、旅の経験によっては、自己成長が図れますね。下記記事では、そんなひとり旅についてお話します。
ホテルや旅館は当日でも十分取れる
2泊3日程度ならば事前に宿を手配しなくても、それほど計画がくるわないですが、4日以上も旅をする場合は、天気が急変したりして大雨などにより、計画変更を余儀なくされたりします。
そのため、3泊以上旅するならば、4日以降は当日に宿泊施設を探した方が無難です。
それでは、当日にホテルや旅館が予約できるのでしょうか。答えから言えば、全く問題ありません。
普段は、当日にホテルや旅館に予約を入れても、予約できる可能性が高いです。
ただし、時間が遅くなるほど宿泊施設が見つからなくなるため、11:00~15:00までには決めておきたいですね。
また、観光地のホテルや旅館は、当日に予約が取れない可能性が非常に高いです。(待っていればキャンセル待ちで空く可能性はありますね。)
特にGWやお盆などの長期連休は、当日予約はかなり厳しくなります。
その他に観光地でなくても、大きな祭など開催している日は、祭りの開催地周辺も含め宿の予約が取れないケースが多いので、注意しましょう。
インターネットで宿泊施設を探しても、一度で予約が取れるとは限りません。効率よく探すならば、宿泊予定の地域にある観光協会に連絡して、探してもらうのが有効です。
まとめ
自転車ひとり旅で、宿泊施設を選ぶポイントについて紹介しました。
宿泊先次第では、旅が台無しになったりしますので、自分の条件に合うところを探して下さい。
宿探しのポイントは、「宿泊費、食事、設備、観光地までのアクセス、客層、宿泊施設の独自サービス」です。
優先順位をつけて、条件を良く考慮しましょう。宿泊施設を賢く選ぶことで、旅の満足度がより高まります。