ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ系自転車に乗り慣れてくると、サイクルイベントへ興味が出てきますね。
一人やグループで走るのも楽しいですが、サイクルイベントの雰囲気はまた別物です。
初心者が初めて参加するならば、ポタリングかロングライドがよいかも。個人的には、ロングライドをおすすめします。
その理由はおいおい説明するとして、何と言っても主催者側の手厚いサポートの下、ちょっとした小旅行による非日常を十分に味わえるのは大変魅力的ですよ。
本記事では、初心者がロングライドのイベントへ参加した方が良い理由を説明します。
初心者がロングライドのイベントへ参加した方が良い理由
サイクルイベントの中でも、「ロングライド」は人気が高く、多くのサイクリストが参加します。
一人で参加しても良いし、グループで参加しても楽しめるため、近年多くの新規イベントが開催されており、その人気は留まるところを知りません。
そのため、自転車初心者の方でも気軽に参加できる環境が、かなり整ってきています。
冒頭でも触れましたが、初めてサイクルイベントへ参加するならば、「ロングライド」がおすすめですね。その理由は様々ですが、主な理由を以下にまとめました。
- 非日常を十分に味わえる
- 比較的安全に走れる
- その土地の美味しいグルメを堪能できる
- 同じ趣味を持つ仲間との一体感
- 主催者のサポートが充実
- 地元の人たちの暖かい声援
これらの理由こそが、初心者にとって大変有難いメリットであり、これからの自転車ライフを楽しめる。そして、モチベーションの向上にも役立つものですね。
それぞれについて説明します。
【理由①】非日常を十分に味わえる
主催者はコース設定において、多くの人が知っている絶景スポットはもちろんのこと、その土地の人にしか知られていない隠れた穴場的なスポットを選んだりしています。
そのため、事前に自分でその土地のことを調べていても、全く知る由もなかった絶景に会えたりして驚くことも多い。
走るコースには、雄大な山の景色や潮風が匂う海岸線、太陽光に輝く川面など自然豊かなところが多く、参加者の目を楽しませてくれます。
普段走らないコースを走る新鮮さと相まって、非日常を思う存分漫喫できるでしょう。
最期まで走り切った後は達成感に包まれ、嬉しさが体から自然ににじみ出てしまう。さらに、体には気持ちの良い疲労感が残りますが、そんな日に食べる食事は何でも美味しく、質の良い睡眠もとれます。
すると、またロングライドのイベントへ参加したくなる。
多くの主催者は、同じイベントを毎年決まった時期に開催しているので、一度参加して気に入るとリピーターになる人も多いですね。
特に初心者は、今まで以上に自転車ライフが楽しくなり、次のイベント参加に向けてモチベーションが上がるでしょう。
【モチベーションの上げ方】
モチベーションの上げ方は、人それぞれです。下記記事では、モチベーションの維持や上げ方について紹介します。
【理由②】比較的安全に走れる
イベントの主催者は、参加者に楽しんでもらえるようコース設定に余念がありません。その土地の絶景や見どころなどを織り交ぜ、比較的安全に走行できるコースを選んでいます。
また、参加者がコースに迷わないように、要所にスタッフを配置したり、案内板などを設置したりしていますので、コースアウトする可能性はかなり低い。
イベントによっては、参加人数が1,000人以上になることも多く、参加者が多いと道路が混雑したりしますので、落車などの事故に巻き込まれないよう気を付けよう。
自分のペースで走り、安全運転を心掛けておけば、事故に合う可能性は限りなく低く、普段味わうことができない経験に気持ちが昂ります。
【万が一の備えは大事】
イベントに限った話ではありませんが、どんなに気を付けていても、事故にあう確率はゼロにはなりません。下記記事では、万が一の備えに関する話を紹介します。
【理由③】その土地の美味しいグルメを堪能できる
ロングライドのイベントでは、一定区間走るとエイドステーションと呼ばれている休憩ポイントがあります。
エイドステーションでは、その土地の美味しいグルメが出てきたりしますので、遠慮なく頂きましょう。
たとえば、私が「サザンセト・ロングライドinやまぐち」のイベント参加時に食べたのは、周防大島の名物「みかん鍋」です。みかんが丸ごと一つ入っており、開催地の美味を味わいました。
ただし、食べ過ぎて走れなくなると本末転倒なのでほどほどに。(笑)
出される食事は、イベントにより異なり、おにぎりやパン、麺類、菓子類、果物などバラエティに富んでいることが多い。個人的には、食べると即エネルギー補給ができるバナナが重宝します。
また、スポーツドリンクや水など休憩時に欲しいものは、非常にありがたいですね。
昼食時には、美味しいお弁当が用意されていることが多く、イベントによっては、マッサージをしてくれることもある。まさに至れり尽くせりだ。
あまりにも居心地が良く、エイドステーションで長く寛いでいると、足きりルールがあるイベントでは、次のエイドステーションの制限時刻までに、間に合わなくなる可能性があるので気を付けましょう。
【理由④】同じ趣味を持つ仲間との一体感
一人で参加していても、周りには自分と同じ自転車を趣味としている多くの参加者が集まります。
コースを走っている途中では、一人で走る時もあれば、自分と同じペースの人と一緒に協力して走ることもある。事前に話合っている訳ではないですが、自然に共闘できるのは実に面白い。
私の経験談を話すと、とあるイベントで海沿いの平坦路を35km/h前後のスピードで走っていれば、いつの間にか私の後ろに数十人が連なる長いトレインができていました。これも助け合いになるのかわかりませんが、風よけに利用されただけかも知れないですね。(苦笑)
ロングライドのイベントは、順位やタイムを競う競技ではなく、自分の前に誰かが走っていたり、追い抜かれたりすると、追いかけたくなる時もある。それはそれで楽しい思い出ですよ。
何といっても、同じ自転車好きな人たちと一緒に走れる一体感は、嬉しいものです。
【理由⑤】主催者のサポートが充実
イベントによっては、スタッフ数十人が一緒に自転車で走っていたりして、コースの先導や事故などのトラブルに対応してくれます。
また、主催者側のサポートカーが巡回しており、必要に応じてサポートを受けられますね。
私は自転車旅で一人で走ることが多いので、何があっても自己対応することが多いのですが、いざと言う時に、スタッフのサポートを受けられる体制が整っているのは心強い。
特に初心者にとってはサポートの有無は、イベント参加の決め手の1つになるだろう。主催者も参加者が安心して参加できるよう配慮しています。
個人的には、初心者にこそサイクルイベントへ参加して欲しいですね。
【パンクリスクを減らす】
イベントの参加中に気を付けたいのが、パンクですね。下記記事では、パンクリストを減らす話を紹介します。
【理由⑥】地元の人たちの暖かい声援
コースを走っていると、地元の人たちが道端に集まっており「頑張って下さい」と声援を良くもらいます。すると、元気がみなぎってきますね。
私は声援のお返しに「頑張ります」と答えたり、片手で手を振りながら走り去ることが多い。疲れていた時に受ける暖かい声援は、本当に勇気付けられます。
また、イベントによっては、道中に和太鼓でエールを送られることもある。これは、テンションが急上昇しますよ。(笑)
ロングライドのイベント参加時の注意事項
イベントには、参加条件があるところがほとんどなので、各イベントの公式ホームページで参加条件を良く読んでおきましょう。
また、大会規約には重要なことが書かれているので、一通り目を通しておくように。そこで、良くある参加条件を以下にまとめました。
- イベントへ参加する自転車の車検
- イベントへ参加できる自転車の種類
自転車の車検は義務付けが多いので、イベント前までに自転車ショップへ持ち込んでみてもらおう。また、イベントへ参加できない車種もある。
たとえば、ピストバイクなどブレーキが付いていない自転車は、公道を走ることができないため、イベントへ参加できないところがほとんどです。
大会規約には、イベントのルールが記載されていますので、後から知らなったでは済まされないと思います。
その他にも注意すべきは、無理な長距離を走らないという自覚ですね。
イベントの参加コースによっては、走行距離が200kmや150km、100km、50kmなど分かれていたりする。
自分の実力に見合わない長距離コースへ参加すると、イベントの途中で自分から棄権したり、制限時間に間に合わず強制的に棄権になる可能性が高いです。これ、結構悔しいですよ。
その悔しさをバネにできる人ならば良いのですが、そうでなければ心が折れるかも知れません。折角楽しい自転車ライフを始めたのに、自転車をやめてしまう事態に陥ってしまうのは悲しいですね。
【自転車のルール】
ロングライドのイベントは公道を走るため、当たり前ですが道交法を守らなければなりません。下記記事では、自転車のルールの一部を紹介します。
初心者は悪天候ならば走らない
イベント開催日に雨など降って天候が悪ければ、初心者の内は参加を中止にした方が無難です。
特に雨が降っている際中の長距離ライドは、苦行であり面白くありません。(雨が気にならない人ならばOKかも)
また、路面が濡れてスリップする可能性があるため、雨の中を長時間走った経験がなければ、無理をすると事故に合うかも知れません。
雨の降水量によっては、イベント途中で中断になったりしますので、折角我慢して参加したのに、途中で中断になってしまうのは、何とをいえない気持ちになります。
尚、途中で中断になっても自走で帰らなければならないため、結局雨の中を走らなければいけない。(泣)
当日の天候や天気予報による天候の回復予想を確認して、参加の有無を決めましょう。
当たり前ですが、当日不参加の場合は、参加費用の回収はできないですね。
まとめ
本記事では、初心者がロングライドのイベントへ参加した方が良い理由を説明しました。
最期にもう一度、その理由を以下にまとめます。
- 非日常を十分に味わえる
- 比較的安全に走れる
- その土地の美味しいグルメを堪能できる
- 同じ趣味を持つ仲間との一体感
- 主催者のサポートが充実
- 地元の人たちの暖かい声援
誰もが初めて参加すイベントは、不安なのは当たり前なので、一人で参加するハードルが高ければ、仲間を誘って一緒に参加してみよう。
ロングライドのイベントの魅力に触れると、次回から最初の不安はもう消し飛んでおり、何度でもイベントへ参加できるようになります。
イベントへ積極的に参加して、自転車ライフをより充実していきましょう。