ロードバイクを始める人は多いけど、反対に乗らなくなる人もそれなりにいます。
この事について調べてみると、ロードバイクに乗り始めて3年間で20~30%の割合で乗らなくなってしまうそうです。
意外に多い数値にビックリしませんか。その理由を知れば「あ~、確かにそうかも知れないね」と気持ちが分かるでしょう。
ロードバイクを引退してしまう理由は、人それぞれです。
予め引退理由を知っておくと、もしあなたが引退してしまう時に納得できるかも知れません。
本記事では、ロードバイクに乗らなくなってしまう理由をお伝えします。
ロードバイクは一度やめてしまうと復活は困難
ロードバイクに乗り始めた時、とにかくロードバイクに乗って走るのが楽しくて、時間を作ってはサイクリングに出かけたりしていませんでしたか。
何年も時が経つに従い、忙しい日々の生活を過している内に乗り始めていた気持ちがダンダンと薄れてきてしまいます。
そして、いつの間にかロードバイクに乗っていない日が多くなってしまったりしますね。
また、突然、病気や怪我などでロードバイクヘ乗れなくなったりすることもあるでしょう。
一時的にロードバイクに乗らなく(乗れなく)なる理由であれば、問題が解決することで再びロードバイクの世界へ復帰します。
しかし、人それぞれの理由で完全にロードバイクの世界から引退し、乗らなくなることも十分ありえるのです。
そこで、主なロードバイクの引退理由について以下にまとめました。
- 仕事が忙しすぎる
- 病気や怪我
- 落車などのトラウマ
- 体力の衰え
- 家庭環境の変化
- お金がかかり過ぎる
- 飽きて興味がなくなった
- 別の趣味に目覚めた
それぞれについては、後で詳しく説明します。
いずれは誰しもがロードバイクを引退する日がきますが、予め引退する理由について知っておいても損はないです。
引退するまでの間、ロードバイクと一緒に様々な体験をして、数多くの人生の思い出を多く作っていれば、サイクリストとしてこれ以上嬉しいことはありません。
素敵な自転車ライフを過ごし、自分の人生をより充実させていきましょう。
ロードバイクをやめる理由とは
仕事が忙しすぎる
ロードバイクをやめてしまう理由として、おそらく一番多いのが仕事が忙しすぎる事ではないでしょうか。
会社によって違いはありますが、新人時代はそれなりに休みが取れたりできるでしょう。
しかし、年齢が上がり仕事をより覚えて責任がある立場になってくると、休日も休めないケースが増えてきます。
休日の日に良く呼び出しがあったりしていると、心から余暇を楽しむ事ができませんね。
また、平日の仕事がハードすぎて、休日は寝て過ごす人も多いでしょう。
個人的には、日本の労働時間は世界の国々と比べて異常だと思っています。
職種にもよりますが、必ずしも労働時間と賃金のつり合いが取れていないと感じますね。
毎日の多忙な仕事に追われ続けていると、会社を辞めない限り、ロードバイクへ乗る時間はとても取れません。
そのため、自然にロードバイクへ乗らなくなり、いつの間にか引退してしまうのです。
江戸時代では、全体的にのんびりとした労働環境だったと言われています。ただし丁稚奉公はスーパーブラック労働だったみたい。
病気や怪我
長い間、病気や怪我で苦しんでいると必然的にロードバイクへ乗る時間が少なくなり、いつの間にか乗らなくなってしまうケースが往々にあります。
しかし、中には再びロードバイクヘ乗る事をモチベーションとして、1日でも早く病気や怪我の完治を目指し、ロードバイク界へ復帰する人もいるでしょう。
ロードバイクを引退することについては、最終的には本人の意思次第です。
例えロードバイクヘ乗る意欲があったとしても、慢性的な腰痛や膝の痛みのため、泣く泣くロードバイクへ乗るのを諦めてしまわなければならなくなる事もあります。
この場合は、ロードバイクが好きな本人にとっては苦渋の決断となりますね。
落車などのトラウマ
ロードバイクは、とてもスピードを出せる乗り物です。
スピードを出して平坦路を颯爽と走る感覚は、得難い物がありますね。
そのため、スピードを出し過ぎることで安全性が低下してしまうため、落車する可能性が高まります。
この落車した時の「恐怖体験」がトラウマとなり、ロードバイクヘ乗れなくなるのです。
落車する原因は、スピードの出し過ぎ以外にも道路状況の判断ミスや安全意識の欠如などいろいろありますね。
トラウマは、無自覚に防衛本能が働き、行動を消極的にする特徴があります。
このトラウマを克服しない限りは、再びロードバイクへ乗ることは困難ですね。
大好きだったロードバイクが恐怖の対象になるのは、なんとも悲しいことです。
体力の衰え
年齢が上がるにつれ、体力の衰えを自覚させられます。
それが理由でロードバイクを引退してしまう人がいるのも事実です。
特にライバルと体力の限界まで競い合っているスポーツ選手には、その傾向が強いですね。
個人的には、若い時のような乗り方ができなくても、ロードバイクにはいろいろな楽しみ方がありますので、いつまでも自転車ライフを楽しめると思っています。
体力の衰えを自覚しても、怪我や病気に気を付けて、自分の体力にあった走りをすれば、生涯現役だって夢ではありません。
例えば、遠くへ行く体力がなければ近場を楽しめば良いし、峠や山道を上るのが辛すぎるのならば平地を楽しめば良いのです。
また、電動アシスト付きの自転車(主にE-Bike)であれば、衰えた体力を十分サポートしてくれるでしょう。
家庭環境の変化
家庭環境が一番変わる出来事といえば「結婚」ですね。
結婚を機に自由に時間が取れなくなるケースが良くあります。
また、子供が産まれて育児に時間を追われていると、少なくとも子供が小学生に上がるまでは手が離せません。
また、子供が大きくなっても仕事の合間に家族サービスを行なうことが多いため、自分だけの時間を作るのは困難になる一方です。
そうすると、ロードバイクへ乗る時間を作るのが非常に困難になります。
よほど自転車に理解のある人と結婚しないかぎり、充実した自転車ライフは遠ざかるばかりです。
子供が高校生以上になり、家族の理解があれば再び胸を張ってロードバイクヘ乗れるようになれるよ。それにしても「仕事 VS 家庭 VS 自分」の関係は難しいね。
結婚以外にも親の介護や家族の看病など、自分の時間が作れない要因は様々あります。
家庭環境が変わることで、仕方なしにロードバイクへ乗るのを辞めてしまうのは、何とも悲しい結末ですね。
お金がかかり過ぎる
ロードバイクの趣味は、基本的にロードバイク本体などの初期費用を除けば、消耗品などの交換費用とメンテナンス費用が主な出費となるため、それほどお金はかかりません。
しかし、どの趣味にも言える事ですが、趣味の世界を広く深く極めようとすれば、それなりにお金が必要になってきます。
例えば、長い間、日本や世界中を自転車旅したりしていれば、宿泊費や交通費など多くの費用が必要です。
また、ホイールのアップグレードや最新のサイクルコンピュータの購入など新しく器材を購入していれば、お金を湯水のように使う羽目に陥ります。
あまりにもお金がかかり過ぎた結果、ロードバイクを辞めてしまうことも珍しくありません。
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」だよ。ほどほどなのが一番だね。
ロードバイクの楽しみ方や走行距離により出費は異なります。消耗品の交換費用やメンテナンス費用は、週末にサイクリングする程度でしたら、年間2万円~5万円もあれば十分です。
飽きて興味がなくなった
ロードバイクでいつも同じコースを何度も走っているとマンネリ化してしまい、感動が少なくなってきます。
ロードバイクを購入した当時は、「あの場所へ行きたい」「今日は〇〇km走る!」「〇〇山にチャレンジだ」とやりたいことが盛り沢山ですね。
しかし、自分がロードバイクでやりたい事をやりつくすと、途端につまらなく感じてしまいます。
そんな日が続いていくと、ロードバイクヘ興味がなくなっていき、いつの間にか乗らなくなってしまうのです。
例え同じコースをサイクリングしても季節や時間帯により、見える景色が変わったりします。また、新しいコースを発掘するのも楽しいですよ。
別の趣味に目覚めた
多趣味な人ほど様々な出来事にチャレンジします。
そのためか、ロードバイク自体に興味は失ってはいないけど、他の趣味が面白くなり、そちらに時間を割き続けた結果、いつの間にかロードバイクへ乗らなくなるケースもあるのです。
しかし、このケースではロードバイク自体に興味を失っていないため、何かのきっかけで再び乗り始めることは十分に考えられます。
【サイクリング中に別の趣味に目覚めるかも】
サイクリング中に立ち寄った博物館や美術館で思わぬ出会いがあり、別の趣味に目覚めるかもしれません。下記記事では、私が自転車旅で訪れた博物館や美術館を紹介します。
ロードバイクを長く続けるために必要な物
生涯ロードバイクヘ乗り続けて行くために必要になるのは「時間・健康・お金」の3つです。
この3つがある程度自由にならなければ、お話になりません。
特に現代日本では、仕事で時間を奪われることがしばしばあるため、ここについて、自分が今後どのような人生を歩みたいのか真剣に考える必要があります。
ただ漠然とルーティンのように仕事を続けていると「時間」を失うばかりです。失った時間は決して取り戻すことはできません。
まずは、自分が週に2~3日ぐらいは、自由に動ける時間を確保しましょう。
ロードバイクをやめる理由は人それぞれ
ロードバイクをやめる理由についてお話しました。
やめてしまう理由は、人それぞれであり、自分自身が納得してやめてしまうのであれば良いのですが、怪我や病気などで仕方なくやめてしまうのは後悔を残します。
ロードバイクには様々な楽しみ方あるので、下記記事を参考に楽しみ方の輪を広げていき、一日でも長く素敵な自転車ライフを過ごして、人生の思い出を作りましょう。